2013年07月29日
ピクミン3ぐらいのボリューム感がありがたい
同時発売ソフト以降、あまり話題作がなくぱっとしなかったWii Uだが、ピクミン3というヒット作の最新作がリリースされた。
前作、前前作は発売されたハードがゲームキューブということで、メガヒットとまではいかなかったが、CMが話題になり知名度も高い。
早速購入しプレイしたが、Wii Uの高精細グラフィックと、ピクミンのゲーム内容がピッタリはまっていて素晴らしい。引きのカメラでもピクミンの様子が見て取れるし、植物や地面のリアルさが、小さな庭の片隅で繰り広げられている小さな冒険であることを実感させる。収集要素のフルーツ類もみずみずしくてめちゃくちゃ美味しそうだ。
また、リモコン+ヌンチャク+ゲームパッドというフル装備の操作が非常に直感的で快適だと感じた。ゲームパッドを活用させるために無理をしていた感じのある同時発売タイトル群と比べると、ゲームパッドの扱いが自然に感じた。
難易度も適度で、クリアするだけならそれほど苦労せず、完全クリアも頑張ればできるレベル。ミッションモードが結構歯ごたえがあり、高いスコアを狙うと、何度も何度も遊んでその都度手順が最適化されていき、そうやってスコアを更新すると得も言われぬ達成感がある。
本編も繰り返しプレイを前提にした作りなので、本気でやりこむなら短時間クリアやピクミン死亡数0クリアを目指していったりもできる。
しかし、ネット上での評判を見るとエンディングまでのプレイ時間が10時間程度という点での非難が多く見られる。
まあ、短いといえば短いし、クリア後のやりこみも具体的に指示が出るわけではないから自主的に遊び方を工夫する必要があるから、開発者インタビューを見ないとエンディングを迎えたら、このゲームは終わりだと思ってしまうかもしれない。
同じ金額で購入したゲームが、片方は100時間、片方は10時間遊べるとして、普通に考えれば前者のほうがおトクに感じるだろう。
ポケモンやモンハンのコストパフォーマンスの高さは異常で、やりこめばソフトの金額で言えば1時間あたり100円以下、缶ジュースより安い。
しかし、長時間かけて遊べるゲームがほんとうにありがたいものだろうか?
もし、自由に使える時間が無制限にあれば長く遊べるゲームがいいだろう。
だが、新作ソフトは続々と発売されるし、毎日何時間もゲームに費やすことはできない。正直、長くあそばされるソフトは手を出しづらい。
いろんな人にゼノブレイドが楽しいと勧められても「プレイ時間が2桁だから99時間表示になって、結局何時間遊んだかわからないんだよねー」などと言われると、恐ろしくて手を出せない。
どうぶつの森も時間を奪われまくるのがわかっていたので買うつもりはなかった(が、ついつい買ってしまった)。
もともとゲームソフトは他のエンターテイメントに比べて安価だ。
そこそこ自由にお金を使える社会人プレイヤにとっては、ソフト本体のコストパフォーマンスは無視していいレベルだろう。
時間あたりのゲーム体験の密度のほうが気になる。タイムパフォーマンスといえばいいだろうか。
まあ、クリアまでが長いゲームでも途中で辞めるという選択肢がある。その時は達成が得られず、途中で投げ出してしまったことの後ろめたさを感じてしまう性分なので、やっぱり長いゲームは手を出しづらい。
やっぱりゲームを買うなら、クリアまでは遊びたい。そして、クリア後の収集要素は適度に楽しんで飽きたら次のゲームを遊びたい。
中古問題やアメリカの返品問題を考えると、ある程度の時間をかけないとクリアできないつくりにしたくなるのはわからないでもないが、ダウンロード購入の比率も増えているのだし、クリアまではさっくりと、そこから先はじっくりと楽しめるゲームをどんどん出してほしいものだ。