« 2006年02月 | メイン | 2006年04月 »

2006年03月30日

任天堂がエンターテインメント施設の全国展開を計画中?

現在、エーコネクションなどの複数のイベント企画会社で「MARIO FACTORY」の運営スタッフ、キャストのオーディションが実施されている。MARIO FACTORYの出店が明らかになっているのは、4月26日オープンのイオン浦和美園ショッピングセンター(イオン浦和御園店)と、5月オープン予定のイオン南柏店。オーディションの審査を行った振り付け師の方のblog書き込みによると、これら2店舗の他にも全国展開を予定しているようだ。(※該当する書き込みは既に削除されている。守秘義務違反だったのかなあ…。)

イオン浦和美園ショッピングセンターのプレスリリース内では「ゲームでお馴染みのマリオワールドがリアル世界に誕生、ステージショーやアトラクションなど新感覚のエンターテイメントが繰り広げられる「マリオファクトリー」を3,400m2で展開いたします」と記述されている。現在のところ任天堂による発表はないが、4月中には任天堂からもプレスリリースが出され、施設の詳細や今後の出店予定が発表されると思われる。

一般的な業務を行う運営スタッフや、ショウの裏方の業務の他に以下のスタッフを募集している
・ダンサー
・MC
・キャラクター
・シンガー
・マジシャン
・アクター
・アクトレス

この内容で募集しているということは、施設内に常設ステージがあり定期的にショウが催されることが想像できる。3,400平米というと、一般的なゲームセンターと比べてかなり広い。ステージや物販コーナーなど、様々な設備が備えられている施設になると思われる。物販コーナーがあるとしたら、品薄のニンテンドーDS Liteもオープン初日にたくさん並んじゃったりしちゃうかも。

ポケットモンスター関連の著作権ビジネスは、すべて株式会社ポケモンが行っているため、任天堂が直接運営しているわけではないが、現在もポケモンセンターを全国展開している。また、名古屋万博開催期間中に周辺会場内でポケパークを運営した。ただし、ポケモンセンターはあくまでグッズを販売するだけの200平米程度の小さな店舗、ポケパークも期間限定の物である(今度台湾にも進出するが…)。他にもパナソニックセンター内の無料体験スペースであるニンテンドーゲームフロントの運営も行っているが、常設の商業施設を任天堂が自ら運営するのは今回が初めてと思われる。ただし、今回も任天堂が直接運営するのではなく、関連会社等での運営の可能性も考えられる。

いずれにせよ、任天堂が常設のイベント会場を手に入れたことは今後の新製品展開で大きな力を発揮することは間違いない。ニンテンドーDSが幅広く受け入れられた背景には、様々な場所で体験できる機会を設けたことが一因に考えられており、こういった常設会場で定期的に体験イベントを開催することが大きな効果を上げることは想像に難くない。当然、年内に発売予定のRevolutionもマリオファクトリーで体験イベントが行われることだろう。触れないと分かりづらいコンセプトを持つということは、逆に言えば触れる機会を増やすことが非常に大きな推進力となることを意味する。

かつて、家庭用だけではなくアーケード向けのゲームを供給していた任天堂が、再びアーケード向けソフトをリリースする可能性もあるだろうか?早く詳細が知りたいものだ。

追記:スペイン料理店メソン・マドリードがマリオファクトリーの求人募集をしている。マリオファクトリー内に飲食店もできるようだ。

2006年03月24日

ニンテンドーDS用ソフト「The Legend of Zelda: Phantom Hourglass」の発売が決定

GDCにおける任天堂の岩田社長の基調講演の中で、ニンテンドーDS版のゼルダの伝説新作が発表された。タイトルは「The Legend of Zelda: Phantom Hourglass」、直訳すると「ゼルダの伝説 幻影の砂時計」といったところだろうか。発売は年内を予定している。NINTENDO OF AMERICAのニュースリリースから動画にリンクが張られている。

ポリゴンで描かれた3Dのフィールドが描かれているが、NINTENDO64版「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のようなリンクの後ろから見た視線ではなく、斜め上からの見下ろし画面になっている。ゲームキューブ版「ゼルダの伝説 風のタクト」を踏襲したトゥーンシェイドのコミカルなグラフィックで、リンクの姿も風のタクトとほぼ同じのようだ。リンクの回りには小さな妖精が飛んでおり、このあたりは時のオカリナに近い印象を受ける。

通常は下画面がダンジョンなどのフィールドになっており、上画面にマップが表示される。ペンを使用して線を引き、そのライン上をブーメランが飛んでいくような仕掛けもあるようだ。また、風のタクトと同じように大海原を船で航海するシーンもあり、船の砲台で敵を討つシーンも確認できる。ボス戦や謎解きシーンでは視点変更や2画面使用の場面があり、低めの視線で立体感を味わえそうだ。

ニンテンドーDSには無線LAN機能や2画面機能があるため、派生ソフトである「ゼルダの伝説 4つの剣」が先にでると思われたが、本格的な謎解きが楽しめる新作が発表になり、安心した人も多いことだろう。それに、ひょっとしたらおまけ機能としてDS版4つの剣を収録しているかもしれない。それはそれで楽しみだ。

2006年03月24日

RevolutionでメガドライブとPCエンジンのソフトがプレイ可能に

現在カリフォルニアで開催中のGame Developers Conference 2006(以下GDC)で、任天堂の岩田社長による基調講演が催された。基調講演の中で岩田氏は、任天堂の次世代ゲーム機"Revolution"のバーチャルコンソールがSega Genesis(メガドライブ)およびTurboGrafx(PCエンジン)のソフトに対応することを明らかにした。

基調講演後、セガとハドソンの2社は日本国内向けのニュースリリースで改めてバーチャルコンソールへのコンテンツ提供を発表した。→セガニュースリリース/ハドソンニュースリリース(pdf)

バーチャルコンソールはRevolutionの主要な機能の一つで、任天堂の過去のハード(ファミコン・スーパーファミコン・NINTENDO64)に対応したソフトをダウンロードしてプレイすることができる機能。メガドライブ用ソフト全1,000本以上、PCエンジン用ソフト全670本以上(うち、ハドソン122本)の中から、それぞれ厳選されたソフトがRevolutionで遊べるようになる。実際に供給されるソフト名や本数は不明。

Revolutionはゲームキューブとの互換性も維持しているため、Revolution専用ソフトも含めて合計7ハード分の対応ソフトが遊べることになる。もちろん、すべてのソフトが対応するわけではないが、ソフトが選び放題で目移りしそうだ。それぞれのソフトの価格が気になるところである。

残念なことに、RevolutionについてGDCの基調講演で新たに明らかになったのは、この他社ハードのソフトへのバーチャルコンソール対応のみで、他の新情報は5月のE3に持ち越しとなってしまった。一部で噂されていた正式名称の発表もなかった。

現在、"次世代ゲーム機戦争"の文字がマスコミを賑わしているが、日本における最初の次世代ゲーム機戦争は1980年代末期に勃発したファミコンの後釜を狙う三強の衝突である。先行するPCエンジン、王者スーパーファミコン、キラーソフトで北米を席巻するメガドライブ。その次世代ゲーム機戦争の主役である3つのハードで発売された人気ソフトが、1台のゲーム機でプレイできるわけだ。これは感慨深いものがある。

2006年03月22日

その後のヤフオクでのニンテンドーDS Liteの落札状況

先日集計したYahoo!オークション(以下ヤフオク)でのニンテンドーDSの価格高騰について、追跡調査をしてみた。集計方法等については先日の記事を参照して欲しい。合計10,392件の落札データを元にしている。全体の平均落札金額は23,725円だった。

まずは平均価格の推移。

最高金額がやたらと高く、変動が激しいのはソフトを4本も5本も付けて出品しているものがあるためだ。

価格の推移はグラフを見れば一目瞭然。ほぼ右肩さがりで推移している。ソフトとセットでの販売や送料込みでの出品を除外すれば、平均は2万円を下回る。手数料などを考慮すると1台あたりの利ざやは3,000円以下。もはや転売目的で買い占めるメリットはほとんど無い。

つづいて、落札件数。次のグラフは価格帯の変動追跡も兼ねた落札件数の推移だ。

あいかわらず、数百件単位で毎日落札されている。週の半ばで一度400件を割り込んだが、週末には約800件まで増えた。追加出荷があったためだろう。

なお、このグラフでは価格帯の推移が分かるよう、価格を2000円ずつに区切って色分けをしてある。じわじわと棒グラフの色が変わっていくのが見て取れる。

上のグラフから発売日前のデータを除外し、価格帯の比率がよりわかりやすくなるよう再構成したのが下のグラフになる。

3月2日の発売日には、3万円以上での落札が6割以上を占めていたことが分かる。その日の落札件数は200件強と少なかったこと、並んでも買えなかった人たちがヤフオクに助けを求めたのが原因と見られる。翌日の3月3日も落札件数はほぼ同数だが、価格はぐっと落ち込んでいる。少し冷静さを取り戻したのだろうか。

その後、初日に購入した人々からの出品が相次ぎ、3月4日には落札価格が暴落。おおよそ22,000円~24,000円の価格帯が中心となる。週の半ばには再び落札件数が減少し、価格帯は24,000円~26,000円にシフトする。

11日の追加出荷購入者からの落札が出始める13日に、再び価格は下落。20,000円~22,000円が中心になった。下落の傾向は19~20日にはさらに加速し、2万円以下での落札が過半数を占めるようになった。

amazonのマーケットプレイスでは、未だに最安値が25,000円以上。Yahoo!ショッピングや楽天でも3万円近くの"プレミア価格"で販売している店もあったりする。そのあたりを考えると、多少の追加料金を払って、自宅にいながら確実にニンテンドーDS Liteを買えるならヤフオクを利用する選択肢も悪くないかもしれない。ただし、実際に商品がないのに大量に出品しているユーザに対しては、詐欺師である可能性を疑うことを忘れてはいけない。

おそらく今週末にも各小売店の店頭に比較的まとまった量のニンテンドーDS Liteが並ぶことになる。楽天でも、24日21時~と時間が指定されているが、定価以下で販売している店もある。チャンスは増えているのだから、やはり自分の足(もしくはパソコン)で買うのが一番健全だ。ただ、自分用に買うのはいいが、転売目的で買うのはオススメできない。おそらくヤフオクでの落札価格は今後も下落する。ほとんど利ざやはないと思って良い。所有するつもりがないなら、次に来るお客さんのために残しておいて欲しい。

今回のニンテンドーDS Lite発売は、ニンテンドーDS自体が異常な品薄状態にあったこと、予定よりも出荷数が少なかったことが重なったため、ある種、特殊な状況だった。だが、加熱の度合いは多少異なれど、今回のデータは品薄の新商品が転売市場でどのように推移していくかの参考資料にはなりそうだ。

データから読み取れる教訓
・転売屋はどんな手を使っても手に入れた当日に最短で売り抜けろ。すぐに価格は暴落する。
・転売屋から買うな。少し待てば定価近くまで値は下がる
・転売市場が加熱しているのを見てから買いに走っても手遅れ。
詐欺師も混ざっているので気をつけろ

追加
・行列に並ぶのは勝手だが家族を巻き込むな

おまけ
・グラフの上で右クリックして「再生」を選ぶと、にょきにょき動く

2006年03月14日

フランス文化通信省が宮本茂氏に勲章を授与

フランスの文化通信省は、任天堂の宮本茂氏に芸術分野での功労を認め、シュバリエ章を授与した。日刊スポーツ(共同通信)によると、授与理由は「芸術と科学技術が融合する中で生み出された創造性と、デジタル技術に関する創意工夫を称賛したい」としている。宮本氏は「芸術の中心のような国からも評価されて光栄だ。1人でやった仕事ではないが、ゲーム界全体にとって光栄なことなのでお受けすることにした」と答えている。

Wikipediaによると、フランスの勲章制度(レジオンドヌール勲章)は5段階に分かれており、シュバリエ(Chevalier:英語ではKnight・騎士の意)は最下位に位置する。フランス国内での活躍だけではなく、広く世界中の功労者に授与している。2000年の時点で、87,371人のシュバリエ章受勲者がいるようだ

同じくシュバリエ章を受勲した日本人には、作家の筒井康隆氏、指揮者の小沢征爾氏などそうそうたる面々がいる。意外なところでは"フレンチの鉄人"坂井宏行氏が農事功労章としてとしてシュバリエ章を授与されている。

…日本にも「文化勲章」って、立派な制度があるんだがなあ。ゲーム開発者が受勲するのはいつになることやら。

2006年03月12日

Yahoo!オークションでのニンテンドーDS Liteの落札状況

※12,13,14日の落札データを元に、記事およびグラフを再構成しました。気が向いたら、また何回かデータを取り直すかも。

出荷数が少なく、3月2日の発売日に続いて、3月11日の新色発売日でも多数の徹夜組が現れた「ニンテンドーDS Lite」。転売目的での購入が多いのでは?という意見をよく見かける。最大の転売市場と思われるYahoo!オークション、いわゆるヤフオクでのニンテンドーDS Liteの落札状況を調べてみた。

続きを読む "Yahoo!オークションでのニンテンドーDS Liteの落札状況"

2006年03月04日

イーエストイズでニンテンドーDS Liteの抽選販売

ニンテンドーDS Liteが需要に対して出荷がかなり少なく、競争倍率が非常に高くなっているため、オンラインショップでは5分程度で売り切れる店舗が続出したが、どうせすぐに売り切れるならという考えなのか不明だが、イーエストイズ抽選販売という奇策に出た。

現在、抽選受付中で6日(月)までの受付。会員登録後にメールアドレスを入力すれば申し込み完了だ。7日に当選者にメールで当選が通知される。発送は11日を予定ということなので、実数は不明だが追加出荷分を含んだ数の当選が出る模様。ただし、今回の受付はカラーはクリスタルホワイトのみなので、他の色は後日改めて抽選を行うか、11日に通常通り販売されることになるのだろうか?

プレゼント抽選ではなく、あくまで「抽選販売」なので、当選者は代金を支払う必要がある。定価販売なのはご愛敬だが、一応送料は無料になっているようだ。

楽天では店がオークションやって定価の数倍で売りさばいているし、乳母車の赤ん坊まで人数に入れて3台買っちゃう夫婦もいるし、みんな色々大変なんだなあ。しばらく混乱が続きそうなのでLiteではない普通のニンテンドーDSをすでに持っている人たちは、未購入者のためにしばらく我慢してあげた方が良いんじゃないだろうか。…と、初日に買えなかった自分に言い聞かせてみる。

2006年03月03日

ニンテンドーDS Lite、発売初日に大行列

ニンテンドーDS Lite発売日から1日が経過したが、各地で大混乱になったようだ。…それにしてもインプレスさんはあいかわらず分解が早い

今回のニンテンドーDS Liteは、過去のハードで言うとゲームボーイアドバンスSPや、現行の薄型プレイステーション2にあたるマイナーチェンジモデルに該当する。出荷量が少なかったことも一因だが、競争倍率異常に高くなり開店時間のはるか前に予定数量を超えてしまう事態になってしまった。

各オンラインショップでも購入受付を開始したとたんにエラーが続出し、5分程度で完売する有り様。

また、各オークションサイトでは定価の2倍以上の相場となる事態になり、転売目的での購入がハードの希少性をさらに加速させてしまったようだ。大都市の家電量販店では行列の先頭が転売目的の人から依頼されたと思われる多数の路上生活者で占領されたという話もある。

近いうちに追加出荷があるという噂もあるが、少なくとも11日には確実に延期された2色が店頭に並ぶ。今度は土曜日。さらに熾烈な争いが繰り広げられそうだ。早朝は寒いので並ぶ人はくれぐれも風邪を引かないよう、十分な防寒を。

ところでamazonさん、商品紹介文がトンでもないことになっていますが…。

Amazon.co.jp商品紹介
『SIREN2』 (未体験の方必読。魅力を一部紹介。)
恐怖のゲームとして。そして、映画同時公開など様々な話題で盛り上がっている『SIREN2』。29年前に全島民が謎の集団失踪した離島「夜見島」を舞台にしたホラーアドベンチャーゲームだ。ほの暗い忌むべき島に午前0時鳴り響くサイレン。放置され廃虚化した島に辿り着いた人々の生き残りを賭けた戦いが始まる。

なんでSIREN2!?

2006年03月02日

本日発売!ニンテンドーDS Lite - 確実に手に入れるには?

ニンテンドーDSの上位機種「ニンテンドーDS Lite」が本日発売される。価格はニンテンドーDSより1,800円高い16,800円。

当初、ニンテンドーDS Liteは「クリスタルホワイト」、「アイスブルー」および「エナメルネイビー」の3色を同時に発売する予定とされていたが、製造工程で予期せぬ支障が生じたため、本日発売されるのはクリスタルホワイトのみとなってしまった。アイスブルーとエナメルネイビーの発売は翌週に延期され、3月11日(土)となった。出荷量については、3月中に最低でも45万台のニンテンドーDS Liteと20万台以上のニンテンドーDS、合計65万台以上を出荷すると発表している。なお、任天堂は前日の3月1日に延期に関する謝罪広告を大手新聞各紙朝刊の社会面に掲載、告知をおこなっている。

公式には初日の出荷数の公表はないが、本日発売されるクリスタルホワイトについても非常に限られた数量しか発売日に店頭に並ばないと言われている。実際、多くの店舗では予約を受け付けておらず、入荷数が確定しない状態が続いているようだ。昨年末より続いているニンテンドーDSの供給不足がニンテンドーDS Liteの発売により緩和されることが期待されていたが、1ヶ月で65万台程度の追加出荷では混乱がまだまだ続きそうだ。

過去の新ハード発売時に、すぐに品切れ状態になりつつも一定量の予約を受け付けていたamazonでもいまだに販売されない状態になっており、数多くのゲームショップが軒を連ねる楽天でもニンテンドーDS Liteの販売はほとんどなされていない。

見切り発車的に全色で予約を受け付けてしまった店舗や、そのような店で予約を取りYahoo!オークション等で転売を目論んでいた人たちはさぞかし困惑しているだろう。そもそも入手が未確定の状態で商品をオークションに出品するのは規約違反なのだが…。

十分な数量の本体供給が見込めないとなると、同時発売となる聖剣伝説DS チルドレン オブ マナ瞬感パズループの売り上げに影響を与えるのは必至だ。特に聖剣伝説のようなRPG作品は初週の売り上げが総売り上げの大半を占めることが多く、影響は大きそうだ。一方で、新機軸のソフトを提供するTouch!Generationシリーズの新作「漢字そのまま DS楽引辞典」や「旅の指差し会話帳DS」シリーズは本体の供給不足を理由に発売の延期が決定している。

今回の延期の発表がなされたのは先月24日、発売の1週間前だ。ギリギリまで調整をつづけた上での苦渋の決断なのだろう。任天堂の発表した内容を字面通りに受け取れば、不運が重なったために発生した問題だと言えよう。単純に初日の混乱を回避することが目的であれば、例えば20日間程度、3月21日(祝)ぐらいにまで延期すれば50万台ぐらいのニンテンドーDS Liteを3色同時に市場に出すことが出来ただろう。ただ、発表された3月の出荷目標を見るとニンテンドーDSの生産数量を抑えている可能性が高く、3月中旬まで全体的な供給不足が加速することになる。また、先のエントリでニンテンドーDS Lite発表のタイミングについて記述したが、任天堂の新モデルとしては非常にタイトなスケジュールのなかでの発表だった。延期の発表がギリギリになったものスケジュールが過密すぎたためだと考えられなくもない。話題性重視のスケジュールがアダとなったわけだ。

不十分な情報しか与えられていない状態で任天堂を批判をするのも擁護するのも軽率だと思うので個人的なコメントは差し控えるが、未確認情報や憶測を元に過剰に任天堂をバッシングしたり、逆にまったく任天堂に落ち度がないように主張したり、そのような人たちがネット上で言い争いをしているのを見ると頭が痛くなる。別に君らが代理戦争をしても供給量は増えないし手に入りやすくなるわけでもないんだが。

さて、入手困難になりそうなニンテンドーDS Liteだが、確実に手に入れる方法はあるだろうか?

単純に入荷数量が多い店舗はどこかと考えると、やはりビックカメラやヨドバシカメラと言った大型家電量販店、トイザらスなどの大型玩具店になるだろう。それらの店で開店時間より前に行列を作っていれば購入できることはほぼ間違いない。延期や出荷量に関する告知が十分とはいえないため、好んで行列に馳せ参じる人も少ないだろう。行列よりも入荷数量が少なければ整理券が配られることになるだろう。

一方、小さなゲームショップでは非常に限られた数量しか入荷しない可能性があるが、開店直後に何店舗か回ればどこかで手にはいるのではないだろうか。店員や常連がキープしている可能性も捨てきれないのでなるべく多くの店をまわると良い。

店舗数が非常に限られているが、任天堂と関わりの深いポケモンショップを利用するのも良いだろう。

しかし、問題は本日が平日であること…。オンラインショップを巡回するのも悪くないが、競争率は高そうだ。

新色の発売と、おそらくクリスタルホワイトの追加出荷が行われる11日は土曜日となっている。この日に的を絞ってみるのも悪くないかもしれない。ただ、初日に買えなかった人たちが大勢並ぶ危険性もあるが…。

結局、2日に数店舗を回り、入手できなければその場で予約出来ないか交渉を行い、それでも入手できない場合は11日に再び店をまわる…というあたりえまで手間のかかる方法しかなさそうだ。また、トラブルが多く、定価よりも高い額を支払うことになるオークションサイトだけは利用しないことが望ましい。


- N-Styles -