2015年12月23日

【ネタバレ】スター・ウォーズ/フォースの覚醒を4回観た感想と、残された疑問点/謎の考察


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ネタバレ厳禁なストーリーなので、前回の記事だけで済ませるつもりだったけど、追加で2回(合計4回)見たら内容について書きたい気持ちが抑えられなくなったので書いちゃおうかと思う。

前回の記事:スター・ウォーズ/フォースの覚醒を初日に2回観た感想(ネタバレなし)

今回はネタバレ記事なので、未鑑賞の人は読み飛ばして欲しい。
前半はなるべく核心部分には触れず、鑑賞のポイントを抑えているので、途中まで読んで引き返しても可。

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J.J.エイブラムス、サービスしすぎ問題

とにかく、旧ファンに配慮しまくった作品だった。ルーク三部作へのオマージュがこれでもかと注ぎ込まれている。監督のJ.J.エイブラムス自体がスター・ウォーズファンというのも理由だが、何よりファンがうるさすぎるので敵に回したくなったのだろう。アナキン三部作で、ファンに挑戦状を叩きつけた結果を見ていれば当然ではある。

しつこいぐらいにルーク三部作の要素が盛り込まれている。展開がご都合主義で、突っ込みどころ満載なところも過去作品と同様なので、いいと思う要素を数えていって加点方式で点数を付けると100点を超えるし、マイナス面を数えて減点方式で点数を付けると駄作映画につけるような点数になってしまう。評価が分かれる映画だ。

だが、加点部分がとてつもないボリュームなので、マイナス面など目に入らず、映画を見てこみ上げてくる感情は、感動とかではなくて感謝。ありがとうございます。この評価はルーク三部作を見ているかどうかでだいぶ変わってくるところなので、やはりエピソード456は事前に見ておいたほうが良いだろう。もしくは74567という順番で今作を2回見てもいい。

どのバージョンを見ればいいんだ問題

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私が鑑賞したのは初回上映2D字幕、IMAX3D字幕、THX2D字幕、4DX3D吹き替えの4つ。前売り券がまだ残っているので、もう一度通常版かドルビーアトモス版を見ようかと考えている。

純粋に映画のストーリーだけを楽しむのであれば2D字幕版が最高なのだが、2回目に挑戦するなら4DX版を観るのも良い。シートの動きと場面がよくマッチしていて高い一体感を味わえる。4DX作品は10位上観ているが、降雪機が作動したのは今回が初めてだ(アナ雪でも降ったらしいが、4DX版は未見)

3Dに関しては、違和感を覚える部分はなく、巨大兵器のスケール感や空中バトルシーンの迫力がかなり出ている感じ。IMAXシアターの巨大3Dスクリーンで見る、リサージェント級スター・デストロイヤーの迫力は圧巻だ。ただ、見え方や疲労感には個人差があるので3Dが苦手な人は無理する必要はない。個人的には3Dは一回観れば十分なので、IMAX2Dや4DX2Dなどの選択肢も用意してほしいと思った。

J.J.エイブラムスもIMAX版を推奨している。

THX版はジョン・ウィリアムズのすばらしい音楽がより引き立っていて、特に金管楽器の高音部が、クリア時感じられたが、近くにTHX対応スクリーンがない場合に交通費を出してまで観る必要があるかどうかと聞かれると微妙なところ。IMAX版とは別の日に鑑賞したので、どちらが上かはわからない。

字幕と吹き替えは割と差があって、情報量でいえば吹き替え版のほうが圧倒的に多い。
映画の冒頭からマクガフィンとして登場する「地図」が字幕では「ルーク・スカイウォーカーの地図」「スカイウォーカーの地図」と表記されているのに対し、吹き替え版では「ルーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図」とわかりやすい表現になっている。文脈から失踪したルークの所在を示すものだとはわかるけど、字幕版だと「ルークが残した何らかのものを示す地図」と誤解するかもしかねない。2回以上観るなら、物語をスムーズに理解するために吹き替え版も観たほうが良さそうだ。

細かい部分を指摘すると、ミレニアム・ファルコン号がハン・ソロの手を離れている間に他の所有者が施した改造について言及して「その改造ではハイパードライブに負荷がかかる」というニュアンスの台詞があり、ハン・ソロとレイが「ハイパードライブ」という単語でハモる演出がある(英語なので名詞が文末に来る)。新旧キャラが、旧作で使われた単語を同時に発するというファンを喜ばせる仕掛けだが、吹き替え版では早口で「ハイパードライブに負荷がかかる」と二人で声を合わせているのに対し、字幕版だとセリフの「ハイパードライブ」が聞こえるタイミングで、語尾の「負荷がかかる」というどうでもいいフレーズの部分だけ画面に表示されていて、意図が伝わってこない。
他の部分でも、吹き替え版のほうがファンが喜ぶ演出が多めに楽しめる。

だが、吹き替え版だとオープニングクロールまでダサい日本語フォントという残念仕様なので、そこは字幕版を見ておきたい。まあ、これについても過去作品と同じ対応なのでファンサービスでもあるのかもしれないが。

3Dに抵抗がなく、1回だけ見るならIMAX3Dがおすすめ。2回観るなら、IMAX3D字幕→4DX3D吹き替えが最高の選択肢となるだろう。3回以上見るならご自由にどうぞ。

BB-8のアンテナ問題

スマホ操作で映画版のBB-8とほぼ同じ動きをする、SpheroのBB-8ラジコンを発売日に購入して溺愛しているが、こいつの数少ない欠点の一つが頭部のアンテナがすぐに曲がることだ。しかし、映画を鑑賞してから、それが欠点ではないことを知り衝撃を受けた。まさか、映画本編でもアンテナが曲がるとは…!!

映画の冒頭ですぐに曲がってしまい、レイが直すのだけど、そのシーンをよく見るとアンテナの太さや色がカットごとにコロコロ変わる。たぶん、撮影上のミスで実動モデルが黒っぽい細身のアンテナを使用しているのに対し、CGモデルが太めの白っぽいアンテナを使用しているのだろう。Blu-ray版が出るまでに修正されていると良いのだが。

ラジコンのBB-8の他の欠点としては、段差を乗り越えられないことと、磁石で装着している首が取れやすいことだが、映画版では頑張って階段を降りたりワイヤーを出して床下から這い出していたし、ふっとばされたり首を持ち上げられても取れることはなかった。さすがに本物は優秀だ。電撃ビリビリ機能や、ガスバーナーを出してサムズアップする機能は怖いのでおもちゃに付けなくていい。

あと、アンテナといえば、ミレニアム・ファルコン号はエピソード6でランド・カルリジアンが登場して第2デススター内に侵入した際に、円形のパラボラアンテナを喪失している。その代わり、今作では四角いパラボラアンテナが搭載されているので、フィギュアなどでもアンテナを見れば、そのミレニアム・ファルコン号が新作のものか旧作のものか区別可能だ。

キャプテン・ファズマとはなんだったのか問題

予告でも存在感があり、初日のメモリアルパンフレットの表紙も飾っているキャプテン・ファズマだが、ものすごく扱いが雑だった。気の毒になるレベル。
せっかく、ヘルメットをかぶった敵兵にも女性がいるという新しい要素であるのに、脱がないし、闘わない。おまけにブラスターをつきつけられて、言われるがままバリアを解除し、その後(たぶん)ゴミ捨て場に投げ捨てられた。本当に気の毒だ。

キャプテン・ファズマは、冒頭でFN-2187(ちなみに2187はep4におけるレイアの独房番号と同じ数字)が住民の虐殺を躊躇して射撃しなかったのを見て、どうもブラスターが故障したと勘違いしたらしく、ブラスターを点検に出すように指摘している。このあたりもなんだか気の毒だ。ちなみに、吹き替え版ではブラスターに不具合があると認識しているのに対し、字幕版ではただ点検に出すように指示しているだけとなっている。気の毒だ。

ファズマ、ちゃんと基地から脱出してて次回作にも出てくれるんだよね?

チョイ役わかりづらい問題

IMDb(インターネット・ムービー・データベース)によると、出演者に現ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグがいる。「007スペクター」の撮影スタジオがフォースの覚醒と同じだったという縁で、ストームトルーパーの中に入ってレイと掛け合うシーンに登場したようだ。役名は「Stormtrooper JB-007」だ。
3回目の鑑賞前にこの事実を知って、該当シーンを鑑賞したのだが、ヘルメットのせいで「声がもごもご」なので彼の声だとは分からなかった。振り向くときの仕草とかが007っぽいかも(たぶん気のせい)

あと、アナキン三部作でのオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーも声だけの出演をしている。レイの脳裏にさまざまなヴィジョンが頭に浮かぶシーンの最後のセリフがオビ=ワンの声だったようだ。こちらはなんとなくわかった。一連のシーンでは、ルークやヨーダの声も聞こえるが、初見だと聞き分けるのがきびしそう。

見落としていたが、ピンクR2-D2こと「R2-KT」も何度か登場しているらしい。キャリー・フィッシャーの実娘もレジスタンスの一員として登場しているようだ。

ハリーポッター感あふれる敵役問題

恥ずかしがりで最期までマスクを取らなかったダース・ベイダーとは異なり、カイロ・レンは割とあっさりマスクを取る。まさかの長髪でハリー・ポッターのスネイプ先生っぽい。
最高指導者もヴォルデモートっぽいし、ファーストオーダーはスリザリンか。フィンは「スリザリンは嫌だスリザリンは嫌だスリザリンは嫌だ」と言って逃げ出したに違いない。

カイロ・レンが弱すぎるという批判はよく見かけるが、メンタル面で不安定なのと、チューバッカにめっちゃ強力な銃で撃たれて怪我しているという大前提があるので、彼の実力はあの程度ではないはず。迷いを断ち切って修行を積んだ次回作では圧倒的な脅威となるはず。あんまり雑魚呼ばわりするとまた爺ちゃんのヘルメットに悩みを打ち明け始めるぞ。

登場人物マルチリンガルすぎる問題

旧作において、R2-D2の話す電子音による機械語は人間には理解しづらく、600万語に精通するプロトコル(通訳)ドロイドのC-3POが翻訳することが多かった(一部、直接会話シーンもある)。
それに対し、今回のBB-8は機械語しか話さないくせに割と普通に人間と会話する。それ以外にも、各種族の独自言語を使う相手にも通訳を介さずに話すシーンが大半だ。会話が成立していないのはチューバッカの発言に対して「それの言葉が分かるのか?」とハン・ソロに尋ねたフィンぐらい。
みんな言語能力高すぎだろ…。もしくは、30年の間に翻訳こんにゃく的な発明があったのかもしれない。

あのパンが気になりすぎる問題

冒頭のレイの食事シーン、さらに入った水に謎の粉をかけて指で軽く混ぜるとなぜか焼きあがるパン。ものすごく気になる。あの生活ぶりを考えると、安価で不味いパンなのだろうなとは思うが食べてみたい。

その後で、AT-ATの残骸のそばで、反乱同盟軍のヘルメットをかぶったりしてたけど、あの辺は特に意味を持たせているシーンではなく、ファンサービスなのかなあと思う。

ダメロンなんで生きてたの問題

本人曰く、投げ出されたとのことだが先に墜落現場を離れていて、フィンを見つけられなかったんじゃないかなという予測。ジャケットは暑いから置いて行ったとか。まあ、これについては真相が語られることはないだろう。

タイファイターが突然砂に飲み込まれて爆発したシーンは、サーラック(ep6でボバフェットが呑み込まれた奴)が獲物と勘違いしてタイファイターを食べて、口の中でエンジンに引火して爆発したんじゃないかと思う。

関係ないが、4DX版だと砂漠でびゅんびゅん風が吹くのだけど、風で体感室温が下がるため、砂漠感が一気に失せる結果となった。雪のシーンだととてもマッチしてるんだけど、送風機の音も聞こえるのでちょっと残念。

続編でちゃんと伏線が回収されるか問題

エピソード789の3部作のプロット仕上げてからエピソード7を作ったのか、エピソード7だけつくって続きは8以降の監督に丸投げなのかで判断が分かれるところだが、もし前者だった場合、ライアン・ジョンソン監督はJ.J.エイブラムスに「てめーエイブラムスこのやろう、回収しづらい伏線バンバン張りやがって、このやろう!どうすんだよこれ!」という感じになっているかもしれない。

残った伏線は多数ある。レイの家族、カイロ・レンの暗黒面転落の理由、アナキンに対する「あなたが始めたこと」とは何か、最高指導者スノークはなにものか、あのライトセーバーをマズ・カナタがなぜ持っていたか、メンタル弱らせて惑星レベルでのひきこもりを敢行したくせに探してと言わんばかりに地図を残していたルークの真意…などなど。

まあ、レイの出自みたいな、大きな謎はしっかり回収されるんだろうけど、ライトセーバーの経緯あたりはたぶん完全スルーされるんだろうなあ。今作の中でもはぐらかしていたし。

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思い返しながら疑問点をまとめていると、4回程度だとまだ見落としがたくさんあると感じられたので、あと数回はスクリーンで観ておきたい。J.J.エイブラムスがノリノリでスターウォーズ愛を語るオーディオコメンタリー付きのBlu-rayがとっとと発売されることを願いながら。


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