2014年12月30日

2014年買ってよかったもの


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年末ぎりぎりになってしまったが、去年書いた良かった物リストがそこそこ好評だったので、今年も書くことにした。

去年の記事:2013年買ってよかったもの

Macbook PRO Retina 15インチ

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左が今回買ったもの。右は去年中古で安く譲っていただいたMacbookAir
一度性能が上がると元には戻れないと思った。快適すぎる。

iPhone6Plus

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真ん中がiPhone6Plus。左がiPhone5、右はNexus7(2013)
発売前からさんざん、でかい、でかすぎると言われていたが、実際に買ってみると、でかい、でかすぎる。3日ほどで慣れたけど。
手ぶれ補正のお陰で、光量が足りなくてもシャッタースピードを稼げるので夜景撮りに強い。

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New ニンテンドー3DS

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スマブラ用に購入。
フェルト風と木製風のパネルを組み合わせて使っている。手触りがとても良い。
Newになったことで、メニュー周りの性能が上がってゲームプレイが非常に快適になった。

駆け足気味に簡単に紹介したが、次は最高の買い物だったので詳しく紹介したい。

大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U(と、プレイ環境一式)

最大8人プレイが出来るようになった今回のスマブラを満喫するためにまずは環境を整えた。
今回スマブラ発売にあわせて購入したのは以下のとおり。

ダウンロード版ソフトと58インチのテレビとBlu-rayプレイヤ内蔵の5.1chスピーカー付きAVアンプとラックとアダプタとコントローラ一式とAmiibo。
ラックに入れるとAVアンプの赤外線リモコンが届きにくかったので、赤外線延長用機器も。

また、スマブラとは直接関係ないけど、テレビ録画用のHDDと大画面を満喫するためのコンテンツ一式。それと、以前使っていたテレビを寝室に移動するための配線用のもの。これで隣の部屋までアンテナとLANケーブルを伸ばせる。
細かいので省くが、他にもフラットなLANケーブルとかアンテナケーブルとか結線用のリボン、耐震用品なども購入した。

ちなみに以前使っていたテレビは37インチ。

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東芝の37Z7000。ゲーム用の低遅延モードも搭載されていて、一人でスマブラをプレイする分には問題ない大きさだ。

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同じアングルで撮影した今回購入した東芝58Z9Xがこちら。58インチ。
面積比で約2.5倍になる。
でかいし明るい。設定によっては眩しすぎるぐらい。

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並べるとこんな感じ。

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サイズ感を確認するために、楽園追放のBlu-rayを再生してうどん(と思われる何か)を食べるアンジェラ・バルザックさんと並んで撮影。
バストショットの場合、現実の人間より大きく映るイメージ。
一部の人には画面いっぱいに広がるアンジェラさんのケツを観るだけでも25万のテレビの元が取れるだろう。
でかい。でかいけど、iPhone6Plusでも書いたように人はでかいものにすぐに慣れる。1週間ほどで慣れた。

フルHD(1920×1080)ではなく、その縦横2倍である4K(3840×2160)のパネルを使用している。
4Kチューナーは搭載されていないモデルなので、外部チューナーや4Kカメラ、パソコンなどの4K出力を持つ機器を繋がない限りは4Kになるようにアップコンバートして出力することになる。
まだ4K映像が普及していないので、Wii Uも当然フルHDまでしか出力できないわけだがちゃんとアップコンバートして4倍ドットのギザギザした映像ではなく、滑らかになっている。

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4KアップコンバートをOFFにするデモンストレーションモード(リモコンのサブメニュー→その他の操作→デモンストレーション)を使って比較するとこのような感じ。
左がフルHDをそのまま4倍にして出力したもの、右が4Kアップコンバートしたもの。
マルシー部分で顕著にその効果が出ているものの、完璧ではないので若干ギザギザ感は残っている。

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ゲームよりもBlu-rayソースのほうが差がわかりやすい。
スターウォーズエピソード1のスタッフロールのパドメの部分を拡大。
4つずつのドットで描かれているソースが、補完されている様子がわかるだろう。撮影時のミスでドットに隙間が増えて色も違っているが実際はそんなことはない。
字幕が特に補完が有効に働くが、群衆シーンで小さく写っているキャラも輪郭がくっきりとしている。

ただ、地デジだと、もともとのビットレートが低いため4Kにアップコンバートしてもブロックノイズが強く出ていてあまり恩恵はない感じだ。

テレビ機能に関しては、番組表が4K対応の高精細で番組説明の文字数が多く非常に読みやすかったり、「タイムシフト」という6チャンネルの全録機能があったりしてとても充実している。
設定と接続したHDD容量次第だが、うちの設定では2週間ほどの番組がいつでも観られる。ちらっと観た面白い番組を先週分から楽しめたり、新番組の第1話を全部チェックしたりできる。
同じメーカーの強みで、この58Z9Xで撮った番組やタイムシフト録画番組を寝室に移動した前の37Z7000でLAN越しに観ることも可能だ。

基本機能は世代を経るにつれ、どんどん磨かれているので、地デジや録画機能が備わるようになって半年ごとに何年も改善され続けた結果、かなり極まっている感がある。不満点をさがすほうが大変なぐらい。

で、スマブラはどうだったかというと、8人対戦は最高だった。

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奇跡的にスケジュール調整の成功して8人ちょうど集めることができた。
でっかい画面だと、特大ステージで引きの映像になってもキャラの動きがはっきり見える。
テレビから離れていてもキャラを見失わない…と言いたいところだが、でかい画面の中で上下左右激しく動くのであっという間に見失う。
キャラにちゃんと名前を設定しておくことを推奨する。キャラ選択画面で名前の入力ができるのだが、8人同時にソフトウェアキーボード(ケータイ打ち)が動かせるという驚きの仕様だった。

慣れないうちはそれでも見失うので、「自分を見失った」「自分の居場所がわからない」「自分を探している」といい年した大人が、モラトリアム期のような発言を繰り返していた。

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4人対戦だと、ゲーム全体がある程度は俯瞰で観ることができるのに対し、8人対戦だと完全にカオスだ。自分と、周りの数体のキャラは把握できるが、視界の外から遠距離攻撃を食らうとひとたまりもない。
遠隔攻撃を狙っている側も、また他のプレイヤから狙われているのでなにが起きるかさっぱりわからない。

良い展開で試合を進めたので、今回は1位を取っただろうと思ったら、他のプレイヤが操作する「むらびと」が高い位置から延々とボーリング玉を落としていて大量撃墜をしていたりする。
悪く言えば大味だが、初心者も十分勝てる可能性があるのでみんな笑顔で何時間も遊び続けていた。
欲を言えば4人対戦と比べると8人対戦はオプションもステージもギミックも少なく、全部入れろとは言わないがもっと充実させてほしいと思った。

大きなステージで逃げっぱなしで勝つ方法があるため、ストック制よりはタイム制のほうがいい。また、ハンディキャップはオンにしたほうが盛り上がる。
変化を楽しみたいなら、アイテムスイッチを爆発物オンリーにするとか、ハンマーだけにするとかやってみるといい。

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USBハブを経由することで、ゲームキューブコントローラを8個接続できる。
ちゃんと事前に打ち合わせして、各自持ってきていただくコントローラの個数を指定していたのだが、持っているコントローラを全部持ってきてしまった人がいたのでひどいことになった。
差し込む順番は無関係で、エントリー画面でボタンを押した順番に1〜8Pの設定が行われる。
座る位置順にボタンを押してくとわかりやすい。

最初は8人のバトルロイヤルにしていたのだが、「4vs4」や「2vs2vs2vs2」のチーム戦にすると、攻撃対象が減るのでごちゃごちゃ感が多少緩和されるし、ゲームが苦手な人も貢献できるので非常に盛り上がる。
トイレに行きたくなったら、amiiboに代理に入ってもらうということもやってみた。便利。

4Kアップコンバートしていると遅延が気になるところだが、マリオカート8を使ってテストしたところ問題ないようだ。
ゲームパッドでは遅延が1フレーム(1/60秒)以下らしいので、同時に撮影してタイム表示がどれくらいずれているかで判別できる。

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映画用のモードだと約0.2秒ほどずれている様子。
これだと早いレスポンスが求められるゲームでは支障出る可能性がある。
音ゲーは特に難しいだろう。

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ゲーム専用モードにすると、タイム差がゼロになっているので映像の遅延は1フレーム以下であることが分かる(表示上は1/1000秒単位だが、実際の画面描画は60fps)

音声については、カラオケUの遅延テイストで確認すると、AVシステムから音声を出しているせいか、50ミリ秒(0.05秒)ほどずれていた。
テレビに搭載されたゲームモードにカラオケ用の設定があり、Wii UとテレビをHDMIケーブルで直結してテレビ内蔵のスピーカーからの出力で0ミリ秒の遅延(=遅延なし)になった。
ちょっと面倒だが、このモードなら音ゲーも問題なくプレイできるだろう。

面倒というのには訳があって、AVアンプ(BDV-N1)とテレビの配線を変える必要がある。

avamp.png

現在、パターンAの接続方法を使っていて、音声遅延なしにするためにはパターンBに付け替える必要がある。
パターンAだとゲームをする時とBlu-rayを観るときでテレビ側の設定(映像モードの切り替え)を行う必要があるし、入力モードの切替もテレビとAVアンプの両方で行う必要がある。

パターンBだとテレビに直接つながっている機器ごとに画像モードの切り替えが記憶されるので、その手間がなくなるし、テレビから音を出すように切り替えれば音声遅延をなくすこともできるのだが、もっと大きな問題がある。5.1ch出力ができないのだ。
テレビからAVアンプに対して音声出力をしているのだが、テレビからHDMI経由で外に音を出すので、通常とは逆方向になり、ARCという仕組みを使うことになる。
ARCは光デジタル端子相当の信号しか出せないため、5.1chリニアPCMの音声は帯域が足りず、出力できない。

この点については不満だが、現在の構成にはおおむね満足している。
スピーカーの質を極めている人たちにはBDV-N1は安っぽいスピーカーに感じられるだろうが、集合住宅で大音量は出せないので、自分としては後ろから音が聞こえるだけで十分満足だ。

また、BDV-N1がリアスピーカーが本体とワイヤレス接続の構成になっているので、配線がとても楽なのもよかった。
リアスピーカーはいい感じに設置できたが、ウーファーの上にフロントスピーカー載せているし、左右の高さが違うという有り様だけど、まあテレビの内蔵スピーカーよりマシだし別にいいかという気持ちになっている。

杉村啓著「白熱日本酒教室」

献血のたびに消毒後の赤くなった肌を見られて「お酒苦手でしょう」と言われるほどアルコールがダメで、10年以上アルコールを摂取しておらず、これからの人生も酒を飲むことは決してないと思っているのだが、著者から直接薦められたので購入した日本酒本。

酒はダメだけど、酒の席は好きなので烏龍茶を飲みながらつまみをつついていて、店員が勧める日本酒の話も対岸の火事のように聞き流していたのだけど、この本を読んでから日本酒の豊富なお店におじゃました時に店員のトークを楽しむことができた。

この本は、日本酒を飲まない人間には暗号にしか思えない、ラベルに書かれた専門用語や数字を読み解くための入門書である。

中の人とつながりがなければ決して手にすることはなかった本だけど、話の流れでうっかり買ってしまったことを幸運に思えた。
アルコールを全く飲めない人間がこれだけ楽しめるのだから、日本酒を飲む人が読めばどれだけ楽しめるのだろうかと思う。飲めないくせに酒の席でうんちくを語りたくなる、素晴らしい本だ。

松浦だるま著「誘(いざな)」

こちらも中の人繋がりで買った。作者じゃなく、編集者の方。白熱日本酒教室も同じ編集者。
作者は小説家ではなくて漫画家。自身の漫画作品「累(かさね)」の前日談として執筆した処女小説である。

久しぶりにあったときに酒の席で「すごい作品ができた」「並の小説家より文章がうまい」とベタ褒めしていて、そんなに露骨に薦めなくても…と引くぐらいのレベルだったが、読んだあとで同じ感想を抱いたので、完全に本心で言っていただけだったようだ。

漫画版、累の主人公の母親が小説版の主人公。まずは累のほうを読んだ上で誘を読むとよりいっそう楽しめる。

漫画版同様、醜悪な容貌を持つ少女に振りかかる運命を描いた作品で、美しいものに対する妬み、恨み、呪いそして、怒りが溢れてくる。
絵ではなく、文章だけで描かれているので心理描写がより一層際立っている。
美醜に対する描写だけではなく、僅かな手がかりを元に山村に残る言い伝えのルーツを探る伝奇物としても興味深い展開を見せ、あらゆる要素が絡み合ってクライマックスにつながっていく。

読み始めたら止められなくなり、風呂の中で読んでいたので完全にお湯が冷めてしまって風邪を引きそうになった。
それで、一体どういう頭の構造をしていたらこんな本を書けるんだと思って作者のTwitterを見たらこんなかんじになっていたので、なるほどなーと思ったのでした。


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