2007年03月14日

福岡ゲームクリエイターズサミットまとめ その3


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1.「Game for Future 2007」に行ってきた
2.福岡ゲームクリエイターズサミットに行ってきた
3.福岡ゲームクリエイターズサミットまとめ その1
4.福岡ゲームクリエイターズサミットまとめ その2
続きは↓から

会場からの質問:「ゲームクリエイターって徹夜するの?」
浜村 会場の方が入るときに質問をしてくださっています。「ゲームクリエイターって、不眠不休で3日間完徹で働いて当たり前ってイメージを勝手に持ってるんですけど、実際の所どうなんでしょうか。」─編集の現場でもそうですね。3日ぐらい徹夜することありますね。
名越 今は、僕は40歳超えてしんどくなって。それに効率が悪いんですよ。ただ、寝ない理由が2つあって、「間に合わないから」寝る間を惜しむのと、あとは「今このままやりきってしまいたいから」というのがあるんですね。後者のほうは健全なんですけど、前者のほうは長い目で見ると効率が良くないと思うので、僕は「帰りなさい」とも「居なさい」とも言わない。出来上がるんだったらそれぞれのペースで良いし、100人ぐらいやっていると、勤怠はバラバラで…住んでいるような奴もいるし。
小島 徹夜はしませんね。アップ直前ぐらいで…あとは「生かさず殺さず」 でも、土日も毎日来ます。朝も6時には起きます。
堀井 歳のせいか、早く起きちゃうんですよ。「明日締め切り」だったら徹夜する意味あるけど、3年サイクルだと徹夜してもそんなに効率が上がらないですね。
上田 最近は徹夜しませんね。マスターアップ前は3日間はないですけど、1日ぐらいは。あとは絵コンテ書いていたりするときに、集中したくて徹夜することはあります。
浜村 物作りの現場って、悲惨な状況が想像されているみたいですけど、そうでもないですね
小島 それは15年ぐらいの前の話ですね
浜村 変わってきてるんですね。いまどき徹夜しているのは編集の現場ぐらいですね。(客席最前列の週刊ファミ通加藤編集長がなにやらツッコミ)─まあ、ぼくは週刊とは関係ないんですが、現場は徹夜しているみたいですけど。


会場からの質問:「ゲーム業界に入っていなかったら何をしてた?」
浜村 「もしこの業界に入っていなかったら何をしていると思いますか?」じゃあ、上田さんから、絵描きですか?
上田 そうですね、でも今はゲームの仕事で満足してます。向いていると思います。
浜村 天職だと?
上田 そうですね。小さい頃からプラモデルでも、作って飾るだけというのは好きじゃなくて、モーターが入って動かせる物が好きだった。それがゲームに近いんじゃないかなと。ちょっと分かりづらい例えかも知れませんが。
浜村 堀井さんに似てますね。もし、ゲーム作りをしていなかったら何をなさっていましたか?
堀井 マジシャンになってたと思う。
浜村 はい?マジシャン?手品とかするんですか?
堀井 なりたかったんです。
小島 僕は宇宙飛行士になりたかった。次が動物保護官、その次がロス市警の殺人課の刑事、その次が映画監督
浜村 夢破れてゲーム業界に入られたと。今のもう一回同じ順番で言えますか?
小島 宇宙飛行士と、動物保護官と、殺人課の刑事。でもゲーム作りは天職だと思ってます。ゲームがなかったら今頃どうなっていたか分かりません。探偵していたかも。
名越 田舎が酒屋なので、あとはバイトのからみで水商売…マジメに。
浜村 つっこみようがないんですけど…。
名越 人の出会いだけは自慢できるぐらい色んな出会いがあって、それで今があるし、ゲームを作ることが出来て幸せです。
浜村 皆さん、辛いけど幸せなんですね。
小島 これはいつも言うと怒られるんですけど、ゲームは作るのが一番楽しいんです。これは皆さん作ったら分かると思います。


会場からの質問:「映画を撮る?」
浜村 「良いゲームとはどのようなモノなのか」…難しい質問だと思いますけど。
堀井 難しいですね、人によってそれぞれ違うモノですよね。一般的に良いゲームは、自分がやって良いと思えるゲームなんじゃないですかね。
浜村 ごめんなさい。僕が質問の選び方を間違えちゃいました。次は小島さんに質問です「映画は撮らないんですか。」
小島 ずっとゲームを作ってますので、映画をやるとそっちに頭がいってしまうんで、ゲームを作ってきて20何年経ってますけど、まだ満足のいくもんが出来ていないので、それができたら撮ろうかなと。…自主映画で。
浜村 自主映画!?バーンと撮りましょうよ。
小島 いえいえ、自主映画ですよ。自分で。
浜村 今、劇場版「龍が如く」が公開されてますね
名越 ええ、昨日から。
浜村 映画作りたいと思いません?
名越 作りますよ。いつとは言えませんけど。
上田 映画は僕も好きですね。でも、映画って、声がでかくないと出来ませんよね…。体育会系じゃないですか。そういうのあんまり向いてないから。
浜村 堀井さんはゲーム以外に何か作ってみたいとか、漫画もおやりになるし。
堀井 ゲームのお話はインタラクティブ性を考えて作っているので、それを一方的な映画にしても面白くないと思って、映画化の話は断ってきたんですね。全然話変わるんですけど、実は30年ぐらい前に撮った忍者映画が見つかったんですよ。40分ぐらいあったんだけど、誰かの結婚式で8分に縮められて、それしか見つからなかったの。
浜村 結婚式で忍者映画流したんですか
堀井 そうそう。それで、久しぶりに上映会やったの。


最後のメッセージ
堀井 ほとんど言うことはいっちゃたんだけど。今日は福岡じゃない人います?…ああ、全国から来てる人が多いんですね。これからの福岡のために、9社集まって発展させようという皆さんも一緒になって発展させていってください。

小島 今日は我々も皆さんの力をいただきまして、さっき言いませんでしたけど、ゲーム作りって言うのは「不可能を可能にする力」だと思います。不可能と言われているものの9割ぐらいは可能なことです。世の中の考えで不可能と言っているだけのことなんで、それをいかに可能にするかというのがゲームデザインであり、ゲームを作ることであると思います。みなさんがんばってください。是非、世界のゲームの中心になるように祈っております。

名越 良い言葉ですね。感銘を受けました。きっかけは色々あって今、皆さんいらっしゃると思いますが、共通しているのは"ゲームが好き"で「今どうですか?」「幸せです」という答えが返ってくるというのがシンプルだけど、何かをやっていく上では必ずなきゃいけない2つのことがあるのは大事なことなのかなと、今日はリスナーのような立場で聞かせてもらって改めて身が引き締まる思いでした。この中から僕らのライバルが生まれてくることを夢に見ております。これからもお互いにがんばりましょう。

上田 今日は厳しいこともたくさん言い過ぎたかもしれません。ゲーム作りは楽しくないかも知れないけど、きっと面白い仕事なんじゃないかなと思います。今日は堀井さん、小島さん、名越さんの話も1ファンとして、聞けてとても嬉しかったです。それと母親の実家の近くでこういったステージに立てたことがすごく嬉しかったです。

浜村 こういう現場も東京じゃないと出来ないというのは昔の話だと思います。ネットワークが発達して、実際ドラゴンクエストも東京と博多で作ってます。博多に別にこだわる必要はないですけど、ここでできた「地元でゲームを作っていくぞ」っていうことが生まれてくると、そこに就職していって、今までは他に銀行や商社に行った人たちの才能がゲーム業界に入ってくるチャンスが生まれきます。それが大阪とか札幌とか名古屋とか色んな所で出てくると、ゲーム業界に入れる人が増えてくるんですよ。色んなゲームが出てくる可能性が出てきて、色んな才能が開花する可能性があると思ってるんですね。ここで行われていることに注目しているのは「ここから始まる何か」があると思ってるんですね。このイベントが成功することはゲーム業界全体にとって素晴らしいことだと思いますので、是非がんばってください。


まとめというか、雑感
とにかく、桜井さんが病欠だったのが残念。
常に、ステージ上や客席から笑いが出てくる非常に楽しいトークセッションだっただけに、桜井さんがいれば楽しい裏話も聞けたかと思うと…。

桜井さんは7年ぐらい前に幕張メッセの試遊会場をウロウロしているところを見つけて、サインをねだりつつ立ち話をしたことがあるけど、今回の参加者は生で見るのは初めて。
堀井さんは長年ゲーム業界で君臨していただけあって、一言一言に重みを感じた。ニンテンドーDSや学習ソフトの価値を認めつつも、いずれはゲームがリビングのテレビに戻り、ユーザーは物語を求め出すという言葉には、なるほどと納得してしまった。やはり、ドラクエの次回作は据置型ゲーム機か。でも、それはいつになるんだろうな。
小島監督はしゃべるのが大好きなようで、色んな話が飛び出してくるのだけど、リップサービスも多いようなのでこういう場での内容は話半分で聞いておいたほうが良さそうだ。PS3「まだ買わんでいいんじゃないですかね」発言は本音っぽい気がしないでもないが。
名越氏は見た目は非常に怖い方だけど、話の節々からゲームとゲーム作りへの愛が溢れていて、すごくいい人なんだろうなあ。しかし、「ゲーム業界にいなかったら水商売」発言には会場全体がフリーズしてしまった感じ。司会上手の浜村氏もつっこめなかった。
上田氏はこういう場になれていない感じ。今回最年少だったし、他の人たち濃すぎるし、会話に入っていけないのは仕方がないかも…。

福岡の地で、これだけの豪華メンバーをそろえてトークセッションを行うのは今回が最初で最後だと思うが、もし次回があるのならもう少し大きな会場でやって欲しいものだ。こんな素晴らしい話を限られた人間だけが聞けたというのはあまりにもったいない。


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