2015年02月04日

hueの記事を書いたらフィリップスの人が家に来た


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先日書いた、"hue"が超絶ヤバい10の理由に思ってもみない反応があった。
hueのメーカーであるフィリップスの中の人からメールが来たのだ。
正確に言うとフィリップスエレクトロニクスジャパンのライティング事業部、要するにhueの担当部署のマーケティング担当者から家におじゃまして話を聞きたいと連絡があった。

断る理由はないので応じることにした。
最初は、なにかプロモーション用に感想や写真をとりに来るのかなと思っていたが、単にユーザの生の声を聞いた上で今後のマーケティングに活かしたいということだった。

別に1対1でもよかったのだけど、せっかくなら色んな意見が聞きたいだろうと、hueに興味を持っている友人夫婦と、hueユーザ2人も招いて座談会のような感じにセッティングした。

本題に入る前に少し前置きがある。

huehue-5.jpg

今回、hueファミリーの"ライトリボン"と"ブルーム"をいただいた。写真には写っていないが、この他に追加のランプも2個いただいている。
誤解を生まないようにあらかじめ書いておくが、もらったからhueについて肯定的に書こうというつもりはなく、フィリップス側もそのような要求をしていない。どうぞ、良いことも悪いことも自由に書いてくださいと言われている。
ただ、ユーザ側の思考として、hueが日本で盛り上がらないとせっかく買った商品の発展が進まなくなるし、便利なアプリが出てくることもないので、贔屓目で評価してしまう傾向があることは否定しない。

先週、ローストホースに行った際にちょうどhueユーザが複数いたので、あらかじめhueの不満やマーケティング上の問題を聞き取りしておいた。

その上で、いろいろと中の人にぶつけてみた。
まず、公式サイトがおしゃれに偏りすぎて、ギーク層が引いてしまうのではないかと尋ねてみた。
これに関してはグローバル企業なのでサイトを日本独自にカスタマイズすることが難しく、世界的にはすでにイノベーター・アーリーアダプターを超えてアーリーマジョリティにまで普及しつつあるとのことだった。また、日本独自のプロモーションサイトも計画中とのこと。

販売チャンネルがamazonとアップルストアが大半で、家電量販店においていないことについては、一般の照明との価格競争を避けるため意図的におこなっているとのことだった。大量の照明器具を扱う販売員が、hue独自の魅力を客に伝えられないという懸念もある。

あまりネットで評判を見かけないので、hueが全然売れていないというイメージでhueの今後を考えていたのだが、それは誤解で、法人需要は結構大きく、店舗などでの導入が進んでいるそうだ。年末のライトアップ需要と思われる売上も発生していたという。

意外なところでは、紅白歌合戦でのPerfumeのCling Clingの舞台演出。カラフルに光る提灯をぶら下げたドローンが歌っている3人の周りを飛び回っていたが、あの光はhueを使っているに違いないそうだ。"違いない"という表現には理由があって、NHK側が使用機材を公開していないので断言はできないことと、あの色はhue以外の照明器具では出せないとのこと。特に、緑色から黄色にかけての色合いは他のメーカーには再現できないそうだ。

店舗内設置やイベントを含め、法人需要は伸びているものの、一般家庭への普及が進んでいないのは確かなようで、色々と戦略は練っているという。期待したい。

huehue-3.jpg

たしかに、ライトリボンは普通の家では使いづらい感じはする。使い道がイメージしづらい。
ライトリボンは2mのリボンに60個のLEDがついていて、通常のhue同様に様々な色と明るさで光らせられる。ソファの下やカーテンボックス、テレビの裏などに貼り付けるといい。

huehue-1.jpg

実際にテレビの裏に貼り付けると、映像の中から光が漏れているようで楽しい。
照明の写真は非常に難しくて、実際に目にしたものと写真で見るのとではイメージがまるで違うという問題があり、伝わりづらいのだが現物を見るとなるほどと思うだろう。
Google画像検索で「テレビ裏 間接照明」を見ると分かるが、普通はこういう場合電球色しか使われない。映像にあわせて好きな色を選択したり、アプリを使って色をランダムに変えたりできるのがhueの魅力だ。
最高のゆゆ式体験を得るために必須のアイテムといえよう

見た目の楽しさもそうだが、hueの便利さは実際の使用者の感想を聞くか、実物を見ないと伝わりづらい。
プロモーションで金を積めば露出は増えるが、そうやって消費者の接触機会を増やしても魅力が伝わらなければ売れることはない。だからこそ、魅力を伝えるべく全国の雑誌社などに飛び回っているそうだ。さすがに今回のように個人宅に行くことはないそうだが。

今後の展開としては、海外ですでに発売されている物理ボタン"hue tap"を日本でも発売できるよう手配している最中とのこと。春頃には出るらしい。
hueの弱点の一つとして、単純な操作でもスマホを操作する必要があるという部分があるが、tapはそれを補うパーツとなる。tapには4つのボタンがあり、アプリ上で各ボタンに消灯やシーン切り替えの機能をプリセットできる。電池を搭載せず押した時の運動エネルギーで発電しながら動作する。スターターキットに入れると良さそうだなあ。

また、現在日本で主流になっている口金の規格がE17ではなくE26のみのラインナップになっていることについては、E17口金が日本独自の規格で海外企業の締め出しのために作られたものだという。技術的にはE17タイプのhueも製造できるそうなのでそのうち発売されるかも。

huehue-4.jpg

一般家庭でのhueの普及が進んでいる海外と日本との違いで、規格の問題も大きいが、間接照明に対しての理解が進んでいないことがネックになっている。
日本における照明器具はシーリングとペンダントが大半で、間接照明はほとんど普及していない。hueには直接照明をリプレイスするだけの光量はなく、蛍光灯と同じくらいの明るさにするにはそれなりの本数をセットする必要がある。直接照明はそのままにして、プラスアルファの間接照明としてhueを導入する方法もあるが、わざわざ間接照明を買う人は少ない。

実際にhueを導入後、自宅でリラックスして映画を見たり、音楽を聞くときに、好きな色合い、明るさの間接照明があることは最高の贅沢に思えるのだが、hueを買うまでは間接照明に全く興味を持っていなかった。買ったきっかけも「家を出た時の消し忘れを防げて便利」という視点でしかなくて、間接照明がもたらす心地よさは実際に体感しないとわからなかった。

LED照明は半導体技術によるものなので、技術が進歩すれば光量も向上するし、小型・軽量化して、価格も下がる。そのうち間接照明も直接照明も少ない本数でまかなえるレベルに達するだろう。互換性は維持し続けるとのことなので、仮にランプがバージョンアップしても本体はそのまま使えるはずだ。

ここにはかけない話を含めて、長い時間hueのことだけ延々と語り合った。
日曜日にわざわざ新幹線で福岡までお越しになって、実りのない結果に終わっては申し訳ないと思っていたが、我々との話の中でそれなりに気づかされる部分はあったそうで、無駄にならなくてよかった。
プロモーション担当の方なので、当然なのだと思うがhueを本当に楽しんでいる印象を受けた。hueを買った友人たちもみんな満足している。自分だってそうだ。きっとhueユーザはみんなそうなのだろう。
正直なことを言うと、hueの欠点をあげようと思えばいくらでもあげられる。だが、hueで得られる便利さ、快適さ、楽しさは他の照明器具では決して味わうことが出来ない。hue独自の魅力をたくさん持っている。

フィリップスには新しいユーザを増やすことと平行して、既存ユーザの満足度をあげる施策にも取り組んで欲しい。
現状、hueのアプリは多数あるにはあるのだが、日本語でまともに使えるものは、フィリップスの公式アプリしかない。サードパーティアプリも、公式アプリに毛が生えた程度の似たようなアプリばかりが並んでいる。もっとユーザ側が盛り上げていって、便利なアプリが増えてくると既存ユーザもより一層楽しめるはずだ。

というわけで、「hueユーザ会」的なものをやったらどうかなーという話も出てきた。
だいぶ先の話になると思うが、みんなで集まってhueについて語り合ったり、アプリのアイデアを出しあったりしたいものだ。


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