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2012年05月17日

虚構新聞はタイトルに虚構新聞と入れなくていいけど、案内ページは正直に書け

前回の記事についての続きです。
まず本題に入る前に、前回の記事に対して寄せられた意見に対し、私の見解を述べたいと思います。本題ではないので読み飛ばしていいです。

前置き

複数の方から「虚構新聞に騙されたから虚構新聞を叩いている」と認識されてしまったことが非常に残念ですが、ちなみに私は虚構新聞が開設されてあまり日が立たない内から存在を認識しており、タイトルにサイト名を入れるべきだという主張は数年前から繰り返し行っています。本人の目につくかどうか微妙なところでの主張だったので、今思えばもっと早い段階で直接コンタクトを取ればよかったかもしれないと考えています。

怪しい情報を見たらこんな感じの行動を取る疑り深い人間なので、割と虚構新聞のようなダマシサイトには引っかかりにくいのですが、時間があるときじゃないとじっくり見れないし、出先で携帯電話を使う場合は難しいし、うっかり(虚構新聞以外の)偽サイト、デマに騙されてしまったことは少なくありません。

騙されたか騙されていないかで、情弱←→情強の1次元の評価軸しかない優越感ゲームに参加する気はなく、私が虚構新聞にしょっちゅう騙されている人間だと勝手に決めつけて罵るのは別に結構です。ただし、私が虚構新聞に騙されたことがあるかどうかは私の主張を否定する根拠にはならないのでご注意ください(いわゆるストローマンと呼ばれる詭弁の手法です)

表現の自由等の観点からの反論も多数頂いておりますが、納得できる反論も多数ございましたので、貴重なご意見は今後の参考にさせて頂きます(イヤミではなくて本心です)

理想論ですが、私は、まちがいや意見の相違があればどこが違っているのかを指摘し、指摘された側はそれに応じ、そこには一切の憎悪や罵詈雑言は伴わない。そうあるべきだと考えています。自分も守れていないことがありますが。

また、情報を広めた側の責任については、こちらの関連記事をひととおりご一読いただき、私のスタンスをご理解いただければ幸いです。基本的には情報を吟味せずに拡散する側に問題があると考えていますが、今回だけは発信者本人が書いたサイト説明と実際の運用に食い違いが見られるため、特別に発信者の責任のほうが重いと考えています
災害時、あなたの善意で、人が死ぬ
父親にメールを送りながら亡くなった気仙沼の女の子はいなかった

本題

それはさて置き、ここからが本題。

虚構新聞の案内ページには以下のように書かれている

当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。

 当然のことながら、弊社が取り上げるニュースはすべて虚構のものであり、現実の人物・事件・団体とは関係ありません。また、閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。


そして、先述のインタビュー記事には以下のように書かれている
── なるほど。では虚構新聞紙面で言っていることは、とりあえずウソと捉えたほうがいいと(笑)。

UK あ、でも本当の情報もたまに混ざっています。とりあえず「お願い」ページと、Amazonやスポンサー欄の広告は本当ですから。

上記内容は真実であることを前提に、「閲覧者を騙して喜ぶつもりがないのなら、運用を変更すべきだ」と思い、前回の記事を書いていたのだが、どうも事情が違っていたようだ。

運営者のUK氏の別サイト(虚構新聞の親サイト)に以下の文章が掲載された(5月16日時点)

● そもそも虚構新聞って、記事のリンクを開いて虚構新聞だったときのガッカリ感、逆に「これは虚構新聞だろう」と思って開いて本当にそうだったときの勝ち誇った感を味わうような、僕と読者との一種のゲームだったのですよね。昔なら「くそー、釣られたー」か、「虚構新聞余裕でした」の反応をちまちま見ながらほくそ笑んでいたのだけど、最近は人が増えたせいか、本気で怒り出す人が「虚構新聞つぶれろ」とか「死ね」とか言い出すようになって、気持ちが滅入ってしまうことも多かったです。

こちらのサイト(楠木坂コーヒーハウス)はウソサイトではないので、本心だと認識しているが、「閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。」と真っ向から矛盾する発言だ。
自分は「人を喜ばせたくて記事を書いてるのに騙された人を笑ってる不徳な連中がいるので困ってる」ぐらいの考えを持って虚構新聞を運営しているのだろうなあと(特に根拠もなく)思っていたので、この文章は結構ショックだった。まさか本人が閲覧者を騙して喜んでいたとは…。
しかし、これでチグハグだった虚構新聞の本当の姿が見えてきた気がする。

さらに以下の記述もある。

● どこぞのブログが僕を名乗って「虚構新聞、閉鎖します」とかいう余計にややこしいことを拡散させたせいで、ツイッターが軽く再炎上したけど、閉鎖はともかく、状況が落ち着かないことには、執筆もろくにできないし、そもそもの本業である寺子屋にまで影響しかねません。なので、ちょっとパソコンから離れて、外の空気でも吸ったほうがいいかもしれないです。

2つの発言をセットにすると「自分はウソ情報を流して他人の反応を見て楽しんでいるが、他人が自分に関するデマを流す行為は不快だ」という表明のように思える。私にはアンフェアな行いのように思えてならない。

楠木坂コーヒーハウスもウソサイトだ、信じるな、というなら別にそれでもいいが、上記の2つの記述はこのタイミングで披露するにはウソだとしても不注意すぎるのではないだろうか。

騙すつもりで運営しているのではないという考えなら、タイトルにサイト名を記載するなどの配慮をしたほうがいいと思うが、騙すのが目的でしてるのなら、どうぞ、今までどおりタイトルにサイト名をつけず、多くの人を騙していけばいい。

ただ、案内ページで実際の運営方針と全く異なる綺麗事を掲載したままにして、善人のふりをするつもりなら、『あえてタイトルだけで判別しづらいデマをばらまいて、内容を確認しに来た人が生み出すアクセス元に広告収入を得ながら、騙された人たちを影で笑っているサイト』と認識されても仕方がない。
長年人を騙して反応を見てほくそ笑んでいたのなら、それなりのリスクは負う必要があることを覚悟して欲しい。

2012年05月15日

いい加減、虚構新聞はタイトルに虚構新聞だと明記しろ

Twitter上で、ある記事が広まりちょっとした問題になった。
記事を掲載したのは「虚構新聞」。

サイト説明には以下のように書かれている

当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。

要するにウソを書き連ねたネタサイトだ。

今回問題になった記事は以下のもの。
リンクはしないが、この記事に対してのTwitter上での反応がtogetterやNAVERまとめなどに掲載されているのを見てからこの記事を閲覧し、ひどい内容だと思った。

橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化(虚構新聞)
kyoko01.png

いかがだろうか。
実在する人物、実在する自治体、実在するサービスの固有名詞が書かれていて、どこから入手したのか、本人の顔写真まで掲載している。
ページレイアウトは新聞サイトを模したもので、ドメインも京都新聞(kyoto-np.co.jp)を模したkyoko-np.netを使用している(過去のインタビュー記事で本人が明言している)

そして、この記事を信じた人がTwitter上で多数現れ、それを見た人たちがバカにして笑うという結果となった。

この記事を掲載した虚構新聞、それを見て信じた人、そしてそれを笑った人。一体誰が間違いを犯したのだろうか?

私は、虚構新聞に一番の責任があると考えている。

虚構新聞には一応ページ内に、注意書きへのリンクがある。上のスクリーンショットを見て、どこにそのリンクがあるか分かるだろうか?

kyoko02.png

こんな所にリンクがある。
「注意書きがあるので見落とした人が悪い」といった論調で騙された人を批判する人がいるが、それなら「ワンクリック詐欺は引っかかる奴が悪いから詐欺師は無罪」という理屈になる。そんな馬鹿な話があるか。

あらかじめ虚構新聞がどういうサイトなのか知っている人は、「なんだ、虚構新聞じゃないか」とすぐに気づくかもしれない。しかし、単なる個人サイトのローカルルールを日本語圏のインターネット全体のスタンダードにできるはずがない。虚構新聞が既知であることは例外と考えるべきだ。

虚構新聞の存在を知らずに、記事を見て疑問に思うことは結構難度が高い。サイトを作っている側が騙されやすいように作っていて、ウソであることをほとんどPRしていないのだから仕方がない。

勘違いしてほしくないのだが、ウソ記事であることに気づかずにTwitterで反応した人たちに責任がないと言っているのではない。騙すつもりで作られたサイトを見せられて騙されている人を見て、バカにして笑うのは非常にアンフェアだと主張したい。

さらにTwitterの性質上、一度騙された人が今度はデマの火種となることがあり、しかも当人は騙すつもりではなく信じきった状態で情報を広めるので信ぴょう性が格段に増加してしまう。
友達が「こんな記事がある、ひどいよね」と書いて、それを見に行ったら騙すための偽装が施されたサイトだったら、信じるなと言う方が難しい。
それでもなお、安易に信じるのは感心できる行為ではないが、貰い事故のようなものなのに、無関係な赤の他人にまとめあげられて、大勢の嘲笑の対象にするのはあまりに酷ではないだろうか。たまたま虚構新聞の存在を知っているだけの人間がそんなに偉そうに笑っていられるのか理解できない。

虚構新聞がせめて、サイトの作りがウソサイトであることがわかりやすくなっているか、固有名詞を変えるとか、少しの工夫で騙される人は減るだろう。

風刺やジョークというものは、見た人が笑えるものだが、今回の記事は風刺としてもジョークとしても低レベルのもので、笑いよりも不快感の連鎖を生み出している。今回の風刺をするために実名を使って、顔写真まで盗用すうる必要がどこにあったのだろうか?明らかにやりすぎだ。
読んだ人が笑うのではなく、読んで騙された人が嘲笑されるのが良い記事だと考えているなら方針を変えたほうがいい。

ジョークがつまらないとか、読んだ人が不快な思いをするのは、多かれ少なかれ通常のサイトでも起こりうる問題だが、今回の記事は橋下市長に失礼すぎるのではないだろうか。
今回騙された人が(一時的にせよ)橋下市長に対して評価を下げる結果になっている。単なるジョークではなく被害者が出ている。下手すりゃ名誉毀損で裁判になるのではないか。
(一応)本物の新聞である東スポも適当な記事で世間をにぎわし、「東スポなら仕方がない」みたいな反応をされるが、記事対象と裁判沙汰になることもある。虚構新聞も、実名や顔写真を使って新聞まがいのレイアウトで風刺するという、一般的なジョークのラインを超えて記事を書いているということは、裁判ぐらいの覚悟はあるんだろうか。

なお、サイト説明には以下の文章がある

◆記事引用の際のルール

 (1)弊社記事の引用・印刷等、二次配布によって生じる可能性のある不利益・損害について、弊社は全く関知しません。すべて引用(印刷)者の責任でお願いします。

 (2)記事の真偽を判断しないコピペ対策として、見出し・記事中に「これは嘘ニュースです」という隠し文字(背景と同色にした文字)を入れています。記事引用の際、これらの文言は、省いていただいてかまいませんが、このことから生じる結果責任は、引用者の自己責任でお願いします。

 (3)引用記事へのコメントには、それが嘘であることを明確に言及する、あるいはほのめかすなど、あらかじめ引用記事が嘘であることをにおわせておいたほうが何かとトラブルを招かないと思います。

リンクを貼るためにHTMLの知識が必要で、ウェブに掲載するまでのタイムラグがあった時代なら、このルールでも通用しただろう。
今の時代にはこのルールはマッチしない。
特に3を守っている人をほとんど見かけない。

また、TwitterではURLが短縮され、表示環境もPCのブラウザ以外に携帯電話やスマートフォンなど多岐にわたる。RSSで人気記事配信(はてなブックマーク等)をしているサービスを経由すると、本文だけが届いて、タイトルロゴも見えない場合もあるし、画像を表示しない環境の人もいる。また、隠し文字を見ることができない環境は非常に多い。全てに配慮しろとは言わないが、上記のルールが今の多様化したネット環境に追い付いていない印象はぬぐえない。

そもそも、目立たない位置に書かれたローカルルールで責任逃れできると思っているなら、考えが甘すぎる。

サイトのデザインを変えるのが難しいのであれば、せめて各ページのタイトル(HTMLのtitleタグ内)に[虚構新聞]と入れて欲しい。記事に設置されているSNS連動用のボタンにも反映されれば、少なくとも上記のルール3に即した運用になるはずだ。タイトルを見ただけで虚構新聞だとわからないようにしているのは、ページレイアウトやドメイン名同様、騙すための仕掛けの一つだと考えているのだろう。しかし、それはほめられた行為ではない。
嘘だと簡単にわかるようになると、騙された人を嘲笑するのが趣味になっている人達は楽しみが減るし、記事へのアクセス数も減ると思うが、無益な不幸は大幅に減ることだろう。
タイトルにサイト名を入れることで不幸な人がゼロになるとは全く思っていないが、大した手間でもない割には効果が非常に大きいと思うので是非入れるべきだと思う。

「閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません」と案内ページに記載していて、今もその気持ちが変わっていないのであれば、タイトルにサイト名を載せるぐらい簡単にできるだろう。

せっかくウソをつくのなら、人を騙すウソではなく、人を楽しませるウソ、人を勇気づけるウソをつこうじゃないか。(円谷プロのエイプリルフールを支えた男の告白より)

関連記事
災害時、あなたの善意で、人が死ぬ
父親にメールを送りながら亡くなった気仙沼の女の子はいなかった
うさんくさいサービスを回避するためのチェックポイント


追記


本人からこのような反応があった

タイトルだけを見た人も自分のサイトの読者扱いなのか、自分のサイトが電子レンジ並みに知名度が高いと思ってるのか、ツッコミどころはいろいろあるが、その例えを使うなら、私の要望は「電子レンジの箱には、電子レンジと書いて欲しい」と読み替えていただければ幸いです。

「騙されて逆ギレしている」みたいな反応をされている方は上記の関連記事をぜひご一読ください。

更に追記(05月17日)

(長くなったので別記事にします。)

2012年05月12日

IKEAのベッドを自分で組み立てたら大変だった話

独身時代から使用していた安いセミダブルの足つきマットレスを寝具として利用していたが、手狭だし寝返りを打つとキシむのでベッドを新調することにした。
先日オープンしたIKEA新宮店で新しいベッドを買った。

今まで何度か本棚などの組立家具は自分で組んだ経験はあるけど、さすがにベッドを自力で組むのはしんどいので、有料の組み立てサービスを申し込むことにした。
…のだが、順番待ちで最速でも半月後とのこと。

待っても良いかなあと思いつつも、組立待ちの部品を眺めながら半月過ごすのもつらいので自分で組むことにした。

後日、マットレスとベッドの部品が届く。

P1020838.jpg

いっぱい。
さーて、頑張るぞ。

続きを読む "IKEAのベッドを自分で組み立てたら大変だった話"

2012年05月09日

任天堂は以前からコンプガチャを否定していた

ゴールデンウィーク後半から、消費者庁がソーシャルゲームの「コンプガチャ」を規制するという動きが報道された。射幸心を強く煽り、1つのアイテムを手に入れるために数万円の出費を強いられることも珍しくないという。

コンプガチャについての説明は難しくなるので、この記事では説明を省かせていただくが、こちらの記事【漫画つき】コンプガチャだけじゃない。ケータイSNSゲーム課金の仕組み解説 - しっぽのブログをご覧いただくとわかりやすいかと思う。

コンプガチャの問題点については置いといて、今回は、任天堂の立ち位置を再確認したい。
※記事タイトルはコンプガチャ否定としていますが、正確にいうと「任天堂はコンプガチャを含むアイテム課金を否定していた」です。

先日からニンテンドー3DSでもオンライン課金に対応し、いくつかのソフトで実際に追加データの配信サービスが行われている。

compgacha.png

大雑把な図で、抜けも多いが、任天堂が現在行なっているのは「追加データ配信」と呼ばれるタイプの課金システムで、元々のゲームソフトに含まれない追加データをダウンロードすることの対価として支払いを行うタイプ。ユーザーはお金を払って、追加マップや追加楽曲をダウンロードする。

それに対し、アイテム課金は主にゲーム内のパラメータを操作することの対価として支払いを行うタイプ。わかりやすく言えば、ドラクエでゴールドを使ってはがねのつるぎを買ったり、FFでギルを使ってエリクサーを買ったりする行為を日本円で行うもの。アイテムの所持数を+1に変更するための処理にお金を支払うことになる。

コンプガチャはそのアイテム課金の中の一種なのだが、任天堂(岩田社長)は以前からアイテム課金を否定し続けている。正確に言うと、アイテム課金自体は否定していないが、任天堂がアイテム課金を行うことはないと明言している。

任天堂のIR情報にある過去の発表内容や質疑応答で該当箇所を抜き出してみた。

続きを読む "任天堂は以前からコンプガチャを否定していた"

2012年04月28日

ニンテンドー3DSの新機能「フォルダ作成」の間違った使い方

出オチです。

3ds_shougi.jpg

フォルダアイコンが1文字しか表示されないのはつらい。
せめて色変えさせてほしいなあ。


おまけ

3ds_shougi_2.jpg

6列表示から5列表示に切り替えるとひどいことに。

2012年04月28日

3DS「Newスーパーマリオブラザーズ2」はダウンロード版も併売

20120427_ir.PNG任天堂は2012年3月期決算発表に伴う社長説明でニンテンドー3DSおよびWii Uでパッケージソフトとダウンロード版を併売することを発表した。

パッケージ版とダウンロード版併売ソフトの第一弾は8月発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「Newスーパーマリオブラザーズ2」の予定。Newマリオ2以降の任天堂発売ソフトは原則的にパッケージソフトとダウンロードソフトの併売となり、今夏発売予定の「鬼トレ(仮)」も対象となる。また、Wii Uは同時発売ソフトから併売を行う。

日本と北米ではニンテンドー3DSの接続率が70%に達し、ネット配信の土台は整いつつあると判断して決定したようだ。

一般的なダウンロード販売はメーカー直売のみで、固定価格であるのに対し、今回のダウンロード販売は直売も行うが小売店(店頭/オンラインショップ)でもダウンロードコードの販売を行う。価格設定も、小売店独自のものとなり、値下げ販売も可能だ。

商品の選択、支払いは小売店の店頭(もしくはオンラインショップ)で行うが、実際のダウンロードはNintendo eShopで16桁のコードを入力することで行う。自宅にネット回線がない人は3DSステーションや公衆無線LANでダウンロードすることも可能だ。

16桁のコードはおそらく、ニンテンドーポイントカードと同様にスクラッチタイプのカードか、レシート印字になるものと思われる。

20120427_ir3.PNGパッケージソフトは在庫を持つ必要があり、過剰在庫による値崩れや、品切れによる機会ロスなどのデメリットがあったが、ダウンロードコード販売は、実際に販売された時点で仕入れが発生する方式があるため、在庫を保つ必要がないメリットがある。

ダウンロード販売のソフトは本体にインストールできるため、複数のソフトを同時進行でプレイしている時にソフトの入れ替えが少なくなるのは非常に大きなメリットだ。特にどうぶつの森や脳トレシリーズなど、1回のプレイは短いが毎日起動するようなソフトを手軽に起動できることは、非常にありがたい。

その反面、SDカードの容量に上限(現在は32GB)があり、インストールソフトの数に限りが出てしまうことや、家族や友人間でソフトの貸し借りができないというデメリットもある。ただ、Wii Uの場合は任意のUSBストレージが使えるので大容量のHDDを接続すれば、容量不足の心配はない。

小売店からの反発を最小限に抑えつつ、ユーザ側のメリットも考えた任天堂らしい仕様といえるだろう。eShopへのアクセスを増やすことで、体験版ソフトやダウンロード専売ソフトの露出も増えることになる。

今思えば、近年の任天堂ソフトで付属のマニュアルを簡素化し、3DS上で閲覧する電子マニュアルに切り替えていたのも、ダウンロード販売の布石だったのだろう。先日の本体更新で追加されたパッケージソフトのパッチ機能もダウンロード版と整合性を持たせるためのものだろう。既存ソフトでも、電子マニュアル付きのものは、8月以降ダウンロード版が提供されるかもしれない(新パルテナはおまけが付いているので難しいと思うが)

オンラインショップの場合にどうなるのかは不明だが、まさか印字されたカードが郵送されてくるというバカなことはないだろうから、メールでコードが送られてくるだろう。夜中にソフトが欲しくなった時に、その場でamazonで買えちゃったりすると非常にありがたい(eShopで定価購入してもいいのだが)。

この仕様だとネット通販に抵抗がない人の場合amazon一択になりそうだが、小売店独自の価格設定ができるということは、今まではありえなかった「ダウンロードソフトなのにショップ独自の予約特典」ということも可能だろう。実店舗はこの部分で差をつけてくる可能性がある。

また、当然のことながらダウンロード版は中古対策という側面もある。ソフトをクリア後にすぐに売る人は今までどおりパッケージソフトを買うだろうから、中古店に売る人が極端に減ることはないと思われるが、中古ソフトの買い手が減る可能性がある。
仕入れ値がないダウンロードソフトは、ソフトメーカーが価格改正しやすくなる。今まで発売後しばらくしてリリースされていた廉価版を用意する必要はなく、値段を下げるだけでいい。そうなると、中古店で古いソフトを探す人たちはダウンロード販売に流れてくるのではないだろうか。

20120427_ir2.PNGここからは余談。

今回の発表では、Wii Uの販売予測も公表された…が、なにこれ…。

WiiとWii U合算ってなんの参考にもならないよ!

高めの数字を出したら達成できない場合つっこまれるし、低めの数字を出したらそれはそれで黒字化できるのかとつっこまれるし、今のところWii Uの発売日も公表していないので具体的な数字を出すと探られるし、色々と意図があって数字をごまかしているんだろうなあ…。

参考までに2006年末発売のWiiは2007年3月末までの販売予想が600万台、ソフトが1,700万本となっていた。実際の販売数は本体が584万台、ソフトが2,884万本。ソフトが当初の予定より1000万本多く売れてる。(自分でまとめた資料が役に立った。ありがとう、4年前の自分)

ゲームキューブとWiiを比べるのは微妙なところだが、あえて参考にすると、2006年度のゲームキューブは2005年度と比べて本体が1/3程度の売上となっている。これに従うと、2012年度のWiiは300~400万台ぐらいだろうか。Wii+Wii Uが1050万台の予想なので、Wiiが350万台、Wii Uが700万台ぐらいだと予想する。

同じくソフトで比較すると、2005年度と比べて2006年度のゲームキューブソフトは半分程度の売上になっているので、2012年のWiiソフトは500万本ぐらいだろうか。そうすると、Wii Uの当期予想は2000万本ほど。

Wiiのリリース時より若干強気の予想。実績と比べると、本体がやや強気で、ソフトはやや弱気。発売半年で本体1台あたりのソフト数が約3本というのは比較的多い。この数字は、海外のWii Sports同様に、Wii U本体にソフトが同梱されることを前提としている可能性が高い。

E3後の第一/第二四半期決算あたりでもっと具体的な数字が見えてくると思うが、果たしてどうなるか。

関連記事
[NS] 任天堂2007年度決算まとめ:売上高は過去最高の1兆6724億円
[NS] 2006年度のWiiは予定の600万台販売をほぼ達成。2007年度目標は1,400万台
[NS] Wiiの今年度販売予想は600万台、価格は25,000円以下に

2012年04月24日

アリカ三原氏「3Dクラシックスは完全目コピー調整」

先日のNintendo Directで「3Dクラシックス 星のカービィ 夢の泉の物語」の発表された。ファミコンソフト(ゼビウスのみアーケード版)をほぼ忠実に3DS用の立体視対応ソフトにリメイクしたこのシリーズは、株式会社アリカが行なっている。
そのアリカ副社長である三原氏がTwitterで開発秘話を明らかにした。

ゲームの移植にはいくつか方法がある。一番リーズナブルなのは、動作環境を整えてから元々のゲームソフトをそのまま持ってくるエミュレーションで、バーチャルコンソールは(多少例外はあると思うが)この方法で移植している。

他にも元のソフトのソースコードをもとに、移植先のゲーム機にあわせて書き換える方法がある。PS3とXbox360など、同世代のハード同士の移植はこのパターンが多い。

それに対し、今回、アリカが取った方法は「目コピー」だ。

これはもう、読んで字のごとく、元のゲームを見て、それをもとにソフトを作るだけ。ある意味シンプルだが非常に手間がかかる手法だ。
曲を聞いて楽譜を書いたり、演奏するのを耳コピというが、それのゲーム版だ。
「完全目コピー調整」と書いてあるので、調整以外の部分は流用できた部分もあるのかもしれないが、それでも大変なのは変わらない。

コピーのみではなく、3D表現にマッチするように演出を変えている部分もあるようだ。

凄腕の職人たちが丹精込めて目コピーで移植した星のカービィ 夢の泉の物語だが、以前のインタビューで3Dクラシックスは6作品作っているという話が掲載されている。これが6作品目なので、次の作品はしばらく先になるか、今作で終了かもしれない。

追記:発売後、ファミコン版を開発した桜井氏から以下の様な発言が飛び出した。

各ステージをクリアするときに、ボタンをタイミングよく押して7段になっている地面に着地するミニゲームが用意されているが、7→6→…2→1と順番に取ることでカービィの残り数が30増えるという裏技が搭載されていたという。

それに対し、三原氏はblogで謝罪

昨日の桜井さんのツイートにある30UPは、
3DS版ではできません。

仕様ではなく『抜け(確認ミス)』です。
ほんと申し訳ないです。 

エミュではなく目コピーだからこういう通常プレイで気づけないような仕様を見落とすこともあるってことなのね。仕様書とかなかったのかな…。


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