立て続けに任天堂のコラボレーション(共同開発)企画が立ち上がってきた。エレクトロニックアーツは「NBAストリート」シリーズの最新作「NBA STREET v3」でマリオを登場させる。また、コナミは任天堂と共同開発で「Dance Dance Revolution with MARIO」を発売する。
NBAストリートはNBAの選手が実名で登場する3on3のストリートバスケットボールゲーム。ゲームキューブ版としては日本で1作目「NBAストリート」が2002年3月22日に出ただけで、2作目は日本未発売。今回の「NBA STREET v3」もヨーロッパでの発売が2005年2月の発売予定だが、今のところ日本での発売は未定としている。
なお、NBA STREET v3はPS2/Xbox/GAMECUBEの3プラットフォームでの発売となるが、マリオ達が出演するのはゲームキューブ版のみとなっている。
このコラボレーションは単なるお遊びか、それとも日本のゲームキューブ市場への復帰を目論んだものなのか?各サイトであえてNBA STREET v3ではなくNBAストリートV3(仮称)という表記にしていることから考えても日本での発売はほぼ確実だろう。
EAのv3の公式サイトではマリオが出演するムービーも掲載されているが、はっきり言って怖い。マリオとルイージはともかく中途半端な頭身のピーチがキショイ。
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もう一方のコラボレーションであるDDRのほうは2005年夏にマット同梱で発売される。収録楽曲は不明だが、おそらくマリオシリーズの楽曲がふんだんに盛り込まれているだろう。ナムコと任天堂のコラボレーションではJ-POPやアニメソングなども収録していたので、同じように低年齢層にウケの良い曲が入ってきそうな予感。
DDRシリーズは2002年に事実上の8thMixとなるDDR EXTREMEが出て以来、新作が出ていない。家庭用ではPS2版の「DDR FESTIVAL」がEyeToy対応で出たのが最後だ。ちなみに、任天堂ハードでのDDRは専用コントローラ同梱のゲームボーイカラー版や、専用マットも一応発売された64版のディズニーバージョンなどがある。
すでにDDRファン離れが大幅に進んでいるため、with MARIOは既存ファンをターゲットにしたものではなく、ジャングルビートやまわるメイドインワリオ、NINTENDO DSのように新しいインタフェイスによる新しい遊びの提案としての存在のほうが大きいとみられる。というか、既存ファンが喜ぶような内容にするととてもじゃないが常人が遊べるものではなくなってしまう。
さて、この二本に限らずコラボレーション企画が次々と立ち上がっていて、任天堂自身が開発しているソフトはほとんど見られなくなった。今年はナムコの「スターフォックス アサルト」や「スーパーマリオベースボール」も控えている。
似たような状況がNINTENDO64の末期にもあった。1999年末には外部開発のソフトばかりが発売されて、2000年にもポケモンスタジアムとゼルダの伝説 ムジュラの仮面以外はすべて外部開発のソフトになった。そして2001年にはゲームキューブが発売された。
同じ流れで行くと、今年2005年は複数のコラボレーションソフトとゼルダの最新作、それに数本の任天堂ソフトが出て、2006年発売の新ハードの発表が行われる。ゲームキューブの発表が2000年8月でレボリューションは2005年5月を予定している。発表から発売までの期間が同じぐらいだとすると2006年のゴールデンウィークには新しいハードとご対面・・・かな。