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2012年05月29日

8000m峰全14座制覇のハードモードっぷりは異常

世界には山頂の標高が8000mを超える山が14座ある(座は標高の高い山で使用される単位)。1986年にイタリア人登山家が14座制覇を達成して以降、20人を超える登山家が14座を制覇していったが、日本人はなかなか14座制覇できず、多くの登山家が命を落とした。

5月26日、竹内洋岳さんが最後のダウラギリ(8167m)の登頂に成功し、日本人初の14座制覇を達成した。

8000m峰は、高い順に以下の14座あり、ヒラヤマ山脈かカラコルム山脈に属している。つまり、だいたいチベットやネパールあたりの山ということになる。

1.エベレスト(8848m)
2.K2(8611m)
3.カンチェンジュンガ(8586m)
4.ローツェ(8516m)
5.マカルー(8485m)
6.チョー・オユー(8201m)
7.ダウラギリ(8167m)
8.マナスル(8163m)
9.ナンガパルパット(8126m)
10.アンナプルナ(8091m)
11.ガッシャブルムI峰(8080m)
12.ブロードピーク(8051m)
13.ガッシャブルムII峰(8034m)
14.シシャパンマ(8027m)

これらの山には峰が複数あり、例えばカンチェンジュンガには8000m級の峰が複数あるが、一番高い主峰のみ14座に数えられる。

Kangchenjunga, Himalayas
複数の8000m級の峰が連なるカンチェンジュンガ


特に登山に興味があるわけではないが、14座制覇がどれだけ難度の高い冒険なのか調べてみた。

Wikipediaを見ると、各座の挑戦者および死者の数がリストアップされているが数字が2003年のもので、若干古い。ドイツ語版Wikipediaの同記事がこちらのサイトのデータをもとにしており、2009年と比較的新しいのでそちらを採用した。

挑戦者数死者数死亡率
エベレスト51042194.29%
K23028026.49%
カンチェンジュンガ2434016.46%
ローツェ396123.03%
マカルー323298.98%
チョー・オユー2790431.54%
ダウラギリ4176214.87%
マナスル2975819.53%
ナンガパルパット3266820.86%
アンナプルナ1576038.22%
ガッシャブルムI峰298268.72%
ブロードピーク358205.59%
ガッシャブルムII峰872202.29%
シシャパンマ285248.42%

14座の中で一番最初(1950年)に人類が制覇した峰であるアンナプルナだが、その死亡率の高さは異常で、挑戦者も他の峰と比べて少ない。難度の高い山である。

Prayer flags at the Annapurna Basecamp
ベースキャンプから見たアンナプルナ

このデータをもとに14座制覇にチャレンジした場合の生存率を算出してみる。
計算は簡単で、死亡率ではなく、生存率を算出し、それを14座分掛けあわせればいい。

そうして出た生存率は、わずか13.19%。死亡率だと86.81%だ。

ただ、上記の数字には古いデータも含まれ、また、比較的経験の浅い登山家や、冬季登頂などの記録も含まれるので、14座制覇の指標とするには若干厳しい数字ではある。
14座制覇を狙う登山家のレベルを考えるとここまで厳しくはないだろうが、この難度は相当高い。

実際14座制覇は困難で、日本では「10座の壁」と言われていた。
9座達成の山田昇さん、名塚秀二さん、田辺治さんは10座達成目前に命を落とした(田辺さんは遺体未発見)

14座達成の竹内さんも、10座目のガッシャブルムII峰登頂中に雪崩に巻き込まれ重傷を負い、同行者も死亡したが、骨折した部位にボルトを入れて1年後に同峰を制覇している。

何はともあれ、竹内さん、登頂おめでとうございます。

2012年05月23日

任天堂のE3カンファレンスは日本時間6月6日午前1時

アメリカ・ロサンゼルスで毎年開催されているE3(Electronic Entertainment Expo)の2012年版の特設サイトを任天堂アメリカ(NOA)が開設した。http://e3.nintendo.com/

毎年岩田社長が新製品や今後の展望について(日本人が)聞き取りやすい英語で熱く語る任天堂のカンファレンスは、今回は6月5日の午前9時に開催される。日本時間だと6月6日の午前1時。

昨年のE3では新型ゲーム機「Wii U」の試作機が公表され、ニンテンドー3DSの新作タイトルも多数発表された。

関連記事
岩田社長がE3で言いそうなこと(事前予想)
任天堂E3カンファレンスまとめ。新ハード「Wii U」を発表

Wiiのときの状況と比較すると、以下の様な感じ

Wii発売前年(2005年)のE3:詳細発表なし(Revolution、詳細はE3で発表せず)
Wii U発売前年(2011年)のE3:製品名、本体やコントローラの詳細発表あり(上記関連記事参照)

Wii発売前年の東京ゲームショウ:コントローラ(Wiiリモコン)を発表(速報:任天堂次世代機のコントローラを公開)
Wii U発売前年の東京ゲームショウ:特になし

Wii発売年(2006年)のE3:ソフトの紹介など(任天堂はE3でWiiの何を見せ、何を隠したか?)
Wii U発売年のE3:今回

去年のE3でハードに関しては結構情報を出してきているので、今回はソフト面での発表になるのではないかと予想。
ニンテンドー3DSで海外市場が国内ほど盛り上がっていないことから、海外市場のテコ入れも必要だし、3DSもWii Uも海外のサードパーティ製タイトルを中心とした発表になるのではないかと考えている。国内向けタイトルは東京ゲームショウやニンテンドーダイレクトで発表することもできるし。

全くの新規タイトルを発表してもインパクトは薄いので、別プラットフォームで人気のある作品をWii Uに移植、もしくは続編を発表するのが効果的だろう。

根拠のない推測だが、先日発売されたDiablo3とか、2013年発売予定のシムシティ最新作とかがWii Uに出てくるとインパクト強いんじゃないかなー。
さて、どうなることやら。

2012年05月17日

虚構新聞はタイトルに虚構新聞と入れなくていいけど、案内ページは正直に書け

前回の記事についての続きです。
まず本題に入る前に、前回の記事に対して寄せられた意見に対し、私の見解を述べたいと思います。本題ではないので読み飛ばしていいです。

前置き

複数の方から「虚構新聞に騙されたから虚構新聞を叩いている」と認識されてしまったことが非常に残念ですが、ちなみに私は虚構新聞が開設されてあまり日が立たない内から存在を認識しており、タイトルにサイト名を入れるべきだという主張は数年前から繰り返し行っています。本人の目につくかどうか微妙なところでの主張だったので、今思えばもっと早い段階で直接コンタクトを取ればよかったかもしれないと考えています。

怪しい情報を見たらこんな感じの行動を取る疑り深い人間なので、割と虚構新聞のようなダマシサイトには引っかかりにくいのですが、時間があるときじゃないとじっくり見れないし、出先で携帯電話を使う場合は難しいし、うっかり(虚構新聞以外の)偽サイト、デマに騙されてしまったことは少なくありません。

騙されたか騙されていないかで、情弱←→情強の1次元の評価軸しかない優越感ゲームに参加する気はなく、私が虚構新聞にしょっちゅう騙されている人間だと勝手に決めつけて罵るのは別に結構です。ただし、私が虚構新聞に騙されたことがあるかどうかは私の主張を否定する根拠にはならないのでご注意ください(いわゆるストローマンと呼ばれる詭弁の手法です)

表現の自由等の観点からの反論も多数頂いておりますが、納得できる反論も多数ございましたので、貴重なご意見は今後の参考にさせて頂きます(イヤミではなくて本心です)

理想論ですが、私は、まちがいや意見の相違があればどこが違っているのかを指摘し、指摘された側はそれに応じ、そこには一切の憎悪や罵詈雑言は伴わない。そうあるべきだと考えています。自分も守れていないことがありますが。

また、情報を広めた側の責任については、こちらの関連記事をひととおりご一読いただき、私のスタンスをご理解いただければ幸いです。基本的には情報を吟味せずに拡散する側に問題があると考えていますが、今回だけは発信者本人が書いたサイト説明と実際の運用に食い違いが見られるため、特別に発信者の責任のほうが重いと考えています
災害時、あなたの善意で、人が死ぬ
父親にメールを送りながら亡くなった気仙沼の女の子はいなかった

本題

それはさて置き、ここからが本題。

虚構新聞の案内ページには以下のように書かれている

当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。

 当然のことながら、弊社が取り上げるニュースはすべて虚構のものであり、現実の人物・事件・団体とは関係ありません。また、閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。


そして、先述のインタビュー記事には以下のように書かれている
── なるほど。では虚構新聞紙面で言っていることは、とりあえずウソと捉えたほうがいいと(笑)。

UK あ、でも本当の情報もたまに混ざっています。とりあえず「お願い」ページと、Amazonやスポンサー欄の広告は本当ですから。

上記内容は真実であることを前提に、「閲覧者を騙して喜ぶつもりがないのなら、運用を変更すべきだ」と思い、前回の記事を書いていたのだが、どうも事情が違っていたようだ。

運営者のUK氏の別サイト(虚構新聞の親サイト)に以下の文章が掲載された(5月16日時点)

● そもそも虚構新聞って、記事のリンクを開いて虚構新聞だったときのガッカリ感、逆に「これは虚構新聞だろう」と思って開いて本当にそうだったときの勝ち誇った感を味わうような、僕と読者との一種のゲームだったのですよね。昔なら「くそー、釣られたー」か、「虚構新聞余裕でした」の反応をちまちま見ながらほくそ笑んでいたのだけど、最近は人が増えたせいか、本気で怒り出す人が「虚構新聞つぶれろ」とか「死ね」とか言い出すようになって、気持ちが滅入ってしまうことも多かったです。

こちらのサイト(楠木坂コーヒーハウス)はウソサイトではないので、本心だと認識しているが、「閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。」と真っ向から矛盾する発言だ。
自分は「人を喜ばせたくて記事を書いてるのに騙された人を笑ってる不徳な連中がいるので困ってる」ぐらいの考えを持って虚構新聞を運営しているのだろうなあと(特に根拠もなく)思っていたので、この文章は結構ショックだった。まさか本人が閲覧者を騙して喜んでいたとは…。
しかし、これでチグハグだった虚構新聞の本当の姿が見えてきた気がする。

さらに以下の記述もある。

● どこぞのブログが僕を名乗って「虚構新聞、閉鎖します」とかいう余計にややこしいことを拡散させたせいで、ツイッターが軽く再炎上したけど、閉鎖はともかく、状況が落ち着かないことには、執筆もろくにできないし、そもそもの本業である寺子屋にまで影響しかねません。なので、ちょっとパソコンから離れて、外の空気でも吸ったほうがいいかもしれないです。

2つの発言をセットにすると「自分はウソ情報を流して他人の反応を見て楽しんでいるが、他人が自分に関するデマを流す行為は不快だ」という表明のように思える。私にはアンフェアな行いのように思えてならない。

楠木坂コーヒーハウスもウソサイトだ、信じるな、というなら別にそれでもいいが、上記の2つの記述はこのタイミングで披露するにはウソだとしても不注意すぎるのではないだろうか。

騙すつもりで運営しているのではないという考えなら、タイトルにサイト名を記載するなどの配慮をしたほうがいいと思うが、騙すのが目的でしてるのなら、どうぞ、今までどおりタイトルにサイト名をつけず、多くの人を騙していけばいい。

ただ、案内ページで実際の運営方針と全く異なる綺麗事を掲載したままにして、善人のふりをするつもりなら、『あえてタイトルだけで判別しづらいデマをばらまいて、内容を確認しに来た人が生み出すアクセス元に広告収入を得ながら、騙された人たちを影で笑っているサイト』と認識されても仕方がない。
長年人を騙して反応を見てほくそ笑んでいたのなら、それなりのリスクは負う必要があることを覚悟して欲しい。

更に追記

私の文章力のなさで色々と残念な感じになって申し訳ないことこの上ないですが、このあたりをあわせて読んでいただくと、ご理解いただけるかと思います。
試される虚構新聞: やまもといちろうBLOG(ブログ)
nix in desertis:虚構新聞騒動雑感
つたない文章から私の真意を読み取っていただき感謝いたします。

2012年05月15日

いい加減、虚構新聞はタイトルに虚構新聞だと明記しろ

Twitter上で、ある記事が広まりちょっとした問題になった。
記事を掲載したのは「虚構新聞」。

サイト説明には以下のように書かれている

当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。

要するにウソを書き連ねたネタサイトだ。

今回問題になった記事は以下のもの。
リンクはしないが、この記事に対してのTwitter上での反応がtogetterやNAVERまとめなどに掲載されているのを見てからこの記事を閲覧し、ひどい内容だと思った。

橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化(虚構新聞)
kyoko01.png

いかがだろうか。
実在する人物、実在する自治体、実在するサービスの固有名詞が書かれていて、どこから入手したのか、本人の顔写真まで掲載している。
ページレイアウトは新聞サイトを模したもので、ドメインも京都新聞(kyoto-np.co.jp)を模したkyoko-np.netを使用している(過去のインタビュー記事で本人が明言している)

そして、この記事を信じた人がTwitter上で多数現れ、それを見た人たちがバカにして笑うという結果となった。

この記事を掲載した虚構新聞、それを見て信じた人、そしてそれを笑った人。一体誰が間違いを犯したのだろうか?

私は、虚構新聞に一番の責任があると考えている。

虚構新聞には一応ページ内に、注意書きへのリンクがある。上のスクリーンショットを見て、どこにそのリンクがあるか分かるだろうか?

kyoko02.png

こんな所にリンクがある。
「注意書きがあるので見落とした人が悪い」といった論調で騙された人を批判する人がいるが、それなら「ワンクリック詐欺は引っかかる奴が悪いから詐欺師は無罪」という理屈になる。そんな馬鹿な話があるか。

あらかじめ虚構新聞がどういうサイトなのか知っている人は、「なんだ、虚構新聞じゃないか」とすぐに気づくかもしれない。しかし、単なる個人サイトのローカルルールを日本語圏のインターネット全体のスタンダードにできるはずがない。虚構新聞が既知であることは例外と考えるべきだ。

虚構新聞の存在を知らずに、記事を見て疑問に思うことは結構難度が高い。サイトを作っている側が騙されやすいように作っていて、ウソであることをほとんどPRしていないのだから仕方がない。

勘違いしてほしくないのだが、ウソ記事であることに気づかずにTwitterで反応した人たちに責任がないと言っているのではない。騙すつもりで作られたサイトを見せられて騙されている人を見て、バカにして笑うのは非常にアンフェアだと主張したい。

さらにTwitterの性質上、一度騙された人が今度はデマの火種となることがあり、しかも当人は騙すつもりではなく信じきった状態で情報を広めるので信ぴょう性が格段に増加してしまう。
友達が「こんな記事がある、ひどいよね」と書いて、それを見に行ったら騙すための偽装が施されたサイトだったら、信じるなと言う方が難しい。
それでもなお、安易に信じるのは感心できる行為ではないが、貰い事故のようなものなのに、無関係な赤の他人にまとめあげられて、大勢の嘲笑の対象にするのはあまりに酷ではないだろうか。たまたま虚構新聞の存在を知っているだけの人間がそんなに偉そうに笑っていられるのか理解できない。

虚構新聞がせめて、サイトの作りがウソサイトであることがわかりやすくなっているか、固有名詞を変えるとか、少しの工夫で騙される人は減るだろう。

風刺やジョークというものは、見た人が笑えるものだが、今回の記事は風刺としてもジョークとしても低レベルのもので、笑いよりも不快感の連鎖を生み出している。今回の風刺をするために実名を使って、顔写真まで盗用すうる必要がどこにあったのだろうか?明らかにやりすぎだ。
読んだ人が笑うのではなく、読んで騙された人が嘲笑されるのが良い記事だと考えているなら方針を変えたほうがいい。

ジョークがつまらないとか、読んだ人が不快な思いをするのは、多かれ少なかれ通常のサイトでも起こりうる問題だが、今回の記事は橋下市長に失礼すぎるのではないだろうか。
今回騙された人が(一時的にせよ)橋下市長に対して評価を下げる結果になっている。単なるジョークではなく被害者が出ている。下手すりゃ名誉毀損で裁判になるのではないか。
(一応)本物の新聞である東スポも適当な記事で世間をにぎわし、「東スポなら仕方がない」みたいな反応をされるが、記事対象と裁判沙汰になることもある。虚構新聞も、実名や顔写真を使って新聞まがいのレイアウトで風刺するという、一般的なジョークのラインを超えて記事を書いているということは、裁判ぐらいの覚悟はあるんだろうか。

なお、サイト説明には以下の文章がある

◆記事引用の際のルール

 (1)弊社記事の引用・印刷等、二次配布によって生じる可能性のある不利益・損害について、弊社は全く関知しません。すべて引用(印刷)者の責任でお願いします。

 (2)記事の真偽を判断しないコピペ対策として、見出し・記事中に「これは嘘ニュースです」という隠し文字(背景と同色にした文字)を入れています。記事引用の際、これらの文言は、省いていただいてかまいませんが、このことから生じる結果責任は、引用者の自己責任でお願いします。

 (3)引用記事へのコメントには、それが嘘であることを明確に言及する、あるいはほのめかすなど、あらかじめ引用記事が嘘であることをにおわせておいたほうが何かとトラブルを招かないと思います。

リンクを貼るためにHTMLの知識が必要で、ウェブに掲載するまでのタイムラグがあった時代なら、このルールでも通用しただろう。
今の時代にはこのルールはマッチしない。
特に3を守っている人をほとんど見かけない。

また、TwitterではURLが短縮され、表示環境もPCのブラウザ以外に携帯電話やスマートフォンなど多岐にわたる。RSSで人気記事配信(はてなブックマーク等)をしているサービスを経由すると、本文だけが届いて、タイトルロゴも見えない場合もあるし、画像を表示しない環境の人もいる。また、隠し文字を見ることができない環境は非常に多い。全てに配慮しろとは言わないが、上記のルールが今の多様化したネット環境に追い付いていない印象はぬぐえない。

そもそも、目立たない位置に書かれたローカルルールで責任逃れできると思っているなら、考えが甘すぎる。

サイトのデザインを変えるのが難しいのであれば、せめて各ページのタイトル(HTMLのtitleタグ内)に[虚構新聞]と入れて欲しい。記事に設置されているSNS連動用のボタンにも反映されれば、少なくとも上記のルール3に即した運用になるはずだ。タイトルを見ただけで虚構新聞だとわからないようにしているのは、ページレイアウトやドメイン名同様、騙すための仕掛けの一つだと考えているのだろう。しかし、それはほめられた行為ではない。
嘘だと簡単にわかるようになると、騙された人を嘲笑するのが趣味になっている人達は楽しみが減るし、記事へのアクセス数も減ると思うが、無益な不幸は大幅に減ることだろう。
タイトルにサイト名を入れることで不幸な人がゼロになるとは全く思っていないが、大した手間でもない割には効果が非常に大きいと思うので是非入れるべきだと思う。

「閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません」と案内ページに記載していて、今もその気持ちが変わっていないのであれば、タイトルにサイト名を載せるぐらい簡単にできるだろう。

せっかくウソをつくのなら、人を騙すウソではなく、人を楽しませるウソ、人を勇気づけるウソをつこうじゃないか。(円谷プロのエイプリルフールを支えた男の告白より)

関連記事
災害時、あなたの善意で、人が死ぬ
父親にメールを送りながら亡くなった気仙沼の女の子はいなかった
うさんくさいサービスを回避するためのチェックポイント


追記


本人からこのような反応があった

タイトルだけを見た人も自分のサイトの読者扱いなのか、自分のサイトが電子レンジ並みに知名度が高いと思ってるのか、ツッコミどころはいろいろあるが、その例えを使うなら、私の要望は「電子レンジの箱には、電子レンジと書いて欲しい」と読み替えていただければ幸いです。

「騙されて逆ギレしている」みたいな反応をされている方は上記の関連記事をぜひご一読ください。

更に追記(05月17日)

(長くなったので別記事にします。)

2012年05月12日

IKEAのベッドを自分で組み立てたら大変だった話

独身時代から使用していた安いセミダブルの足つきマットレスを寝具として利用していたが、手狭だし寝返りを打つとキシむのでベッドを新調することにした。
先日オープンしたIKEA新宮店で新しいベッドを買った。

今まで何度か本棚などの組立家具は自分で組んだ経験はあるけど、さすがにベッドを自力で組むのはしんどいので、有料の組み立てサービスを申し込むことにした。
…のだが、順番待ちで最速でも半月後とのこと。

待っても良いかなあと思いつつも、組立待ちの部品を眺めながら半月過ごすのもつらいので自分で組むことにした。

後日、マットレスとベッドの部品が届く。

P1020838.jpg

いっぱい。
さーて、頑張るぞ。

続きを読む "IKEAのベッドを自分で組み立てたら大変だった話"

2012年05月09日

任天堂は以前からコンプガチャを否定していた

ゴールデンウィーク後半から、消費者庁がソーシャルゲームの「コンプガチャ」を規制するという動きが報道された。射幸心を強く煽り、1つのアイテムを手に入れるために数万円の出費を強いられることも珍しくないという。

コンプガチャについての説明は難しくなるので、この記事では説明を省かせていただくが、こちらの記事【漫画つき】コンプガチャだけじゃない。ケータイSNSゲーム課金の仕組み解説 - しっぽのブログをご覧いただくとわかりやすいかと思う。

コンプガチャの問題点については置いといて、今回は、任天堂の立ち位置を再確認したい。
※記事タイトルはコンプガチャ否定としていますが、正確にいうと「任天堂はコンプガチャを含むアイテム課金を否定していた」です。

先日からニンテンドー3DSでもオンライン課金に対応し、いくつかのソフトで実際に追加データの配信サービスが行われている。

compgacha.png

大雑把な図で、抜けも多いが、任天堂が現在行なっているのは「追加データ配信」と呼ばれるタイプの課金システムで、元々のゲームソフトに含まれない追加データをダウンロードすることの対価として支払いを行うタイプ。ユーザーはお金を払って、追加マップや追加楽曲をダウンロードする。

それに対し、アイテム課金は主にゲーム内のパラメータを操作することの対価として支払いを行うタイプ。わかりやすく言えば、ドラクエでゴールドを使ってはがねのつるぎを買ったり、FFでギルを使ってエリクサーを買ったりする行為を日本円で行うもの。アイテムの所持数を+1に変更するための処理にお金を支払うことになる。

コンプガチャはそのアイテム課金の中の一種なのだが、任天堂(岩田社長)は以前からアイテム課金を否定し続けている。正確に言うと、アイテム課金自体は否定していないが、任天堂がアイテム課金を行うことはないと明言している。

任天堂のIR情報にある過去の発表内容や質疑応答で該当箇所を抜き出してみた。

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