エキスポシティのレーザーIMAXで体験するフォースの覚醒は最高だ!
昨年末からスター・ウォーズ話が続いて申し訳ないが、もうしばらくお付き合いいただきたい。
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今年一発目の映画鑑賞としてスター・ウォーズ/フォースの覚醒を観るために、自宅から600kmほど先の映画館に行った。
フォースの覚醒の鑑賞は今回で6回目である。
ここから
こう行って
このそばの
エキスポシティの109シネマズだ。
上映まで時間があったので、ガンダムとか建築中の観覧車(日本最大120m)とか眺めて過ごす。
建築中の今だけ、巨大建造物+巨大重機+巨大モニュメントのコラボが観られるので、巨大物フェチの人にはオススメだ。
エキスポシティはオープンからまもなく、しかも連休中とあって地獄のような混み具合。昼飯の席を確保するのも一苦労だった。
人数が多すぎるということよりも、できたてのショッピングモールにありがちな店側の手際の悪さが災いして、どの店も行列が途切れない感じだった。まあ、しょうがない。
合流した友人たちとスター・ウォーズトークをしつつ、上映時間を待つ。
映画館のロビーになぜかソフトバンク製のドロイドがいたので、持参した遠い銀河製のドロイドを乗せてみた。
さて、すでに5回フォースの覚醒を鑑賞した私がなぜフォースの覚醒を観るためだけにこのエキスポシティに来たのか。
それは、煌々と輝きを放つIMAXロゴのためである。
通常よりも大きなスクリーンであるデジタルIMAXは全国各地に存在し、福岡にもデジタルIMAXシアターはあるし、当然すでにデジタルIMAX版は鑑賞済みだ。
しかし、このエキスポシティは次世代デジタルIMAX、通称レーザーIMAXを導入している日本唯一の映画館なのである。
レーザーIMAXは、その名の通りレーザープロジェクターを使って映写している。
2基の4Kレーザー映写機を使うことで3D映像も明るく、鮮明になるのだが、最大の特徴はスクリーンのサイズだ。
18m×26m、幅は25mプールより長く、高さは6階建てのビルサイズだ。床から天井までギリギリの高さをスクリーンに使っている。
上の映画館の外観写真の高さいっぱいまでスクリーンがあると思えば、その巨大さがわかるだろう。
上映終了後に撮影した写真だが、自分が座った席からだとスクリーンが収まらないので、最上段まで登って撮影した。
スクリーンの前には通路との間に数メートルの立ち入り禁止エリアがあるので、小さく見える人達は実際には割と手前の高い位置にいるから、縮尺が大変わかりづらい。
左下の非常口のサイズと比較するのが一番良さそうだ。
客席も、巨大スクリーンに合わせて急斜面になっているため、普通の映画館と雰囲気が全く異なる。
この巨大すぎるスクリーンや初体験の客席にその場にいる全員が圧倒され、予告編が流れる前のスクリーンを見たり、周囲を見回しながらざわざわしている。
今回、700円の追加料金で座れるエグゼクティブシートで鑑賞した。どまんなかの特等席だ。
シートのふわふわ感は、長時間の鑑賞でも快適だし、ドリンクホルダーのついたサイドテーブルはいろいろ置いても余裕があり、傘立てと、バッグを入れるスペースもある。
座席のレバーを倒すと背もたれが倒れると同時に座面の角度が上がる。腰の角度が固定されたままゆりかごのように座席全体が倒れる感じだ。非常に快適。
中央部分に位置しているにもかかわらず、巨大すぎるスクリーンは若干見上げる角度になるためリクライニングは必須だ。
専用の3Dメガネは高級感があり、つけ心地がいい。
ドルビー3D方式のレンズで、貸与品だ。ペラペラの偏光フィルムが張られたRealDと比べるとかなりしっかりしている。
高級なレンズを使うだけあって、3D映像が安定していて、首を傾けても映像はブレない。
※指摘があり、3D方式について誤りを修正しました
上映前に流れる、いつものデジタルIMAXおよびIMAX3Dの解説デモは、レーザーIMAX用ではないため上下に黒帯が出る状態だった。それでも日本最大級の巨大スクリーンと音響に驚かされる。
3Dの飛び出し具合もバッチリで、予告映像の「ザ・ウォーク」は「ヒッ」と声が出そうになる。
本編が始まると、いつものロゴとストーリーの導入部分の解説が入ったオープニングクロールが流れる。
ここまでずっと、上下に黒帯は出たままだ。実は、レーザーIMAXのスクリーンをフルに使用するシーンは、フォースの覚醒の本編中、ほんの数分だけ。1シーンしかない。
それ以外のシーンはデジタルIMAX上映と変わらない。
左右に26mもある巨大スクリーンだと画面の中央を観ているときに、左右のスクリーン端が一切視界に入らないが、上下端に黒帯があることは認識できてしまう。
視界のほとんどを映像が専有する、巨大なスクリーンも鑑賞中にだんだんと慣れてくる。
それからしばらくして、レーザーIMAXフルスクリーンのシーンが登場した。
突然消える黒帯、視界から映像以外のすべてが消滅した瞬間だ。
おおっ…と思わず声が漏れる。
6回目の鑑賞なので、どのシーンでどのような映像が観られるか、大体把握しているが、見覚えのない要素がどんどん視界に飛び込んでいく。
タイ・ファイターから逃れようとするレイとフィンのシーンはひざ上のショットだったのが、つま先よりも下の地面から、上空まで一画面に収まっている。
同じく懸命に砂漠を駆け抜けるBB-8は、大写しになっている状態でもその全身がスクリーンに収まっている。かわいい。
ミレニアム・ファルコンのコクピットは手元の操作パネルから、天井まで一望できる。
コクピットから外側に向けた視点だと、まるでファルコン号に乗っているような気分になる。
スター・ウォーズを観ているのではなく、スター・ウォーズの世界に飛び込んだ感覚だ。
首を振らないかぎり、映画の外の情報が視覚を邪魔することがない。
座ってスクリーンを観ているのに、ヘッドマウントディスプレイを装着されたような、不思議な体験をした。
この、"視界すべてが映画"という感覚を存分に味わうためには、両端の席は避けておいたほうが良い。なるべくど真ん中の席を取ろう。
最高としか言いようがない。
AppleWatchの心拍数ログをみると、そのシーンで明らかに興奮していたことがわかる。
この興奮は体験してみないとわからない。いかに素晴らしかったかうまく言葉に出来ない。
あのシーンのためだけに高い交通費と時間をかけて観に来てよかったと思った。
レーザーIMAXのスクリーンがどういう違いを生むのか、今回、東京からわざわざエキスポシティまで来た上になぜかカイロ・レンのコスプレまでしていた友人の写真で検証しよう(本人の許可は得ていませんが、許してくれるでしょう)
通常の映画館のスクリーンは、2.35:1の比率だ。
このサイズで切り出すだけで、映画のシーンっぽく感じてしまうぐらい、定着している。
レーザーIMAX以外の通常のデジタルIMAXシアターは、1.9:1となっている。
デジタルテレビの16:9(1.78:1)に近い。
縦に画面が広がり、情報量が増えていることがわかるだろう。
劇的な変化があるわけではないので、人によっては「言われればわかる」レベルかもしれない。
そして、レーザーIMAXは、脅威の1.43:1だ。
アナログテレビの4:3(=1.33:1)に近い。
だれの目にも、情報量が格段に増えていることが明らかだ。
バストショット(胸から上の構図)がウエストショット(腰から上の構図)に変わるので、演出意図も変化してしまう。
1シーンだけにとどめたのは、予算や手間の問題もあるだろうが、印象が変わりすぎてしまうという点が理由だろう。
派手なアクションシーンで迫力を与えるのには効果的だが、会話シーンなどで両方のバージョンを作ると、どちらに合わせて撮るのかという問題が出る。
通常の画角に合うように撮ると、レーザーIMAXで不必要な空間が生まれるし、レーザーIMAXに合わせると必要な情報が画面の外に消えてしまう。
あのシーンだけでも満足なのだが、欲を言えば、映画の終盤にもフルスクリーンのシーンを投入して欲しかった。
中盤や後半にある、大好きなシーンでも「すごいけど、上下に黒帯が見えるんだよなあ…」という気持ちになってしまい、序盤での大興奮の反動で退屈に感じてしまった。
さらに言えば3Dではなく、2D上映にして欲しかった。
せっかく視界の限界ギリギリまで映像があるのに、3Dメガネで視野の制約を受けてしまう。
不満がないわけではないが、国内で見られるフォースの覚醒としては最高のものであることは間違いない。
最後に、今までに観たフォースの覚醒をランク付け。みんなもエキスポシティに行こう!
1.レーザーIMAX3D字幕(109シネマズ大阪エキスポシティ)
大画面最高
2.初日初回同時刻上映2D字幕(ユナイテッドシネマキャナルシティ13)
上映方式というわけではないが、CMや予告編を一切カットして、18時30分ちょうどに熱烈なファンと一緒に拍手とともに迎えるオープニングは最高の体験。
3.デジタルIMAX3D字幕(ユナイテッドシネマキャナルシティ13)
レーザーIMAXより小さいが、サウンドは同等。
4.THX2D字幕(イオンシネマ福岡7番スクリーン)
追加料金なしで高音質。スクリーンは普通だが、IMAXより音がいいかも。2Dなので落ち着いてサウンドを体験できる。
5.4DX3D吹き替え(ユナイテッドシネマキャナルシティ13)
動くシート最高。水しぶき最高。
6.ドルビーアトモス3D字幕(シネマサンシャイン下関シアター6)
サウンドは期待ほどではなかったし、スクリーン自体は普通なのでちょっとガッカリ。
近所に対応シネマができれば選ぶけど、わざわざ海峡を超えて行くものではなかった。
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