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2005年09月27日

大合奏!バンドブラザーズ追加曲カートリッジ発売

一般からのリクエストをもとに集計した上位曲を収録した大合奏!バンドブラザーズの追加曲カートリッジが9月26日に発売された。発売とは言ってもオンライン通販限定商品であるため26日に予約購入者の手元に届いたと言ったほうが正しいかもしれない。9月27日現在、予想を超える注文のため、購入しても10月上旬まで到着を待たなければならないようだ。

ニンテンドーDSにはDSカードスロットとGBAカートリッジスロットが搭載されており、追加曲をプレイするにはDSカードスロットに「大合奏!バンドブラザーズ」を、GBAカートリッジスロットに「追加曲カートリッジ」を挿入してプレイする必要がある。DSの起動メニュー画面では「DSオプションカートリッジ」という名称で認識される。なお、DS以外のゲームボーイアドバンス対応ハード(GBA/SP、GBM、GBP)にこの追加曲カートリッジを挿入しても遊ぶことは出来ない。

追加曲カートリッジはゲームボーイアドバンスソフトとまったく同一の形状をしているわけだが、DS用ソフトのパッケージに収められている。DSのソフトケースにDSカードとGBAカートリッジを収納するスペースがあったのはこのためなのだろう。今後もDSオプションカートリッジが発売されることがあれば同じ形態で販売されると思われる。DSソフトとオプションカートリッジがセットになって販売されるものも出てくるかもしれない。

さて、実際に何曲かプレイしてみた。最後の難関であるゴールドチケットは越していないものの、一応「ゴッド」まで到達してるんだが、腕がなまっているようでどうにも難しい。というか、一部極悪な譜面が混ざっているようだ。聞いて楽しい曲とプレイして楽しい曲は違うと言うことなのか。ここ最近のヒット曲が多いのでわりと耳にしたフレーズが多く、初見でもそれなりに楽しめる。このあたりは好みの問題なので何とも言い難いのだが、曲リストをみてピンと来た人や、もっと別の曲でバンブラしたい!と言う人にはお勧めの一本と言えそうだ。送料および消費税込みで2,800円と31曲の版権を背負い込んでいる割りにはお得な価格設定になっている。

その価格設定で、様々な部分で割を食っているようだ。まず、説明書が恐ろしく質素だ。おきまりの注意書きを除けば1ページしかない。たった1ページだ。しかもそこに書かれているのは起動方法のみ。いいのか?これ。
まあ、ゲーム自体の説明はバンドブラザーズ本体に付いている説明書を読めと言うことなのだろうが、バンドブラザースの説明書もポスターのような形状で読みづらかったりするので一筋縄ではいかない。わざわざ通販で買う人が遊び方すらわからないと言うことはないだろうが。

説明書やパッケージが投げやりなのは仕方がないとして、もっと困った事がある。追加曲は点数が記録されない仕様になっているのだ。これについては購入ページやパッケージなどあらゆる箇所で注意書きがされているので納得ずくで購入するしかないし、仕様上の問題だったり、セーブ機能を付けることで価格が変わってしまう事を考えれば致し方がないかもしれない。

追加曲を良い成績でクリアしたとしても何の特典もないわけで、そう言う意味では点数は不要なのだが、世の中にはスコアラーという人種が居るし、どのパートをプレイしていてどのパートをまだプレイしていないのかがわからないのは非常に困る。それに対する任天堂の返答はpdfファイルで点数記録シートを作るから印刷して活用してくれというものであった。こちらからダウンロードできる。まあ、「その場しのぎにも程がある」と言っているだけあってすごい投げやりな形式なのだが・・。

1シート1曲形式なので、追加された31曲を記録しようとしたら31枚印刷が必要だ。うーん。

使いやすい記録シートがなければ作ればいい。・・・というわけで、作った。
request_selection_list.pdf(pdf形式)
request_selection_list.xls(Excel形式)
※IEの場合は右クリックして「対象をファイルに保存」を推奨

印刷するならpdf版が良いかと思う。点数を書くのが面倒なら、プレイしたパートにチェックを入れるだけでもしておけば一通り遊ぶときに便利だろう。どのレベルかを示すチェック欄も付けているので3レベルともプレイする人は3枚印刷するといいだろう。
印刷した場合、何度も点数を更新する人にはちょっと使いづらいかもしれないが、そういう場合はExcelの画面上で点数を書くと良いかと思う。平均値を計算したり、難易度別に別シートにしたり、自分で使いやすいように編集して使って欲しい。
チェックシートだけでは物足りない感じがしたのでパート別楽器一覧もおまけとして付けている。こちらはあまり使い道はないと思うが。

別にこのファイルを転載したり直接リンクを張ったりしても一向に構わないが、出来れば記事へのリンクにしてくれたほうがありがたいので何卒よろしく。

2005年09月26日

レビュー:悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架

悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架
発売:コナミ
発売日:2005年08月25日
価格:5,229円(税込み)
amazonで購入

今作「悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架」は2035年の日本を舞台とした作品「キャッスルヴァニア 暁の円舞曲(あかつきのメヌエット)」(ゲームボーイアドバンス)の1年後を描いた続編だ。主人公も同じ、ストーリ上も完全につながりのある作品でタイトルが異なるという奇妙な状態になっているが、これはマーケティング的な要因によるものだ。もともと、国内版は悪魔城ドラキュラとして発売、海外移植版はCastlevaniaとして作っていた。それを暁の円舞曲の一つ前の作品、「キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲(びゃくやのコンチェルト)」(ゲームボーイアドバンス)から全世界的に名称を統一すると意気込んで国内版もキャッスルヴァニアにしたのはいいものの、プレイステーション2版の「キャッスルヴァニア」を出したあとで何らかの事情で元の名前に戻す英断をしたようだ。まあ、普通に考えれば「思ったより売れなかった」ということなのだろうが。

また、暁の円舞曲までの嘆美なキャラクタデザインが蒼月の十字架になると急にアニメ調になってしまっていて、タイトルも見た目も違うというとんでもないことになっているが、それもきっと消費者がうかがい知れぬ事情があるのだろう。年齢層の問題もあるし、PS2版の悪魔城ドラキュラと別物だと主張したいのかもしれない。こういった大人の事情で前作との接点があらゆる意味でなくなってしまっている上に供給ハードまで違うため、前作の知識がなくても楽しめるよう多方面で配慮している。というわけで、今作だけプレイしてもまったく問題はない。ありがたいことだ。
というわけで、蒼月の十字架は2001年の「悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ」(プレイステーション)以来、久しぶりの悪魔城ドラキュラだ。

悪魔城ドラキュラは、20年近くに渡って20作品以上を発売してきたコナミの看板タイトルの一つで、「悪魔城ドラキュラ黙示録」(NINTENDO64)以降は3D作品も作っているが、基本的には硬派な2Dアクションが魅力の作品群である。タッチペンやマイク、無線通信機能など独特のハード機能を前面に押し出したニンテンドーDSで、悪魔城ドラキュラを一体どう料理するのか?と正直言うと、発表当時は不安に感じていた。しかし、これは杞憂だったようだ。DSのもう一つの特徴である2画面をとことん活用して、その他の機能は無視、もしくはスパイス程度にしか使用しないことで悪魔城ドラキュラの硬派な2DアクションをDSで見事に表現してくれている。ただ、タッチペンを使った仕掛けもある。これは完全に蛇足だろう。

最近の悪魔城ドラキュラシリーズでは探索と収集が定番となっており、ステータス画面やマップをかなり頻繁に見るゲームになっている。いくら画面上のインタフェイスを洗練させたとしても、メイン画面上にあれこれとステータス表示を付ければごちゃごちゃして見づらくなるし、マップ表示で画面が切り替わってしまったらゲームの流れがそこで断ち切られてしまう。そこで2画面が非常に役に立つ。このゲームは下画面がメインとなっており、主人公や敵キャラはそこに表示される。上画面にはマップが表示されており、現在位置やすでに到達した部屋、ワープ部屋、セーブ部屋、開けていない扉などが色分けされた状態で表示される。さらにSELECTボタンを推すことによって上画面がステータス画面に早変わりする。この切り替えはゲームの進行とはまったく無関係に行えるので、敵を攻撃している間やダメージを食らった瞬間でもマップ←→ステータスの切り替えが瞬時に行える。

たとえば体力が限界に近づき、回復が行えるセーブ部屋を探すとき、従来のゲームであればどうなるか?頻繁にメニューを呼び出してマップ上の位置を確認するしかない。そこでプレイヤにゆったりと安心して考える時間を与えてしまっている。緊張感がそこで失われてしまう可能性もある。常にマップが表示されていればゲームを一切止めずにセーブ部屋まで突き進むだろう。意図的にポーズしたりメニューを開いたりしない限り、立ち止まることなく目的地に向かうことが出来る。切れそうで切れないぐらいにピンピンに張りつめた糸が、ふっとゆるめられるような感覚が心地よい。

他の2Dアクションでも良くあることだが、今作では収集が重要になっている。敵を倒すとランダムで「ソウル」を入手することが出来る。ソウルには使い方が色々あるが主にサブウェポンとして機能する。ソウルを装備することで斜め上方に斧を投げたり、コウモリを召還して敵を襲わせたり、炎を吐いたり、多様な攻撃が可能となる。敵キャラは100種類以上におよび、攻撃するソウルとの相性も存在する。ソウル以外にも武器と防具、アクセサリーを装備することが可能で慎重にゲームを進めるのであれば、これらの装備を頻繁に変える必要がある。これはどうしてもメニュー画面を開く必要があり少し残念なところであはある。ただ、ゲーム中盤でドッペルンゲンガーというソウルを手に入れると装備品の組み合わせをA/Bの2組つくっておくことで、いつでもA装備とB装備を切り替えることが出来る。うまい具合に装備品をセットしておけばほとんどメニューを開かずにガンガン先に進めることが出来る。このバランス取りは素晴らしい。

ニンテンドーDSは3Dグラフィックを描くこともできるが、2Dのドット絵を表現するのも得意だ。今作のグラフィックは非常に素晴らしい。主人公が実に滑らかに動く。画面を注視すると一つ一つのモーションがものすごく細かく分割されて膨大な数のドット絵で描かれていることが分かる。敵キャラも主人公ほどではないが良く動く。そして何より背景がものすごく緻密で美しい。ただの地形の一部のように置かれている車の天井に主人公が乗ると、車が傾いて積もった雪が落ちる、なんて細かい描写もある。背景は基本的には多重スクロールのドット絵で、一部屋外のステージなどでは3Dポリゴンを背景にしているが違和感はない。

そして、このゲームの真髄はクリアした後にある。ネタバレになるので詳細は避けるが、クリア後にはいくつかのモードが追加される。そのうち一つはメインモードからあらゆる要素を排除した非常にシンプルなシステムでゲームをクリアしていくモードになっている。
・ソウルシステムなし
・武器防具類なし
・アイテムなし
・お金/ショップなし
・セーブ部屋以外の中断セーブなし
・一部を除いて台詞なし
・上画面はマップ画面で固定(ステータス画面なし)
メニュー画面なし
メニュー画面がないうえに中断セーブもないので、スタートボタンを押すと画面上に「PAUSE」と表示されて進行が止まるだけだ。なんと潔いことか!その代わりサブウェポンを複数装備しているので敵に応じて攻撃方法を変えることは可能だ。ただしメニュー画面すらないのでサブウェポンの切り替えはボタンを押して順番に切り替わるだけになっている。また、アイテムがない上に、敵を倒しても得られるのは経験値と魔力回復だけなので、セーブ部屋で全回復できるのと一部の例外を除いて体力の回復はできない。

先ほど2画面を活用することで立ち止まることなくゲームを楽しめると書いたが、これはそれどころではない。完全ノンストップの超硬派アクションだ。さらに、「この地形はこのボスを倒してこのソウルを手に入れないと進めません」といったストーリ上のお約束を無視して好きな順番で攻略できる。低いレベルで強い敵とぶち当たって右往左往したり、ガンガン先に進むとセーブ部屋まで後一歩というところでゲームオーバーになってしまうなんてことがしょっちゅうだ。メインモードで一度クリアしたマップなのに非常に新鮮に楽しめる。

ものすごく面白い。はっきり言って本編より面白い。煩わしいアイテム収集や装備の変更、フラグ立てから解放され、目的はボスを倒すことのみ!これだよ、これこそが昔のアクションゲームなんだよとノスタルジィな気分に浸れること請け合いである。

2005年09月21日

任天堂、日経優良企業ランキングで15位

日経新聞社が20日に発表した2005年度日経優良企業ランキングで任天堂が総合15位となった。昨年はゲームボーイアドバンスのソフト売り上げの貢献があり、同ランキングにおいて6位につけていたが、今年は売り上げが伸び悩み、4-6月期の連結業績で経常利益が前年同期比41%減となったことが影響し順位を落とした。

日経優良企業ランキングの詳細なデータは日経会社情報2005年秋号(もしくは、同誌の大判)で読むことができる。

日経優良企業ランキングは日経新聞社が独自の評価システムで、銀行や金融系を除いた上場企業2275社の企業をランキング化したもの。

総合得点は平均を「500」、1位を「1000」として評価している。任天堂の今年度の総合評価は「930」で点数上は去年の928より2ポイント伸びている。規模、収益性、安全性、成長力の4項目でも最大「100」の評点で個別ランキングを集計、発表している。任天堂は無借金経営が評価されて安全性ランキングで、一昨年、昨年と2年連続で評点100のトップを飾っていたが、今年は評点97の第4位にとどまった。

任天堂は同ランキング上位の常連で、何度か1位にランクしている。
2000年以降の同ランキングにおける任天堂の順位は以下のとおり
2000年 8位
2001年 13位
2002年 1位
2003年 19位
2004年 6位

その他ゲーム関連企業では、以下のメーカーが500位内にランク入りしている。

順位 総合得点 会社名
----+------+----------------
 13位  935 スクウェアエニックス
 15位  930 任天堂
 55位  818 ソニー
 75位  798 コーエー
109位  771 ドワンゴ
243位  705 バンダイ
328位  675 テクモ
382位  662 コナミ
392位  659 ナムコ

昨年の785ポイントから935ポイントへ大幅増進したスクウェアエニックスが任天堂を追い越している。おそらくドラクエ8を発売したためであろう。昨年は11位にサミー、433位にセガがランクインしていたが、2004年10月に発足したセガサミーホールディングスは今回ランクインしていないようだ。

参考記事:任天堂、日経優良企業ランキングで6位(2004年9月22日)

2005年09月16日

速報:任天堂次世代機のコントローラを公開

フリースタイルコントローラ本日開催された東京ゲームショウにおいて、任天堂の岩田社長の基調講演で任天堂次世代機「レボリューション」のコントローラの形状が明らかになった
レボリューション本体の発売は2006年予定。今回は発売日や価格は明らかにされなかった。また、本体の色が以前の黒色からiPodのような光沢のある白色に変更されている。

コントローラは実に奇抜な形状で、まさに革命(レボリューション)と言えるだろう。まるでリモコンのようなコントローラ本体と、3Dスティックとトリガー2つのみを備えた「フリースタイルコントローラ」がコネクタで接続された形状になっている。このユニット部分は取り替えることが可能で、様々なゲームに対応できそうだ。付属ユニットを外せば、片手で操作することが出来る。

リモコン部分の先端はダイレクトポインティングデバイス機能を搭載しており、画面に向けて使用することで、マウス操作のように自由にカーソルを動かしたり、ガンシューティングの銃型コントローラのように狙いを付けることが出来る。またコントローラの傾きやひねり、テレビとの距離も検知できるので、コントローラを振り回して剣で斬る、釣り竿で魚を釣るなどの動作ができるようだ。

ダイレクトポインティングデバイスこのコントローラは海外で人気の主観視点シューティング(FPS)との相性が非常に良さそうだ。FPSでは主人公の歩行と照準で最低2つのスティックなりマウスなりが必要になるが、このコントローラではダイレクトに画面上の敵に照準を合わせることが出来る。リモコンに搭載された十字キーではボタンの数や移動がデジタルになるので心許ないが、拡張コネクタにフリースタイルコントローラやマウスなどを取り付ければかなりの自由度になりそうだ。4人プレイを考慮しなければ、一人でコントローラを2つ持つのも良いだろう。

既存ジャンルとの相性を考えるとふさわしくないソフトもたくさんあると思うが、ニンテンドーDSでまったく新しいソフトが多数リリースされたことを考えると、このコントローラがゲームジャンルをリセットしてくれるのではないかと期待が持てる。

このコントローラで一体どんなゲームがプレイできるのか、ちょっと想像しただけで湯水のようにアイデアがわいてくる感覚を覚える。このコントローラを知ってしまうと、今までのボタンを押して画面上で反応があるという操作体系はあまりにデジタルで、陳腐なモノに思える。いくら360°の方向や微妙な傾き、ボタンの押す強さをゲームパッドがアナログ的に細かく検知したとしても、それはただ分解能が大きいだけで、デジタルであることには変わりない。任天堂はそれに対し、ニンテンドーDSでタッチペンによる自由な操作を提示し、さらにレボリューションで自由度を三次元に拡張してしまった。

例えば野球ゲームをレボリューションで出したとしよう。スティックでスイングする場所を決めて、タイミング良く適度な強さでボタンを押すのが今までの野球ゲームだ。それをレボリューションに持ち込むと単純明快、ボールが飛んできたらコントローラを振り回せばいい。なんとわかりやすい。
剣の達人が敵と対峙してちまちまとボタンを押してチャンバラごっこ。Aボタンが縦斬りでBボタンが横切り?レボリューションならコントローラを刀に見立てて振り回す。斜めにも、縦斬りだって下から上に向かっても斬れちゃう。
新しいゲーム機とはこういうことだと、任天堂の非常に強い主張がこのコントローラには込められている。

基調講演の内容はこのアドレスで閲覧可能。48分の動画を見ることができる。
その中で上映されるプロモーションビデオがすごい。とにかくすごい。何がすごいって、仮にも新しいゲーム機の発表にもかかわらず、ゲーム画面が一切出てこないのだ。コントローラを操る人たちと音が出ているだけなのに、どんなゲームをプレイしているのか、どんな画面が表示されているのか容易に想像が付く。確かに新しいゲーム機でゲーム画面が綺麗になることやパワフルな演算能力を持つことも重要だろう。だけど、そういうゲーム機から生み出されるどんな綺麗な映像よりも、このコントローラのほうが「遊びたい」と思わせる魅力がある。

また、リモコン部分には十字キーといくつかのボタンが配置されているが、A/Bボタンの他にa/bボタンがあるのがある。わざわざラージエー、スモールエーと読み替える必要があるのか、それとも同じ機能のボタンなのだろうか。a/bと小文字で表記するボタンは先日発売されたばかりのゲームボーイミクロで見られた特徴。仮にこのリモコンを横持ちにするとボタンの配置がファミコンコントローラのそれと一致する。この状態だとポインティング機能や動きセンサーは事実上使用できなくなるが、旧来のソフトやダウンロード機能で入手したファミコンソフトはこの持ち方でプレイしても差し支えないと思われる。ゲームキューブ用のコントローラが接続できる有線ポートも搭載されているし、以前のソフトをプレイするための「クラシックコントローラ」をリモコンの拡張コネクタに接続する事も出来るようだ。

細かい部分だが、コントローラに電源ボタンを搭載しているのも面白い。まさにリモコン的なコントローラだ。DSの電源ボタンのように長押ししないと電源が切れないようにしたり、多人数プレイの時には動作しないようにするなどの配慮が必要だとは思うが・・・。

さて、現在判明しているレボリューションのコントローラの特徴は以下の通り

・本体との接続はワイヤレス(通信距離や電源は不明)
・ダイレクトポインティングデバイス搭載
・十字キーを搭載
・ボタンはA/B(背面)/a/b/Home/Start/Select/電源ボタンの8つ
・1~4のランプ(同時に4台使用可能?)
・振動機能搭載
・拡張コネクタ搭載
・スティック1本+Z1トリガー/Z2トリガー搭載のフリースタイルコントローラをコネクタに接続可能
・拡張コネクタに接続可能な「クラシックコントローラ」も出る予定

【任天堂基調講演リポート】片手で操作! レボリューションのコントローラー、ついに公開! / ファミ通.com
ITmedia +D Games:任天堂「Revolution(仮)」隠されていたコントローラ明らかに
任天堂、岩田聡氏が基調講演でRevolutionのコントローラが初公開! 片手で遊べる、さわる感覚の斬新なコントローラー

2005年09月13日

ゲームボーイミクロ本日発売!Happy Birthday Mario!

ゲームボーイミクロが発売された。携帯動画プレイヤソフトのPLAY-YAN microスーパーマリオ20周年記念の再販となるファミコンミニのスーパーマリオブラザーズも本日発売だ。ファミコンバージョンの品切れが続いていたamazonでも24時間以内に全カラーバリエーションが発送可能な状態となっている。

色々と書きたいことがあるが、まずはゲームボーイミクロのおさらいから。
ゲームボーイミクロはニンテンドーDS発売後に発表されたハードなので一部誤解があるようだが、新機種というよりはデザインを変更しただけの一つ前の世代のハードである。DS用のソフトは動かないのは当然だが、今までのゲームボーイアドバンスでは動いていた以前のゲームボーイ用ソフトも動かない。プレイできるのはゲームボーイアドバンス専用ソフトのみである。ある意味一番低スペックなゲームボーイアドバンスと言えるかもしれない。

ゲームボーイミクロの魅力はそのコンパクトさに集約される。シャツの胸ポケットにスッと入り、手のひらで隠れるサイズ、ゲームボーイミクロはいつでもどこでもプレイ可能だとボディ全体で主張している。メタリックな質感は高級感に溢れていて、やや斜めに配置されたボタン類は小さいながらも非常に扱いやすい。

外寸が小さくなれば当然画面も小さくなるが、その代わりいい液晶を積んでいる。明るい場所でプレイすることを前提とした反射型液晶を搭載した初代ゲームボーイアドバンス、液晶の前から光を当てることで暗所でもプレイできるようになったフロントライト搭載のゲームボーイアドバンスSP。これらの旧世代と一線を画すバックライト搭載のゲームボーイミクロの液晶は小さいくせに意外と見やすい。

そしてなんと言ってもゲームボーイミクロの魅力はフェイスプレートだろう。液晶を保護しつつ、小さなボディでデザインを主張するフェイスプレートは交換が可能だ。ファミコンのコントローラを模したファミコンバージョンに標準搭載されたフェイスプレートを始め、様々なバリエーションの発売が予定されている。また、懸賞や限定販売などで奇抜なデザインのフェイスプレートが多数出てくるだろう。クラブニンテンドーのポイント交換で提供される予定のファミコンのIIコンバージョンは残念ながらしばらく延期となった。その代わり、本日から放送が開始されたCMで8つの企業コラボフェイスプレートが紹介されている。その中でも、「鶏口と為るも牛後と為る無かれ」という中国由来の格言から生み出された大日本除虫菊(キンチョウ)のニワトリロゴを大胆にあしらったNINTENDO×KINCHOのフェイスプレートのセンスには脱帽だ。この調子でもっと暴走して欲しい。それにしても、これらのフェイスプレートは手にはいるのだろうか?

ゲームボーイミクロの発売にあわせてamazonなどのオンラインショップでのみリリースされるPLAY-YAN microがミクロの世界をさらに広げる。パソコン上で専用ソフトなどを使い作成した動画や音楽を別売りのSDカードに保存、それをPLAY-YANに装着してゲームボーイミクロに取り付ければ、小さなゲーム機が小さな動画プレイヤに変身する。映画やドラマは小さな画面で見るのはちょっと厳しいかもしれないが、細かい描画を必要としないようなバラエティ番組やニュースなどはPLAY-YANと相性が良さそうだ。

今日はゲームボーイミクロの発売日であり、スーパーマリオブラザーズ発売20周年でもある。今となってはマリオタイプのソフトもあまりリリースされなくなり、世代が変わったことを実感してしまうが、スーパーマリオブラザーズは非常に人気が高く、模倣されることの多いソフトだった。テレビゲームの歴史の中で、ターニングポイントとなる地点には必ず画期的なソフトがあり、そのソフトの発売前と後でゲームのジャンルが大きく塗り変わっている。それらのソフトの中でもスーパーマリオは特別で、それ以前のソフトにはなかった要素がスーパーマリオにはふんだんに盛り込まれている。技術的制約、容量の制約が大きい中で全32ステージの個性的な地形、多彩な敵キャラ、様々な隠し要素を盛り込んだスーパーマリオにみんな熱狂的にのめり込んだものだ。あれから20年。スーパーマリオを超えるソフトはたくさんリリースされたと思う。だけど、スーパーマリオ並にゲームのジャンルを作り上げたソフトがどれほどあるだろうか?

そのスーパーマリオ生誕20周年の企画としてHappy Birthday Mario!が始動した。各界の著名人にマリオのTシャツをデザインしてもらい、それを販売するサイトだ。現在6種類のデザイン画公開されているが、まだ購入は出来ない。セガ、ソニックチームの中裕司さんのデザインしたTシャツがなんだかすごいことになっている。今でこそ任天堂とセガは仲良くやっているが、メガドライブ発売のころにこんなデザイン見たら悪いジョークとしか思えないようなデザインだ。10年後、30周年の時には一体どんなキャラがマリオの帽子を被ってくれるだろうか。

2005年09月13日

セガとチュンソフトが提携、シレンDS発売へ

9月9日に開催されたセガのコンシューマ戦略発表会2005で、セガとチュンソフトが業務提携を行い、チュンソフトが開発したソフトをセガが発売および販売を行うことが発表された。その発表の中で、ニンテンドーDS用ソフト「不思議のダンジョン風来のシレンDS」が2006年内に発売されることが明らかになった。価格等の詳細は不明。

不思議のダンジョンシリーズはプレイする度に地形の変わるマップが魅力のRPGだ。今までのシリーズ作品では半透明のマップをプレイ画面と重ね合わせて表示させることで、いちいちメニューから地図を呼び出さなくても済むように配慮されていたが、今回は2画面という強力な武器を手に入れた。片方の画面に常にマップを表示させるような画面構成も考えられる。もしくは所持品一覧を下画面に出して、タッチパネルで操作させれば、アイテム使用時にメニューを一切使わせないというのも悪くない。

また、チュンソフトの中村社長は「ニンテンドーDSは魅力的。2画面やタッチペンなども当然だが、これまでパスワードなどによって行なってきた“救助”を、標準的に行なうことができる。より面白いことができる」とコメントしていることから、通信機能を駆使した救助が盛り込まれるようだ。救助と言えば、同じ不思議のダンジョンのニンテンドーDS用ソフト「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊」が思い出される。シレンとポケモンの2つの不思議のダンジョンがDSに登場するわけだが、キャラクタ以外の部分でどのような差別化が図られるかが見物だ。シレンが2006年内の発売ということであれば、2005年内のサービスインを予定している任天堂の無線LANサービスとの連携が行われる可能性も考えられる。

2005年09月05日

任天堂、携帯電話向けコンテンツ提供開始へ

日経新聞によると、任天堂は10月中旬以降に携帯電話用の効果音や待ち受け画像の提供を行う有料サイト「任天堂モバイル」の運営を開始する。

サービスの提供開始はdocomo用のサイトが10月17日、au用が10月20日、vodafone用が11月1日から。それぞれ月額210円で提供される。基本的には有料でのサービス提供となるが、新作ソフトの紹介や一部の着メロは無料で提供する。

音楽ではなく「効果音」としているところが気になるところだが、着うたフルのように長いものではなく、短い音楽やSEが中心なのだろうか。提供される作品はスーパーマリオシリーズが挙げられているが、サイト名が任天堂モバイルなのでマリオ以外のゲーム音楽や画像も提供されるものと思われる。個人的にうしろに立つ少女のNP版(SFC版)エンディングテーマを熱烈に希望。

※追記
任天堂からも公式に発表された。ダウンロードはポイント制で、210円で20ポイント/月が与えられる。曲のダウンロードが2ポイント消費なので1ヶ月に10曲ダウンロードできる。年内に登録すると、初月のみ50ポイントもらえるようだ。
また、10月からのサービス提供に先立ってnintendogsおよび大人のDSトレーニングの携帯向けサイトが運営を開始した。

nintendogsの携帯サイトでは「着犬」と称してiモーション(着ムービー)がダウンロードできるようになっている。着信音としてこのムービーを登録すれば、電話がなる代わりに犬が教えてくれる。15秒ほどの動画で、容量は300kb程度。その他、壁紙なども提供されており、毎週月曜日に更新するようだ。

大人のDSトレーニングの携帯サイトではFlashで作られた壁紙がダウンロードできる。機種により動作は異なるが、待ち受け画面として登録すると閉じた携帯を開くたびに「小学1年のときの担任をフルネームでいえますか?」などの質問が表示される。また、「どっきり!脳チェッカー」というコーナーでは空メールを送信することで、昨日の夕食がなんだったか?など簡単な質問に答える画面が表示される。答えた内容は数日後に思い出せるかどうかテストするようだ。ちなみにDSの同ソフトでも教授から似たような質問をされることがある。

アクセス方法はTouch-DS.jpのトップページにあるQRコードを撮影するか、「とくするメニュー」で「00210」のとくナンバーを入力するか、URLを直接入力する。アドレスはnintendogsがhttp://m.touch-ds.jp/n/、大人のDSトレーニングがhttp://m.touch-ds.jp/d/・・・のはず。主要3キャリアでは閲覧可能だが、それ以外の携帯やPCではアクセス不可能なので注意。


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