Wiiソフトレビュー:「ソニックと秘密のリング」(ただし体験版)
タイトル:ソニックと秘密のリング
発売元:セガ
発売日:2007年03月15日
価格:7,329円(税込)
間もなく発売だが、体験版を入手できたのでとりあえずレビュー。
体験版では、40種類あるという対戦向けのパーティーゲームはプレイできず、1人用のアドベンチャーモードだけがプレイできる。
選べるステージは「サンドオアシス」「ダイナソージャングル」「イビルファウンドリー」の3つと、チュートリアルステージの「ロストプロローグ」。「??????」と表記されているその他のステージが4つある。全部で100個のミッションがあると書かれているが、体験版では各ステージの「ゴーフォーザゴール」の1つだけがプレイできる。「??????」の状態で見ることは出来ないが、各ステージにはミッションが10数個ずつあるようだ。おそらく、??????を加えた全7ステージ+1チュートリアル程度のボリュームだろう。
ゴーフォーザゴールはその名の通り、ゴールを目指してひたすら走るステージなのだが、体験版なので時間制限がある。時間制限は別に構わないのだが、その時間制限がちょっと厳しい。100秒というのはあんまりでは…。どうプレイしてもゴールにはたどり着ける様子がない。次世代ワールドホビーフェアの体験版では5分程度遊ばせてもらったが、それでもゴールにはたどり着けなかったというのに。
ゲーム本編は基本的に奥に向かって進むソニックを、横向きに持ったWiiリモコンを傾けることによって左右に操作していくもの。以前レビューしたエキサイトトラックに操作感は近い。ただ、エキサイトトラックが後方の固定視点だったのに対し、ソニックはめまぐるしく視点が動く。場面によっては手前に走ってきたり、真横からの視点になったりする。視点変更があわただしいとはいえ、場面ごとに視点の位置は決まっているので、何度か遊べば、難しかった箇所も対応できるようになる。同じミッションを何度もプレイしてクリアしていく「覚えゲー」なのではないだろうか。
今回の体験版ではほぼ全編にわたってレースゲーム的な激しい移動の場面ばかりで、探索型アドベンチャーのシーンはなかった。操作方法を考えると、あっちこっちに移動してまわるミッションはやりづらいのではないだろうか。
また、ゲームシステム面でも今までのソニックとの大きな違いがある。まず、十字キーの上下で発動できる「スピードブレイク」と「タイムブレイク」。ステージ内にリングと同じように配置されているパールを集めるとソウルゲージが溜まり、十字キーの上を押すと「スピードブレイク」が発動し、ソウルゲージを消費する。スピードブレイク中は画面が歪むほどの速度にソニックの移動スピードがアップする。これは実際に体験するかムービーで見ないと分かりづらいと思うが、ものすごい疾走感がある。
同じようにソウルゲージを貯めて十字キーの下を押すと「タイムブレイク」が発動する。こちらはスピードブレイクとは逆で、画面がモノクロになりすべての移動速度が遅くなる。高速で回転する刃の間を駆け抜ける時などに使うようだ。この2つの新機能で、ソニックの速度にメリハリが生まれ、ゲームに深みが生まれてくるように思えた。
もう一つの特徴が「スキルリング」。これは全部で100個あるスキル(=能力)をソニックに装着させるシステムで、ミッション開始時にカスタマイズすることができる。各スキルは「ジャンプダッシュの飛行速度上昇」や「着地したときに初速が上昇」など、ソニックの基礎能力が上がるモノや「近くにあるパールを吸い寄せる」などの特殊能力もある。
このスキルリングにはそれぞれ消費スキルポイントが設定されており、ソニックが持つスキルポイント以上にはスキルを装備できない。挑戦するミッションごとにスキルの組み合わせを考える必要があるためか、スキル装備の組み合わせは4種類まで保存できるようになっている。また、体験版では確認できないのだが、ミッションに挑戦するごとに経験値が得られ、ソニックのレベルが上がるようになっている。レベルがあがるごとに最大リング数(=ヒットポイント)や、スキルポイントが増えるようだ。
これには正直、「面倒くさい」と感じた。体験版だから差し障りのないスキルだけが選べるようになっていたと言うこともあるのだろうが、どれを選んでも大して変化がなく、だったら最初から全部着けられるようにして欲しいと思えた。製品版では「このスキルがないとこのミッションはクリア不可能!」みたいな特殊なスキルが出てくることを期待したい。
Wiiリモコンという新しいインタフェイスと、自社の看板タイトルであるソニックを上手く両立させているタイトルであるように感じられたが、両方とも生かし切れているかどうかと考えると疑問符が浮かんでくる。感想を求められると「良くできているんだけどね…」と、奥歯に物が詰まったような歯切れの悪い答えが返ってくる仕上がりになっている。すべてにおいて80%の正解を出すような八方美人にならず、なにかの要素を犠牲にしてでも、飛び抜けたポイントがひとつ欲しいところだ。
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コメント
なかなか爽快なゲームなんかな?と思いきや、なんだかめんどくさそーなシステムがおまけみたいにくっついているようですねえ。
作り手も、まさに初めてのwiiって感じで作ってるんですかねえ。
ヘンテコリンな面白いゲームをたくさん期待してます。
投稿者 : よっと | 2007年03月12日 05:36
フレームレートは60fpsでしょうか?
CMでは30fpsだったので心配で
投稿者 : コバライネン | 2007年03月12日 11:41
ワイド表示には対応してましたか?
教えてくださると嬉しいです
投稿者 : MIN | 2007年03月13日 04:04
ソニアドからのファンなので買いました
ヒーローズよりは全然おもしろいがソニアド2は全く超えられない
勝手に前に進んでいくしスピンダッシュとかできないしでちょっと操作がヘン
ソニックなのに30fpsだったのは最悪
ソニアド2がなぜポリゴン削ってまで60fpsにしたのかをスタッフはよく思い出してほしい
やはりWiiは性能がきわめて低いと言わざるをえない
DBZスパーキングネオもそうだかPS2クラスのクオリティで
60fps出せない様では今後が不安だ
あ、ちなみに16:9には対応してます、ドットがザラザラになるけど
投稿者 : コバライネン | 2007年03月18日 11:03