「フルハウス」から20年ぶりの新作「フラーハウス」を観よう!
Netflixで「フラーハウス」の配信がスタートした。
アメリカで1987年から放送が開始され、NHK教育(現ETV)で1990年代に放送された人気コメディ「フルハウス」の約20年ぶりの続編である。再放送も2回行われているので、視聴者は多くの世代にまたがっている。
フルハウスは、シチュエーションコメディ(シットコム)と呼ばれるフォーマットで、各エピソードはあまり深いつながりを持たず、基本的に一話完結である。たまにゲスト出演者が登場する以外のキャストは固定で、ドラマの舞台はタナー家の中のみで、屋外や他の建物の場面が出ることは基本的にない。また、スタジオセット内に観客が入っており、笑い声や歓声がそのまま放送されることも特徴的だ。
後のエピソードでレギュラー出演者が増えているが、シーズン1からのレギュラーは上記の面々。
交通事故で妻を亡くした、ダニー・タナーと三人娘D.J.、ステファニー(ステフ)、ミシェル、亡妻の弟ジェシー、小学校からの親友のジョーイが一つ屋根の下で一緒に暮らす。それとたまに登場する隣人のキミーがいる。他にも、シーズン4からレギュラーとなるジェシーの妻ベッキーや、その息子たち(双子)、D.J.の彼氏スティーヴなども登場する。
不器用な大人3人が年頃の娘3人に振り回され、時には喧嘩をして、仲直りして、笑いと涙をさそう傑作ドラマだ。
シーズン8、全192エピソードを放送し、ABCテレビでは1995年に終了。
その後、約20年の時を経て、Netflixで続編「フラーハウス」が独占配信された。
フラーハウス第一話は「29年後」の字幕から始まる。(フルハウス第1話からの経過年数)
当時と同じキャスト、同じ声優が勢揃い。
フルハウスファンなら、このプロモーション映像だけでも大興奮だ。
メイキング映像からも、長年会えなかった親戚と会うような感覚を覚える。
実際の時の流れと同じく、ドラマの中でも長い時が流れ、娘達は立派に成長し、フラー姓に変わったD.J.には3人の息子ジャクソン、マックス、トミーが生まれた。しかし、消防士の夫を事故でなくしてしまう。ステファニーは自由奔放なまま、キミーはあいかわらず人騒がせだ。
ところで、三女のミシェルは…?
実は、今回は出演していない。
州の規定で、赤ちゃんを長時間撮影に出演させられないため双子のオルセン姉妹が当時ミシェルを演じていたが、オルセン姉妹は自身のファッションブランドで大成功を収め、すでに女優業を引退している。今回の作品もオファーがあったがスケジュールが合わないとのことで2人共出演を辞退した。
それを踏まえて、第1話ではオルセン姉妹いじりが発生している。
2話以降もちょいちょいオルセン姉妹いじりがある。
最後の画面を凝視する出演者陣は、このままのポーズで10秒以上カメラを睨みつけていた。
もちろん、スタジオの観客は大爆笑である。
日本版ではなにかファッションの仕事をしている程度のニュアンスだが、英語版では"She's busy in New York running her fashion empire"「彼女はニューヨークで自分のファッション帝国を動かすのに忙しいんだ」となっており、非常に実体に即したセリフとなっている。
ミシェルが抜けたことは残念だが、結果として「姉弟(姉妹)と親友の3人が、3人の子供(+1人)に振り回される」という構図を綺麗に再現したドラマになった。
親子の性別は逆転して母親たちの物語になった。それに合わせたのか主題歌も男性ボーカルから女性ボーカルに変わっている。
エピソード1のラスト、トミーを囲んでみんなで歌うシーンで、突然29年前の映像と分割した画面になる。同じ配置で同じ演技をする5人。
ステフ、おっきくなったなあ…。
さらに、大人たちが家を出てから、残された今作の主人公たちがまた同じ構図で歌い出す。
なんて素敵な演出なのだろう。29年越しのバトンタッチだ。これは泣くでしょ…。
20年以上前のドラマの再現を随所に織り込み、当時のファンへのサービスが非常に多いが、現在大統領選を戦っているトランプ氏への言及があったり、今の時代を舞台にしたコメディとしても十分楽しめる作品である。
なお、シーズン1の全13話が一挙配信されているので、休日に時間を作って一気に見ることも可能だ。
さらに、Netflixでは前作フルハウスも全エピソード配信されている。
Netflixは1ヶ月無料視聴可能なので、(あまりオススメするのもどうかと思うが)無料期間内でフラーハウスだけ観てやめることも可能。
クレジットカードを持っていない人はコンビニでVプリカを買うか、ビックカメラ等でNetflixカードを買うという方法もある。
フラーハウスをきっかけにNetflixに加入するのはいかがだろうか。
2016年02月29日:キンプリ応援上映に参加したので、なるべく冷静に感想を書く
2016年02月25日:子供の3DSを破壊した高嶋ちさ子のウソ
最新記事
2024年07月10日:任天堂とアクセシビリティ
2024年06月28日:任天堂株主総会レポート2024
2024年06月16日:10年ぶりにテレビ周りを刷新した話
2024年05月01日:次世代Switchの現実味のある予測(2024年5月現在)
2024年02月20日:3万アカウントの凍結を見届けた 趣味としてのTwitter(X)スパム報告
2023年06月25日:任天堂株主総会レポート2023
2023年06月21日:レビュー:ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
2022年06月30日:任天堂株主総会レポート2022
2022年03月15日:Hue Sync Boxで映像とゲームを画面の外から強化する
2021年03月11日:シンエヴァを鑑賞した人たちを鑑賞した[ややネタバレあり]