Wii「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」堀井雄二のコメント
Wii.comのクリエイターズボイスにゲームデザイナー堀井雄二氏のコメントが掲載された。内容は今週発売される「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」について。また、スクウェアエニックスの公式サイトではテレビCMの動画が複数掲載されている。
気になる部分をピックアップして紹介。
ボク的には他にもいろいろプロジェクトを抱えていて、かなり忙しかったので、「剣神」同様、ボクは監修だけというつもりでした。でも、ふと思ったんですね。Wiiという新しいハードで出すドラクエなんだから、やっぱ気が抜けないぞ! というわけでボクも全面的に参加することにしました。
今回堀井氏の役割は「シナリオ」「ゲームデザイン」「ゼネラルディレクター」ということで、かなり深く関わっている。なお、今作のプロデューサである市村龍太郎氏は「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」でもプロデューサーを務める。
スキルの敷居をあんまり高くしちゃうと、アクションゲームが苦手な人はクリアできなくなっちゃうし、逆にあんまり低くしちゃうと、アクションゲームが得意な人には簡単過ぎるということになっちゃうんですよね。だから、そのへんのバランスにはすごく気を使いました。たとえば、今作では剣を強化するということができるんですが、剣が強くなれば戦闘が楽になってくるので、アクションゲームが苦手な人でも、じっくり剣を強化することで先に進めるようになってます。
『DQソード』は、プレイした人全員に、エンディングまで行ってほしい。そういう難易度調整を心がけました。ちょっときついと思うようなステージに出くわしても、前のステージに戻って繰り返しプレイすれば、お金が貯まっていい防具が買えるし、素材も集まるんで剣も強化できます。あと経験値をためレベルをあげるとHPが増えていきます。もちろん仲間にもレベルアップがあり、レベルがあがると使える呪文や特技が増えていきます。そうやって強くなってから挑戦すると、きつかったステージも全然楽になっていると思いますよ。
今作では1つのステージを繰り返し遊べるようになっている。スーパーマリオワールド以降のマリオシリーズみたいなもんか。1回クリアする分にはそれほど難しくなく、隠し要素を満たすにはそれなりの時間とテクニックが必要になってくるのだろう。ステージクリア時にスコアも出るようだし、やり込み要素には期待したい。
仲間の一人にセティアという女の子がいるんだけど、どういう設定にしようかと考えたときに、『ドラゴンクエストVIII』のゼシカが魔法使い系だったんで、僧侶系の女の子がいいかな、と思って。で、僧侶だったらゴスロリ(ファッション)だろうとイメージラフを描いたりして。絶対領域、ここ重要とか(笑)。そしたら鳥山さんが、これまでにないくらい色っぽい女性を描いてくれたんですよ!絶対領域についてはWikipediaの該当項目に不必要なぐらい詳しくかかれているので説明は割愛。セティアのキャラクタデザインの完成度とパッケージイラストでの存在感は圧倒的。堀井さん、鳥山さん、よくやった。すばらしい。
ボイスについては、とにかく大げさにならず、自然な感じになるようにこだわりました。もともと、アクションゲームということもあって、シナリオはコンパクトですが、今回、声が入ったことで、すごくドラマティックになり、ボリュームも出たと思います。ぜひ楽しみにしてもらいたいですね。
「シナリオはコンパクト」とのことだが、それはあくまで1クリアに数十時間を要するRPGと比較してのことだろう。アクションゲームで長々とやられても疲れるだけなので、妥当な判断だとは思うが、ドラクエシリーズのイメージが前面に出ている分、ボリュームの少なさに不満を覚える人は多いかもしれない。
次の引用部分は余談
発売された『Wii Sports』をやってみると、面白いんですよね。ボクの中では特に、ボウリングが好きで、「これでもうボウリング場に行かなくていいじゃん」なんて思ったりして(笑)。この間なんて、パーフェクトを出しましたよ。12回連続ストライク(笑)。
(中略)
ボクが家で『Wii Sports』をやるときなんかは、けっこう寝っころがってやってたりするんだけど、『DQソード』も同じように、寝っころがりながらリモコンを振っても出来るようにしたいな、と思ってたんですよね。 さきほど話したボーリングのパーフェクトも、じつは寝転がったままプレイして出したもんなんです(笑)。
…絶句。やりこみすぎにもほどがあります、堀井さん。
本体が好調な売れ行きを続けているとはいえ、新作ソフト不足は否めない状況のWiiに、派生タイトルとはいえ、ネームバリューのあるドラクエシリーズの新作が登場するのは力強い。今月はドラクエソードに続いて「実況パワフルプロ野球Wii」や「桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!」、「マリオパーティ8」といった定番タイトルも続々とリリースされる。いい加減本体の品不足をなんとかして欲しいものだ。
ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔
発売日:2007/07/12
発売元:スクウェア・エニックス
定価:¥6,800
価格:¥6,120(10%OFF)
2007年07月10日:ニンテンドーDS「ASH(アルカイックシールドヒート)」の告知サイト開設
2007年07月07日:「どきどき魔女神判!」は東京ゲームショウ2006の時点で企画段階だった
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コメント
ホント…ドラクエ9今年中に発売してね、堀井さん…
って全部堀井さんが作っているわけじゃないけど…
投稿者 : タコライス | 2007年07月09日 21:40
音楽がすぎやまじゃないのがどうなんだろう?
タイトル曲だけであとは丸投げ
投稿者 : 夏 | 2007年07月10日 09:17