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2006年08月24日

本日発売!ファイナルファンタジーIII

1990年04月27日にファミリーコンピュータ用ソフトとしてスクウェアから発売されたロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジーIII」をリメイクした、スクウェアエニックスのニンテンドーDS用ソフト「ファイナルファンタジーIII」が本日発売された。

以前、移植の歴史をまとめたが、今回の移植は実に15年ぶりだ。既に発売済みのゲームボーイアドバンス版FFシリーズとしてファイナルファンタジーI・IIアドバンスファイナルファンタジーIVアドバンスがあり、10月にはファイナルファンタジーVアドバンスが発売される。ファイナルファンタジーVIアドバンスも発売予定だ。このように多数のリメイクが発売されているが、IIIのリメイク、移植は今回が初めて。さらに、スーパーファミコン版のVIの発売を優先するために海外ではファミコン版のIIIは発売されておらず、日本語のままでプレイした熱狂的なファンも多いという。

今作のテレビCMはどうやらスクウェアエニックスと任天堂の両方の提供枠で放送されているようだ。スクウェアエニックスの公式サイトではアンジャッシュの出演するCMが、Touch-ds内ではムービーを主体とした3種類のCMが公開されている。

CMでも使用されている植松伸夫氏作曲のフィールドのBGM「悠久の風」は、ゲームミュージック史に残る不朽の名曲と言えるだろう。15年(正確には16年強)経った今でも色褪せない素晴らしい曲だ。9月20日にはニンテンドーDS版FF3のサントラも発売される。特典としてFF3のオープニングが5.1chサラウンドで収録された映像や、インタビューなどが収録されたDVDが付属する。

なお、クリスタルエディションと称して、限定版デザインのニンテンドーDS Liteが付属する特別パッケージが数量限定で本日同時発売される。予約を受け付けていた店舗では早々に締め切られていた。ただでさえニンテンドーDS Lite本体の品薄が解消されていないのに限定版なんて出したら、FF3に興味がない人も本体目的で買ってしまうかもしれない。当日販売分もあっという間に消えてしまう可能性が高そうだ。

追記:やっぱり売ってねえよ、クリスタルエディション。開店前に並ぶべきだったか…。
仕方なく通常版を購入して2時間ほどプレイしたが、やはりOPと音楽が秀逸。無個性な4人の少年から名前アリの男3人女1人のパーティに変更したのは正解と思える。キャラが生き生きとしている。
さすがに15年も過ぎるとシナリオに関して大きく記憶が欠落していて「あれ?こんなタイミングでシド出てきたっけ?」「カヌーってミンウを仲間にしたときだったような」と、混乱しまくり。音楽はしっかり覚えているんだがなあ。中途半端な記憶を頼りにするよりも、新作と思って遊んだほうがよさそうだ。

2006年08月20日

レビュー:bit Generations COLORIS

タイトル:bit Generations COLORIS
発売:任天堂
開発:スキップ
発売日:2006年07月27日
価格:2,000円(税込)

このカラリスが最もbit Generations的な作品かもしれない。見た目とシステムのシンプルさと、画面の美しさがゲーム内容に直結している良質なアクションパズルゲームだ。小山田圭吾氏が手がけるサウンドや効果音も素晴らしい。

基本は同じ色のパネルを縦か横に3つならべて消すだけという、アクションパズルゲームの王道とでも言うべきルールだが、パネルの色を変える方法が変わっている。絵の具や光を混ぜ合わせるように、カーソルの色とパネルの色を重ね合わせて色を変えるシステムになっている。

具体例を挙げると、赤のパネルに青のカーソルを当てると紫に、さらに紫のパネルにもう一度青のカーソルを当てると青に変わる。カーソルの色は使用するごとにランダムに変わっていく。また、ステージによって出現する色の数や系統が変わり、後半のステージでは赤→赤紫→青紫→青と細かく分けられていく。後半はステージ自体の面積も広くなる。

また、後半のステージでは補色も考えないといけない。極端に離れた色(例えば赤と緑)を混ぜようとすると、グレーのパネルに変わり、隣でパネルを消すまでグレーのパネルのままの状態になる。パネルには寿命があり、長い時間色を混ぜ合わせないでいると、そのパネルもグレーに変わる。なるべく画面全体を見て、様々な場所で色を混ぜる必要がある。

同系色をすべて消し去ったり、×字に周辺のパネルを消したりできるアイテムパネルもあり、それを駆使して多くのパネルを消し、ゲージを満タンにすればステージクリアだ。

ステージによっては非常に似通った色が出てきたり、パネル自体がアニメーションをして見づらいことがある。それは欠点でもあるが、ビジュアル面重視と考えれば容認できなくもない。

色数の少ない前半はともかく、後半は3つのパネルをそろえるので精一杯でほとんど連鎖を組むことが出来ない。色数も多くなるので偶発的な連鎖もあまり期待できない。そうなってくると、非常にせわしなくカーソルを動かして画面全体の至るところで3つずつパネルを消していかないといけない。忙しい展開になり、クリアまでに長時間かかったり、処理しきれずにグレーパネルが増えて、真綿で首を絞めるようにじわじわとゲームオーバーが近づいてくる。苦痛とまでは言わないが、心地よさが削がれると感じた。

パネルを消していくアクションパズルゲームとしては、第一弾のダイヤルヘックスもあるが、どちらが面白いかというと、一長一短があり、なんとも言い難い。システム面で言えばダイヤルヘックスの方がハマリ度が高いと感じたが、ステージのバリエーションも含めると、カラリスの方が長く楽しめそうだと思う。まあ、両方ともおもしろいので、2本買っても損はないと思うが。

2006年08月19日

レビュー:bit Generations Soundvoyager

レビュー:bit Generations Soundvoyager
タイトル:bit Generations Soundvoyager
発売:任天堂
開発:スキップ
発売日:2006年07月27日
価格:2,000円(税込)

bit Generationsシリーズはすべてシンプルな画面で構成されているが、このサウンドボイジャーはその極北だ。基本的にプレイヤは目を閉じて、音を頼りにプレイする。要するにシンプル云々以前に画面はまったく必要ない。

プレイにはステレオヘッドホンが必須。左右の音の差で方向を見定め(聞き定め?)て、操作をしなくてはいけない。ステレオをしっかりと感じ取るためには、目を閉じた方が良い。

このソフトには7種類のゲームが収録されているが、どのモードもルールは非常に簡単だ。基本的にはターゲットを取るか、障害物を避けるかしかない。ターゲットと障害物は音でプレイヤとの相対位置が分かるようになっている。

右耳に感じる音が大きければターゲットが右側に、左耳に感じる音が大きければ左側に、同じように聞こえれば正面にあることがわかる。その音を頼りに操作していく。

最初は画面上にもターゲットが見えるようになっているが、次第に画面が暗くなり、なにも見えなくなる。あとは音を頼りにプレイするしかない。モードによってはターゲット以外の音も混ざってくるので、注意してかすかな音も漏らさないようにしなくてはいけない。静かな環境でプレイすることをオススメする。

音だけで空間を感じ、画面に出てこないターゲットや障害物の位置を感じるのは、今までのゲームでは味わえなかった新しい感覚だ。プレイすればするほど、聴覚がとぎすまされる感覚を覚える。

いっそ、シンプル極まりない画面は完全に無視して、目を閉じ、音から感じられるイメージを瞼の裏に描くと良い。そこにあるはずのないニワトリやトラックなどが、そこにそれが居ると分かる位置に現れてくるだろう。

何時間も連続して遊べるゲームではないが、この不思議な感覚を試したい人は、手にしてみると良いだろう。

2006年08月18日

レビュー:bit Generations DIGIDRIVE

タイトル:bit Generations DIGIDRIVE
発売:任天堂
開発:Q-games
発売日:2006年07月27日
価格:2,000円(税込)

bit Generationsシリーズ7作品中、唯一開発元が異なるのが、このデジドライブだ。Q-gamesはニンテンドーDSソフト「スターフォックスコマンド」の開発元でもある。代表取締役であるDylan Cuthbert氏はスーパーファミコン用ソフト「スターフォックス」の開発者だ。

開発元が異なるためか、他のソフトとは雰囲気が異なる。他のソフトは操作方法や見た目、システムのすべてにおいてシンプルさを追求していて説明書不要のわかりやすいゲームになっているが、このソフトは説明書を読んでもいまいちピンとこない。

詳しく説明すると説明書と同じ内容になりそうだし、それではなかなか理解できそうにないのでバッサリ省略。簡単に説明すると延々と十字路の交通整理をして、同じ形の車(シェイプ)を同じ場所に流していくゲームだ。

多数のシェイプが流れてくるようになると、瞬間的な判断を延々と続けないといけない。落ちモノパズルゲームの高難易度の状態、音ゲーの高難易度曲をプレイしているような心境になる。いわゆる脳汁どばどば感が満喫できる。

慣れというものは恐ろしいもので、あんなに大量のシェイプを処理できるはずがないと思っていても意外とできちゃうものだ。明らかに自分の限界を超えた速度に達しているはずなのに、何故か指が勝手に動いて処理できちゃっている状況が非常に愉快。なんだかものすごいことをしている気分になれる。

ただ、どうしてもルールが分かりづらい。いや、ルールそのものはある程度遊べば分かるんだが、どう遊んで良いのかがよく分からなかったりする。ハイスコアを狙うにはどのような方針で遊べばいいか直感的に分かりづらい。まあ、とりあえず4つの道のすべてにストック図形を作るアウトバーン状態を狙っていけば良いんだろうが、狙いすぎるとうまくいかないし、難しい。

bit Generationsのウリとしてのシンプルさはあまり感じられないが、アドレナリンをどばどばと放出したい人にはオススメだ。

2006年08月18日

レビュー:bit Generations ORBITAL

タイトル:bit Generations ORBITAL
発売:任天堂
開発:スキップ
発売日:2006年07月27日
価格:2,000円(税込)

bit Generationsは先に発売された3作品もそれぞれ特徴のある作品ばかりだったが、第2シリーズはさらにクセが強い。オービタルは十字キーを使わない、AボタンBボタンだという非常にシンプルなゲームだ。

操作するのは宇宙空間を漂う惑星という設定で、Aボタンを押すと重力が発生、Bボタンで半重力が発生する。回りには他の惑星が多数漂っており、自分よりも小さい惑星と接触することでプレイヤが操作する惑星が大きくなる。自分よりも大きな惑星と接触するとミスとなる。最終的にゴール惑星を衛星として取り込むとステージクリアとなる。

1ステージクリアするごとにスコアに応じてライフが回復する。スコアによっては10以上もライフが回復したりする。これだけライフが多く設定されていると言うことは、ノーミスを前提としたプレイは要求されておらず、ミスをしながら学んでいくタイプのゲームであることが分かる。

実際、プレイしているとよくミスする。同じようなミスを何度も繰り返す。後半のステージは惑星の軌道が複雑に絡み合い、隙間を縫うようにして浮遊していかなければならない。

適度なストレスはゲームに重要な要素ではあるが、このゲームはちょっとストレス過多かなあと感じた。終盤のステージでは最適解を見つけ出してスッキリとクリアするのではなく、ライフを削りながら無理矢理ゴールする羽目になる。巨大惑星の側から小さな惑星をかすめ取るようなプレイはなかなか出来ず、惑星を取り込んだまま巨大惑星に直撃、玉砕という状況によく陥った。ミスでストレスが溜まりやすい割に、蓄積されたストレスの発散が出来ない。

プレイを一時停止すればスクロールも出来るので、画面の描画範囲外の状況を見ることが出来るのだが、それを多用するとテンポが悪い。しかし、画面の外の状況も把握していないとすぐに八方ふさがりの状況になる。

なんとも悩ましい、もどかしいゲームだ。

2006年08月13日

24時間でテトリス対戦を何戦出来るか挑戦

電波時計とDSふと思い立ったので、テトリスDSでひたすら対戦してみることにした。テトリスDSについては以前レビューを書いたのでそちらを読んで欲しい。発売から数ヶ月が過ぎているが、今だに遊んでる。コストパフォーマンス良いなあ。

次のようなルールで24時間で何回出来るかを記録してみる。

■ルール
・2006/08/13 00:00~23:59まで
・24時間起きっぱなしは体力が持たないので途中で寝る
・ルールはスタンダード2人対戦
・1時間ごとに小休止
・わざと負けない、常に本気
・マッチングの時間は無駄なのでなるべく連戦
・現在の試合数、勝ち数、レートを随時更新
・飽きたら途中でやめる

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2006年08月11日

ポケットモンスターダイヤモンド/パール本日より予約開始

9月28日に発売されるニンテンドーDS用RPG「ポケットモンスターダイヤモンド」と「ポケットモンスターパール」の予約受付が本日9時から開始された。それぞれのショップでは在庫が潤沢にあるようで、ニンテンドーDS Liteのときのような混乱はなく、14時現在、まだ予約は締め切られていない。

予約特典としてそれぞれのソフトのパッケージとなっているポケモン「ディアルガ」と「パルキア」のフィギュアが付属する。このフィギュアの製造は海洋堂が行っている。また、「ダイヤモンド1本+パール1本」「ダイヤモンド2本」「パール2本」など、2本単位で予約を行うと、シークレットフィギュア、「たびだちの仲間」がさらに特典として付属する。これは3体のポケモンが1つのフィギュアになったもの。最初に選べるポケモン3体のようだ。

また、任天堂公式サイトも開設された。ゲーム動画などが掲載されている。以前から公開されているYahoo!きっず内公式サイトでもさまざまな情報が掲載されている。

各オンラインショップでも予約の受付が始まっている。シークレットフィギュアが付属しない店舗もあるので注意。

amazon
ポケットモンスター ダイヤモンド 特典 オリジナルフィギュア ディアルガ付き
ポケットモンスター パール 特典 オリジナルフィギュア パルキア付き
ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 2本セット 特典 「オリジナルフィギュア ディアルガ&パルキア」+「シークレットフィギュア」付き
※価格は一番安い。単品売りのものを2個買ってもシークレットフィギュアは付属しない。

トイザらス・オンラインショッピング
【NDSソフト】 ポケットモンスター パール (特典:オリジナルフィギュア)
【NDSソフト】 ポケットモンスター ダイヤモンド (特典:オリジナルフィギュア)
※2本セットになっている商品を予約したときのみ、「たびだちの仲間」フィギュアが付属。単品を1本ずつ予約しても付属しない。実店舗のトイザらスでも予約受付中。

ポケモンセンターオンライン
※セット商品が予約可能、ただし定価。確実に手に入れるならここか。実店舗だとさらにおまけつき。

セブンドリーム・ドットコム-おもちゃ・ゲーム
※ニンテンドーDSコーナーに2種セット、同種2本セット商品があったが、現在は見当たらない。また入荷するかも。系列のセブンイレブンやイトーヨーカ堂の実店舗でも予約キャンペーンをおこなっている。

ツタヤオンライン
※セット販売があるが品切れ。TSUTAYAの実店舗でもキャンペーン中

楽天でもいくつかの店舗で予約受付をしているがほとんど締め切られているようだ。

キャンペーンの規模が大きいからシークレットといっても希少価値はほとんどなさそう。それでも、手に入らなかった人たちにはうらやましいアイテムであることは間違いないわけで、またYahooオークションとかで転売されまくるんだろうなあ…。フィギュアだけ確保してソフトを売るとか、その逆とか、もともと遊ぶつもりもないのに買うとか。

12日追記:セット販売はほぼ全滅。単品売りも品切れになっている店舗が多い。特典付きの数量は想像以上に少なかったのかもしれない

2006年08月07日

ニンテンドーDS Liteの防水ケースを試してみた

パッケージ石崎資材というゲームとは無関係っぽい名称の会社から、ニンテンドーDS/Lite用の防水ケース、アクアトーク ゲームプラス for NINTENDO DSおよびアクアトーク ゲームプラス for NINTENDO DS Liteが楽天で先行発売されている。(現在はamazonでも販売中/3DS版も)

もともとは携帯電話向けに開発されたもので、それをニンテンドーDS/Liteの形状に合わせた新製品ということのようだ。それで「アクアトーク」という名称なのだろう。余談だが、PSP用も販売されている。携帯向けの商品は汎用性と需要があるためか、300~400円程度と安価だが、ニンテンドーDS/Lite用はそれぞれ定価777円(税込み)となっている。送料はメール便を使えば180円なので、送料込み957円。現在は楽天以外では販売していないようだ。Lite用は8月7日に発送開始と書いてあるが、なぜか6日には到着したので早速使ってみた。
amazonなら送料無料

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2006年08月06日

レビュー:bit Generations DIALHEX

タイトル:bit Generations DIALHEX
発売:任天堂
開発:スキップ
発売日:2006年07月13日
価格:2,000円(税込)

bit Generations第1弾の中でdotstreamと、このDIALHEX(ダイヤルヘックス)は非常に気に入っていて、優劣を付けがたい。それぞれ方向性は違うが、シンプルさが面白さに直結している点が共通している。

ルールは非常にシンプル。互い違いに配置された三角形のパネルを6角形型のカーソルで選択し、回転させることで同じ色を一色に集めるだけだ。ダイヤル(dial)のように六角形(hexagon)を回転させる、タイトルそのままのゲームである。

プレイヤの動かす6角形のカーソルは、6個のパネル分のサイズがあり、カーソルはABまたはLRボタンで左右に60度ずつ回転させることが出来る。空きスペースを含んでいなければ6個のパネルが同時に動くことになるので、動かしたいパネル以外の部分で意図しない移動が行われ、慣れないうちはなかなか思うようにパネルを動かすことが出来ない。

画面もシンプルそのもので、点数表示すらない。パネルを消すとそれを埋めるように上からパネルがずり落ちてくるので、連鎖もできるわけだが、連鎖表示もない。真っ黒な画面に6角形のフィールドがぽつんとされ、次に消すべきパネルを示すちいさな6角形がそれを取り囲んでいるだけだ。

シンプルなだけあって、慣れると思い通りにパネルを動かせるようになる。例えば、2個ずつのペアにして考えるようにする、次に消すパネルはなるべく画面の離れた位置で目星を付けて置くなどのテクニックが自然と身についてくる。おそらくゲーム熟練者でなくても、比較的短時間に上手くなれるのではないだろうか。

慣れやすいということは、裏返せば飽きやすいと言うことにも繋がりかねないが、このシリーズの作品にやり込みを期待するのはちょっと気の毒だ。数十分遊び、しばらく放置してテクニックを忘れた頃にまた少しずつ遊ぶのが正しいスタイルだろう。点数システムをあえて搭載していないのも、そういった意図があってのことではないだろうか。

システムの画面のシンプルさをさらに引き立てるのが、音楽、そして効果音だ。このゲームは特に効果音が良い。上から絶え間なく降り注ぐパネルは、色ごとに違う音階を奏でる。左右の回転ボタンを同時押しすることで、パネルの落下を早めることが出来るが、バラバラに落ちてくる様々な色のパネルが、不揃いだが軽快な演奏をしてくれる。

BGMも、ゲームを効果的に演出している。控えめで暗く、もの悲しいBGMはパネルの落下音と見事に調和し、また、ゲームの進行状態にあわせて音楽が変化していく。非常に忙しくなる終盤では、焦りを誘うような音楽が流れ出す。

このシンプルさとコンパクトさ、軽快感はbit Generationsの真髄と言っていいだろう。DIALHEXはまさに、このシリーズのために生まれてきた作品だ。

2006年08月01日

レビュー:bit Generations BOUNDISH

タイトル:bit Generations BOUNDISH
発売:任天堂
開発:スキップ
発売日:2006年07月13日
価格:2,000円(税込)

第2シリーズが発売されるまでにはレビューを書いておこうと思っていたが、DSブラウザのレビューやってて遅れてしまった。勢いに任せて7本全部買っちゃったのでそのうち全部レビューを書く。

このBOUNDISHには5つのミニゲームが入っている。そもそもbit Generationsそのものがミニゲーム集みたいな物なのに、さらにミニミニゲームが詰まっている感じだ。そのためか、あっさり度はものすごい。

5つのモードのうち、4つのモードが弾の打ち返しゲームとなっている。ものすごくおおざっぱに言い表すと、大昔のPongのアレンジゲームだ。商業ゲームの原点と言っても良い。

4つのモードはそれぞれ特色がある。2対2のタッグ戦だったり、フィールド自体が回転していたり、障害物が浮遊していたり、単純にフィールドが変形しているだけだったりする。それぞれ、それなりにグラフィックが良い感じのレトロさやコメディっぽさを演出している。

唯一対戦型ではないBOX JUGGLINGはなかなか面白い。ジャグリング、要するにただのお手玉なのだが、次第にお手玉の数が増えていったり、ボーナス点が得られる箱が降ってきて惑わせたりする。しかし、こういうゲームは上下2画面のニンテンドーDSのほうが相性が良いんじゃないだろうか。

全体的に見て、dotstreamはシンプルさがプラスに働いている印象を受けたが、このゲームはただシンプルなだけという印象を受ける。dotstreamはシンプルでありつつも変化が楽しめたし、シビアなゲーム性と非常にマッチしていた。しかし、BOUNDISHはシンプルというよりも単調という印象を受けてしまう。ただただ飽きてしまうのだ。特に「Power Slider」がよくわからない。1,000人にこのゲームをプレイさせて、5つのモードの中でどれが面白いか選ばせたときに、Power Sliderを選ぶ人は一桁程度じゃないだろうか。だれか自分にPower Sliderをどう楽しめばいいのか教えてくれないだろうか。

話はそれるが、自分なりのゲーマー像というものがある。欠点を探して指摘するのではなく、どんなに不人気なゲームでも面白さを見つけ出して楽しむ才能のある人が、優秀なゲーマーだと考えている。新しい楽しみ方を提案できるゲーマーが理想だ。一般人からどう見られるかはとりあえずおいといて、自らに条件を課す"縛りプレイ"や、対戦ゲームであえて弱キャラで戦いに挑むプレイは賞賛に値する。

今までなるべく肯定するようにレビューを書いてきたし、BOUNDISHについても面白さを探す努力もした。…ごめんなさい、無理です。他のモードはそれなりに楽しめたけど、どうしてもPower Sliderが理解できない。

ゲームを面白いと思うのにはいくつかパターンがあると思うが、Power Sliderはどれにも当てはまらなかった。Power Sliderには負ける悔しさもなければ、勝ったときの喜びもない。見た目も平凡以下。一体これをどう楽しめばいいのだろうか。

他のモードの出来はそれほど悪くないが、Power Sliderが足を引っ張っている。飛び抜けて面白いモードが入っていればまた評価は変わるのだろうが、自分の中での評価はbit Generationsの中で最下位だ。

2006年08月01日

ニンテンドーDSの国内販売台数が10,000,000台を突破

京都新聞によると、ニンテンドーDSの国内累計販売台数が1,000万台を突破したことが明らかになった。欧米をあわせると2,000万台(ITMediaによると、2,172万台)を突破しているという。

この数字はニンテンドーDSと上位機種、ニンテンドーDS Liteの販売台数を合算したもの。2004年12月の発売以来、約20ヶ月での1,000万台突破は、過去に日本国内で発売された家庭用ゲーム機の中で史上最速のペース。

昨年末の時点で国内500万台を突破、年明け早々に世界1,000万台突破、4月末の時点で国内700万台、そして、7月末に国内1,000万台を突破した。順調すぎるペースだ。2006年度第一四半期(2006/04/01~2006/06/30)で国内のニンテンドーDS Lite販売台数が234万台だという。これに、それまでの700万台と7月分の売り上げ、旧ニンテンドーDSの台数を加えれば1,000万台になるということか。最近では旧ニンテンドーDSの売り上げが週に数千~1万台程度に落ち込んでおり、ほとんど出荷されていない状態のようだ。今年度の売り上げの大半はニンテンドーDS Liteが占めていることになる。読売新聞によると、現在ニンテンドーDS Liteの販売台数は350万台となっている。ITMediaによると、6月末でニンテンドーDS Liteの販売台数が272万台とのことなので、1ヶ月で80万台近く売り上げたことになる。

任天堂は今夏以降、月産200万台~220万台への増産を計画している。仮に8月以降、200万台の生産を続けるとしたら、年内に世界販売台数3,000万台を突破する可能性もある。増産すればその分売れるという保証はないが、それに近い数字になるのではないだろうか。年度内に世界販売台数3,000万台、国内販売台数1,500万台到達はほぼ確実だろう。ちなみに、任天堂の2006年度販売目標は1,600万台。2005年度末で1,673万台販売しているので、2006年度末の目標累計販売台数は3,273万台となっている。このペースでいけば目標達成は間違いなさそうだ。

ちなみにWikipediaによると、プレイステーション2の国内出荷台数1,000万台突破は2002年7月。これは発売後約28ヶ月目の出来事だ。読売新聞によると、エンターブレイン調べではゲームボーイアドバンスも同じく発売28ヶ月で販売台数が1,000万台を超えている。プレイステーション2は出荷台数なので、ゲームボーイアドバンスのほうが大台突破が若干早かったようだ。ニンテンドーDSはこの記録を8ヶ月更新したことになる。また、国内では異様に普及ペースの早いニンテンドーDSだが、世界ベースで見ると、プレイステーション2はほぼ同等。プレイステーション2は2001年10月10日(発売約19ヶ月目)で出荷台数が2,000万台を突破している。ニンテンドーDSが20ヶ月で世界販売台数2200万台弱なので、販売ベースでの比較だとニンテンドーDSのほうが2,000万台突破が若干早そうだ。

また、京都新聞では「他社製も含めてソフト10本がミリオンセラーになった」としている。
おそらく以下の10タイトル(推定売り上げ本数順)

  • おいでよ どうぶつの森(任天堂/2005年11月23日)
  • (略)もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング(任天堂/2005年12月29日)
  • (略)脳を鍛える大人のDSトレーニング(任天堂/2005年5月19日)
  • Newスーパーマリオブラザーズ(任天堂/2006年5月25日)
  • マリオカートDS(任天堂/2005年12月8日)
  • nintendogs(任天堂/2005年4月21日)
  • やわらかあたま塾(任天堂/2005年6月30日)
  • (略)えいご漬け(任天堂/2006年1月26日)
  • たまごっちのプチプチおみせっち(バンダイ/2005年9月15日)
  • さわるメイドインワリオ(任天堂/2004年12月2日)

    スーパーマリオ64DSよりも先にメイドインワリオがミリオンになっちゃったんだなぁ
    出荷時にトラブルが起きなければポケットモンスター2作品がこのリストに追加されるのは確実と思われるし、ポケモンで初めてニンテンドーDSを手にした人たちが旧作に手を出すことでマリオ64DSやテトリスDSがミリオンの仲間入りを果たす可能性も非常に高い。ポケモンつながりで不思議のダンジョンも100万本越えてしまうかも。今年中にミリオンセラーがいったい何本になるのか楽しみだ。


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