2014年11月14日
長蛇の列に並んで日本一高いうどんを食べた話
おそらく、日本で一番高いであろう"うどん"を食べてきた。
どのくらい高いかというと、そのお値段は1万円である。しかも、麺は1本で具もない。
さらに食べる権利を得るために抽選があり、倍率が約5倍。
その名は牧のうどん。福岡民なら知らない人のほうが珍しい有名店の特別仕様うどんだ。
抽選を突破した1万人を超える人たちが、うどんを求めて雨の中、朝7時前から行列を作る。
待っている間に雨が上がり、朝8時20分。
25km先のうどん配布場所に向かって一斉に走りだす。
-約2時間30分後-
なんとかうどん配布場所に到達した。
自分が見た範囲では全員が走るのをやめてうどんに手を伸ばしていた。
これが1万円のうどんである。
抽選を突破し、1万円を支払い、先着7000人の制限までに25kmを駆け抜けたものだけが食べられる至高の1本だ。
太い!ツユがほとんどない!
…えっと、どうやって食うの?箸は?
あー、そういう食べ方…。
ちゅるりと胃袋に収めると、ずっしりと身体が重くなり、おいおいこれであと17km走れるのかよという気分になり、完全にペースが落ちた。
薄々感づいていたが、うどんとマラソンは致命的に相性が悪いことが実体験でわかった瞬間である。