2012年05月17日

虚構新聞はタイトルに虚構新聞と入れなくていいけど、案内ページは正直に書け


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前回の記事についての続きです。
まず本題に入る前に、前回の記事に対して寄せられた意見に対し、私の見解を述べたいと思います。本題ではないので読み飛ばしていいです。

前置き

複数の方から「虚構新聞に騙されたから虚構新聞を叩いている」と認識されてしまったことが非常に残念ですが、ちなみに私は虚構新聞が開設されてあまり日が立たない内から存在を認識しており、タイトルにサイト名を入れるべきだという主張は数年前から繰り返し行っています。本人の目につくかどうか微妙なところでの主張だったので、今思えばもっと早い段階で直接コンタクトを取ればよかったかもしれないと考えています。

怪しい情報を見たらこんな感じの行動を取る疑り深い人間なので、割と虚構新聞のようなダマシサイトには引っかかりにくいのですが、時間があるときじゃないとじっくり見れないし、出先で携帯電話を使う場合は難しいし、うっかり(虚構新聞以外の)偽サイト、デマに騙されてしまったことは少なくありません。

騙されたか騙されていないかで、情弱←→情強の1次元の評価軸しかない優越感ゲームに参加する気はなく、私が虚構新聞にしょっちゅう騙されている人間だと勝手に決めつけて罵るのは別に結構です。ただし、私が虚構新聞に騙されたことがあるかどうかは私の主張を否定する根拠にはならないのでご注意ください(いわゆるストローマンと呼ばれる詭弁の手法です)

表現の自由等の観点からの反論も多数頂いておりますが、納得できる反論も多数ございましたので、貴重なご意見は今後の参考にさせて頂きます(イヤミではなくて本心です)

理想論ですが、私は、まちがいや意見の相違があればどこが違っているのかを指摘し、指摘された側はそれに応じ、そこには一切の憎悪や罵詈雑言は伴わない。そうあるべきだと考えています。自分も守れていないことがありますが。

また、情報を広めた側の責任については、こちらの関連記事をひととおりご一読いただき、私のスタンスをご理解いただければ幸いです。基本的には情報を吟味せずに拡散する側に問題があると考えていますが、今回だけは発信者本人が書いたサイト説明と実際の運用に食い違いが見られるため、特別に発信者の責任のほうが重いと考えています
災害時、あなたの善意で、人が死ぬ
父親にメールを送りながら亡くなった気仙沼の女の子はいなかった

本題

それはさて置き、ここからが本題。

虚構新聞の案内ページには以下のように書かれている

当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。

 当然のことながら、弊社が取り上げるニュースはすべて虚構のものであり、現実の人物・事件・団体とは関係ありません。また、閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。


そして、先述のインタビュー記事には以下のように書かれている
── なるほど。では虚構新聞紙面で言っていることは、とりあえずウソと捉えたほうがいいと(笑)。

UK あ、でも本当の情報もたまに混ざっています。とりあえず「お願い」ページと、Amazonやスポンサー欄の広告は本当ですから。

上記内容は真実であることを前提に、「閲覧者を騙して喜ぶつもりがないのなら、運用を変更すべきだ」と思い、前回の記事を書いていたのだが、どうも事情が違っていたようだ。

運営者のUK氏の別サイト(虚構新聞の親サイト)に以下の文章が掲載された(5月16日時点)

● そもそも虚構新聞って、記事のリンクを開いて虚構新聞だったときのガッカリ感、逆に「これは虚構新聞だろう」と思って開いて本当にそうだったときの勝ち誇った感を味わうような、僕と読者との一種のゲームだったのですよね。昔なら「くそー、釣られたー」か、「虚構新聞余裕でした」の反応をちまちま見ながらほくそ笑んでいたのだけど、最近は人が増えたせいか、本気で怒り出す人が「虚構新聞つぶれろ」とか「死ね」とか言い出すようになって、気持ちが滅入ってしまうことも多かったです。

こちらのサイト(楠木坂コーヒーハウス)はウソサイトではないので、本心だと認識しているが、「閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。」と真っ向から矛盾する発言だ。
自分は「人を喜ばせたくて記事を書いてるのに騙された人を笑ってる不徳な連中がいるので困ってる」ぐらいの考えを持って虚構新聞を運営しているのだろうなあと(特に根拠もなく)思っていたので、この文章は結構ショックだった。まさか本人が閲覧者を騙して喜んでいたとは…。
しかし、これでチグハグだった虚構新聞の本当の姿が見えてきた気がする。

さらに以下の記述もある。

● どこぞのブログが僕を名乗って「虚構新聞、閉鎖します」とかいう余計にややこしいことを拡散させたせいで、ツイッターが軽く再炎上したけど、閉鎖はともかく、状況が落ち着かないことには、執筆もろくにできないし、そもそもの本業である寺子屋にまで影響しかねません。なので、ちょっとパソコンから離れて、外の空気でも吸ったほうがいいかもしれないです。

2つの発言をセットにすると「自分はウソ情報を流して他人の反応を見て楽しんでいるが、他人が自分に関するデマを流す行為は不快だ」という表明のように思える。私にはアンフェアな行いのように思えてならない。

楠木坂コーヒーハウスもウソサイトだ、信じるな、というなら別にそれでもいいが、上記の2つの記述はこのタイミングで披露するにはウソだとしても不注意すぎるのではないだろうか。

騙すつもりで運営しているのではないという考えなら、タイトルにサイト名を記載するなどの配慮をしたほうがいいと思うが、騙すのが目的でしてるのなら、どうぞ、今までどおりタイトルにサイト名をつけず、多くの人を騙していけばいい。

ただ、案内ページで実際の運営方針と全く異なる綺麗事を掲載したままにして、善人のふりをするつもりなら、『あえてタイトルだけで判別しづらいデマをばらまいて、内容を確認しに来た人が生み出すアクセス元に広告収入を得ながら、騙された人たちを影で笑っているサイト』と認識されても仕方がない。
長年人を騙して反応を見てほくそ笑んでいたのなら、それなりのリスクは負う必要があることを覚悟して欲しい。

更に追記

私の文章力のなさで色々と残念な感じになって申し訳ないことこの上ないですが、このあたりをあわせて読んでいただくと、ご理解いただけるかと思います。
試される虚構新聞: やまもといちろうBLOG(ブログ)
nix in desertis:虚構新聞騒動雑感
つたない文章から私の真意を読み取っていただき感謝いたします。


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2012年05月15日:いい加減、虚構新聞はタイトルに虚構新聞だと明記しろ

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