2014年07月22日

Googleのゲーム「Ingress」で丸一日全力で遊んでみた


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本題に入る前に、私がblogを書くときのポリシーのひとつを紹介したい。
当サイトの創設当初は、特定のゲームメーカーのファンという固定された読者層を想定した文章を書いていたが、SNS全盛の現在は、いわゆる"一見さん"に対する配慮が必要になった。そのため、専門用語や略語は極力避けて、なるべく多くの人が他の資料を参照することなく理解できる文章を書くことを心がけている。
今回も、そのつもりでいたが、Ingressについての説明が冗長になりすぎて本題に入る前に相当な文章量が必要になることが想定されるため、大幅に説明を省略して本題に入りたい。結果として、Ingressをプレイしたことのない人には細部で意味不明な言葉が続出することをご了承いただきたい。

よく分かるゲーム内容説明

とは言っても、何も説明せずに一日の出来事を書いてもただの日記になるので、Ingressを簡単に説明すると「別世界からのエネルギーであるエキゾチックマター(XM)が溢れ出すポータルをスキャナー(アプリ)の地図内に表示し、エージェントはポータルをハック、または、レゾネータをデプロイ(設置)し、デプロイすることで別のポータルとのリンクが可能となり、リンクを使って三角形のコントロールフィールド(CF)を展開する。青がテーマカラーのレジスタンスと、緑のエンライテンドの対立する2陣営のエージェントが、そのコントロールフィールドを作ったり破壊したりして陣取り合戦をするゲームである」ね、簡単でしょ?

もっとも重要なのはゲーム内の地図は世界地図と同一であり、拠点であるポータルが現実世界の名所や史跡などに置かれていることである。要するに、ゲームを楽しむためには各地に直接赴く必要があるのだ。

Andorid版は以前からあったが、iOS版が1週間ほど前にリリースされてせっかくなのでインストールしてみた。その結果、ガッツリはまってしまい、仕事の帰りに夜中まで街中を徘徊したり、早起きして遠回りしてみたり、生活に支障が出てきそうになったので、ならばいっその事とことんやりこんでレベルを上げて早めに飽きたほうがいいのではないかと考え、週末を使って全力で遊んでみた。ちなみに私は青陣営である。

出発準備

今回の装備品は以下のとおり。
ちなみにWii Fit Uのフィットメーターとニンテンドー3DSはIngressとは無関係にたいてい持ち歩いている。

ingress-1.jpg

まず、メインのiPhone 5。普段はケースに入れているがIngress起動中は異常に発熱するのでケースから外した。

iOS版は写真を撮って新規ポータル申請をすることが出来ないので、Nexus7も持参する。これは周辺しか見られないスキャナーを補うため、Ingress Intel Mapを見るのにも使用する。

モバイルバッテリー。バッテリー切れはエージェントとしての死を意味する。必須アイテムである。念のため2つ持っていく。更には念を入れてUSB充電アダプタも持参した。

今回の一番のポイントは課金アイテムである「にしてつ電車・バス共通1日フリー乗車券「FUKUOKA 1DAY PASS」」だ。2,060円でバスと電車が乗り放題。福岡市やその周辺を探索するのに最適なアイテムである。

基本無料で、アイテムやガチャで回復するゲームが多い中、Ingressは完全無料のゲームなのだが、こういったリアル課金アイテムが多数存在する。他にも、ハック中にエージェントの体力と水分が低下する(個人差あり)ので、回復ドリンク(スポーツドリンク等)に課金する。エージェントの足を守るスニーカーや、移動速度を上げる自転車、バイク、車なども人気の課金アイテムだ。廃人の間では山頂のポータルにアクセスするために登山アイテムを購入したり、ポータル密集地に引っ越しを検討したり、自宅の庭にオブジェを配置しポータル申請をするという話題もでている。

なお、今回の出発前の経験値は160,028APで、レベル5(15万〜30万AP)である。

アイテム収集

敵ポータルを攻撃するためのXMPバースターは大量に必要だし、リンクを張るためにはレゾネーターが8本ずつ必要なので、まずはアイテムをかき集めないといけない。アイテム収集はポータルをハックすることで行うが、対象が敵味方関係はなく、なるべくレベルが高く密集している方がありがたい。ちょうど天神に緑のポータル密集地があったので、ぐるぐると何周か回ってアイテムを集めることにした。

乗り放題チケットを使ってバスで移動する中で、ついでに道路沿いのポータルをハックしまくる。これは効率がいい。移動速度が早過ぎるとハック不成立になるのだが、バスは走ったり止まったりを繰り返すので制限に引っかかりにくい。バスが通る大通りはポータルも多めなので、アイテム収集にもってこいだ。1DAY PASSを買わなくても、100円でポータル密集地を巡回するバスがあるので、アイテムを集めたいだけならこちらのほうがお得だ。

天神でアイテムを集めて、前日に中立ポータルが多数存在することを確認した太宰府市に向かう。電車はバスと違ってハックに適さないが、駅停車時はなんとかハック可能だ。急行より、各駅停車の方がいい。

太宰府ハック

太宰府駅に到着した。クソあつい。すでに回復ドリンクを1本消費したので追加課金。
太宰府天満宮は数日前までCFが作成されていなかったが、前日に青陣営が手を付けてしまっていて、ありがたみが少ない。だが、周辺にまだ余ったポータルがあったのでCFの追加とアイテム収集を兼ねて天満宮をお参りした。

ingress-10.jpg

本命の目的地は大宰府政庁跡である。周辺に史跡が多く、ポータルが多数登録されていて、多くが中立ポータルとなっていたが、前日に緑陣営が半分ほど支配していた。ただし、いずれも低レベルポータルのため、破壊が可能だ。破壊と創造で二重にAPを稼げておいしい。

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大宰府政庁周辺をほぼ支配したころ、攻撃を受けたアラートが連発した。先ほど訪れた太宰府天満宮が破壊されているのだ。再び天満宮に戻り。青い平和を取り戻した。レゾネーターが不足してきたので、後半は1本差しにした。

ingress-8.jpgingress-9.jpg

香椎宮ハック

沿道のポータルをハックしながら天神に戻り、再びアイテムを集めを実施後、バスで香椎宮に向かう。途中で大量にハックできることを期待していたが、都市高速経由だったので思うようにはかどらなかった。

香椎宮は大宰府ほどではないが中立ポータルが多く、しかも密集している。
夕方になったせいもあるだろうが、観光客が多かった大宰府と比べると人が少なく、レゾネータ設置が捗る。

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リンクに必要なポータルキー奪取のためにハックを複数回繰り返す必要があるのだが、5分間以上間隔を開ける必要がある。それを前提とした効率のいいルートを地図上から割り出すスキルがだんだんと向上していく。

もっと遠征しようと思ったが、想像以上に太宰府で時間を取られたため、福岡市内で敵ポータル狩りをすることにした。目的地を決めず、とりあえず天神方面に戻るバスに乗ったところ、大濠公園行きのバスだったので、そのまま大濠公園まで行った。

大濠公園ハック

大濠公園は完全に緑陣営の支配下にあり、攻撃を受けにくくするシールドがはられたポータルも複数あった。しかし、バス移動中に思いの外ハックがはかどったので、アイテムは潤沢にあり、レベル6に成長したエージェントに倒せない敵ではなかった。

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日が落ちてきた頃には、大濠公園の北半分を支配下に収めることに成功した。

バス停に戻り、適当にバスに乗ったり降りたりしていたら、青陣営の支配する博多駅に到達した。アイテムを補給し、ついでにエージェント自身の栄養補給(夕食ともいう)をした。

もうすっかり夜になり、さすがに帰るかと、自宅方面に向かうバスに乗ったが、ステータスを見るとあと少しでレベル7(60万〜120万AP)になるところだった。降りるべきバス停を通り過ぎ、そのまま乗っていたら六本松に到達した。ここも緑の巣窟だ。

緑陣営に打撃を与えつつレベル7到達。そのまま北上したところ先ほど北半分を制圧した大濠公園の南側に到達した。せっかくなので手に入れたばかりのレベル7バースターを駆使してそこら中のポータルを潰したのち、北半分とリンクをつなげて疲れて帰った。

戦績

結局、総経験値は622,387APになったので、一日で462,359APゲットできたことになる。フィットメーターで測った歩数は41,615歩だ。場所に大きく依存するけど、3日で100kmぐらい歩けばレベル8になるんじゃないかな。

モバイルバッテリーを念のため2個持っていったものの、Nexus7をさほど使わなかったこともあり、大容量タイプ1個で十分だった。

ingress-11.jpg

一日でお寺や神社をいくつ回ったかわからない。大きな神社の周辺にはこれほどまでに小規模な神社仏閣や史跡が揃っているものなのかということを知ることができた。ただ、視線はほぼiPhoneなのでろくに見てないし写真もほとんど撮ってない。普段通る道の片隅に石碑があることを知ったり、いつも曲がらない交差点の先に小さな神社を見つけたり、近所の知らない名所を見つけるのに良いアプリではあるが、旅先で使うのはよくないと感じた。

ふだんからフルマラソン向けのトレーニングをしているので、たいして疲労感はなかったものの、満喫はしたし、しばらく長時間のエージェント活動は控えておこうかなという結論に至り、今回の「やりこんでレベルを上げて早めに飽きる」という目的は達成できたようだ。もう、十分すぎるほど満足した。レベル8はまだまだ先だし、しばらくはいくつかのポータルのメンテナンスだけで十分だろう。

その後

翌日夜、私は同時期にIngressを始めた友人夫婦の車に同乗し、道路沿いのポータルをハックしたり、緑ポータル密集地でレベル7バースターをぶっ放したり、青く染め上げたそばから緑に攻撃されてわんこそば状態になったり、ポータルキーを渡しあって効率よくコントロールフィールドを展開するエージェント活動を日付が変わるぐらいの時刻まで行って、また一緒に活動をする約束をしたのであった。

やっべー、複数人だと効率がめちゃくちゃいいし楽しいぞ!なんだこれ!


エージェントの必須装備と、重課金者向け自宅ポータル申請用アイテムです。これで申請が通るかどうかは保証しません。


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