ゲーム業界の各社で決算発表に合わせてかどうかは不明だが、ここ1週間ぐらいで大量のソフトが新たに発表された。
ちょっと量が多いので細かく取り上げるのはあきらめた。箇条書き気味に紹介する。
任天堂
先日発表された、ニンテンドーDSソフト「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」の公式サイトが開設された。5月31日発売、3,800円。
脳を鍛える大人のDSトレーニングや常識力トレーニングなどの"トレーニング系"ソフトだが、クレジットをみると、NBGI(=バンダイナムコゲームス)が開発している。眼鏡で矯正する静的視力ではなく、動体視力や周辺視野を鍛えるソフト。
この手のソフトがいつまで売れ続けるか…。
ニンテンドーDSソフト「くりきん ナノアイランドストーリー」の公式サイトも開設された。5月24日発売、4,800円。Touch!DSでCMが公開されているが…。
Wii用ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズX」の公式サイトではカウントダウンが開始された。5月16日現在、残り6日。22日には何らかの新発表が行われると思われる。
ポケモン
ニンテンドーDSソフト「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊」「ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊」が発表され、公式サイトが開設された。2007年秋発売予定、価格未定。開発はチュンソフトとポケモンで、発売はポケモン、販売は任天堂となる。
ゲームボーイアドバンスとニンテンドーDSで同時発売というイレギュラーな形式で発売された前作とは異なり、今回は2バリエーションのソフトがともにニンテンドーDSでリリースされる。ニンテンドーDSの機能を十分に生かしたタイトルに仕上がりそうだ。すでにニンテンドーDSには500万を超えるポケモンユーザが存在し、ダイヤモンド・パール発売から約1年が経過しており、次のポケモンソフトとして手を出す人が多いのではないだろうか。2本合算で100万本を超える可能性が高そう。
セガ
任天堂がゲームボーイアドバンスで発売した「リズム天国」をアーケード版にリメイクすることを発表した。
セガが任天堂作品をアーケードでリリースするのは「F-ZERO AX」以来2度目か。
基本はゲームボーイアドバンス版とおなじだが、2Pプレイの新要素を追加している。立ってプレイする筺体を採用していて、なんとなく見た目がクレイジータクシーっぽい。
アーケードで展開していたガンシューティング「ゴーストスカッド」をWiiに移植することを発表。詳細は未発表。同じくWiiでは「JOURNEY OF DREAMS」という海外版サブタイトルだけ発表されていたNiGHTSの正式タイトルが「NiGHTS~星降る夜の物語」と発表された。
ニンテンドーDSではサクラ大戦が発表された。発売は2008年の予定。
ニンテンドーDSを取り出し「ほら動いている! ネ、これが来年発売する『サクラ大戦DS』だよ」と話すと会場からは「エー!!」とどよめきが起こった。広井氏はたたみ掛けるよう「移植じゃない! 新作!! もちろん喋る、RPG、素晴らしい!!」と矢継ぎ早に発表。
セガ、「サクラ大戦 武道館ライブ ~帝都・巴里・紐育~」開催。広井氏「サクラ大戦DS」2008年発売を発表
他にも、任天堂のTouch!Generationsに似た「知的好奇心研究所 なるほ堂」シリーズを展開。下記のニンテンドーDSソフトを初夏から秋にかけて発売する。
「タッチ・デ・ウノー! DS」(6月21日発売・3,990円)
「資格検定DS」(7月26日発売・3,990円)
「斎藤孝のDSで読む三色ボールペン名作塾」(7月19日発売・3,990円)
「音声感情分析器ココロスキャン」(8月16日発売・3,990円)
「ピクトイメージDS」(8月30日発売・3,990円)
「タッチでズノーDS」(9月発売・3,990円)
スクウェアエニックス
100万本以上売り上げたニンテンドーDS版ファイナルファンタジーIIIに続く移植作品「ファイナルファンタジーIV」が発表された。詳細は未定だが公式サイトが開設されている。FFの移植の歴史は以前まとめたが、IVはプレイステーション、ワンダースワン、ゲームボーイアドバンスで移植済みでニンテンドーDSはスーパーファミコン版を含めると5度目のFF4となる。ファミコン版しか存在せず、初めての移植だったFF3の売り上げには届かないのではないだろうか。
ファミコン、スーパーファミコン版のFF移植は散々やってるので、そろそろFF7以降、PS世代のFFの移植に取り掛からないだろうか…。
ニンテンドーDSソフト「すばらしきこのせかい」の公式サイトで発売日等が発表された。7月27日発売、5,980円。ニンテンドーDS Lite同梱版もリリースされる予定だが、価格や本体カラーは今のところ不明。おそらく価格は22,780円だと思うが。
すばらしきこのせかいは、以前体験版をプレイして簡単に感想を書いたが、結構期待できそうな感じだった。でも、この価格はなぁ。
バンダイナムコ
ソウルキャリバーシリーズ最新作の「ソウルキャリバーレジェンズ」がWiiで発売される。
前作、ソウルキャリバーIIIはPS2で発売後にアーケード版がリリースされたが、Wiiリモコンを活用すると思われる今作ではさすがにアーケード版は出ないか。
ニンテンドーDSでは「太鼓の達人DS タッチでドコドン」が発売される。今夏発売予定、価格未定。
公式サイトでは、アーケード版でも収録されているスーパーマリオブラザーズのスクリーンショットが掲載されている。
タッチペン1本でプレイするのだろうか?どうも違和感を感じるが、PSP版よりは何倍かマシか。
フロムソフトウェア
意外なメーカーから意外なソフト、ニンテンドーDS「ビックリマン大事典」が発表された。公式サイトも開設されている。8月23日発売、4,800円。
30歳前後のおっさんたちが子供のころ夢中になったおまけ付きチョコ菓子のおまけシールデータベース。シールの表面はもちろん、裏面の文章やイラストも完全収録されている。また、クイズ形式のゲームも収録されているようだ。amazonではヘッドロココシールのおまけつきで予約を受け付けている。
非ゲームにしては微妙に高い。シール160枚分の価値を見いだせるかどうか。
スパイク
最後はこれ。ニンテンドーDSソフト「一度は読んでおきたい 日本文学100選」。3,990円、7月26日発売。
公式サイトでは長編と短編それぞれ50作品、合計100作品で「1冊あたり約38円」とある。「短編は1冊で売らないだろ」「なんで税別表示だ」とツッコミを入れるのは無粋だろうか。amazon価格だと1作品35円。
著作権切れの文学作品を収録しているため、このような価格でリリースできたのだろう。無料で作品を読める青空文庫と同じ発想だ。公式サイト上に書かれていないので、青空文庫をそのまま利用しているのではなさそうだが、わざわざ底本から100作品のテキストを起こしたんだろうか?
4人分のセーブデータ(しおり)を作れる、100作品それぞれにしおりを作れる(要するにしおりが合計400個)、壁紙機能、文字拡大機能、作品のイメージグラフィック収録と、シンプルなソフトだが結構作りこまれている感じ。ただ、この手ソフトで一番の重要なのは解像度だよなあ…。
まとめのようなもの
今回は紹介を省いたが、以前紹介したスクウェア・エニックスの「DS:STYLE」なんて作品群もあり、ニンテンドーDS市場は本体の普及拡大の勢いに乗って大量のソフトがリリースされるようになった。まさに「雨後のタケノコ」状態。はてさて、「柳の下のどじょう」はあと何匹いるだろうか。共倒れにならないことを祈るのみだ。
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