E3でニンテンドー3DSについて詳しい発表があった。
とりあえず、まとめてみた。
ニンテンドー3DS概要
| 3DS | DSiLL | DSi | DS Lite | DS |
縦 | 74mm | 91.4mm | 74.9mm | 73.9mm | 84.7mm |
横 | 134mm | 161.0mm | 137.0mm | 133.0mm | 148.7mm |
厚さ | 21mm | 21.2mm | 18.9mm | 21.5mm | 28.9mm |
重さ | 230g | 314g | 214g | 218g | 275g |
タッチペン | ~100mm(伸縮) | 96.0/129.3mm | 92mm | 87.5mm | 75.0mm |
上画面 | 3.53インチ 裸眼立体視 | 4.2インチ | 3.25インチ | 3.0インチ | 3.0インチ |
上画面解像度 | 800x240 | 256x192 | 256x192 | 256x192 | 256x192 |
下画面 | 3.0インチ タッチパネル | 4.2インチ タッチパネル | 3.25インチ タッチパネル | 3.0インチ タッチパネル | 3.0インチ タッチパネル |
下画面解像度 | 320x240 | 256x192 | 256x192 | 256x192 | 256x192 |
充電 | ? | 3時間 | 2.5時間 | 3時間 | 4時間 |
電池継続時間 | ? | 4~17時間 | 3~14時間 | 5~19時間 | 6~10時間 |
GBAソフト | - | - | - | ○ | ○ |
DSソフト | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
DSiウェア | ? | ○ | ○ | - | - |
3DSソフト | ○ | - | - | - | - |
SDカード | ○ | ○ | ○ | - | - |
カメラ | アウト2/イン1 | アウト1/イン1 | アウト1/イン1 | - | - |
入力 | A/B/X/Y L/R 十字キー スタート セレクト 電源 ボリューム スライドパッド モーションセンサー ジャイロセンサー 無線スイッチ 3Dボリューム HOMEボタン | A/B/X/Y L/R 十字キー スタート セレクト 電源 ボリューム | A/B/X/Y L/R 十字キー スタート セレクト 電源 ボリューム | A/B/X/Y L/R 十字キー スタート セレクト 電源 ボリューム | A/B/X/Y L/R 十字キー スタート セレクト 電源 ボリューム |
発売日(日本) | 2011年3月まで | 2009年11月21日 | 2008年11 月1日 | 2006年3月2日 | 2004年12 月2日 |
※上画面の液晶解像度は800x240と非常に横長だが、実際は左右解像度が右目用、左目用に分けれられるため、400x240が実際の解像度となる
インタビュー映像をひと通り見ると、3D液晶は臨場感を盛り上げることよりも、3Dアクションゲームでありがちな「手前奥(前後)が把握しづらい」という問題を解消することを主目的としているようだ。宮本氏は、3Dのマリオで一番難度が高いアクションは切り株の上に乗ることと、空中にあるはてなブロックを叩くことだと言う。確かにブロックを叩いたつもりで、ブロックの奥の空間をジャンプしてしまうことが多い。
たしかに3D液晶は一番の売りだし、ハードウェアの名称「ニンテンドー3DS」も3Dであることを強調している。しかし、すべてのゲームが3D立体視を必要とするものではなく、そもそも左右の視力に差があったり、体質的にこのタイプの立体映像が体感できないタイプの人がいるので、立体視を必須にすることができないだろう。そのため、3Dボリュームで立体視の度合いを調整したり、OFFにしたりできるようになっている。
3D液晶以外の部分はどうだろう?スライドパッド(アナログスティック的なもの)やモーション/ジャイロセンサーの搭載も3DSの特徴の一つだ。しかし、プロモーションビデオではモーションセンサー、ジャイロセンサーを活用しているソフトが無かった。これは一体どのように活用するのだろうか?とりあえず搭載しただけ、ということはないだろう。
そもそも、3D液晶は画面に対するプレイヤの顔の位置が限定的で、左右斜めから見ると立体視しづらくなる。それなのに、本体の動きを感知するセンサーを搭載していたら、3D映像がちゃんと見られなくなるのではないだろうか?
発表されたソフトは、話題性に富んではいるが、続編タイトルばかりで内容も具体的には明らかにされておらず、3DSのハード的な特徴を活用しているかどうかは分からない。これらのソフトの中に3D液晶はあまり使わず、センサーを活用するソフトがあるかもしれない。iPhoneのように本体が縦向きか横向きか感知して、縦画面と横画面を切り替える仕掛けもできるだろう。
また、DSiで搭載されたカメラは一部のDSiウェアで活用されているものの、パッケージソフトでは、DS Lite以前の本体で遊べないため、DSi専用ソフトとなってしまう。DSi専用のパッケージソフトは、現在のところモンスターファインダーの1本しかない。3DSではすべてカメラが標準搭載となるため、カメラを活用した仕掛けをどのソフトでも盛り込むことが出来る。
また、DSi同様にカメラで撮った写真を残すための内部ストレージが搭載されることは間違いないだろうし、SDカードスロットもある。SDカードの値下がりや大容量化が進んでいるので、大容量の記憶領域があることを前提としたソフトも出てくる可能性がある。大容量のストレージがあるのなら、パッケージソフトもダウンロード購入出来る可能性がある。PS3やXbox360であるような、追加要素の無料/有料配信も可能だろう。
海外サイトで噂として紹介されていたのだが、パッケージソフトを本体内メモリに取り込んでカード無しでプレイできるかもしれない。普通に考えたら、そのようなことが可能になると、複数台の本体にインストールしたり、インストール後に中古ショップに売ったりする危険性があるが、もし実際に本体へのコピーが可能となるなら何らかの対策を取ってくるだろう。例えば、本体とソフトにそれぞれ1台/1本ずつのユニークなIDを埋め込んでおき、インストール時にはネットに接続していなければいけないようにすれば、違う本体にインストールするのを防ぐことが可能だ。
インストール機能が実装されるのであれば、複数のカードを持ち歩く手間が省けて、すぐに別のソフトに切り替えられるし、中古対策にもなって一石二鳥だ。スリープ中や別のソフトをプレイ中にすれ違い通信ができるという3DSの新しい機能も、インストール機能があるなら納得がいく。
2011年3月までに発売とアナウンスされているので、発売までまだ半年以上はありそうだ。本体のデザインも現在明らかにされているもので確定ではなく、変更がある可能性がある。Wiiも最初にデザインをお披露目したあとで、発売までの間にデザインが変わり、スピーカが追加された。センサー類も追加されるかもしれない。何らかの隠し要素があってもおかしくない。バーチャルコンソール対応とか。
さて、次のサプライズはいつ出てくるだろうか?やっぱり東京ゲームショウ?それとも…?
WiiもDSもその革新的なインタフェイスを見せるためにイベントを開催されていたが、当然3DSも見せる場を用意してくることだろう。…となると、やはりニンテンドーワールド復活か?