2019年04月16日

KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-の第1話放送によせて


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4月16日1時35分にKING OF PRISM -Shiny Seven Stars-の第1話がテレビ東京・テレビ愛知で放送される。
テレビシリーズは全12話で、3話ずつ4章に分けて映画館で先行上映されるというかなり特殊な公開方法を採用しているため、今回放送の第1話は1ヶ月以上前に鑑賞済みだ。現時点で第3章(7-9話)まで上映されている。

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KING OF PRISMはキンプリと略すのが一般的だが、どこかのアイドルグループとバッティングしてしまい、様々な別の略称が自然発生して公式にスッスッスという謎略称が提案されるもいまいち定着せず、SEOが重要な現代において割と困ったことになっている作品だ。とりあえず本記事において、今回テレビ放送されるシリーズはキンプリSSSと呼ぶことにする。

2013年にテレビ放送されたアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」が大本で、スピンオフである2016年公開の劇場版アニメ「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(通称キンプリ)と、2017年の「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」(通称キンプラ)に続く、KING OF PRISMシリーズとしては第3作となる作品がキンプリSSSだ。

本記事は、キンプリSSSの第3章、9話までのネタバレを含むのでご注意いただきたいが、キンプリも「『巨大な剣を鋼の腹筋で跳ね返してケツからはちみつが出てハリウッド行きの電車に乗って星座になった』というネタバレを見て映画館に行ったけど、実際にそのとおりの映像が流れたのに、想像と全然違った」という感想があったし、キンプラの最大のネタバレが「地球は黄色い」だったり、ネタバレを見ても見なくても意味がわからない作品なので、あまり気にせずネタバレを書きまくることにする。細かい用語解説は省いているので途中でわからない単語があっても「なんかよくわからんこと書いてるな」と読み飛ばしてほしい。
推敲なしで書きなぐっているので読みづらい部分はご容赦いただきたい。

私とキンプリとの関係については、前作の感想や関連記事も合わせてご参照いただきたい。
私はキンプラに殺された

キンプリSSSは、番組表の上では先週から放送されているわけだが、先週公開されたのは第0話である。
第1話では、主人公のモノローグで今までのストーリーをおさらいしてくれる。密度が濃い上に独自の世界観を持つ作品なので、このモノローグは大変親切だ。しかし、その説明に大きな問題がある。

主人公は冒頭で「プリズムショーって知ってる?プリズムショーは、歌、ダンス、プリズムジャンプを組み合わせた総合エンターテインメントショーのこと」と言って「プリズムショー」というこの作品の根幹となる要素を解説しているのだが「プリズムジャンプ」という新たな未知のワードを解説に盛り込み、その説明をしない。例えるなら、カレーを全く知らない人に「カレーライスは、ご飯にカレールウをかけたものだよ」と教えるようなものだ。
第1話はそのまま本編に突入し、今までのシリーズで最大のダメージを(視聴者に)与えるプリズムジャンプが放たれる。多分相当な衝撃をうけるだろう。今までの作品を鑑賞済みの我々もだいぶ脳にダメージを受けた。

そのため、第0話で「プリズムジャンプとは何なのかをタレントや声優を呼んで解説する」という試みが行われたのである。
サンシャイン池崎さんが「キンプリを知らない芸人」という枠でスタジオに呼ばれ、楽屋も隔離され、作品に対する一切の説明を受けないまま出演声優やキンプリ好きタレントとトークを強いられた。
話を振られると、芸人なのでボケようと思い、ありえないことを言うのだが他のタレントからツッコミではなく「割と近い」「プリズムスタァの素質がある」と同意が返ってくる。完全にボケ殺し。
自分のボケを超える映像を見せられ、「意味がわからないけど面白い」と素のリアクションを返す池崎さんに対し、放送後にキンプリファンのみなさんの好感度が急上昇。
「縁もゆかりもないのに女性ファンが多いアニメの第0話に呼ばれ、作品のことを全く知らず、適当なボケを言いまくった」という、下手すると炎上しかねない状況でファンのみんなから感謝されまくるという奇跡が起きた。

そのあと第3章を見に行ってくれた。本当にありがたい。サンシャイン池崎さん、ありがとう。芸人人生にプリズムの煌めきがありますように。

だいぶ話がそれたが、第0話を見ればこの作品がわかるかというと、やっぱりよくわからないだろう。「よくわからないけど、なんかすごい映像が流れてる」ぐらいの気持ちで見てほしい。劇場公開クオリティの映像が深夜アニメで毎週見られるのだ。冒頭数分でなんか異様にねっとりした声のキャラが歯ブラシを加えてタテタテヨコヨコとか言い出してもチャンネルを変えないでほしい。

第1話はプロローグである。第2話からが各キャラの掘り下げ回となる。各話のつながりはあまり強くないのでオムニバス作品として楽しんでもいい。第0話と第1話でプリズムジャンプとはなにか、彼らはなぜ戦っているのか、なんとなくわかってもらえればいい。
軍服のような黒い服を着て高い場所でムチを振るう人が敵サイドのボス、軍服のような白い服を着て協会のような場所で髪をいじってる人が主人公サイドのボスということがわかればだいたいなんとかなるだろう。

まだ最終章が未公開なので、物語の結末はわからないが、黒い服を着た敵サイドのボスが救済される作品だと思っている。彼の表情の変化を楽しんでほしい。

第9話の時点で想像を超えた新要素をぶち込んできて、それに対するなんの説明もしていないし、残り3話で回収できそうにない伏線が残されたままなので「あっ、監督キンプリSSSで終わらせる気ないな」と思っている。
キンプリ第1作のときは、主題歌のCD発売予定すら決まってなく、DVD化も未定で、それなのにラストに次回予告を入れた監督である。我々リピーターが何度も映画館に通った結果、続編が作られた。キンプラでスピンオフ元であるレインボーライブからの続投キャラの物語が綺麗に収まったものの、キンプリから登場した主人公たちの話が描ききれておらず、TVシリーズは我々が熱望したものである。
「長い時間をかけてひとりひとりを描いてほしい、だけど映画館でも見たい」そんな我々の要望を叶えてくれたのがキンプリSSSである。

この作品でエーデルローズのみんなの物語に一定の終止符が打たれ、苦悩に満ちた人生を歩んだ仁も救済されることだろう。しかし、監督はまだこの話を続けたいと思っているようだ。ファンの力を金に変えて、次回作につなげる必要がある。

趣味の世界で「沼」という言葉がある。以前SideM沼に引きずり込まれたときに「沼」は「温泉」だと気づいた。温泉は沼のようにネガティブなイメージではない。暖かく、心地よく、そして一度入るとなかなか出られず、他の人も呼びたくなるものだ。
SideM沼と私

キンプリも温泉である。その証拠に、入浴シーンがやたら多い。
見ている間は目から汗が出て、見終わったあと元気になる、温泉だ。
この温泉で結構な時間と金額を放出しているので、あまり自主的に引きずり込むようなことはしないのだが、監督が次を撮りたいと思っているのなら、その手伝いをしてやろうと今回の記事を書いた。

繰り返しになるが、第1話は本当に衝撃的だ。
あれを一発で理解できる人はあまりいないだろう。よくもまあ1話にあれだけの話を詰め込んだものだ。最近は安価で見られる合法的な動画配信サイトが多数存在し、第1話だけなら無料配信も多い。騙されたと思って見てほしい。

面白半分で、見てほしい。
意味不明な映像を見てゲラゲラ笑ってほしい。
戸惑いは2秒、あとは楽しさが永遠だ。
よくわからない部分にほんの少しでも興味を持ったら、過去の作品に触れてほしい。
ひと通り見終わったら、またキンプリSSSに戻って欲しい。
とんでもない展開のおもしろ映像が涙なしでは見られなくなる(タテタテヨコヨコは除く。流石にあそこで泣くのは無理)

第2話以降は第1話のようなジェットコースター感は薄れて、もう少し落ち着いて見られる。
せっかくなのでざっくりと感想というか雑感を書いておこう。

第2話は今回の作品でも1,2を争う名エピソードだろう。前半に人物を掘り下げるストーリーが描かれ、後半に披露されるプリズムジャンプでその答えを出すという、今回の作品のフォーマットが理解できるだろう。

第3話は、だいたいカヅキが悪い。あの界隈のトラブルは全部カヅキのせいだ。
そしてタイガのプリズムジャンプの意味を考えるとタイガが大好きになるだろう。
ただし、このエピソードを理解するにはレインボーライブを一通り見る必要がある。
全51話あるが時間に余裕があればYoutubeで全話公開中なので楽しんでほしい。
時間がなければ23話40話だけでもいい。

第4話は普段のカケルとのギャップを楽しむエピソードなので、単体で見るのと、今までの作品を鑑賞済みかどうかで印象が変わるだろう。
時間がなければ第4話を見たあとで第2話を見返して、カケルの言葉の重みを感じるだけでも良い。真田さんの顔芸を楽しむだけでもいい。

初のシュワルツローズ側から描かれるエピソード、第5話は物語に深みを与えている。
後半で描かれるトラブルは、舞台版キンプリで実際に起きたアクシデントをもとにしている。
このエピソードを見ると、みんなジョージが大好きになる。仁の言動にも注目したい。

第6話は他のエピソードと比べると地味に感じるかもしれないが、未回収の伏線があり、今後の展開が気になるところだ。あの監督のことだから、オーディオコメンタリーや雑誌インタビューでさらっと回収する可能性もある。放置するかもしれない。

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レオを描いた第7話は…第7話は…ちょっと冷静に言葉にできない。
私が登場キャラの中で一番好きなのが西園寺レオだ。
その、レオのキャラ設定の中で唯一違和感があった部分が、完璧な形で解決され、ますますレオが好きになった。
プリズムショーが始まる前のレオの登場シーンを見た瞬間、すべてを理解し、タオルの重さが変化するほど泣いた。
何度も繰り返し彼のプリズムショーを見たい、応援したい、しかし、レオが酷い目に遭うシーンは見たくない。
応援上映で思う存分iizeしたいが、あのシーンは何も言えない。
自分を偽らずに生きていくことを決めたレオを応援したい。
どうしたらいいのだ。
どうしろというのだ。
テレビ版が配信されてからあのシーンスキップすればいいか。
あと、多分この記事は監督かその近い人の目につくだろうから書いておくけど、実家に帰ったときの髪型の作画ミスをテレビ放送前に修正お願いします。

第8話は、レインボーライブ完結編と言ってもいいかもしれない。
これはキンプリの中のエピソードではなく、レインボーライブのいとちゃんの弟としてのユウくんの物語を完結させるための話だ。
ハッピーレイン、ベルローズ、オーバーザレインボーの魂を受け継ぎ、虹の向こうに輝く7つの星を見出した天才ゼウスの成長譚である。

現時点で最新エピソードである第9話はあらゆる意味で問題作だ。
アレク回だが、タイガ推しの人たちには応援するのが難しい内容だし、なんだあの生き物は。
今作から入った人たちは「結局あの子なんだったの」と思うし、我々も「結局あの子なんだったの」という話をしていろいろ推測している段階だ。
あと、緒方恵美に「逃げちゃだめよ」って言わせたかっただけだろ。

残り3エピソードで、シン・ルヰの思わせぶりな伏線が回収される予定だ。
一体どうなることだろう。
楽しみであるが、怖くもある。


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