2017年12月15日

「スターウォーズ 最後のジェダイ」を2回観た(ネタバレなし)


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「ピープルvsジョージ・ルーカス」という映画がある。2010年に公開されたドキュメンタリーで、スターウォーズという偉大な映画のファンと製作者の間の確執を描いた作品だ。

旧三部作の完結から16年ぶりにスタートした新三部作も完結し、2015年公開の続三部作の情報がまだでていない時期に制作された。ファンにとって、製作者のジョージ・ルーカスはスターウォーズの銀河を作った神であり、自分たちが熱狂的に支持した旧三部作の世界をデジタルリマスターで改変したりジャージャービンクスを持ち込んだりして破壊をもたらす悪魔でもある。どこの世界でもオタクは面倒くさい。

ドキュメンタリー映画の中にはドン引きするようなガチのオタクが次々と出てくる。スターウォーズファンの沼はとても深く、覗き込んでも全く底が見えない。そういう世界なので、各作品を何十回も鑑賞してセリフを暗記するとかグッズで一部屋埋まるとか、そういうレベルでないとスターウォーズオタクだと自称しづらい。なので、自分のことをスターウォーズオタクだとは思っていないのだが、毎回映画館に通い、関連書籍を買い、Blu-rayを買い揃えている私は、世間から見れば十分オタクだろう。

そのような中途半端なポジションのスターウォーズファンとオタクの間に位置する私も、一つだけこだわっている部分がある。

最速で映画館に行くことだ。

流石に旧三部作は年齢的にも映画館には行っていないのだが、1997年から公開された"特別編"(旧三部作のリマスター版)以降は、先行上映や最速上映に行くようにしている。
ライブビューイングとか応援上映のような例外はあるが、基本的に日本の映画館は静かなものだ。しかし、「スターウォーズの初回上映」という存在は別格である。他の作品では見られない光景がある。

当然、最新作「最後のジェダイ」も最速のチケットを確保した。

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持ってたはずのライトセーバーが見当たらなかったので、ディズニーストアで今作に登場する新クリーチャー「ポーグ」のぬいぐるみを買った。かわいい。ぬいぐるみを持って映画を見に行くのはおかしい気がしないでもないが、同じようなことをしている人を最近よく見かけるので、大丈夫だろう。

チケットが2枚あるのは気のせいではない。公開初日の前日18時30分スタートの「前夜祭」と初日0時スタートの「最速上映」だ。最速のほうが遅いのはどう考えてもネーミングミスだろう。

前夜祭はチケット発売日に予約サイトがダウンするほどの人気であっという間に売り切れたため、さすがにガチ勢が多い。テレビの取材もいる。コスプレは今シリーズの主人公レイやBB-8(スキンヘッドにフェイスペイントという気合の入り方)もいたが、旧三部作のキャラが多く見られる。痛バ(バッグにグッズを大量に取り付けたもの)もいる。透明ポケットにタブレットを入れて映画の映像を流し続けるタイプの痛バは、初めて見た。

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8枚組のポスターセットが前夜祭特典としてプレゼントされる。やたらとでかい。大きなカバンを持ってきてよかった。一緒に見に来た友人たちはカバンに入り切らず困っていた。

カウントダウン特別映像として監督やマークハミルのコメントが流れる。客席は大熱狂だ。マークハミルが一緒にカウントダウンしようと客席に呼びかける。10…9…8…数字とともにスターウォーズキャラがスクリーンに映し出される。0の表示のあと、おなじみのルーカスフイルムロゴが出て、激しい拍手と歓声があがる。ロゴが暗転し、客席も静まり返った頃、スター・ウォーズロゴがいつもの音楽に合わせて登場する。再び湧き上がる拍手と歓声。
映画そのものも、もちろん楽しみで観に来たのだが、この一体感がたまらなく良い。ふつうの映画でも拍手が一般的になればいいのに。

(ネタバレ無しなので内容は省略)

エンドロールが終わり、シアター内が明るくなるころ、再び拍手がおこった。

長い行列に並びパンフを買って、食事をしながら感想を語り合う。感想を自分の脳内でぐるぐると巡らせずに、アウトプットできるのはとても良い。

時間を潰したあと、2回目の最後のジェダイとして"最速上映"を見に行く。友人たちは帰ったので1人で、今度はIMAX版だ。
最速上映というのだから当然0時に予告なしで上映開始されるだろうと思っていたら、たっぷり15分もCMと予告を流しやがった。マジかよ。隣に座っていたルーカスフイルムロゴ入りシャツの男性と「予告長いっすね」と話をする。前夜祭は来ていないとのことで「今回、期待していいですよ」とハードルを上げる。

長い予告が終わって上映開始。スターウォーズロゴで拍手は起きたものの、前夜祭よりはだいぶ静かだった。エンドロール後の拍手も控えめ。隣を見ると、先程の男性が呆然としている。「すごかったでしょ」「…すごかった」人間は衝撃を受けると語彙が乏しくなる。
感想をアウトプットする相手が欲しかった様子だったので、しばらく立ち話をしていた。消化しきれないとのことで、あと何回か観に行くようだ。
0時に観にきたりロゴ入りシャツを着てる時点でガチっぽいなと思っていたが、フォースの覚醒の時は日劇(スターウォーズの聖地)で初回上映を見て、映画館を幾つか周り、エキスポシティのレーザーIMAXまで観に行っていったそうだ。おもったよりガチだ。

この記事の冒頭で自分はスターウォーズオタクではないと言っていたが、映画館で知らない人と長い間立ち話をして親交の握手を交わした時点で十分オタクだわ。ごめんなさい。

それにしても、良いスターウォーズ談義ができそうなので連絡先ぐらい聞いておけばよかった。
キャナルシティの初日0時のE-13に座っていた方、ご連絡をいただければ幸いです。こちらはE-14、ポーグのぬいぐるみを持って鑑賞していました。

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