2017年12月27日

Google HomeはAmazon Echoよりも優秀(いまのところ)


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現在抽選販売のような形で売られているAmazon Echo(正確には廉価版のAmazon Echo dot)を運よく購入できたので1カ月ほど使用している。
Amazon Echoが届いた後、Google Home miniも半額セールをやっていたので、比較するのも面白いと思い注文してみた。

echo_home-1.jpg

両社を比較してしばらく運用してみたが、先に結論から書くと、Google Homeのほうが優秀だ。
ただし、こういったAIスピーカーのハードウェアはただの窓口にしかすぎず、クラウド上にあるサービスが本体であるため、買い替えなくても日々性能が進化していく。よって、「2017年末の日本において、Google Homeの方が優秀」という但し書きが必要となる。
今後、Amazon Echoの性能がGoogle Home上回る可能性もあるわけだ。

Hueとの連動

私の自宅の天井照明はPhilipsのHueでIoT化している。スマホアプリでの操作はもちろん、iPhoneやAppleWatchのSiriでの音声コントロールやGPS連動での自動ON/OFFなどに対応している。
Amazon EchoとGoogle Homeの導入に伴い、これらを使って声で電気を付けたり消したり色を変えたりできるようになった。
もともとSiriで音声コントロールできていたのにわざわざAIスピーカーを導入する必要があったかというという疑問が出てくるが、SiriはiPhoneが手元にないと使えないし、AppleWatchのSiriも手首を口元にもっていくという動作が必要だ。AIスピーカーだとただしゃべればいいので使い勝手がまるでちがう。

echo_google.png
※2017年末現在

Hueの音声コントロールにおいて、Amazon EchoはSiriやGoogle Homeと比べるとかなり劣る。
Alexa(Amazon Echoの音声認識エンジン)は照明を指すワードに柔軟性がなく、「電気」も「照明」も通じず、「ライト」と言わないとAlexaが「”電気”がみつかりません」などと言って反応してくれない。SiriやGoogle Homeは天井照明を示す一般的な語彙はだいたい対応している感じ。

Alexa_Customize.png

いつのまにかiPhoneのAlexaアプリがバージョンアップしていて「定型アクション」という機能が追加された。手動で「電気をつけて」などのフレーズを登録すれば、対応は可能となった。だが登録の手間がかかる。また、この機能で選択可能なアクションは現時点ではHueの操作とニュース・天気予報の呼び出しぐらいしかなく、かなり少ない。

Google_home_shortcut.png

Google Homeにもアプリに「ショートカット」機能がついていて、指定したフレーズを別のフレーズに読み替えて実行する事ができる。「闇に飲まれよ」を「電気を消して」に置換することも可能だ。こちらはAlexaアプリと違って単なるフレーズの読み替えなのでGoogle Homeの全機能を設定可能だ。

さらにIFTTTと連動させれば柔軟なカスタマイズができて、フレーズの読み替えに加えてGoogle Homeからの応答メッセージも変えられるから「闇に飲まれよ」で電気を消しつつ「おつかれさまです」と返事してもらうことも可能だ。

こうして「やみのま」を実装したのだが、せっかくなのでAlexaの定型アクションにも「闇に飲まれよ」を入れてみたが、なぜか反応しなかった。ひらがなでも漢字でも「わかりません」と言われる。また、IFTTTはAlexaにも対応しているのだが、いまのところ日本語環境だとちゃんと動作しない様子。

キッチンタイマー

AIスピーカーの便利さは、両手がふさがっているときにも使えるという点が大きい。
最近はてなブログでものすごい量の記事を量産している勝間和代さんも書いているが、料理のサポート役としてAIスピーカーは優秀だ。声だけでセットできるし、残り時間も声で確認できる。複数タイマーを同時稼働することもできる。最強のキッチンタイマーと言える。
AppleWatchのSiriでもキッチンタイマーは使えて、完了通知が手首のバイブレーションで、止めるときも声を発しなくて良いからスマートで好きだ。だが、Siriは複数タイマーに対応しない上に、料理中に両手がふさがっていると手首を口元にもっていったり、反対の手で止めるのも難しい状況があるのでAIスピーカーの方が利点が多い。

キッチンタイマー機能についても、Google HomeがAmazon Echoより利便性が高い。
特に、残り時間を聞いたときの反応の差が大きい。

Amazon Echoに「Alexa、タイマー残り時間」と聞くと「1件のタイマーがセットされています、3分のタイマー、残り約50秒」と返す。聞きたいのは「約50秒」の部分で、不要なフレーズを聞かされるのはストレスになる。
一方のGoogle Homeは「OK Google、タイマー残り時間」に対して「あと53秒です」とシンプルに答えてくれる。これはありがたい。

また、Amazon Echoは自身が音を出しているときに聞き取り性能が落ちる傾向がGoogle Homeより強く、タイマー終了音を出しているときに「Alexa、ストップ」と呼びかけても無視されることが何度もあった。

学習リモコン

学習機能のあるWi-Fi接続のリモコンと連動させると、声でテレビやエアコンを操作できるようになる。
Amazon Echoの日本進出とほぼ同じタイミングで発売されたラトックシステムのRS-WFIREX3を購入したのだが、いまのところGoogle HomeにもIFTTTにも対応していないのでAmazon Echoとアプリでの操作専用となっている。

これは失敗だった。
アプリの出来が悪く、古い解像度のiPhone基準で作られているようでiPhone7 PlusだとUIが無駄にデカかったり、別のダイアログの下にOKボタンが出てボタンが押せず操作不可能になったりことが頻繁にある。リモコン自体も応答がなくなることが多く、ケーブルをぬいて再起動している。
肝心の声での操作も「Alexa、学習リモコンでテレビの音量を3上げて」のような長いフレーズを正確に読み上げる必要があり、Amazon Echoの認識率も低く、そもそもリモコンがフリーズしていることも多いので一発成功することがあまりないレベル。テレビリモコンに手を伸ばしたほうが早い。

帰宅前に自宅の暖房を入れられるようになったのは大変便利なのでこの手のリモコンは生活必需品になりそうだが、この機種を使い続ける自信はない。そのうち別のリモコンに買い換える予定だ。

ジョーク

「ジョークを言って」「おもしろいことを言って」などと呼びかけると、両者ともジョークを披露してくれる。定型文のランダム返答ではあるが、バリエーションは豊富。
聞く側の笑いのセンス次第だが、Google Homeの方が面白いし分かりやすい。どことどこがかかっていたのかちゃんと説明してくれる上に、ガヤの笑い声まで入ってる。Amazon Echoのほうはそもそもどこが笑う部分なのか分かりづらいものが多く、「??……ああ、そういうこと」というリアクションになりやすい。

ニュース

ニュースは機能に関しては提供元がだいたい一緒なのでAmazon Echoも Google Homeもあんまり変わらない感じ。
いろんな媒体が提供しているが、合成音声で読み上げるものとアナウンサーが読み上げるものがある。前者は集中して聞かないとよくわからないことが多く、かなりつらい。「トランプ米(ベイ)大統領」を「とらんぷ まい だいとうりょう」と読み上げることもあった。
ラジオニュースをそのまま流してくれるNHKニュースが鉄板。

ピカチュウ

AIスピーカーの重要な機能の一つとして「ピカチュウ呼出し機能」がある。ピカチュウを召還して会話するという健康で文化的な生活をもたらす、国民の権利を満たす機能である。
これは、両者とも対応している。
Amazon Echoだと「Alexa、ピカチュウを呼んで」と自然に呼び出せるが、Google Homeはアプリ名指定が必要で「OK Google、ピカチュウトーク」で呼ぶことになる。

ここで、Amazon EchoとGoogle Homeの両方を買ったメリットが出てくる。なんと、ピカチュウ(Amazon地方)とピカチュウ(Google地方)の会話が始まるのだ。
両方とも1台しか持っていないので推測になるが、同じAIスピーカーを声の届く範囲に2台置いたとしても、もう一方のスピーカーがしゃべった内容に反応することはないだろう。異なる2機種でなければ実現しない遊びだ。

あと、ピカチュウトークは大勢が集まった時に起動して放置しておくのもいい。ピカチュウがみんなの会話に割り込もうとして一生懸命しゃべってるような感じになる。
さらにピカチュウのぬいぐるみを隣に置くと臨場感がぐっと上がる。ぜひお試しあれ。

買うべきか?

上で紹介した以外でよく使う機能は、天気予報。現在地は登録してあるので「Alexa、天気」「OK Google 天気」だけで天気や気温を教えてもらえる。
地味に便利なのが「いま何時?」と聞いて現在時刻を教えてもらう機能。夜中に目が覚めたときに時計を見るには体を動かす必要があるし、携帯電話の時計を見ると眩しいし、目を閉じたまま声で聞けるのは便利。ゲームに熱中して手が両手が塞がってるときにも使える。
工夫次第でいくらでも使い道はあるので、そういう工夫が苦手じゃない人は買っておいて損はない。

全体的な印象として、Google Homeは自然言語をちゃんと認識して対応してくれるが、Amazon Echoは特定のフレーズをコマンドとして認識しているように感じる。
現時点では招待された人だけ買えるという状態なので、Amazon Echoの日本語機能はオープンベータ版のようなものと認識したほうが良いかもしれない。アメリカではAmazon Echoのほうが人気があるらしいので、英語であれば十分な性能なのだろう。
我々のような新しもの好きがどんどん話しかけることで日本語データが蓄積され、これから性能が伸びていくことを期待している。だが、十分な性能に達する頃には次のバージョンのハードウェアが出てくるだろうから、「今」AIスーピーカーが欲しい人は、Google Homeを買うほうが無難だ。

あと、BGMを流すスピーカーの性能としてはAmazon Echo dotと比べると、Google Home miniのほうが優秀だが、どちらもUSB電源の省エネ設計なので期待するほどのものではない。音楽を聞くことも検討している人は、dotやminiではない上位モデルを買おう。ついでにAmazon Music UnlimitedやSpotifyなどのサブスクリプションタイプの音楽配信サービスの導入も検討した方がいい。
音楽はおまけ程度と考えている人は、USB電源タイプだと必要に応じて寝室からキッチンに移動したりできるメリットがある。


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