マリオカート7 7年度連続ミリオン達成

マリオカート7とNewスーパーマリオブラザーズ2が100万本を突破している。
年度末決算資料ではなく、第3四半期決算資料なので、2017年4月1日から12月31日までの9ヶ月間の売上である。当然ながら、2016年以前の売上はカウントされていない。

マリオカートシリーズ最新作のマリオカート8DXがすでに大きなセールスを上げている中で、2つ前のタイトルがミリオンを達成している。発売は2011年だ。すでに7年目に突入している。
Newスーパーマリオブラザーズ2も2012年発売で、6年目だ。

おそろしいことに、この2タイトルは毎年度100万本超えを続けている。
マリオカート7は7年連続ミリオン、Newスーパーマリオブラザーズ2は6年連続ミリオンだ。
ニンテンドー3DSの勢いを見る限り、さすがに来年度もミリオン達成は難しいだろうが立派な記録だ。

さすがにこんな記録は前代未聞だろうと思って、過去の決算情報から調べてみた。
ミリオン達成ソフトが掲載され始めたのは2007年3月期決算(2006年4月〜2007年3月)からなので、2006年4月以降に発売されたソフトに限定した。

すると、7年連続ミリオン達成しているソフトは存在した。
しかも2本。

一つはニンテンドーDSの「Newスーパーマリオブラザーズ」だ。
2006年に発売されて、初年度で950万本を超え、Newスーパーマリオブラザーズ2の発売される2013年3月期まで売れ続けた。400万本を超える年も多く、トータルで3,000万本を超えた。

もう一つは、家庭用ゲーム機向けソフトとしては世界で一番売れたタイトルである「Wii Sports」だ。
奇しくもNewスーパーマリオブラザーズと同じく2007年3月期から2013年3月期まで売れ続けた。
その7年間のうち、4年間はミリオンどころではなく、脅威の1,000万本超えである。
トータルの売上はなんと8,283万本。
……海外でWii本体同梱で販売されていたという事情は気にしないでおこう。

今後、このように長く売れ続けるタイトルは生まれるだろうか。

SNSの普及で様々なブームが消費され、流行の廃れる速度が早くなっており、スマホアプリとの客の奪い合いが発生する中、一つのタイトルで長く話題を保ちつづけるのは難しい。

しかし、セールスの長期化にプラスに材料もある。
ダウンロードコンテンツでの機能の拡充や、有料ネットワークサービスでの収益の継続化は長期セールスの後押しになるだろう。
また、プレイステーション4PROやXbox OneXのように、Switchも上位互換機種ないしは携帯特化型バリエーションが出て、息の長いプラットフォームになるとすれば、8年を超える長期セールスも可能性としてあり得るのではないだろうか。

【2月2日追記】
マリオカート7やNewスーパーマリオブラザーズ2の売上に、バンドル版が入っているのではという指摘があった。
たしかに、海外でマリオカート7のダウンロード版が同梱されたニンテンドー2DSが発売されたり、国内でもNewスーパーマリオブラザーズ2のダウンロード版同梱ニンテンドー2DSが販売されていた。
Wii Sports同様、ソフト単体で買われたわけではなくチート気味ではあるが、発売から何年も経過して同梱版に選ばれるのもある意味すごい。