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2009年02月19日

任天堂子会社「株式会社プロジェクトソラ」を設立、桜井政博氏によるスマブラに続くプロジェクト始動

任天堂は子会社「株式会社プロジェクトソラ」を2009年1月22日に設立したことを発表した。会社設立の目的は星のカービィ、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズで知られる桜井政博氏のディレクションによる新作ゲームの開発。

プロジェクトソラは任天堂が主要株主だが、有限会社ソラも出資をしている。有限会社ソラは桜井氏が取締役社長に就いているが、社員は本人とマネージャだけといわれており、実質的には桜井氏の個人事務所となっている。

任天堂の岩田社長と桜井市の対談がプロジェクトソラのサイトに掲載されている。一部気になる部分を引用する。

桜井
役割が大事だと思います。
自分はゲームの初心者ではなくて、
むしろコアゲーマーなんですが、
『星のカービィ』はあくまで初心者向けに
作ったつもりです。
私は自分のためにゲームを作っている
わけではないですから。

岩田
それが珍しいですね。
ゲームが上手くて初心者向けのゲームを
作る人は少ないです。

岩田
桜井さんにとっても、任天堂にとっても
初めての試みですね。
スマブラではない特命案件を
私はお願いしたということです。

桜井
今は内容を明かせないけど何かを作りますよ、
としか言えないですね。

桜井
聞くのが怖いですけど、
新しい企画の内容ってどうでしたか?

岩田
僕らからすれば、任天堂や
任天堂に近いところから出るものと変に重なることはなく、
喜んでくれるお客さんの顔が想像できたので、
勝算が持てたのですけど。

桜井
単純に費用対効果を考えたら、
タッチジェネレーションズみたいな企画に走るんですけど、
自分に求められているのはそうではない、
と認識しています。

岩田
最初に、任天堂が得意でないことを
やって欲しいって言いましたよね。

桜井
任天堂の進化の方向を見て、
あんまりそこに当てはまらないものを
意識して制作を進めるつもりですから。

岩田
任天堂のバックアップがあるからこそ
できるものでもあり、任天堂では
できないものでもあるということですね。

桜井
よりヘビーにゲームをする方々にも求められて、
かつ新しい提案があるようなものにしたいです。

まとめると、任天堂では作らないタイプのゲームで、ヘビーゲーマーに喜ばれて、初心者も遊べて、スマブラではないゲームを作るようだ。

株式会社プロジェクトソラの会社概要を見ると、取締役と監査役の名前が載っている。

代表取締役の松島愛祐氏は2002年任天堂入社のユーザインタフェイスデザインを担当で、Wiiのメインメニューのデザインを手がけている。取締役の高橋伸也氏は2003年の時点で「情報開発本部 制作部 制作課 係長 デザイン担当」で、マリオカートダブルダッシュ!!のプロデューサーをしていた。監査役の河原和雄氏は任天堂の取締役。

会社は新築のオフィスビルで、Googleストリートビューで見ると建築現場しか見えない。

奥にある高い建物は38階建てのマンション(プラウドタワー)。手前にある1階部分すら出来ていない建築現場がプロジェクトソラが15階に入居する17階建てのステージビルディング。2009年3月完成予定。

一つ上のフロア、16階が入居者募集中のようだ。間取りはほぼ同じだろう。広さは1フロアすべてだと659.91m2

採用情報を見ると2009年5月上旬勤務開始で、雇用形態は契約社員。雇用期間は最長でプロジェクト終了までの約2年間を予定している。要するに、2011年5月頃までにプロジェクトソラ開発のソフトがリリースされるようだ。

発売が2011年となると、ハードは何だろう。
比較的規模が大きいソフトのようなのでニンテンドーDSということはなさそうだ。
Wiiが本命だが、もしかすると「次のハード」かも知れない。

続報に期待したいが、会社が本格的に動き出す5月以降もしばらくはあまり情報の露出はないのではないだろうか。首を長くして待とう。

2009年02月14日

ドラゴンクエストIX延期の影響が週刊ファミ通にも

エンターブレインが3月19日と3月27日発売の週刊ファミ通に掲載する広告枠の緊急値下げキャンペーンを行っている。『週刊ファミ通』緊急値下げ企画告知!!(pdfファイル)

PDFが消えるかも知れないのでJPEG化

値下げの内容は以下の通り
「特報見開きタイアップ」通常195万円→150万円(23%OFF)
「中面4C1P」通常82万5千円→60万円(27%OFF)
「中面4C2P」通常165万円→110万円(33%OFF)

特報見開きタイアップ」は、通常のファミ通記事の体裁でありながら実は広告というもので、見開き2ページの記事をファミ通編集部が作成するもの。195万円は掲載料と、記事制作費込みの値段。
「中面4C」は巻頭や巻末ではない通常の広告ページでフルカラー(4色)のもの。1Pは1ページ、2Pは見開き2ページ。

広告は通常45日前に申し込む必要があるようで、進行スケジュールを見ると3月19日発売号は2月3日、3月27日発売号は2月10日が締めきり。とっくに過ぎている。

3月19日発売号は広告の原稿(版下)の締めきりが2月12日でこれも過ぎている。実際に印刷に使用されるポジ(原盤)の締めきりが2月26日だが、タイアップ記事はファミ通編集部で記事を作成する必要があるので、かなりギリギリ、本当に緊急のようだ。

このpdfファイルは2月13日に掲載された。体裁がスーパーの特売チラシ並にやっつけ仕事。これは、3月28日に発売予定だった「ドラゴンクエストIX星空の守り人」が前日の2月12日午後に延期を発表し、広告を取り下げたための穴埋めなのだろう。お気の毒に…。

広告の掲載スケジュールや予約を受け付けていた各店舗の対応を考えると、延期の発表はギリギリまでのばして最後のデッドラインだったのではないだろうか。元々年末から年度末ギリギリまで延期していたので、開発現場がどのような惨状になっていたのか、想像に難くない。

年度末を逃したら普通はゴールデンウィーク商戦にのばすのだが、一気に夏休み商戦までのばしているあたり、現在のソフトの完成度が厳しいのではないだろうか。確定した発売日を延期するのは多方面に影響を及ぼすので次はないと思いたいのだが、また2009年末まで伸びちゃうんじゃないかという心配もある。どうなることやら。

また、ドラクエとFFを同じ年に出さないようにするのがスクウェアとエニックスの合併の理由のひとつでもあったので、2009年度にドラゴンクエストIXが延期したとのなると、ファイナルファンタジーXIIIの年内発売も怪しくなってくる。今回は携帯ゲーム機と据え置きゲーム機なのでパイの食い合いになることは少なそうではあるが、同じ年度に発売してしまうと、翌年度に業績が急落することになるのでスクウェアエニックスとしては避けたいところ。このままだと2010年発売になってしまうのではないだろうか。


ところで、エンターブレインのサイトには各ゲーム雑誌の広告掲載料の一覧がある。「表4」や「表2見開き」など見慣れない用語があるが、表4=裏表紙、表2見開き=表紙をめくったところの左右のページ、表3裏表紙の裏となる。これらの用語についてはこちらのサイトに詳しい説明がある。

一番料金の高い表2見開きと発行部数を一覧にしてみた。

雑誌名表2見開き発行部数
週刊ファミ通275万円50万部
ファミ通DS+Wii180万円176,334部
ファミ通PSP+PS3180万円15万部
ファミ通Xbox 360180万円12万部
オトナファミ140万円10万部
ファミ通WaveDVD180万円10万部
ファミ通コネクト!オン140万円8万部
アルカディア170万円12万部

部数が多い雑誌は広告出稿にそれなりの金額がかかるようだ。

ファミ通DS+Wiiだけ具体的な発行部数だが、これは印刷証明付発行部数を使用しているため。「任天堂プラットフォーム専門誌においてNo,1」と表記してある。NINTENDO DREAMや電撃DS&Wiiなどの競合雑誌があるので1番であることを証明するためにこのようにしているのだろう。逆に言うと、他の雑誌は自称の部数でしかない。

雑誌の広告掲載ページ数と広告料を調べて、このゲームソフトは発売元が気合いを入れてプロモーションしているんだなと考えるのも面白いかも知れない。

関連記事:ドラゴンクエストIXが7月11日に延期→プレスリリース消失→やっぱり延期

2009年02月13日

WiiとDSで「マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック」発売

任天堂とセガはマリオとソニックが登場するスポーツゲーム「マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック」をニンテンドーDSとWiiで2009年内に発売することを決定した。発売日、価格は未定。

2010年に開催されるバンクーバー冬季オリンピックを舞台にしたスポーツゲームで、マリオやソニックがスキーやスケートなどの競技に挑戦する。

Wii版ではWii Fitに同梱された「バランスWiiボード」に対応する。バンダイナムコのファミリースキーのように体重移動でスキー、スノーボードがプレイできるものと思われる。

前作「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」は、国内での販売本数はWii版60万本、DS版40万本程度だったが、全世界では合計1000万本以上出荷の大ヒットを記録していただけに、今作でも大ヒットが期待できそうだ。

2009年02月12日

ドラゴンクエストIXが7月11日に延期→プレスリリース消失→やっぱり延期

スクウェアエニックスは2009年3月28日に発売予定だったニンテンドーDS用RPG「ドラゴンクエストIX星空の守り人」に重大な不具合があり2009年7月11日に変更すると発表した。

発表後、なぜかプレスリリースのページが消失。誤った発表だったのか、それとも発表のタイミングを誤ったのか不明。

通常、このような影響の大きい発表は株式市場が止まる15時過ぎだが、今回の発表はそれよりも早く、先走りした可能性が高そうだ。スクウェアエニックスの第3四半期決算発表が今日開催されているようなので、その席で正式発表されるのではないだろうか。

amazonでは発売予定日が3月28日のまま。ゲーム小売店やセブンイレブンなどでも予約を受付している中での3ヶ月半もの延期は異例。どうなることやら…。

追記:プレスリリースが復活。やはり7月11日に延期。
小売店やコンビニ店員さんはこれからお詫び電話をかけまくらないといけないんだろうなあ…。

2007年夏に自分が予想した流れはニンテンドーDS版ドラクエ4~6を発売後にドラクエ9をリリースするというものだったが、実際にその通りのスケジュールになりそうだ。近いうちにニンテンドーDS版ドラゴンクエストVIの発売日が発表されるのではないだろうか。スケジュール次第では再延期もあるかもしれないし、2009年内に発売予定のファイナルファンタジーXIIIの発売日に影響を及ぼしてくるかもしれない。下手すると2009年の年末商戦までドラクエIXは遊べないかも?

ドラゴンクエストIX 星空の守り人ドラゴンクエストIX 星空の守り人
発売日:2009/03/28→2009/07/11
発売元:スクウェア・エニックス
定価:¥5,980



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