2004年12月01日

任天堂の20世紀、任天堂の21世紀 8章:NINTENDO64 1998年(3)


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クリスマスが勝負の分かれ目
時のオカリナ発売後、12月には16本のソフトが発売される。1996年の頃を考えるとかなりの数だ。どのゲーム機でもそうだが、12月には大量にソフトが発売される。クリスマス、ボーナス、冬休み、そして正月とゲームソフトを買う機会が多いため12月に発売することのメリットは多い。しかし、大量のソフトが発売されるため他のソフトとの差別化が図れないと大量のソフトの中に埋もれてしまって誰も興味を持ってくれないことになる。

任天堂発売のソフトに注目してみていくと、まずは12月6日に発売の「バンジョーとカズーイの大冒険」がある。これは当時の任天堂のベストパートナーであるレアの開発によるもので、マリオ64タイプの3Dアクションゲーム。次に発売されるのが12日の「ピカチュウげんきでちゅう」である。このソフトは音声認識システム(NINTENDO64 VRS)を同梱し、マイクを通して画面の中のピカチュウとコミュニケーションを取るもので、品切れになり年が明けても手に入らない状態が続くほどの人気が出た。開発はマリーガルのアンブレラ。翌週18日には2本、「F1ワールドグランプリ」「マリオパーティー」が発売される。このうちF1ワールドグランプリは販売網が任天堂のものを使っただけで、本来はビデオシステムが発売する予定だった。マリオパーティーはハドソンが開発し、多数のミニゲームを盛り込んだまさにパーティー向けのソフトである。マリオパーティーは毎年新作が発売される人気シリーズとなった。

あと1年早ければ・・
サードパーティーのソフトもバリエーションに富んでおり、充実したラインナップでNINTENDO64は1998年を終える。このころにはすでにいわゆる"次世代ゲーム機戦争"はプレイステーションが勝利をものにしていた。セガサターンはすでに「ドリームキャスト」に世代交代をしており、NINTENDO64は相変わらず影が薄かった。発売初年度は無理だとしても、せめてあと一年早く1997年末にこのラインナップが揃っていれば事情は違っていただろう。

しかし、この1998年末のラインナップの充実ぶりも詳しく見ていくと少し違和感がある。確かにサードパーティーのソフトも増えてはいるが、売り上げでみると任天堂発売のソフトがそのほとんどを占めている。また、任天堂が発売したソフトにしても他社開発のものがほとんどで、任天堂が自ら開発したソフトは「時のオカリナ」のみだ。それを考えると1997年と大して違いはない。

沈黙の始まり
サードパーティーでも任天堂でもない、いわゆるセカンドパーティーと呼ばれる開発会社がこのころから目立つようになってくる。マリーガル内の各社やレア、ハル研などがそれにあたる。それらセカンドパーティーにソフトを開発させ、任天堂はそのソフトの評価やプロデュースをすることにより任天堂開発ソフトと同様のクオリティーを持つソフトが、任天堂内の開発チームを酷使することなく発売される。発売から2年が経過してようやく少数精鋭が形になったといえるだろう。しかし、手が空いた任天堂の開発チームはこのとき何をしていたのだろうか?

この年末を境として、任天堂は沈黙をはじめる。

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バンジョーとカズーイの大冒険

熊のバンジョーと鳥のカズーイが力を合わせて、魔女グランチルダからバンジョーの妹を取り返すために冒険を繰り広げる。

2つのキャラクターを併用することで様々なアクションを楽しむことができる。それらのアクションは一つ一つ教えられながら使えるようになるので覚えるのも簡単だ。レア特有の難易度の高さはあるが相変わらず完成度は高い。

キャンペーンとして東海道新幹線にキャラクターをペイントした車両を走らせ、車内でPRビデオを流すなどした。

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ピカチュウげんきでちゅう

音声認識システムを使用し、ピカチュウとコミュニケーションをとるゲーム

コントローラに比べて音声認識は確実性に欠けるが、ポケモンとのコミュニケーションというシチュエーションにより気にならないようになっている。子供が遊ぶ分には良いのだが、いい大人が遊ぶとちょっと恥ずかしい。

音声認識システムはこのソフトのほかに「電車でGO!64」(タイトー)にも対応している。

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マリオパーティー

マリオ、ドンキーコングなどの人気キャラクターが登場するボードゲーム。止まったマスによってミニゲームが楽しめる

ミニゲーム数は50種類以上もあり、もりだくさん。止まったマスの色によって1対3や2対2、4人対戦、1人用などのミニゲームの種類が変わる。

3Dスティックを手のひらでぐりぐりと回すミニゲームがあるが、アメリカで発売された際にそのミニゲームで手にけがをするなどと訴えられ、対策として手袋を配布することになってしまった。


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この記事の前後の記事
2004年12月01日:任天堂の20世紀、任天堂の21世紀 9章:NINTENDO64 1999年(1)
2004年11月30日:任天堂の20世紀、任天堂の21世紀 7章:NINTENDO64 1998年(2)

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