2007年12月21日

50本レビュー 3本目:「星のカービィ 夢の泉の物語」


スポンサーリンク

タイトル:星のカービィ 夢の泉の物語
発売:任天堂
開発:HAL研究所
ハード:ファミリーコンピュータ
発売日:1993年03月23日
バーチャルコンソール配信開始:2007年02月27日

1992年4月27日に発売されたゲームボーイ用アクションゲーム「星のカービィ」は、非常にシンプルで初心者でも楽しめる作りで、多数の魅力的なキャラクタや、印象に残る音楽が組み合わさった完成度の高いゲームで、長年にわたって関連作品が作られている。

シンプルでありながら細かい部分に目を向けると、今までのアクションゲームにない特徴がいくつかある。最大の特徴はホバリングだろう。スーパーマリオギャラクシーのレビューでスピンジャンプの有効性について書いたが、星のカービィではホバリングというアイデアで、アクションゲームでストレスになりやすい"落下"を回避している。

今作「星のカービィ 夢の泉の物語」は星のカービィシリーズ第2弾で、すでに後継機のスーパーファミコンが発売されたあとの、ファミリーコンピュータ末期にリリースされたタイトルだ。(ファミコンとしては)大容量のROMを使用したボリューム感と、ファミコンソフトとしてはかなり美しいグラフィックが印象深い。2002年10月25日には、ゲームボーイアドバンスでリメイク作「星のカービィ 夢の泉デラックス」がリリースされている。

最終ステージの中ボス戦で闘う順番を選べる以外は、一つ一つステージをクリアしていく一本道の「星のカービィ」に対し、「夢の泉の物語」は、ある程度ステージを選択してバラバラの順番で遊べるようになっている。また、随所にミニゲームが盛り込まれ、飽きさせない作りとなっている。ちょうど、スーパーマリオブラザーズからスーパーマリオブラザーズ3になったような進化をしている。だとすると、マリオ2は星のカービィのエクストラモードにあたるだろうか。

第一作との細かな違いは多数あるが、最大の特徴はカービィが「コピー能力」を手に入れた事だろう。今となってはカービィといえばコピー能力、コピー能力と言えばカービィと言われる(かもしれない)ぐらい、カービィを特徴付ける能力なのだが、第一作ではカービィにコピー能力がなかった。敵を飲み込むことで、その敵の能力をコピーし、自分のモノにできる。これで遊びの幅は大幅に広がり、その後の星のカービィシリーズの方向性が定まったと言える。

遊びの幅が広がった分、初心者向けに特化していた第一作と比べると若干難度が上がってはいるが、完全クリアを目指さなければ、何度もプレイしているうちに簡単にクリアできる程度の難易度になっている。それでも最近の複雑化しているアクションゲームと比べると、シンプルで遊びやすい。今でも通用するおもしろさだ。

また、今作では大乱闘スマッシュブラザーズXでプレイヤキャラとして使用可能となる「メタナイト」が今作で初登場している。スマブラXの予習をかねて、ダウンロードしてみるのはどうだろうか?

星のカービィ 夢の泉デラックス星のカービィ 夢の泉デラックス
発売日:2002/10/25
発売元:任天堂
定価:¥ 5,040


スポンサーリンク


この記事の前後の記事
2007年12月21日:50本レビュー 4本目:「Wii Fit」
2007年12月21日:ジャンプフェスタにWii「大乱闘スマッシュブラザーズX」がプレイアブル出展

最新記事
2024年02月20日:3万アカウントの凍結を見届けた 趣味としてのTwitter(X)スパム報告
2023年06月25日:任天堂株主総会レポート2023
2023年06月21日:レビュー:ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
2022年06月30日:任天堂株主総会レポート2022
2022年03月15日:Hue Sync Boxで映像とゲームを画面の外から強化する
2021年03月11日:シンエヴァを鑑賞した人たちを鑑賞した[ややネタバレあり]
2021年02月12日:藤子・F・不二雄「ノスタル爺」を読み解く
2021年01月18日:「呪術廻戦」単行本での加筆修正一覧(15巻まで)
2020年09月28日:「2.5次元の誘惑」がとにかく熱い
2020年04月08日:緊急事態宣言が発令された日の雑感


コメント

6歳の時夢の泉デラックスでゲーム好きになりました。
しかし完全クリアは12歳。メタナイトでゴーがおもしろすぎる。


- N-Styles -