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2006年12月29日

2006年任天堂10大ニュース

みなさま今年1年おつかれさまでした。というわけで、この1年を振り返ってみようと思う。適当に振り返ると締まりが悪いのでとりあえず10大ニュースで。順位は意味があるように見えてあまり意味はない。まあ、なんとなく。

それでは、10位から順に発表。


10.バーチャルコンソールが他社ハードに対応(03月24日)
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Wiiで過去のゲームハード用に発売されたソフトをダウンロードし、遊ぶことの出来るバーチャルコンソールに任天堂のハードだけではなく、PCエンジンとメガドライブが対応することをGame Developers Conference 2006の基調講演で岩田社長で発表した。
その後、9月の記者向け発表会Wii PreviewでMSXにも対応することを発表した。
バーチャルコンソールにおける微妙に高く感じる価格と、なかなか出そろわないラインナップは既存の流通(小売店、問屋など)を刺激しないようにする戦略だと思われる。利用率が高まっていけば、年末年始商戦や夏休みと言った時期以外の、新作ソフトのリリースがとぎれる時期に過去の話題作を大量放出する戦略も今後は見られるかも知れない。

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2006年12月27日

ファイナルファンタジー12レヴァナントウィングの動画公開

スクウェアエニックスは、ニンテンドーDS用RPG「ファイナルファンタジーXIIレヴァナント・ウィング」の公式サイトで、ジャンプフェスタで公開した動画を掲載した。試しにWiiのインターネットチャンネルで見られるか確認したが、読み込みの途中で処理しきれなくなったらしく、強制的にスタートページに戻された。残念。

ファイナルファンタジーXIIレヴァナントウィング(以下FF12RW)は、プレイステーション2用ソフト「ファイナルファンタジーXII」(以下FF12)の後日談となる作品で、発売日および価格は未定。

キャラクタデザインが吉田明彦氏ではなく、伊藤龍馬氏になり、FF12とは雰囲気が違って見える。キャラクタもポリゴンではなくドット絵だが、FF12の特徴のひとつであるガンビットシステムは受け継いでいるようだ。未発表だったキャラクタもいくつか登場しているが、近日中に公式サイトに情報が載る予定とのこと。

また、FF12RWは「イヴァリース・アライアンス」と名付けられたシリーズ作品となる。同シリーズには1997年にプレイステーションで発売され、PSPでリメイクが予定されている「ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争」と、ニンテンドーDSで発売が予定されている「FINAL FANTASY TACTICS A2 封穴のグリモア」が含まれる。封穴のグリモア(読みはホウケツで良いのかな?)は、ゲームボーイアドバンスで2003年に発売されたファイナルファンタジータクティクスの続編となる作品。A2は「エーツー」なのか「アドバンスツー」なのかは不明。

イヴァリースとは、FF12の開発の中心人物だった松野泰己氏がスクウェアで制作したゲームに共通する世界の名称。松野氏はFF12の開発の途中で退社したため、イヴァリースアライアンスには携わっていないと思われる。ちなみに松野氏は9月のWiiの発表会(WiiPreview)のインタービュー映像でWiiでのアイデアを練っていると語っている

スクウェアエニックスが自ら、ファイナルファンタジー続々なんてページを作っているが、本当に続々だ。というか、ちょっと続々すぎやしないか。これだけ多くなると関連作品でもまったく違うスタッフが関わることになるんだなあ。

2006年12月27日

2006年のマイベストゲームトップ5

年明け早々にニンテンドーDS Liteが発表されて、いきなり売り切れ、増産を繰り返しても一向に追いつかず、なんだかんだで年末になっても店頭で見かけないという異常事態が続いた2006年。そのほかにもWiiやプレイステーション3が発売されたり、激動の1年だった。ハードの盛り上がりもすごかったが、いったい何事かと思われるようなミリオンヒット続出、しかもその大半が任天堂が発売したDSソフトという訳の分からない状況で、この10年のゲーム業界の歴史の中で最も(任天堂周辺が)エキサイトした年だったのではないだろうか。

と、1段落で今年1年間を振り返ったところで、超個人的な今年のゲームランキングを発表しようと思う。去年一昨年とやったのと同じ。

まずは5位から。

5位:ポケットモンスターダイヤモンド

この10年間携帯ゲーム市場で常にトップを走り続けたと言っても過言ではない、超大ヒットシリーズの最新作。様々なスパイスで味付けられながらも、その根幹は第一作から変わらないことをマンネリと呼ぶのではなく、10年前に今でも通用するシステムを作り上げたことを賞賛したい。あと何作、何年変わらずに居続けるのかが非常に気になるところだ。

欲を言えば、どこまでも深いそのシステムに置いてけぼりを食らった一般ユーザに「まだこんなにやることがあるんだ…」という絶望感ではなく、「ここまでやり遂げた」という達成感をもっと与えるようにして欲しいところ。

十分すぎるほど楽しんだはずなのに、1キャラ育てるのにン十時間という話を聞くと、大盛り牛丼を食らったあとで、隣の席の人が特盛り牛丼に生卵をのっけておかわりしているのを見るような気分に。おなかいっぱいです。ごめんなさい。

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続いて第4位

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2006年12月26日

交換用のWiiリモコンストラップが届いた

無償交換を受け付けていたWiiリモコンのストラップが届いた。

案内とストラップ2個、返送用の封筒が同封されていた。

同封された案内文は以下の内容

「Wii リモコン」のストラップについてのお願い
 謹啓 弊社商品をご愛顧頂き、誠に有難うございます。
 さて、このたびお申し込みいただきましたWii 専用ストラップの交換品をお送りいたします。

お手元にあるストラップはお手数をおかけしますが、同封の封筒(切手不要)に封入いただき、郵便ポストにご投函いただきますようお願いいたします。

尚、Wii リモコンは強く振らなくてもゲームプレイに支障はありませんので、しっかりと握っていただき、ストラップを装着し、安全を確認しながら、楽しんでいただきますようお願いします。

ものすごく細かいツッコミを入れると最初の2行だけインデント付いていたりとか、「いただき」で漢字とひらがな表記が混在していて、慌てて作った文章だなあという印象。まあ、以前も(たしかテレビリモコンのときに)「ご愛顧」を「ご愛好」と書いた案内文が届いたこともあるし、Wiiインターネットチャンネルのお知らせをWii伝言板で告知したときも曜日をミスったうえに二重配信したりと、任天堂は結構この手の細かいミスは多かったりするわけだが。

ちなみに返送用の封筒には差出人の名前を書く欄がない。バーコードっぽいモノはついているが、これは任天堂が個人を区別するためのものではなく、郵便局の仕分け用。要するに、誰が返送して、誰が返送していないか任天堂は把握できないわけだ。

どうしたものかなあ。律儀に返送するべきか、無視して細いストラップを手元に置いておくべきか。

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2006年12月23日

Wiiお天気チャンネルで発見!エロマンガ島

先に断っておきますが、タイトルのまんまの内容です。下らなくてすみません。

12月20日から提供された新しいWiiチャンネル「お天気チャンネル」は、日本国内の主要都市にとどまらず、全世界のお天気を網羅している無駄に性能の良い天気予報ソフトだ。こんなのゲーム機に搭載してどうするのとつっこみたくなるほど出来が良い。


Wiiメニューからお天気チャンネルを選択


実際に起動する手前の画面。他のチャンネルでは説明文や、イメージ動画、タイトル画面などが表示される箇所だ。ここだけで当日の天気予報が見られるので、これだけが見たいのならお天気チャンネルを起動する必要はない。

さて、実際にお天気チャンネルを起動し、今回の目的を果たそう。

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2006年12月22日

Wii インターネットチャンネル提供開始

Wii用のインターネットブラウザ「インターネットチャンネル」のお試し版の提供が始まった。2007年3月末に正式版を提供予定で、2007年6月までは無償提供、その後は500Wiiポイントで販売される。


ダウンロードはショッピングチャンネルの「Wiiソフト」から。ダウンロードが完了するとWiiメニューに表示される。


起動は20秒ちょっと。もう少し短くなると良いなあ。
ニンテンドーDSブラウザーと同じく、Opera社開発。

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2006年12月22日

Wii専用LANアダプタの発売は12月30日に

Wiiを無線LANではなく、有線LANでネットワークに繋ぐための周辺機器「Wii専用 LANアダプタ」の発売日が12月30日に決定した。価格は2,800円。

LANアダプタはWiiの背面にあるUSBポートに接続する周辺機器で、LANケーブルを経由してルータなどに接続することでWiiがインターネットに繋がるようになる。

年内発売という話だったが、12月30日とは。流通を考えると正月明けにならないと店頭に並ばない可能性が高い。少なくともamazonで買った場合は年内に入手することは不可能と思われる。ギリギリ公約を守ってるんだが、十分な量の出荷はあるんだろうか。ちょっと心配。

Wiiをインターネットに繋ぐ方法は大きく分けて3つある。
1.Wii専用LANアダプタを経由してブロードバンドルータに有線接続する
2.無線LAN対応のルータやアクセスポイントにWii本体の無線機能で接続する
3.ニンテンドーWi-Fi USBコネクタを接続したWindowsXPパソコンを経由して無線接続する

ニンテンドーDSとは違って持ち運ぶことがないから1番の有線LANが一番手軽ではある。ただ、有線LANアダプタを接続したWiiを経由してニンテンドーDSをWi-Fiに繋ぐということは、今のところ出来ないようなのでこの方法だとニンテンドーDSをネットに繋ぐことが出来ない。

3番のUSBコネクタはパソコンが起動している間しかWiiがネットに繋がらない。いつでもネットに繋がっているというWii Connect24のコンセプトを考えるとこれは大きなデメリットと言える。

WiiもニンテンドーDSもネットに繋げるという人は無線ルータを購入したほうが良さそうだ。WiiもニンテンドーDSもAOSS等の簡単に設定ができる仕組みが搭載されているので、AOSSに対応したBUFFALO WHR-G54Sなどを購入すると良いだろう。このあたりはニンテンドーDSのときに詳しく書いてあるので参照して欲しい。

ちなみにうちはまだUSBコネクタでの接続。どうせPC起動したままだし。

2006年12月22日

任天堂、Wiiの注意喚起CMを放送開始

任天堂は先日Wiiリモコン用ストラップの無償交換を発表した際に、対策のひとつとしてマスコミに発表していた注意喚起のCMを、プロモーションサイトWii.comで公開した。テレビでの放送も開始している。

任天堂は今回の件を不具合とは見なしておらず、その意向を反映してかCMでも謝罪の言葉や交換に関しての説明はなく、淡々と使用法の説明をしている。まあ、妥当な内容かなあ。

ここ数年、任天堂が熱心に取り組んでいるのは無関心層に興味を持って貰うこと。ソフトのCMを打たなくなるのは大きなダメージだろうが、このCMなら継続して興味を持ってくれるのではないだろうか。

年明けには通常のCMに戻ると思うが、しばらくはWii Sportsなどの同時発売ソフトのCM[が流れることになるのかなあ。今のところ、年明けで発売日が確定している任天堂ソフトはエキサイトトラックの1本だけ、任天堂以外を含めても4本しかない。

ストラップ問題の解決、本体供給の改善、ソフトウェアラインナップの充実と任天堂の課題は多い。

追記:
すべてのCMをこのCMに差し替えたわけじゃなく、今まで通りソフトのCMも放送していた。ただし、注意喚起CM →ソフトのCMという流れになっている。

2006年12月22日

「ぷよぷよ!」、全品回収ヘ

セガは12月14日に発売したニンテンドーDS用アクションパズルゲーム「ぷよぷよ!」に不具合が発生したため全品回収することを決定した。すでに店頭からは商品が回収されているが、購入済み商品の回収方法は後ほど改めて発表される予定。

発生する不具合は「セーブ回数が255回を超えた場合、以降のセーブが出来なくなる。」というもの。

…えーっと符号なしのtinyintっすか。これはないなあ。ないよなあ。弁護のしようがない。

ちなみに、修正版の交換は来年1月中旬を予定しているという。発覚から修正版の製造まで1ヶ月ということか。年末年始に新作ソフトが大量に発売される中で、修正版の製造は後回しにされてしまうのだろうか。

今回の不具合の性質上、ポケモンの不具合修正のようにDSステーションでデータを書き換える対策は出来ないのだろうなあ。仮にセーブ回数を0に戻す修正を行ったとして、255回に達しそうになるたびにDSステーションに持っていかないと行けなくなる。

先日、セガはラブandベリーが出荷数で100万本を超え、順当に行けばバーチャファイター2以来のミリオンヒットとなると好調なセガだが、とんだケチがついてしまった。

ゲーム開発が複雑化する中で、こういった不具合が出たときに企業への評価が分かれることになりそうだ。まあ、今回のセガの対応は良い方かな。

2006年12月18日

強度試験でWiiストラップが切れました!原因を考察

今話題のWiiストラップのヒモが切れました。正確に言うと、切れて当然の使用法をして切りました
※いろいろ突っ込まれたのでタイトル変えました。ついでに図表を追加

まずは写真をご覧あれ

根本からブチリと

Wiiに固定している箇所ではなく、ストラップの付け根の部分が抜けたような感じ。当然ながら切れたのは交換対象の0.6mmタイプ。

この記事だけを見る人もいるだろうし、要らぬ騒ぎになったり、脊髄反射的なコメントが書かれたり、不愉快な文字絵が投稿されるような気がするので、まずはどのような使用法をして切れたかを正確にお伝えしたい。考察はその後で。

私はこういうサイトを運営しているので、強度問題で交換対応になっていることは関連する話題も含めて既に熟知しており、既にその件に関する記事も書いている。
参考:Wii用のストラップ、320万本を自主回収 回収対象のWiiストラップを1円で判別する方法

どうせ交換になるのだから、ストラップのヒモを切ってしまった人たちがどの程度の力で振り回したのかを調べてやろうと、手首にストラップを締めたまま、布団に向かってリモコンを投げつけてみた。(真似しないでください)

ベッドに腰掛け、太ももの隣あたりにたたきつけるように落としていった。落下したときの手首の高さはちょうどストラップが伸びきるぐらいの高さにした。
最初は軽く、次第に強く、5回目に投じたあとで持ち上げたときにいつもと違う感触を覚え、手元を見るとストラップの紐が切れていた。
どれぐらいの力が加わったのかは、文字で表現するのは非常に難しいが、あえて表現すると「Wii Sportsのトレーニングモードの『ホームラン』で、場外ホームランを狙うパワーで振り抜いた」ぐらい。

普通、このホームランで遊ぶときはしっかりと握りしめるので、すっぽ抜けることはほとんど無いと思う。手を離してしまった人たちの話を見ると、ベースボールよりもボウリングで手を離してしまうことが多いらしい。プレイ中にBボタンを離す動作を強いられるので、ついついリモコンごと離してしまうという。結構良い感じのスコアを出した自分のプレイスタイルでは、パワーよりも踏み出し位置とスピンが重要なので、ストラップのヒモを切ったときのようなパワーで投げることはまず考えられない。パワーが必要なら大振りよりも手首でスナップを利かせたほうが有利だ。

ここからが考察。
もう一度ヒモをよく見てみる。

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2006年12月17日

ドラゴンクエストIXの開発中動画を期間限定公開

スクウェアエニックスは2007年中の発売を目指して開発を進めているニンテンドーDS用RPG「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の動画を12月24日までの期間限定で公開している。再生にはFlashPlayerが必要。この動画は先日の発表会で流れたものと同じようだ。

雲に包まれた天空高くそびえる城のイメージビデオにあわせて「そしてボクたちは天使と呼ばれていた」とナレーションが入る。それにつづき、オーケストラがおなじみのBGMを奏で、画面がニンテンドーDSに切り替わる。ニンテンドーDSとしては美麗なゲーム画面が映し出されるが、すでに開発に1年近く費やしているだけあって、違和感なくスムーズに動く様子が見て取れる。マルチプレイをしている場面では、4つの異なるアングルで同じ敵と戦う様子が見られる。最後にタイトルロゴと、Comming in 2007の文字が。

時間にして2分30秒程度の短い動画だが、見ているとドラクエはやっぱりドラクエだという安心感と、初めての携帯機、そしてアクション要素とネットワーク機能でドラクエがどれだけ進化するかという期待感がこみ上げてくる。

個人的な話をすると、ドラゴンクエストシリーズでまともにクリアしたのはファミコンのドラクエ3だけで、それ以前はあまりゲームをしておらず、ドラクエ3以降もファイナルファンタジーやマリオばかり遊んでいたり、一時期ゲームから離れていたりで、ドラクエはあまりプレイしたことがない。それでも、子供の頃遊んだドラクエ3のインパクトは強く、今でも好きなゲームを上げれば上位に入っているソフトだ。この動画を見たときも、いつものテーマ曲を聴いただけで涙腺がゆるみそうになった。

熱心なドラクエファンではない自分が言うのもなんだが、10年近く任天堂のファンサイトを続けてきた立場からこう言いたい「おかえりなさい」と。

2006年12月16日

回収対象のWiiストラップを1円で判別する方法

先ほど書いたように、Wiiのストラップが無償交換されることになった。交換対象はリモコンと接している部分のヒモの直径が0.6mmのタイプ。最近出荷されたリモコンには1mmタイプが付属しているという。

任天堂が写真を公開しているが、どうにも分かりづらい。一応製造番号を見れば分かるようになっているが、はじめてのWii付属品や単品売りのWiiリモコンでは製造番号の記載がないため、本体付属のストラップと見比べる必要がある。

そこで、簡単に見分ける方法を考案した。

1円玉を使う。

1円玉とWiiリモコン

1円玉の厚みは1.2mm
交換対象のWiiリモコンストラップは直径0.6mm
1円玉はちょうど2本分の厚みということになる。

手元に定規がないうえに、製造番号をみるのも面倒だったので自分のストラップが0.6mmか1mmか判断できない状態だったが、これなら出来そうだ。
というわけで、実際に並べてみた。

こんな感じ

0.6mmのヒモ2本と、1.2mm厚の硬貨

ピッタリ、同じサイズだ。
交換対象かぁ。

はじめてのWiiに付属したWiiリモコンも見てみた。……こっちもかよ

というわけで2本の交換の申請をしてみた。
後ほど交換用ストラップと返送用の封筒が送られてくるはず。

2006年12月16日

Wii用のストラップ、320万本を自主回収

任天堂がWiiのストラップの無料交換を発表した。回収対象となるストラップは、リモコンに取り付ける部分のヒモの直径が0.6mmのもの。現在出荷中の製品は1mmに切り替えており、その1mmのストラップと交換となる。

交換の理由は想定を超えた利用法をした一部のユーザからヒモが切れると報告があったためで、不良品が混入したためでも不具合があるわけでもない。同じく無償交換が発表されたニンテンドーDSのACアダプタではニュースリリースで「お詫びとお願い」をしているが、ストラップはニュースリリース扱いではなく、「お願い」としている。

そもそも、普通に遊んでいればあの部分にテンションがかかることはなく、ヒモが細かろうが太かろうが、ヒモが切れることはない。品質に問題があるわけではなく、交換となるのはあくまで安心してもらうための配慮ということのようだ。

普段はなるべく中立的な立場で意見を述べるよう心がけているが、この件に関してはどうも自分の感覚と、一部の論調が著しく乖離しているのでひとことふたこと言いたい。本当に普通に遊んでて切れるもんなのか?あれ。

すでに50時間以上Wiiをプレイしたが、Wiiリモコンが手から離れたことはないし、ヒヤリとしたシチュエーションにも遭遇していない。離れやすいか離れにくいかというレベルではなく、そもそも手を離してしまうようなプレイスタイルが想像できない。手を離せば危ないことは常識的に考えて明らかなのに、その程度のことも注意できていないのはどういうことだろうか。汗で滑りやすくなれば手を拭くか強く握るだろうし、必要以上に強く振るならそれにあわせて思いっきり握るのが普通だ。

たしかにWiiリモコンを振り回すのは初めてで感覚がつかみづらいかもしれないが、自分自身の手は生まれてからずっと使っているわけで、このぐらいの質量のならどのぐらいの強さで握れば安全かということは分かりそうな気がするのだが。

それでも不幸にして手を離れてしまったときの保険として、このストラップがあるわけだ。今回の件は、任天堂が想像していたよりもはるかに強い遠心力を与える速度で振り回すユーザがいて、そのユーザが任天堂が想像していたよりもはるかに弱い力でしか握ってくれないユーザでもあり、さらにそのユーザがプレイ中に手を離してしまったということなのだろう。

異常な使い方をするユーザ数や強度を見誤ったのは事実なので、任天堂を積極的に擁護するつもりはないが、今回の交換対応を行う前から十分すぎるほど安全対策は行っていると思っている。説明書では分りやすい(が、ちょっと奇抜な)絵で説明しているし、プレイ開始時にも注意を促している。ストラップも、ユーザに装着をお願いするのではなく、出荷時にすでにリモコンに装着してある。

ただ、前後見境なくなるほどにゲームに没頭する子供がいるし、フールプルーフという考え方もある。数百万という数で出荷をすれば、説明書や注意書きをろくに見ない人や、普通の人なら危険だと考える範囲をはるかに超える速度で振り回してしまう人も、ある程度の割合で必ず出てきてしまうわけだ。

それにしても、いったいどう遊べばヒモがぶちきれるほどの速度でWiiリモコンが飛んでいくのだろうか。ヒモを切った人たちはどういう遊び方をしているのか見てみたい。無謀な遊び方をしている人は、1mmにしたところでまた同じことを繰り返すと思うんだけどなあ。まあ、直径が太くなれば切れる本数は単純に減るのだろうけど。

この件で任天堂は、数億円の出費を見込んでいるようだ。無償配布にしたほうが低コストだと思うのだが、あえて返送用の封筒を同封してまで交換としている。送付本数をごまかす顧客が出てくるリスクを考えてのことだろうか。

手元に定規がなかったので、自分のストラップが交換対象のものかどうか分らなかったので、1円で出来る判別法を考案してみた。

2006年12月16日

ニンテンドーDSのACアダプタに不具合発生、無償交換

12月15日に任天堂は、ニンテンドーDSおよびニンテンドーDS LiteのACアダプタの一部に不具合が見つかったため無償交換を行うと発表した。一部のACアダプタで故障が発生し、それが原因で発煙や火傷の恐れがあるという。ACアダプタ自体は難燃性の素材を使用しているため、発火にいたる可能性は低いとしている。

任天堂はニンテンドーDSおよびニンテンドーDS Liteで使用しているACアダプタは、3社から供給を受けているが、不具合が見つかったのは、このうち長野日本無線株式会社が任天堂に納品したACアダプタの20万台。長野日本無線は海外子会社における製造工程の不具合が原因としている。

2006年1月~6月出荷分のニンテンドーDSに同梱されたアダプタ8万台、および2006年7月~10月出荷分のニンテンドーDS Liteに同梱されたアダプタ12万台が交換対象。「JRC」のロゴが入っているものがそれらに該当する。

対象商品を持っている人はフリーダイヤル0120-210-557に連絡し、手続きを行うことで、1週間程度で代替のACアダプタが届くという。交換対象のACアダプタはその場でヤマト運輸のドライバに渡すことになる。

発火にいたる可能性は低いとはいえ、不具合を隠蔽して問題を大きくする会社が報道される中、無償交換を呼びかける姿勢には好感が持てる。ただ、そもそも品質管理が徹底していればこのような問題は起きないわけで、自社製造品以外の部品に関しても厳しく監視をするようにしていただきたい。

2006年12月13日

Wiiレビューその2:Wiiチャンネルってなに?

前回の本体の基本機能編に続いて、WiiレビューのWiiチャンネル篇。

そもそも、Wiiチャンネルとは何か。
説明書から引用してみる。

Wiiのメインメニュー画面で、購入したゲームソフトやWiiに内蔵されているソフトなどが並んでいます。これらのソフトのことを「チャンネル」と呼びます。インターネットに接続して、ソフトの購入などをすると新しいチャンネルとして追加されます。

…ということだ。

Wii専用ソフトやゲームキューブ用ソフトを動かすための「ディスクドライブチャンネル」を含め、7個のチャンネルが購入時にWiiメニューに表示される。ただし、今現在「お天気チャンネル」と「ニュースチャンネル」はサービス開始されておらず、サービス開始後にオンラインアップデートで本体を更新しないと使用できない。また、後述するショッピングチャンネルでバーチャルコンソール用ソフトを購入することにより、チャンネルは増えていく。

PLAYSTATION3、Xbox360といった次世代ゲーム機において、ネットワークサービスが重要コンテンツとなってきているが、Wiiもその例外ではなく、このチャンネルの仕組みがネットワークの重要性を表している。注目すべきなのは、Wii専用ディスクで販売されているWii Sportsやゼルダの伝説トワイライトプリンセスもWiiチャンネルのひとつに過ぎないという点である。

従来どおりのパッケージビジネスはもちろん重要ではあるが、任天堂はもはやそれだけでは消費者の要望を満たしきれないと考えているようだ。チャンネルというフラットな枠組みにすべてのコンテンツを押し込むことで、相対的にパッケージソフトの重要度を低め、ネットワーク型コンテンツの重要度をパッケージと同等の地位にまで押し上げている。

クロスメディアバーで各種コンテンツをカテゴライズし、多彩な機能とコンテンツを整理したPLAYSTATION3、機能ごとにシンプルにまとめ上げたダッシュボードをゲームプレイ中でも呼び出せるXbox360。他社が多様化するコンテンツをカテゴリ分けして使い勝手の向上を図るのに対し、Wiiは整理することを放棄し、ユーザ自身に整理させるようにした。

一見するとWiiのほうが不便で上級者向けに感じられるが、実は非常に初心者向きになっている。ユーザがコンテンツにアクセスしようとするときに、Wiiメニューの中から探すだけで良い。いちいちメニューのどの項目に入っているか探し回る必要はない。プログラムとコンテンツの区別すらない。これはWindowsなどのデスクトップに近い。インターネットエクスプローラのショートカットとエクセルのファイルが共存しているようなものだ。人それぞれ好みはあるだろうが、個人的にはこのシンプルさが好きだ。


閑話休題。
それぞれのWiiチャンネルを見ていこう。

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2006年12月12日

ドラゴンクエスト9はニンテンドーDSで発売

スクウェアエニックスは人気RPGのドラゴンクエストシリーズ最新作、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」をニンテンドーDSで発売すると発表した。ドラゴンクエストモンスターズといった派生ソフトや、移植、リメイクを除いたドラゴンクエストの本編が携帯ゲーム機でリリースされるのは1986年の第一作発売から21年目、9作目にして初めて。任天堂プラットホームでの発売はシリーズ6作目以来、12年ぶり、3作品ぶりとなる。

ゲームデザインは堀井雄二、キャラクタデザインは鳥山明、音楽はすぎやまこういちというおなじみのメンバーに加え、開発はドラゴンクエストVIIIと同じくレベルファイブが担当している。2007年中の発売を目指し、開発を進めているという。レベルファイブは、同社発売タイトルの「レイトン教授と不思議な町」でニンテンドーDSへの参入を先日発表したばかり。

同シリーズとしては初の4人協力プレイを実装。これは、直接ニンテンドーDSを持ち寄ってのワイヤレスプレイと見られるが、さらにレベルファイブのサイトに掲載された情報によると、「ニンテンドーWi-Fiコネクション対応予定」としている。また、こちらも初の試みだが、戦闘はアクション要素を含むという。

サブタイトルの"星空"と、タイトルロゴで雲に包まれた木の実が、想像力をかきたてる。天の民が持つ禁断の木の実だろうか?ゲーム画面で主人公や敵キャラはポリゴンで描かれ、戦闘画面、フィールド画面ともにクオータービューの3Dとなっている。画面から推測すると、魔法やアイテムは画面上のアイコンをタッチして使用することになるようだ。

他にもドラゴンクエスト関連作品で任天堂ハードでの発売を控えている作品があるが、Wiiのドラゴンクエストソードはエイティング、ニンテンドーDSのドラゴンクエストモンスターズジョーカーはトーセの開発。発売時期も違うことから、これらの連動はないと見て良いだろう。

複数人協力プレイのRPGというと、スクウェアエニックスの「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」シリーズ(FFCC)を彷彿とさせる。最新作、「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リングオブフェイト」(長ぇ)がドラクエ9と同じくニンテンドーDSで、「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー」がWiiで、それぞれ発売を予定している。

リングオブフェイトは12月16/17日のジャンプフェスタでプレイアブル出展されるので、発売はそう遠くないと思われる。また、クリスタルベアラーはタイトルが発表された後、音沙汰がない状態だがリングオブフェイトと連動する可能性が高く、2007年中の発売と見られる。同じ会社なのでバッティングするようなことはないと思うのだが、うまい具合に発売日を調整して欲しいものだ。そうなってくると、FFCCはゴールデンウィーク商戦、ドラクエ9は年末商戦あたりに落ち着くのが妥当だろうか。

今年の夏に、同社の看板タイトルのひとつ、ファイナルファンタジーの3作目リメイクのファイナルファンタジー3が発売された。同シリーズは、発売翌月にはランク外になる、極端な初動率の高さが特徴的なタイトルだが、FF3は初回出荷が少ないこともあいまって、珍しく息の長いタイトルとなっている。現在90万本程度の売り上げに達しているが、売り上げは衰えず、近い将来にミリオン達成はほぼ間違いないと思われる。任天堂1強のプラットホームだったニンテンドーDSに、スクウェアエニックスが本気で力を入れ始めてきたと感じた。今後は、FFCCやドラクエ9のほかにも、ドラゴンクエストモンスターズジョーカー、いただきストリートDS、ファイナルファンタジーXIII レヴァナント・ウィング、聖剣伝説ヒーローズオブマナといった、大ヒットの予感を感じさせるタイトルを矢継ぎ早にリリースしていく。ただでさえ品薄のニンテンドーDSが、ますます品薄にならないか心配になってきた。このままでは、発売から1年が過ぎても、ニンテンドーDS Liteをいつ店に行っても買える状態にはならないのではないだろうか。

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2006年12月08日

Wiiレビューその1:Wii本体の基本機能など

ついにWiiが発売された。Wii Sportsで体力測定を行った後で、さまざまなトレーニングをひととおりこなし、ハイラルの地を探索する日々を送っている。売り上げも好調なようで、北米では最初の1週間ほどで60万台超え、日本では最初の週末で約40万台と、合計100万台を超える販売を達成している。豪州と欧州での販売も始まり、年末商戦に向けて最高のスタートダッシュを切れたのではないだろうか。

さて、このWiiをいじり倒して、いろいろと気になった点が出てきた。ちょっとまとめてみよう。


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2006年12月05日

発売2日間のWii販売台数は35万台

egが報じたところによると、メディアクリエイト調べの売り上げ速報で、12月2日と3日の2日間におけるWiiの販売台数が350,358台に達したことが分かった。ソフトの販売台数では、「Wii Sports」の176,167本がトップで、以下174,297本の「はじめてのWii」、139,011本の「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」、63,954本の「おどるメイドインワリオ」が続く。

サードパーティを含めた販売台数は以下のようになっている。
ファミ通(エンターブレイン)調べの速報値も追加した。それぞれ集計対象店舗や統計方法が異なるため、違う数字が出ている。

タイトル メディア
クリエイト
エンター
ブレイン
Wii本体 350,358 371,936
Wiiスポーツ 176,167 176,880
はじめてのWii パック 174,297 171,888
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 139,011 145,068
おどるメイドインワリオ 63,954 63,086
スイングゴルフ パンヤ 16,908 12,673
縁日の達人 10,763 10,192
レッドスティール 9,392 8,823
SDガンダム スカッドハンマーズ 9,226 9,801
たまごっちのピカピカだいとーりょー! 8,042 6,994
エレビッツ 5,791 6,505
スーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合 4,423 -
クレヨンしんちゃん 最強家族カスカベキング うぃ~ 4,248 -
カドゥケウスZ 2つの超執刀 4,107 -
コロリンパ 2,416 -
ネクロネシア 1,934 -
ウィングアイランド 800 -
ソフト合計 631,480 -
装着率(ソフト/ハード比) 1.80 1.69


事前の発表では国内のWii初回出荷が40万台という話だったが、9割程度が販売されたようだ。これが10割にならないのは売れ残っているというわけではなく、問屋や販売店が販売せずに確保している台数や予約でまだ取りに来ていない分が1割程度あるようだ。店頭に並んだWiiはほぼ完売したと見ていいだろう。残りの1割は小出しに店頭に並んでいるようで、ゲリラ的に数量限定で販売され、すぐに完売するケースが多く見られる。

メディアクリエイト調べでは本体35万台に対して、ソフトが63万本。1台あたり1.8本のソフトが売れたことになる。これは、発売初期としては非常に高い数字だ。また、Wii SportsとはじめてのWiiが、それぞれ本体に対して5割ほどの売り上げを記録している。CM等でのアピール、リモコンが付属する値頃感が大きな要因だろうか。

任天堂への一極集中も気になるところ。63万本の売り上げのうち、55万本、約88%を任天堂ソフトが占めていることになる。今後、ソフトの発売が続くが、任天堂発売(販売)のソフトで具体的な発売日が確定しているのは12月14日発売のポケモンバトルレボリューション、来年1月18日のエキサイトトラックしかない。サードパーティ中心のラインナップで、ソフトの売り上げが失速しないか気がかりではある。ゼルダに続くゲーマー向けタイトル、Wii SportsやはじめてのWiiに続くカジュアルタイトルのヒット作がサードパーティから生まれることに期待したい。

2006年12月02日

Wiiで24時間遊び続けちゃうぞ!

以前やった24時間テトリス対戦に続く、24時間シリーズ第二弾。今回はWiiで遊びまくっちゃう。

前回は途中で仮眠を取ったことが不評だったが、今回はなるべくとらずに…と考えているが、たぶん仮眠は取る。その分はロスタイムとして延長予定。場合によっては自己診断によるドクターストップもあり。そのときは思う存分罵倒してください。

今回も自宅で一人で延々やるんだけど、飛び入りしたいご近所さんはお申しつけください。とは言っても過去に交流のないまったく見ず知らずの人はお断りですが。

12/2 09:00
おはようございます。
予約してあるお店は10時開店なのでボチボチ支度をして出かけようかと思います。

12/2 09:40
お店に到着
さすがに予約してあるので行列らしい行列はないなぁ

12/2 09:55
微妙に人が増えてきた。
いよいよだなぁ

12/2 10:25
帰宅!
列の前の方の人たちがことごとく当日分目当てで、当日分の割り当てがないことを知ってあっさり退却。いつのまにかレジに一番乗りになってしまった。
D端子ケーブルが未入荷だと言うことに気づかない店員が手間取って、結局5分後に購入完了!
予約していなかった「おどるメイドインワリオ」も衝動買いして、5万円オーバーだ。アハハハ


それでは、しばらく説明書読みに入らせていただきます。

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2006年12月02日

Wii発売!

いよいよ本日、任天堂の新しいゲーム機Wiiが発売!

予約出来なかった人たちは、予約を受け付けていなかったヨドバシカメラ、GEOなどにがんばって並ぼう。明け方はずいぶんと冷え込むようになったので要注意。座り込む場合は腰から冷えるので、ざぶとん代わりになるものを用意しておこう。

予約販売を行っていた店舗でも当日分の販売も並行して行うところもある。例えばビックカメラやトイザらスがそれに該当する。ただし、ビックカメラは店舗によっては先着順ではなく抽選となる。トイザらスの当日分は数が少ないかも。トイザらス・オンラインショッピングamazon等での当日販売はおそらくないと思うが、行列に並べない人はダメ元でチェックするといいかも。楽天のぼったくり価格で買うのもひとつの手だが。

ソフトや周辺機器を買うと合計金額は結構な額になることがある。あらかじめ必要な金額を確認しておこう

運良く予約に成功した人は、Wiiを迎え入れる準備をしよう。両手を伸ばしても大丈夫なスペースが取れるよう、部屋を掃除し、蛍光灯のスイッチひもを延長している人は短く戻しておこう。


※引きこもりセット&眠気覚まし

準備バッチリ。いつでもOKです

2006年12月01日

レビュー:Elite Beat Agents

タイトル:Elite Beat Agents(エリートビートエージェンツ)
発売:Nintendo of America
開発:株式会社イニス
発売日:2006年11月06日(北米発売日)

Wii発売日前日に先月発売されたニンテンドーDSの、それも海外発売ソフトのレビューをやっちゃう間の悪さ!…というわけで、「押忍!闘え!応援団」の海外版というか、もはや続編としか言いようのない仕上がりになった「Elite Beat Agents」の紹介。ちなみに★★★を全曲クリアして、今はElite Beat Divasを攻略している途中だ。

そもそも応援団がどういうゲームかというと、音楽に合わせて画面上に現れるマーカーをタイミング良く押していくだけのゲーム。非常にシンプル。それでいてとにかく面白い。セールス的にはそれほどかんばしくはなかったが、その内容の異常とも言えるほどのオバカっぷりと適度な難易度が、ゲーマー心を良い感じにくすぐるのか、熱狂的なファンが多い。日本での評判を聞きつけて輸入してプレイする海外ゲーマーも多かったという。

そこで、満を持して登場したのがこのエリートビートエージェントだ。日本の曲をそのまま出してもしょうがないので全曲総取っ替え。応援団という存在が理解されないので、特殊工作員に変更、それにあわせてストーリも全部修正、不満のあったシステムも大幅に改良した。まあ、なんというか普通に続編だ。

北米仕様なので、当然のごとくパッケージもマニュアルも、ゲームの中身もぜーんぶ英語。
まあ、このソフトを国内で買っているのは、わざわざ割高な代金を支払って購入しているぐらいの応援団好きなわけだから、マニュアルが読めないことぐらいどうって事ないし、そもそもこのソフトのストーリはあってもなくてもどうでもいいような感じではあるので言語の壁はそれほど気にすることではない。

最大の改良点はイントロスキップだろうか。前作(あえてこう表現させてもらう)では、曲の冒頭から、演奏の始まるところまで延々と流れるムービーをスキップできずにただ眺めるだけだったが、今回は画面の右下をタッチすることで、「Ready,one two three go!」のところまでスキップできるようになった。これはありがたい。超ありがたい。

収録楽曲は割と日本のテレビ番組やCMでも多用される、スタンダードなナンバーが多いのでなじみやすいかと思う。前作は175Rの曲が本人歌唱で収録されていたが、今回は全員本人以外がうたっている。まあ、この豪華な顔ぶれで全部本人だったらソフトの価格がものすごいことになりそうだが。

Walkie Talkie Man - Steriogram
Makes No Difference - Sum 41
Sk8er Boi - Avril Lavigne
I Was Born to Love You - Queen
Rock This Town - Stray Cats
Highway Star - Deep Purple
Y.M.C.A. - Village People
September - Earth, Wind and Fire
Canned Heat - Jamiroquai
Material Girl - Madonna
La La - Ashlee Simpson
You're the Inspiration - Chicago
Let's Dance - David Bowie
The Anthem - Good Charlotte
Without a Fight - Hoobastank
Jumpin Jack Flash - Rolling Stones

以下、隠し楽曲
Believe - Cher
ABC - Jackson Five
Survivor - Destiny's Child

音ゲーの続編ではどんな新曲が入っているか?というのも重要だが、その新曲がどのような譜面なのかということはそれ以上に重要だ。この作品では譜面というのはマーカーの配置と言うことになるが、これが退屈なワンパターンの配置だと、せっかくの新曲も台無しになってしまう。

理想は初見でもある程度叩けて、それでいて引っかかりやすい罠があり、その罠も数回のプレイで越せるようになること。また、タイミングを外す要素がところどころにちりばめられていて、パーフェクトプレイをそれとなく阻止してくれると、もうたまらない。自分のお気に入りは難易度★★★のSeptemberとSurvivor。曲のテンポが良いし、譜面が秀逸なんだ、これが。Jumpin Jack Flashの最終パートも狂っていてなかなか楽しいが、そこまでたどり着くのが大変だ。

レビューがよりディーブな方向に突き進みつつあるが、実はこのソフト、前作をプレイしていない人は一切お断りというゲームではない。前作未プレイの人は、前作をすっ飛ばして今作をプレイしたほうが良いと思う。というのも、先ほど書いた前奏スキップの未実装がけっこうキツイからだ。

前作も今作も、最終曲の譜面がなかなか手強いうえに、判定がシビアで、クリアは非常に困難になっている。リトライに30秒かかってしまう前作は、正直言って苦痛に感じてしまう可能性のほうが高い。何十回とリトライしてもそれほど苦痛に思えない今作から触ったほうが楽しめるかと思う。それに、JPOPを収録した前作は、曲の旬を逃してしまっている感が少なからずある。

もちろん、前作を楽しんだ人にもオススメだ。オススメというか、前作でチアを出すまでにやりこんだ人は購入する義務があると思う。新曲だし新システムだし、譜面も叩いていて気持ちいいぞ!買え!ぜったいに買え!買わないと損するぞ!

また、今作では1カード対戦機能も追加されている。対戦では専用のキャラクタとストーリまで用意されていてなかなか楽しい。対戦中に相手の様子が分かるようになっているのも微妙な改善点だ。複数カードを持ち寄れば、さらに楽曲が増え、対戦の他に協力プレイも可能になる。これもなかなか楽しい。

さらに、今作では振動カートリッジに対応するという微妙な改善点もある。正しいタイミングでタッチするとブルッと軽く震え、ミスをするとブルルッと大きく震える。まあ、それだけといえば、それだけなのだが…。これはあくまでオマケと考えたほうが良さそうだ。

秋葉原などの電気街では並行輸入されたパッケージが店頭で売られているようだが、地方では入手しづらい。ネット通販を利用したら良いかと思う。

例えば、楽天だと、今のところ5店舗ほど扱っている店があるが、4,980円~7,140円と幅がある。送料込みの店もあるので、よく確認して購入するといいだろう。


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