2022年03月15日

Hue Sync Boxで映像とゲームを画面の外から強化する


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とりあえず、このクソ愉快な映像を見てほしい。
今回の記事はこれに近いものを自宅で再現する試みをまとめたものだ。

さすがにこの構成を再現するのは相当なコストと広い部屋が必要で無理なので、できる範囲でやってみたのがこちら。

なかなかいい感じではなかろうか。

Hue(ヒュー)はPhilips社の製品で、Wi-Fiやインターネット経由で制御できるIoT照明のシリーズだ。

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今回は、そこに「Hue Sync Box(ヒュー・シンクボックス)」という新たな武器を投入したというお話。

7年前にHue導入してから、あまり追加の機材購入はしていない。海外向けには気になるHueシリーズ製品が出ているものの、日本国内での普及がいまいちなせいか、国内上陸があまりなかったりする。

家に引きこもることが多くなっている中で、AV機器のパワーアップをずっと検討していた。しかし、テレビの買い換えは数十万かかるし、スピーカー周りは明らかに沼だし、集合住宅では大音量流せないし、と二の足を踏んでいたところでHue Sync Boxがいつの間にか国内でも売られていることにかなり遅れて気がついた。
雑に説明すると、テレビの周りにHueのランプを並べて映像と連動してビカビカ光らせる製品だ。これならテレビや音周りのパワーアップよりは低コストで映像体験をアップグレードできる!

とはいうものの、ガッツリHue Sync環境を整えると10万ぐらい飛ぶので少し妥協して5万ほどの増強にした。

IMG_3062D.JPG

今回購入したのはこちら。
・Hue Sync Box本体
・Hue プレイライトバー(2本セット)
・Hue ホワイトグラデーション(2個)
・ライティング用フレキシブルアーム(2本セット)

合計52,359円。Sync Boxはタイムセールで4,000円ほど値引きされた(迷ってたところにタイムセールが来たので買ってしまったわけなのだが)

ホワイトグラデーションは、白色と電球色のみの廉価版ランプで、当然ながら今回のテレビ連動用には使えない。このホワイトグラデーションは寝室に設置して、もともと寝室で使ってたフルカラーのランプをテレビ用に使うことにした。別に寝室で青や緑の光を出す必要はないので。

それぞれの製品の細かい説明や、設置のポイントなどは気が向いたら別の記事に書くとして、今回の記事はざっくりとした説明と、導入で得られた体験を書き綴ろう。

HueSyncBox01.png


ざっくり構成図。実際にはAVアンプが入ってくるのでもう少し複雑なのだが、だいたいこんな感じ。
Sync BoxにはHDMI入力端子が4つあり、最大4台の機器をぶら下げられる。SwitchとPS5とGoogleTVとFireTVを接続している。

IMG_3182.JPG

テレビを中心に、今回購入したライトバーともともと持っていたライトを組み合わせて合計6個のライトを設置した。。

HueSyncBox02.jpg

1,2:フルカラーのライト(天井設置)
3:ライトリボン(テレビ背面上部に貼り付け)
4,5:プレイライトバー(スピーカー裏に貼り付け)
6:ブルーム(テレビ裏に壁に向けて設置)

大まかに3×3ぐらいのエリアに分割されて、その位置にあるライトの色が変わる仕組み。点線部がライトが照らしているエリア。
それぞれの担当エリアは完全に分断されているわけではなく、それぞれ重複があるようで、上図の「1」は、実際には「3」と「4」も少し混ざった色が出ている。3×3できっちり塗り分けても、実際にはなめらかなグラデーションになる仕組みだ。

IMG_3274.jpg

天井はこんな感じ。ダクトレールにHue Sync用アーム付きライト2個、通常使用のライト3個、スマートスピーカー、USB電源がついてて、やたらゴテゴテしている。

ゲームに関しては、まずSplatoon2で試した感じだと期待値よりは少なめの感動だった。
というのも、58インチのテレビに対し、1.5mぐらいの距離で遊んでいて普段からテレビの外側はあまり視界に入っていなかったからだ。

メニュー画面はカラフルで楽しい。

他のアクションゲームも試したが、集中すると画面の真ん中やキャラの周辺しか視界に入らず、そとでカラフルなライティングをされていてもあまり体験としては変わらない印象。
それでも、明るさの変化が大きなシーンはインパクトがある。画面全体が暗転するシーンは部屋自体が暗くなるし、ダメージを受けて画面が赤くフラッシュしたり雷が光るようなシーンも臨場感がある。

アクションゲームでは期待ほどでもなかったが、画面全体を余裕を持って見られるタイトルはかなり効果がある。具体的にはファミコン探偵倶楽部や月姫などテキスト主体のゲームはHue Sync映えする。

記事の冒頭で動画を掲載したファミコン探偵倶楽部はオープニングとの調和が最高。
揺らめく松明の明かりに連動してプレイライトバーが明滅するし、青い景色が真っ赤に染まるシーンは最高にマッチしている。

月姫もCERO Z指定タイトルらしく血に染まるシーンが多いが、画面の外まで血があふれるような演出になる。

ゲームよりもHue Sync Box導入の効果があったのが音楽だ。
ライブ映像はステージ演出でフラッシュやレーザーを使っていたりすると、その光が画面の外まで溢れ出す。ライブ会場にいる気分…と書くと明らかに言いすぎだが、テレビ画面だけと比べると迫力は段違い。

IMG_3278.JPG
King Gnu - 一途 (Live Tour 2021 AW Tour Final in YOYOGI NATIONAL STADIUM FIRST GYMNASIUM) - YouTube より

ライブ映像ではなくPVも作品によってはSync映えする。特に原色を多用したPVがおすすめ。部屋全体がPVの世界に染まる。
特におすすめは鈴木雅之の「怪物」(YOASOBIのカバー)
原色バリバリの映像にライトが敏感に連動するのは見てて楽しい。

IMG_3276.JPG
鈴木雅之 『怪物』Music Video - YouTube より

アニメーション主体のPVも親和性が高い。

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【Official】Pokémon Special Music Video 「GOTCHA!」 | BUMP OF CHICKEN - Acacia - YouTube より

アニメ系PVとの相性がいいのなら当然アニメそのものもなかなかいい感じにマッチする。
新海誠監督作品のような映像美を全面に出した作品や、キングオブプリズムシリーズのようなライブシーンがある作品が特におすすめだ。

PCでゲームをやらないし、配信動画もGoogleTV等で見るから試していないのだが、PC(Windows/Mac)にアプリを入れれば、Hue Sync Boxなしでも同等の連動機能は使えるらしい。そのままHDMI出力すればテレビ画面をビカビカにライティングすることも可能だろう。Swichやプレステをつなぐとなるとややこしくなりそうだが。

Spotifyのアカウントと紐付けして映像ではなく音楽と照明を連動させることも可能だ。
Hue Sync Boxでも音楽モードがあり、映像信号は無視して音声部分と明滅を連動させる機能がある。主に重低音と光がシンクロする感じで、実際に試すとなかなか迫力も会って楽しいのだけど、数曲聞くと飽きてしまった。

主観視点のゲーム、ノベルゲーム、ライブコンテンツ、アニメはおすすめ。映画は作品次第だけど、あんまり派手にやると疲れそうなので、おとなしめの設定なら良いかも。

おおむね満足しているが、問題はせっかく出費を5万程度に収めたのに、暗転するシーンで液晶が真っ黒にならないから真の黒を出せる有機ELのテレビが欲しくなったり、AVアンプが古くて4Kと5.1chが共存できないので買い替えたくなったりしたことだ。これが…沼……。


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