2010年06月22日

メモリースティックの種類が多すぎる


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デジカメのメモリはSD(SDHC)メモリーカードが主流になっているが、最近ではさらなる大容量化を図ったSDXCカードも出てきている。WiiやニンテンドーDSiもSDHCカードまでの対応だが、ニンテンドー3DSはSDXCカードに対応してくるだろうか?互換性は高いので後ほどファームウェアアップデートで対応ということもあるかもしれない。

コンパクトフラッシュやxDピクチャーカードもデジカメのメモリとして使われているが、最近はSDカードに押されて、対応機種は減ってきている。

そんな中、ソニーはSDカードに対応しつつもメモリースティック(Duo)対応のカメラを発売している。このメモリースティックDuoはPSPのゲームデータセーブ用のメディアとしても使われているのだが、種類がやたらと多い。
それぞれ互換性があったりなかったりして非常にわかりづらい

・メモリースティック

1998年に発売された最初の規格。単三電池と同じ長さの板ガム状のメディア。
容量は128MBまでしか対応出来ない。

・マジックゲート メモリースティック

1999年発売。メモリースティックに著作権保護機能(マジックゲート)を追加したもの。
データを暗号化して書き込む音楽機器などで使用した。

・メモリースティック Duo

2000年発売。短くなったメモリースティック。
長さはメモリースティックの50mmに対して、Duoは31mm
アダプタ経由でメモリースティックスロットに挿し込むこともできる

・メモリースティック(メモリーセレクト機能付)

2003年発売。128MBまでしか対応出来ないメモリースティックで無理やり256MBに対応させた商品。
それぞれA面B面と名前ががつけられ、カード背面にある切り替え用の物理スイッチがで切り替えて使う。
海外では「メモリースティックセレクト」の名称で発売された。

・マジックゲート メモリースティック Duo

2003年発売。メモリースティックDuoにマジックゲート機能を追加したもの。
もしくはマジックゲートメモリースティックを短くしたもの。お好きな表現をお選び下さい。

・メモリースティック(マジックゲート/高速データ転送対応)
・メモリースティックDuo(マジックゲート/高速データ転送対応)

マジックゲート機能に対応し、高速転送できるようになったもの。
種類の多かったメモリースティック(PROのぞく)はこれで統一された。

・メモリースティック PRO

2003年発売。大容量化を図った新規格。
メモリースティックとの互換性はない。
マジックゲート機能にも標準対応したが、マジックゲート メモリースティックとマジックゲート機能に互換性がない(紛らわしい)
最大32GBまで規格上対応可能だが、実際に発売されたのは4GBまで

・メモリースティック PRO Duo

2003年発売。メモリースティックPROを小型化したもの。
後ほどフルサイズのメモリースティックスロットを採用した商品が姿を消し、このPRO Duoがメインとなる。
PSPでよく使用されるのがコレ。

・メモリースティック マイクロ

2006年発売。別名M2
さらに小さなメモリースティック。長さは15mm
PSP goなどで使用されている。
アダプタ経由でメモリースティック PRO Duoとしても使用可能

・メモリースティック PRO Duo MARK2

2008年発売。ハイビジョン動画録画に適した高速化されたメモリースティック PRO Duo
最低保証速度32MbpsなのでPRO-HG Duoよりはかなり遅いが、HG規格に対応していない機器でも使用可能

・メモリースティック PRO-HG Duo

2007年発売。メモリースティック PRO Duoを高速化したもの。
PRO Duoと相互互換性はあるが、PRO Duo用の機器では低速で動作する。
最低保証速度120Mbps、最大容量は32GB据え置き。

・メモリースティック HG マイクロ
メモリースティック PRO-HG Duoを小さくしたもの…だが、まだ製品化されていない

・メモリースティックPRO-HG Duo HX

2008年発売。メモリースティック PRO-HG Duoの廉価版
規格ではなく、SONYの製品名?
最大転送速度をメモリースティック PRO-HG Duoの半分程度に抑えている。
だが、後に速度がPRO-HG Duoと同等に向上しているが、SONYのPRO-HG Duoは生産終了したので完全に置き換わるものとなる。

・TransferJet搭載 メモリースティック

2010年発売。専用の機器で使用すると、ICカードのようにかざすだけでデータ転送ができる便利なメモリースティック
メモリ部分の規格はメモリースティックPRO-HG Duo HXと同等

・メモリースティック XC Duo
・メモリースティック XC-HG Duo
・メモリースティック XC マイクロ
・メモリースティック XC-HG マイクロ
最大2TBまで対応した上位規格。未発売

ほかにもセンター試験で使われたメモリースティックROMや、GPSなどを搭載したI/O拡張モジュールもある。

改めて見ると多いなあ。

余談:たまに「USBフラッシュメモリ」(USBコネクタに直接挿すタイプの記憶媒体)のことを「メモリースティック」と呼んじゃう人がいるけど、あれは非常に紛らわしいのでやめてください。ジャンプ連載の「バクマン」でもUSBフラッシュメモリのことをメモリースティックと書いてあって、悲しい気分になった。

※以下のものはソニー株式会社の登録商標または商標です。
メモリースティック,マジックゲート メモリースティック,メモリースティック (メモリーセレクト機能付),メモリースティック PRO,メモリースティック デュオ,マジックゲート メモリースティック デュオ,メモリースティック デュオ (マジックゲート/高速データ転送対応),メモリースティック PRO デュオ,メモリースティック マイクロ,M2,メモリースティック-ROM,メモリースティック PRO-HG,メモリースティック PRO-HG デュオ,TransferJet


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コメント

メモリが目盛りに誤変換されてますよ~
バクマン。は本当に面白いですね!

ソニーの規格乱発は私が知っている限り、
βMAXから加速したように思われます。
互換性が無い追加規格が増え
特にライバル規格が強い時にはひどくなりましたね~。


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