2016年02月17日

ガールズ&パンツァー4DX版を観るガルパンおじさんに、4DXおじさんからのアドバイス


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大ヒット上映中のガールズ&パンツァー劇場版が、ついに4DXに対応した。2月20日公開(一部は3月5日)
2014年末時点で、全国の映画館には3,364スクリーンあるが、そのうち、4DX対応スクリーンはわずか33スクリーンしかない。ガルパン劇場版4DXは、そのうち30スクリーンで上映される。ちなみに4DXに類似した別システムであるMX4Dはガルパン非対応。

*2月20日追記*
残りの3館も4DX上映が決定し、現在日本に存在する4DXシアター33館すべてで、ガールズ&パンツァー劇場版4DXが上映されることとなった。

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これらの上映館で一日中ガルパン4DXだけを上映するわけではなく、時間帯によって複数の作品を上映するパターンが多いが、それでも公開3ヵ月後のこのタイミングで、これだけの4DXシアターで上映されるのは快挙だ。
とはいえ、30館は全国のガルパンおじさんを格納するには少なすぎる。4DXの設備のサイズのせいで座席数も少ないのだ。そのため、ガルパンおじさんたちの4DXチケット争奪戦が発生し、映画館の予約システムは白旗を上げた(ポシュッ!)
システムダウンした予約システムにひたすらF5アタックを繰り返すガルパンおじさんたちに、劇場版序盤における知波単魂を感じた。突撃ーッ!

とはいえ、4DXシアターに殺到したガルパンおじさんたちも4DXのことをよくわかっていないようだ。聖グロリアーナ女学院に憧れて熱い紅茶を零さないように鑑賞するという寝言を言っている人もいる。

そこで、4DX対応シアターの少ない初期からわざわざ新幹線に乗って4DX映画を観に行くぐらいの4DX大好きおじさんが、4DX初体験のガルパンおじさんたちにアドバイスを授けようと思う。4DXおじさんは今まで10作品ほど4DXシアターで鑑賞している。

まず4DXとはなんぞや?というところから。
動く。とても激しく動く。映画ではなく、遊園地のアトラクション、つまり乗り物と考えてもらったほうが良い。シートベルトがついていないのが不思議なぐらいの動きっぷりだ。想像の数倍動く。

だいぶ激しいので荷物を足元に置くことが出来ない。膝の上に置くのもおすすめできない。
4DX専用の無料ロッカーがあるのでそちらに預けよう。ロッカーに限りがあるので複数人で観に来た場合は一緒のロッカーに入れよう。

あと、水が出る。風も吹く。とにかくいろんなことが起きる。すごい。
上映前にデモンストレーションムービーが流れるのだが、毎回どこかの席から悲鳴が上がる。想像よりも激しく動くし、激しく風が吹くし、激しく水が出る。

機能を全部並べるだけでもダラダラと長い文章になってしまうので、動画で見てもらったほうが早そうだ。

これらの機能が、一つの映画で全て出てくることはまずない。必要な機能が、必要なタイミングで適切に出てくる。
一切水が出てこない作品もあるし、ほとんどの機能を網羅する作品もある。シャボン玉と降雪機あたりがレア機能だが、ガルパンではおそらく出てこないだろう。

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メイン機能である動くシートは、4つ連結して動作することが割と重要。
中央のシートと比べると、左右のシートの動きが激しい。ガンガン動くのが好きなら、通路側のシートを取ろう。
この動くシートと映画との相性はさまざまで、正直4DXでみなくても良かったな…と思った作品もある。
いままでで、一番良かったのがゼロ・グラビティ。
激しく動くのではなく、宇宙空間を漂流する様子を、ゆっくりとした大きな動きで表現していた。オデッセイでも宇宙のシーンは近いものがあった。
参照:ゼロ・グラビティは4DX版を観ろ! | N-Styles

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マッドマックスも、アホみたいに激しいアクションをアホみたいに動くシートで楽しめて最高。ガルパン4DXはマッドマックスに近いだろう。そうなると、かなり激しい動きが期待できる。アホになろう。ちなみにマッドマックス4DXは全国でアンコール上映が行われている。
マッドマックスクラスの動きをするなら、ドリンクはこぼれるし、ポップコーンは飛び散るだろう。

それなのにユナイテッド・シネマは、ダージリンピーチティソーダ+ポップコーンM+フィルム風しおりがセットになった「ダージリン様のポップコーンセット」を販売する。これは罠だ。気をつけよう。
ドリンクはフタ+ストローなので戦車に乗っていないシーンで手を伸ばせば大丈夫だろうが、ポップコーンは上映中に食べないほうがいい。上映前に食べてしまうか、大きめのポリ袋を持参して荷物と一緒にロッカーに預け、持ち帰るか上映後に食べよう。

水の噴射も想像以上に容赦ない量をぶっかけてくる。
4DX3Dだと、3Dメガネが濡れて視界がゆがむこともある。
だが、ガルパンは4DX2Dなので割と安心。思う存分ぶっかけてもらおう。メガネ着用の方はハンカチをお忘れなく。

風やフラッシュ、バイブレーションも想像以上の効果を期待していいが、一つ期待しない方がいい機能がある。香りだ。
マレフィセントでは花畑の香り(と思わしきもの)、パシフィック・リムやAll You Need Is Killなどでは火薬の香り(と思わしきもの)が漂ってきた。
(と思わしきもの)とわざわざ書いたのは、よくわからなかったからだ。
それっぽいシーンが終わる辺りで、「そういえばさっき、なんか臭かったな」と感想が出る程度である。
ガルパン4DXで女子高生の香りやお風呂の匂いがする、なんてことは考えないほうがいい。

匂いは残念であるものの、4DXは期待以上のガルパン体験をもたらしてくれるだろう。
4DX2D作品は、通常上映の+1,000円と若干高額だが、その差額以上の価値はあると思っていい。4DX対応の新作が不振な時期などで、過去の人気4DX作品がリバイバル上映されることがよくあるが、ガルパン4DXがその地位につく可能性は十分に高いと考えている。

ちなみに、書き忘れたがガルパン劇場版は鑑賞済みで、テレビシリーズも2周観ている。
2周目はだいぶひどいチートを使ったが。

amazonプライム会員なら、2月20日まで全話+OVAが見放題なので、今のうちに見ておこう。(追記:どうも延長されたっぽい)

あと、4DXおじさんからのお願いだが、ガルパン4DXを鑑賞したら、自分の言葉で感想を書いてほしい。ガルパンおじさんたちの様式美として「ガルパンは良いぞ」で済ませるのが流儀であることは十分承知している。だが、テンプレ文章で薦められるがまま観に行って、感想までテンプレ文章であれば、機械と変わらないのではないか。うまいものを食って「味がする」という雑すぎる感想を言い始める人間を何度か目撃しているので、圧倒的なものに遭遇したときに正しく感想を言葉に出来ないことは理解している。
どんなに拙くてもいいから自分自身の言葉で、4DXで感じたことを表現してほしい。健闘を期待している。

--以下追記--
注意点で大事な部分が抜けていたので追記。
トイレ重要。マジ重要。
激しく体が動かされるし、風によっておなかが冷やされたりするので、人によってはトイレが近くなる可能性がある。また、食後すぐに乗り込むと吐き気が出る恐れもある。
そのため、4DXを鑑賞する前は飲食を控えて、トイレを済ませてから乗り込もう。

また、動きを考慮して一番前の席でもスクリーンから結構距離があるので、普段の映画館の感覚で後ろの方の席を取るよりも、最前列のチケットを取る方が断然おすすめ。
そして、激しくシートが動いても画面が視点からずれにくい中央寄りの座席がいい。左右の端は割とつらい。なので、中央ど真ん中が特等席だ(4DXおじさん個人の感想です・上映館によっては近すぎて見づらい可能性もあります)

以上のアドバイスを参考に、ガルパン4DXを思う存分楽しんでください。
それではみなさん、パンツァー・フォー!

*2月23日追記*
鑑賞した。感想はこちら。
ガルパン4DXは最強の4DX映画だった | N-Styles


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