2005年10月20日

FF移植の歴史を振り返る(改訂版)


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※2006/04/26追記アリ
色々とツッコミがあったので、イージータイプやインターナショナル版、追加ディスクなども加味して表を再構成した。外伝を除くファイナルファンタジーシリーズの発売日はすべて網羅してあるはず。情報が見つからなかったMSX2板の発売日も判明。他に情報漏れがあればご指摘ください。


スクウェアエニックスが「ファイナルファンタジーIVアドバンス」の公式サイトを正式オープンした。発売日は2005年12月15日、価格は4,800円。天野喜孝デザインのオリジナルフェイスプレート付き「ゲームボーイミクロFFモデル」を同梱した限定版(価格未定)も同時発売する。amazonではソフト単体版のみ予約受付を開始している。

また、ゲームボーイアドバンスでは今後、「ファイナルファンタジーVアドバンス」、「ファイナルファンタジーVIアドバンス」をリリースする予定となっている。すでに発売済みの「ファイナルファンタジーI・IIアドバンス」と2006年発売予定のニンテンドーDS版「ファイナルファンタジーIII」とあわせると、ニンテンドーDS上でファミコンとスーパーファミコンで発売された6作品をすべてプレイできることになる。

人気作品なだけあってハードの寿命が商業的な尽きたあとでプレイしたいという人たちが沢山いる。それに、再版せずに放置していたら中古屋をソフトが循環して、開発元に還元されないという問題もある。そのあたりの問題に対応するためか、ファイナルファンタジーシリーズはわりと頻繁に移植されている。どれぐらいの頻度で移植されているのか、それぞれの発売日を一覧表にしてみた。背景が青くなっているものは今現在発売予定となっているタイトルである。


ファミコンで発売された初期3作品
  I II III
FC 1987/12/18 1988/12/17 1990/04/27
*1 1994/02/27
MSX2 *2 1989/12/22 × ×
WSC 2000/12/09 2001/05/03 *3 ×
PS 2002/10/31 2002/10/31 ×
*4 2002/10/31
FOMA 2004/02/29 2005/02/04 ×
GBA *5 2004/07/29 ×
EZアプリ 2004/08/19 2005/12/15 ×
NDS × × 2006年予定
*1ファイナルファンタジーI・II」として単一カートリッジ、攻略本付きで発売
*2 MSX2版「ファイナルファンタジー」、マイクロキャビン社による移植。
参照:FF1 MSX boxart(Wikipedia)
*3 一時期、雑誌に画面写真が掲載され、「発売日未定」としてアナウンスされていた。
参照:FF3 WonderSwanColor(Wikipedia)
*4ファイナルファンタジーI・IIプレミアムパッケージ」として2枚組+特典付きで発売
なお、PS版FF1/2はグラフィックが変更されており、ムービーやイージーモードの追加などの追加要素がある
*5 「ファイナルファンタジーI・IIアドバンス」として単一カートリッジで発売

スーパーファミコンで発売された3作品
  IV V VI
SFC 1991/07/19
*6 1991/10/29
1992/12/06 1994/04/02
PS *7 1997/03/21 *7 1998/03/19 *7 1999/03/11
*8 1999/03/11
WSC 2002/03/28 × ×
GBA 2005/12/15 発売予定 発売予定
*6 バランス調整バージョンの「イージータイプ
*7 コンビニ流通(デジキューブ)専売品
*8 一般流通向けに発売されたIV~VIのセット「ファイナルファンタジーコレクション」
時計やイラストのついた「同 アニバーサリーパッケージ」も同日発売

プレイステーションで発売された3作品
  VII VIII IX
PS 1997/01/31
*9 1997/10/02
*10 2001/12/20
1999/02/11 2000/07/07
PC *11 1998/06/25 2000/03/23 ×
*9 海外向けにバランス調整された「インターナショナル版」
*10 内容はインターナショナル版と同じだが、「PS one BOOKs」(3,500円)として再版
*11Windows版 「Final Fantasy VII」の北米での発売日。発売元はEidos
後日、輸入業者を経由して少数が日本でも販売されたが、日本語化はされていない

プレイステーション2で発売、および発売予定の4作品
  X X-2 XI XII
PS2 2001/07/19
*12 2002/01/31
*13 2003/01/16
*14 2005/09/08
2003/03/13
*15 2004/02/19
*16 2005/09/08
2002/05/16
*18 2002/09/26
*19 2003/04/17
*20 2003/06/12
*21 2004/09/16
*22 2005/03/03
2006/03/16
*17 2005/09/08
PC × × 2002/11/07
*19 2003/04/17
*20 2003/06/12
*21 2004/09/16
*22 2005/03/03
×
Xbox360 × × *23 2005/12/10 ×
*12 「インターナショナル版」、スペシャルDVD「永遠のナギ節」を同梱
*13 通常版の価格を4,800円に値下げした「MEGA HITS!」
*14 通常版の価格を2,800円に値下げした「ULTIMATE HITS
*15 追加エピソードを加えた「インターナショナル+ラストミッション」
*16 通常版の価格を2,800円に値下げした「ULTIMATE HITS
*17 ULTIMATE HITSの2作品と「永遠のナギ節」を同梱した「ULTIMATE BOX
*18FINAL FANTASY XI 2002 SPECIAL ART BOX
*19 追加ディスク「ジラートの幻影」、および通常版+ジラートの幻影「同 オールインパック」
*20 通常版+最新パッチ「エントリーディスク」。「ジラートの幻影」は同梱していない
*21 追加ディスク「プロマシアの呪縛」、および通常版+ジラートの幻影+プロマシアの呪縛「オールインパック2004」
*22 通常版+最新パッチ+ジラートの幻影「エントリーディスク2005」、旧エントリーディスク+ジラートの幻影を同梱した「エントリーディスク ジラートの幻影 拡張データ同梱」
*23 本体同梱のβ版としてのリリース。正式版は2006年予定。

ワンダースワンカラー版は本体同梱版もあるが、発売日は同日なので除外してある。
携帯電話版はプリインストールされた端末の発売日、もしくは配信開始日。
略称の説明はマウスのカーソルを持っていくとポップアップで表示される
価格は税別
参考文献:Wikipedia(ja) Wikipedia(en) スクウェアエニックス MSX FAX(Thanks! Y.Nさん)



IVはイージータイプや再販を除けば今回で4回目のリリースである。一方でIIIはワンダースワンカラー版が発売が中止になるなどの不運があり、意外なことにニンテンドーDS版が初の移植作品となる。15年以上のスパンがあるわけだ。他と見比べるとちょっと異常だ。今現在、真っ当な手段でIIIをプレイしたければ中古屋やオークション、amazonマーケットプレイスなどで購入して遊ぶしかない。ソフトが手に入ったとしても、ほぼ確実にバッテリーバックアップの電池がなくなっているので、電池交換が必要になる。ファミコン本体も数多く出回っているとはいえ製造中止の代物だ。プレイステーション2があればとりあえず遊べる他のソフトと比べてやたらと敷居が高い。

VII以降のプレイステーション版の作品は現役ハードであるプレイステーション2で、最初にリリースされた作品がそのままプレイが可能と言うこともあり、オンラインゲームであるXIを除いて移植はほとんど行われていない。VIIに至ってはつい最近になってDVDビデオ作品「ファイナルファンタジーVII:アドベントチルドレン」の限定版にプレイステーション版の「ファイナルファンタジーVIIインターナショナル」を同梱したぐらいだから移植する必要性はほぼ皆無なのだろう。

そうやって考えてみると、今後は移植の余地がなさそうだ。今年から来年にかけて次々とリリースされるIII~VIを別のハードでもだすというのは考えにくいし、IとIIにしても携帯電話の対応キャリアを増やすぐらいしかなさそう。VII~X-2は現役ハードで稼働するのであまり移植するうまみがなさそうだが、PSPでグラフィックが向上したVIIをだすのは面白いかもしれない。プレイステーション2本体発売後にリリースされて、アレンジ版も含めて一度も再リリースされていないIXも、もういちど日の当たる場所に出してあげたほうが良さそうだ。

携帯といえば、パナソニックのFOMA端末にはP900i(P900iV)でIを、P901i(P901iS)でIIをプリインストールしてきたので、先日発表されたP902iには順当にいけばIIIが入ってもおかしくなかった。しかし、実際にはタイガーウッズのゴルフゲームとソニックが入ることになった。DSでの15年ぶりの移植に水を差したくなかったのだろうか。それともWSCとPS、GBAに続いて携帯でも、IとIIを移植しておいてIIIは移植せずにIVを出すなんてことをやってしまうかもしれない。IIIを移植するのがそんなに大変なのか。

さて、スクウェアがエニックスと合併してからは傾向が変わってきたが、合併以前の移植作品では、ほんのわずかな追加要素のみでほぼベタ移植のものが多いのが特徴だ。プレイステーションで動いているのにスーファミのグラフィックで、追加されたのはせいぜいムービーがついたのと早歩きが出来るようになったぐらいで、CDの読み込みのせいで音がずれて逆にオリジナル作品よりも評判が悪かったりする。一方のエニックスは「ドラゴンクエスト」シリーズを移植する際に様々な追加要素を盛り込むことが多い。そのエニックスと合併してからは「ファイナルファンタジーI・IIアドバンス」で追加ダンジョンが加えたり、今回の「ファイナルファンタジーIVアドバンス」でも新ダンジョンの追加、ラストダンジョンでパーティ変更を可能にしたりするなどのアレンジが加えられている。ニンテンドーDS版の「ファイナルファンタジーIII」に至ってはグラフィックを大胆に3D化している。実にエニックス的だ。

なにはともあれ、来年は15年ぶりにラストダンジョンで1時間以上さまよったあげく強力なボスに瞬殺されるという悪夢を再体験できそうだ。楽しみにしよう。

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この記事の前後の記事
2005年10月28日:マリオ移植の歴史も振り返る(改訂版)
2005年10月18日:「Nintendoモバイル」の提供開始

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コメント

なるほど、移殖と言う面では合併の効果がユーザーにとってプラスの方向に働いているのですね。

はじめまして。
確かにドラクエはいじくった移植が多いですよね。
でも僕は昔のゲームバランスが好きなんですよ。
そういうファン向けに、ほぼ昔のまんまのバージョンも出してほしいです。
「ドラゴンクエストIIクラシック」とか、そういうノリで。
「ほぼそのまんま」のスーパーマリオが売れていることを考えると需要はあると思うんですが。

FF1・2は確かFCで同梱のバージョンが出てた記憶がありますね。
ツインファミコンの頃だったと思いますが。
FF4のイージーバージョンなんてのもありました。
移植・リメイクの内容の変化は合併はあまり関係無いと思います。
エニックスが直接FF製作に関わってる訳では無いので。
何度も移植する事や旧ユーザー層が大きくなってきたので下手な物は出せなくなってきてるという所でしょう。
もっとも、4~6をDSで無くGBAで出すという点では、低コストでの移植(外注)という方針自体は変わって無いように見受けられてしまうのですが。個人的には3の後にDSで(本格リメイクとして)出した方が良いと思うんですけどね。

あくまで噂レベルの話で申し訳ないのですが、Ⅲはプログラムソースコード等が残っておらず一から作り直さなければならないため移植ができないという話を聞いたことがあります。

なのでDS版として3Dリメイクという形で発表したのではないかと。(噂自体は4年以上前からありましたが)

IIIは、プログラムの中枢部分をインド人プログラマーが開発し、そのプログラムがあまりにもハイレベルで解析不能のため移植を断念した。ソース自体は存在する。

7~9のPS2リメイク移植話が11公開時にファミ通に載っていました。
結局何の続報も無く現在に至っているわけですが。

7~9のリファイン計画はどうも消滅したみたいです。
製作チームがうまく集まらなかったとか、費用の問題だとか、
いろいろ説がありますが。明確なソースが無い為、
計画が復活する可能性も無きにしも非ずですけどね・・・。

今こそ、幻のFC版FF4を・・・
やっぱりガセですかそうですか

↑幻どころじゃなくてFC版IVなんてものは話すら存在しない。
元々SFCでIV製作時に同時進行でFCでVを作ってただけだから。
そしてFCのハードスペックじゃもう駄目ってわかったからFC版VをSFCに持っていっただけのことだから。

MSX2版の発売日判明。12月22日です。
ソースはMSX-FAN3月号、押入れから引っ張り出しました。

MSX2版の発売日、助かりました。
ありがとうございます。

FC版の4作品目については、当時ファミ通で記事を読んだ記憶があります。
FC版でFF4、SFCでFF5を同時に開発していましたが、
FF4の開発は難航しているうちにSFCの発売日が迫り、
ファミコンでソフトをリリースするメリットが感じられないと
判断してFF4の開発を中断。FF5がFF4と名前を変えて
発売されることになった。そういう事情だったようです。
グラフィック志向は当時からありましたから、新ハードに
一目散に飛びつくのは非常にスクウェア的ではあります。

III発売からIVまでは1年ちょっと、FC版はスクリーンショットの
1枚も出せない状態での開発中止ですから、SFC版のFF5として
生まれ変わったというように考えるよりも、もともとけん制、
もしくはブラフとしてFC版FF4が存在していた、と
考えるほうが自然かもしれません。

それと、FFI~IIIで開発の中枢にいた外国人プログラマといえば
ナーシャジベリさんですね。彼はインド人ではなくイラン出身の方です。

ソースコード紛失原因説は根も葉もない噂でしょう。
私はタイミングが悪かっただけだと考えています。

>あ さん

ファミコン版FF4は確かにありましたよ。
当時のファミ通記事をはっきりと覚えてます。

確か写真で飛空艇のマークの付いた店があって
「今度のFFでは飛空艇を自分で作れるのだろうか!?」
といったような注釈があったと記憶してます。

そしてその次のページにSFC版での5の記事が。

結局幻になっちゃったんですけどね

ファミ通に載ったファミコン版のFF4の画面というのはおそらくこれでしょう
http://somewhen.hp.infoseek.co.jp/fftop.html

これ、ファミ通編集部が作った予想画面です。
当然記事の内容も予想に基づいたものです。

FOMAというのはiモード、
BREWというのはEZwebの方がいいんじゃないでしょうか。

少なくともFOMAとBREWは並列にするもんじゃないですね。

そういえば3で電源を入れるときにいくつかボタンを押していればナーシャジベリという名前が現れたはず


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