カプコンは、「バイオハザード4 Wii edition」と「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」の公式サイトを開設した。
「バイオハザード4 Wii edition」は、2005年1月27日ゲームキューブで発売されたサバイバルホラー「biohazard4」の移植作品で、Wiiのコントローラにあわせて操作方法が一新されている。5月31日発売予定、5,040円。
biohazard4は2005年12月1日にプレイステーション2版が発売され、登場人物の一人であるエイダを主人公にしたシナリオ「the another order」などの要素が追加された。その一方、本体の性能の違いのためゲームキューブと比較して画面に登場する敵が少ないなどの違いもある。Wiiエディションでは、PS2版の追加要素を含みつつ、ゲームキューブ版と同等か、それ以上のグラフィックと演出が見られそうだ。
今作のCEROレーティングは審査中だが、Z指定だと18歳未満に販売が出来ず、取り扱わない店舗もあるため、17歳以上推奨のD指定になると思われる。ちなみにゲームキューブ版はCEROのシステムがA~D/Z区分になる前に発売され、「18歳以上推奨」扱いで、新区分移行後に発売されたPS2版はD指定になった。その影響か、PS2版はゲームキューブ版よりも表現が控えめになっている。また、日本語版と海外版でも表現の違いがあり、海外版では主人公の首が切り落とされるなどの残酷表現がある。
Wiiエディションの操作方法はゼルダの伝説トワイライトプリンセスに近く、Wiiリモコンとヌンチャクの両方のすべてのボタンを使用する。Bボタンで武器を構えるとWiiリモコンを向けた方向に照準が出現し、そのままAボタンを押すことで銃を撃つことが出来る。武器を構えているときにリモコンを振るとリロード、武器を構えていないときにリモコンを振ると近くにある対象物をナイフで切ることが出来る。これは非常に遊びやすそうだ。リモコンのスピーカーを使用した演出も楽しみ。
以前にレビューで絶賛したが、ゲームキューブ版は非常に出来が良い。PS2版を含めてもあまり売り上げが伸びなかったことを残念に思っていたので、Wiiエディションでより多くの人に触れられることに期待したい。
アンブレラクロニクルズは主観視点、強制スクロールのガンシューティングゲームで、バイオハザードというよりもセガのハウスオブザデッドに近い印象を受ける。発売日や価格は未定。
タイトルになっている「アンブレラ」はバイオハザードシリーズに登場する製薬会社であり、このアンブレラを中心にストーリーが展開される。同シリーズの時系列の最後に位置するバイオハザード4の冒頭でアンブレラが崩壊したことが簡単に語られているが、本編内では詳しく語られていない。今作ではアンブレラクロニクルズは4以外、つまりバイオハザード0~3とCODE:VERONICAまでのストーリーと、アンブレラがいかにして崩壊したかが語られるようだ。
スクリーンショットで見ると、ゲームキューブで発売されたリメイク版biohazardとbiohazard0をベースにしたグラフィックが流用されているようだ。今のところ、それ以外の作品はゲームキューブ版と同等のグラフィックのリメイク版が作られておらず今作のために新規に描き起こすことになると思われるが、今のところ2/3/ベロニカのキャラクターの出てくるスクリーンショットは公開されていない。
こういったいかにもゲーム好きに好かれるようなゲームらしいゲームが、Wii SportsなどでWiiの世界に入ってきたユーザーに受け入れられるかどうか。それ以前に、普通に店頭でWiiが購入できるようにならないとなあ。
バイオハザード4 Wiiエディション
発売日:2007/05/31
発売元:カプコン
定価:¥5,040
価格:¥4,284(15%OFF)
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