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2008年12月26日

「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の予約受け付け開始

amazonで2009年3月28日に発売されるニンテンドーDS用RPG「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の予約受付が開始された。予約開始早々ランキングで1位になっている。

予約価格は定価の5,980円だが、amazonには予約商品の価格保証システムがあり、発売日までの間に付けられた最低価格で購入が可能となっている。過去にも定価で予約を受け付けて発売日までの間に20%オフになり、再び定価に戻った例もあるが、最初に予約しておけば20%オフで購入できた。

トイザらスなどでも予約の受付が開始されている。こちらは若干の値下げ有り。また、あみあみでは「DSi専用 ドラゴンクエストIX プロテクトケースDSi」の予約を受け付けている。商品画像がないのでどのようなデザインなのかは不明。

ドラゴンクエストIX 星空の守り人ドラゴンクエストIX 星空の守り人
発売日:2009/03/28
発売元:スクウェア・エニックス
定価:¥5,980

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2008年12月22日

過去25年間の任天堂発売タイトル数

よく似た名前のお笑いコンビがM-1グランプリで優勝して、なぜかおめでとうといわれまくったけど、優勝したNON STYLEさんとは無関係なN-Stylesです。M-1は2001年に第1回大会が開催されて以来、今回で第8回と着実に歴史を積み重ねているが、任天堂は1983年にファミリーコンピュータ、通称ファミコンを発売して以来、25年間ゲームを発売し続けている(無理矢理な前ふり)

というわけで、25年間に任天堂から発売されたタイトル数を月別に集計してみた。

1983-2008_01.png

ポケットモンスターシリーズは株式会社ポケモンから発売されているが、今回は任天堂発売扱いとした。また、ファミコンミニシリーズや旅の指さし会話帳DSシリーズなど、同時に大量に発売されたタイトルは便宜上1本扱いとした。サテラビューと64DDは無かったことにした。解釈の違いで数本の誤差があると思うが、大目に見て欲しい。

現在、11月12月は年末商戦といわれ、多くの主力タイトルが発売されているが、1997年頃まではそれほど重要視されていなかったようだ。2ヶ月で1本しか発売していない年も多い。1998年11月21日発売のNINTENDO64ソフト「ゼルダの伝説 時のオカリナ」は典型的な年末商戦向けタイトルといえるが、このころから年末商戦が活気づくようになったように思える。

7月は夏休み商戦で比較的多くタイトルが出ているが、以前はそれほど多くのタイトルがリリースされていない。2006年の7月が突出しているがこれは、ゲームボーイアドバンスのbit generationsが7本リリースされたときのもの。1本扱いにするなら、この月はマイナス6本になる。

年末や夏と比べると、1,2月や5月は寂しい。年末商戦の約半分しかリリースされていない。1986年2月だけ7本と多めだが、これはファミリーコンピュータディスクシステムの同時発売ソフトがあるため。それ以外の年はほとんどが1,2本ずつしか発売されていない。

右側のグラフは年ごとの発売タイトル数になるが、これを機種別に色分けしてみた。

1983-2008_02.png

これを見るとゲーム機の移り変わりがよく分かる。

スーパーファミコンはNINTEND64発売後に大きくタイトル数をのばしているが、これはNINTENDO POWER(書き換え)専用ソフトがあるため。それに比べると、NINTENDO64→ゲームキューブ→Wiiの移り変わりは非常にあっさりとしている。ゲームボーイ/ゲームボーイカラーからゲームボーイアドバンスへの切り替えも素早い。

ただ、ゲームボーイアドバンスはニンテンドーDSが2004年末に発売されてからも、2005年に多数のソフトをリリースしている。2006年も前述のbit generations7本+他4本の11本もリリースしている。ゲームボーイアドバンスの普及台数が多く、十分な需要があったのと、ソフト開発時点ではニンテンドーDSが成功するかどうか判断出来ておらず、すぐに切り替えが出来なかったためではないだろうか。

年々発売タイトル数を増やしてきた任天堂だが、去年と今年は少しずつ数を減らしている。しかし、この表とグラフには入れていないWiiウェアやニンテンドーDSiウェアなどのダウンロード専用ソフトをくわえると、大幅にソフト数を増やしてきている。バーチャルコンソールソフトまで含めると膨大な数になる。

今後、パッケージソフトウェアは次第に縮小していき、ダウロードソフトウェアやオンラインサービスの比重が増えていくのではないだろうか。

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2008年12月20日

12月24日からニンテンドーDSiショップでDSiウェア販売開始、株式会社はてなとの協業も

任天堂は12月24日からニンテンドーDSi専用のオンラインストア「ニンテンドーDSiショップ」でダウンロード専用ソフトウェア「DSiウェア」の販売を開始する。11月1日にニンテンドーDSiが販売を開始したが、「ニンテンドーDSiブラウザ」のみが無料配信される状態が続いていたが、発売後約2ヶ月でようやく本格始動となる。

WiiのWiiショップチャンネル同様、1円=1ポイントの専用ポイントをあらかじめ購入し、そのポイントでソフトウェアを購入できる。DSiショップ用のポイントは「DSiポイント」と名付けられ、Wii用の「Wiiポイント」とは区別される。

プリペイドカードやコンビニでの店頭販売、クレジットカード、携帯電話等で「ニンテンドーポイント」を購入し、Wiiで使用すると「Wiiポイント」に、ニンテンドーDSiで使用すると「DSiポイント」になる。購入時点では共通の「ニンテンドーポイント」だが、登録後はそれぞれのポイントに切り替わる。そのため、たとえば5000円のニンテンドーポイントプリペイドカードを購入し、2000円分をWiiに、3000円分をニンテンドーDSiに分けてチャージするような使い方は出来ない。

2010年末までにDSiショップに接続すると、ニンテンドーDSi1台に付き1回のみ、1,000DSiポイントが無料でプレゼントされる。

初日に配信されるソフトウェアは以下の通り。

ニンテンドーDSiブラウザー(すでに配信済み):無料
Opera社開発のインターネットブラウザ
うごくメモ帳:無料
パラパラマンガを作れるメモ帳。株式会社はてなとのコラボレーション(後述)

鳥とマメ:200ポイント
メイドインワリオに収録されたミニゲームのリメイク
紙ヒコーキ:200ポイント
メイドインワリオに収録されたミニゲームのリメイク
ちょっとマジック大全:200ポイント×3作品
3つのシャッフルゲーム/ファニーフェイス/恐ろしい数字の3種類がそれぞれ200ポイント
マジック大全に収録された14種類のマジックの一部を抜粋したもの
amazonで半額以下になっているマジック大全を買ったほうが、トランプがついてくるので良いかも。

Art Styleシリーズ: AQUARIO:500ポイント
縦長のフィールドにあるブロックを左右から押し出して色をそろえるパズル
Art Styleシリーズ: DECODE:500ポイント
足して10になるように数字パネルを動かすパズル
ちょっとDr.MARIO:500ポイント
なんどめだ
うつすメイドインワリオ:500ポイント
カメラ機能を使ったメイドインワリオ。出るとは思っていたが、DSiウェアとは。
ちょっとアソビ大全 おてがるトランプ:500ポイント
アソビ大全から一部ゲームを抜粋したもの。

東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 文系編:800ポイント
東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 理系編:800ポイント
あいかわらずタイトルが長い!教授の肩書きが変わっている。
カメラを使ったトレーニングも収録


この中で、「うごくメモ帳」はDSiのカメラやタッチパネルを利用して記録するメモ帳で、複数のメモや音声を組み合わせて「うごメモ」(パラパラまんが)を作ることも出来るものだが、これで作った作品をネットで公開するための「うごメモはてな」を株式会社はてなが運営する。

同じ京都の企業ということで、この協業が行われるようになったようだ。うごメモはてなでは、投稿された作品を表示するだけでなく、はてなスターをつかって評価をしたり、コメントを付けたり、ダウンロードしてメモに書き加えたりすることができる。Web上のコミュニティに関しては、はてなは任天堂と比べて経験が多く、一方のはてなはIDの発行数が増えるという両方にメリットのある協業といえるだろう。

過去のソフトから一部を抜粋したソフトが多く、ラインナップはちょっとガッカリ気味だが、うごくメモ帳とうごメモはてなは非常に楽しみだ。

ニンテンドーDSi ホワイトニンテンドーDSi ホワイト
発売日:2008/11/01
発売元:任天堂
定価:¥18,900


2008年12月11日

ドラゴンクエストXはWiiで発売!ドラクエIXは3月28日発売

スクウェアエニックスは2009年3月発売予定としていたニンテンドーDS用RPG「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」を2009年3月28日に発売すると発表した。未定だった価格も、税込み5980円と発表された。

公式サイトも正式オープンしているが、今のところ新しいスクリーンショットや動画は公開されていない。

その、ドラゴンクエストIXの発売日発表の席上で10作目の「ドラゴンクエストX」(サブタイトル未定)を、Wiiで発売することを発表した。発表されたのは対応ハードのみで、発売時期は明らかにされていない。

今までの発売間隔は大まかに書くと以下のような感じ

I(ファミコン)
→8ヶ月→II(ファミコン)
→1年→III(ファミコン)
→2年→IV(ファミコン)
→2年半→V(SFC)
→3年→VI(SFC)
→5年→VII(PS)
→4年→VIII(PS2)
→4年→IX(DS)
→?年→X(Wii)

最近の発売間隔のままだと4年ぐらい待たされそうだ。ただ、最近は前作が出た時点で普及していない新ハードで新作が出ていたので、今回のようにすでにWiiが十分に普及している状況を考えると、比較的早くリリースされるのではないだろうか?また、発売間隔が空いていた時期は旧作のリメイクが頻繁にリリースされていたが、現在はDSでIVとVのリメイクが発売済みでVIもまもなく発売予定というタイミングであることを考えると、間にリメイク作品を挟むことはないと思われる。

むしろ外伝的作品がIXとXの間にリリースされる可能性が高いのではないだろうか?

現在、アーケードで「ドラゴンクエスト モンスターズバトルロード」が発行カード枚数1億枚を越える大ヒットを記録しており、今までのドラクエを知らない低年齢層にドラクエの世界を認知されることに成功している。2006年末にニンテンドーDSで「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」が発売され、こちらも大ヒットしているが、こちらもユーザ層が比較的低いようだ。

スクウェアとエニックスがライバル企業だった頃はドラゴンクエストとファイナルファンタジーで客の奪い合いをしていたが、現在は合併して1企業になり、意図的にドラクエとFFのユーザ層を分けようとしている雰囲気がある。私見だが、FFは中学生~大学生以上、ドラクエは小中学生と昔のドラクエ世代(30代)を狙っているように思える。そうなると、ファミリー層の多いWiiでのリリースは非常に納得のいく選択ではないだろうか。そして、バトルロードで獲得したユーザ層をさらに定着させるための次の布石が出てくることは想像に難くない。

だとすると、IXとXの間にもう一度モンスターズシリーズを投入し、なおかつコミック化やアニメ化などの展開がある可能性は高そうだ。ドラクエIXの勢いが衰えないうちにたたみかけるようにWiiでリリースする可能性も高い。IXもまだ発売されていないが、制作が発表したと言うことはすでに開発に着手していると見て間違いないだろう。

来年度は(予定通りであれば)ファイナルファンタジーXIIIがリリースされるので、早ければ2010年度、2010年末か、2011年春にドラゴンクエストXが発売される可能性が高いのではないだろうか。

ドラクエXの衝撃で、忘れてしまいそうになったが、IXが3月の終わりに発売されることも興味深い。
このタイミングでリリースすると、発売日売上げが2008年度決算に計上され、その後の売上げが2009年度会計に計上されるというメリットがある。「ニンテンドーDSではロングセラーになることが多い」ことと、「ドラゴンクエストシリーズは初日に店頭に並んだ本数だけ売れる」という二つの事実を組み合わせると、初日出荷本数がスクウェアエニックスの懐具合次第で、大きく変動することが予想される。
要するに、今年度の業績が良ければドラクエIXの売上げを来年度にまわすために初日の出荷本数を絞る可能性がある。

確実に手に入れたい人は早めに予約しておいたほうが良さそうだ。なぜかすでに200件ほどのレビューが掲載されているamazonではまだ予約できないが、予約開始と同時に売り切れになる可能性が高い。こまめにチェックしておこう。

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