2010年06月23日

「プロジェクトソラ」が選んだのはなぜ「パルテナの鏡」だったのか?


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任天堂は2009年1月22日に子会社株式会社「プロジェクトソラ」を設立した。
関連記事:任天堂子会社「株式会社プロジェクトソラ」を設立、桜井政博氏によるスマブラに続くプロジェクト始動

先日のE3で、このプロジェクソトラがリリースするソフトがニンテンドー3DS用3Dアクションゲーム「新・光神話パルテナの鏡」であることが発表された。1986年12月19日にファミコン・ディスクシステム用として発売されたアクションゲーム「光神話 パルテナの鏡」の続編である。実に24年ぶりの新作発表(海外では1991年にゲームボーイ版の続編「Kid Icarus: Of Myths and Monsters」が発売されたが)に誰もが驚いた。

自分も、正直言って拍子抜けしたしたが、よくよく考えるとこれはスマッシュブラザーズと同じポジションのゲームなのかもしれない。

NINTENDO64で発売された「ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ」は、もともと新機軸の対戦格闘ゲームを発売することを目指したプロジェクトで、任天堂のキャラクタを使用したのは後で追加されたアイデアだった。

新・光神話パルテナの鏡(以下、新パルテナ)も、TPS(主人公の背後にカメラがあるタイプのアクションシューティング)の新機軸を立ち上げることが目的で、ピット君を主人公に据えたのは後付だったのではないだろうか?

20年以上前のソフトではあるが、Wiiの大乱闘スマッシュブラザーズXでプレイキャラとしてピット君が登場したこともあり、知名度は以前と比べると高い。海外では日本よりも知名度が高いとも言われている。

あまり初心者向きではないヘビーゲーマー向けのゲームといわれるFPSやTPSに新たな風を吹き込むために、初心者向きゲームを得意とする桜井氏が、人気のあるキャラを餌にして、新パルテナで一石を投じる事になるのではないだろうか?

インタビューで紹介されているが、新パルテナではスライドパッドでピット君を操作し、タッチペンで照準を定め、Lトリガーで発射するシンプルなインタフェイスで、5分だけ飛ぶ能力が与えられ、空中で戦った後に地上に降り立って戦うシステムということが明らかになっている。
ただそれだけではないだろう。きっと何かあるはずだ。モーション/ジャイロセンサー使うとか。

また、プロジェクトソラは設立時に2011年まで契約の開発スタッフを募っていたが、それ以降がどうなっているのかは不明だ。契約更新などをして新パルテナ以外のソフトを作っている可能性もある。3DSで他のソフトを作っているかもしれないし、Wii…、もしかするとWii次世代機で作ってる可能性もある。1本だけ発売して解散ということはないだろうから、次のソフトにも期待したい。

余談だが、GAMEWATCHによるとニンテンドー3DSのGPU(グラフィック描画用のチップ)に採用されたPICA 200は、スペック上ではWii以上の描画力を持つらしい。実際には上画面で右目用、左目用の2画面をレンダリングする必要があり、下画面の描画もする必要があるので、そこまでの性能が出るかどうかは微妙だと思うが、新パルテナの動画を見ると少なくともゲームキューブ程度の描画能力はあるように見える。バイオハザードの映像もすごい。グラフィック面でもかなり期待が出来そうだ。スマブラの新作も3DSで出しちゃっていいんじゃないだろうか?

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