2008年09月29日
新型ニンテンドーDSが年内に発売される?
日経新聞は9月28日付けの朝刊で、年内に任天堂がニンテンドーDSの新型機を投入すると報じた。読売新聞もWeb版で同日に同様の報道を行っている。
日経報道によると、新型ニンテンドーDSはカメラを標準装備し、音楽再生機能が備わっているとされている。カメラはゲームに活用することが出来、音楽再生機能はCDからの取り込みが出来るとしている。価格は2万円以下で、国内で数十万台規模の先行販売の後に海外展開を検討するとのこと。読売新聞では無線通信機能の強化によりニュースなどを見る情報端末として使いやすくするとしている。
まとめると以下のとおり。
現行のニンテンドーDS Liteには本体内に本体機能の設定を残す程度にしか記憶領域がなく、ダウンロードしたコンテンツは電源を切ると消滅してしまう。カメラや音楽再生機能を搭載するとなると、本体内に記憶領域を持たせるか、メモリーカード等の外部記録メディア用スロットを搭載することはほぼ確実と言える。撮影した写真の印刷を行うことやCDからの音楽データ取り込みを考えると、本体内メモリよりも外部記録メディア用スロット搭載のほうが現実的と言える。
採用する記録メディアだが、ゲームキューブやプレイやん、Wiiなど過去の任天堂ハードでの採用実績を考慮するとSDカードを採用することは間違いない。気になるのはCDからのデータの取り込み方法。Wiiやプレイやんではパソコンで作成したMP3ファイル等をSDカードにコピーしていたが、これは若干敷居が高い。WiiにはSDカードスロットと12cmディスクスロットがあるのだから、これを使えないだろうか?CD→Wii→SDカード→新型DSという流れであれば、パソコンが使えなくても音楽が聴ける。
新型DSに大容量記憶媒体が備わると、ダウンロードした体験版が保存できるようになるかもしれない。何らかの著作権管理のシステムを組み込めば体験版じゃなく、ダウンロード販売のソフトの導入だって可能だ。Wiiや店頭のDSステーションを経由して購入したダウンロードタイトルをSDカード等に保存し、遊べるとしたら、魅力的だ。ゲームボーイシリーズのソフトがプレイできるモバイルバーチャルコンソールなんてものが登場することも想像に難くない。
無線通信機能強化については、まず無線のセキュリティ強化は間違いなく行ってくるだろう。現行機種で採用されている暗号化技術は、現在はあまり推奨されていない一昔前のモノだからだ。「ニュースなどを見る情報端末として使いやすくする」ということは、ブラウザ的な何かが標準装備されるのだろうか?
カメラと無線通信機能の強化がワンセットのものだとすると、テレビ電話やビデオチャットのような楽しみ方ができるようになるかも知れない。そうなってくると、自分撮りができるような位置にカメラが付かなければいけない。ヒンジか本体上側の先端部分にカメラが付いて、回転式になるのではないだろうか?
年内発売で、台数も限られていることから、ゲームボーイ→ゲームボーイアドバンスのような、世代交代ではなく、ゲームボーイ→ゲームボーイカラーのようなマイナーバージョンアップ程度にとどまるものと思われる。おそらくゲームボーイカラーのときのように、新型機ではすべての機能を楽しめるが、旧型機でもプレイ可能といった、「新型DS対応ソフト」と、新型機でしか遊べない「新型DS専用ソフト」が出てくるのではないだろうか。
今週、任天堂の流通関係者向けのカンファレンスがあるので、この新型DSについての詳細発表も行われる可能性が高い。いろいろと想像が膨らむばかりだが、いったいどんな外見の、どんな機能を備えた新機種が登場するか非常に楽しみだ。
追記:月曜日の時点で任天堂が否定のプレスリリースを出していない。日経の報道が完全に的外れではなくある程度は正解が含まれていたようだ。