大人のDSトレーニングがおもしろい
先週発売された「脳を鍛える大人のDSトレーニング(正式名称は長いので省略)」を購入して数日プレイしているが、なかなかのおもしろさだ。というわけで、レビューを書こうかと思ったが、これはゲームではないので困った。レビューのようなもの、としておこうか。
さて、簡単にこのソフトの内容を紹介すると、1分~5分程度の非常にシンプルなミニゲームを3個プレイし、その結果をもとに脳の年齢を測定するというもの。ミニゲームは赤色でかかれた「あお」という文字(あお)などが次々と出てくるので、その色名(この場合は「あか」)を口に出して言うものなど、集中していないとうっかり間違えそうなものばかり。その結果を1日に1回だけ記録を残し、毎日プレイすることで脳年齢がどう変化したのかをつぶさに見ることがでる。もちろん、これだけではなく、脳年齢を若返らせるためのトレーニングも搭載しており、脳年齢測定とは異なるミニゲームを好きなだけプレイできる。こちらも記録を毎日1回だけ記録し、記録の変化を見ることができる。
ボケ防止のおもちゃのようなもので、はっきり言ってゲームではない。エレクトロプランクトンやnintendogsといったDSの新機軸ソフトの一つであり、それらのソフトと同様ゲームの枠に収まるものではない。2回目以降のプレイは記録が残らないし、内容が単調なので連続して何回もプレイできるものではない。いくらがんばっても1日に30分以上このゲームを遊ぶのは難しいだろう。1日10分程度を毎日、毎日繰り返しプレイしてグラフが右肩上がりになるのを楽しみにするソフトになっている。毎日続けさせるためのちょっとした小細工もいろいろとちりばめてある。
なにげにこのソフトは技術的には高レベルなものが使われているようで、数字の認識率は非常に高い。最初に紹介した色を答えるものでもほとんど誤認はなく、早口で「あお!」と叫んでもちゃんと認識する。ただ、数字の認識は多少ズルをしているようで、同じように縦にふにゃふにゃと曲がった文字を書いても、正解が1であれば1と、3であれば3と認識してしまう。同じように0だか6だかわからないゆがんだ丸を書いても正解の方で認識される。正解を書く方が多い→正解側で認識した方が認識率が高い、ということなのだろう。その反面、ひらがなの認識率はそれほど高くないようだ。焦って書くので字が汚かったり書き順がおかしいのかもしれないが・・・。
1回のプレイが短いこと、毎日のプレイに耐えること、脳の若返りがテーマであること、その他諸々の要素は全部既存のヘビィなゲーマーのための仕様ではなく、全くゲームをしていない30代以上をターゲットとしたもののように思える。というか、大人のDSトレーニングというタイトルからしてゲーム好きの子供向けではない。そのあたりを意識してか、発売当日は意外なキャンペーンを展開した。大手の新聞各社の朝刊にカラーで全面広告を掲載したのだ。ゲームとはかけ離れている読者層を持つと思われる日経新聞にまで掲載されていたのには驚いた。任天堂はかつて「ゼルダの伝説時のオカリナ」が全世界600万本に到達した時に同様の全面広告を掲載したが、ゲームで新聞の全面広告はなかなか見られるものではない。
意外な展開といえば、公式サイトでこのソフトの取り扱い説明書がpdfファイルで公開されている。こんなこと前代未聞じゃないだろうか?確かにこのソフトに限って言えば、説明書を見せておくことでデメリットは全くなく、メリットの方が多そうだ。他にもキャンペーンサイトでわざわざ問い合わせ窓口の電話番号を掲載するなど、ゲーマー以外を囲い込む体制は万全のようだ。
何度も繰り返すようだが、このソフトはゲームではない。ゲームではないが、ゲームとして楽しむことも可能だ。一桁の加減乗算(割り算はない)を100個連続でプレイするトレーニングあたりはタイムアタックをやる感覚だ。レースゲームのようにコースを覚える必要性も、格闘ゲームのように技を覚える必要性もなく、テクニックも何もないただの算数。完全にガチンコ勝負だ!これで熱くならずして何で熱くなるというのだろうか?さらに記録が残るのはその日の初回プレイのみという強烈な縛り!これは燃える!各自手になじんだタッチペンを取って毎日真剣勝負をするしかないだろう。冗談のようだが、本当におもしろい。サクサクと問題を解いていくと自分が天才のように思えて、逆に記録が伸びないときは自分のあまりの慌てっぷりに思わず笑ってしまうだろう。前述のように数字は認識率も高いので全くストレスを感じずに計算ができるのも愉快だ。さらに通信対戦だと16人で計算速度を競える!これは是非やってみたい!
最後になるが、実はこのソフトは非常に安い。定価が税込2,800円と、他のDSソフトと比べて6割程度の価格だ。Amazonだと安売りしているので税込、送料込みで2,380円と、ワゴンセールのような価格になってしまっている。
おそらく当サイトを見に来ている方々はこのソフトで測定できる脳年齢の最高記録である20才にも到達していない方もかなり多いだろうが、セーブデータを4人までもてるので、家族用に購入するのもアリだろう。父の日のプレゼントと称して買うのも良いかもしれない。
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コメント
最初の脳年齢測定で49歳と診断された20代前半の私がやってまいりました。
これは本当におもしろいですね。
連続でやり続けるのではなく、毎日遊びたくなる面白さですね
投稿者 : かきのたね | 2005年05月25日 09:25
僕はやっと20代になりました。
ギリギリ20代ですが・・・・。
実年齢までもう少し!!
絵を描くのが素晴らしいですね。
自分以外の人を最低一人は登録ですね。
展覧会が楽しみです。
投稿者 : マゴ | 2005年05月25日 12:57
100問計算は、いい記録を出すと割り算もできるようになりますよ(^^)
還暦を超えたウチの親父に測らせたら31歳でした。見直しました。
投稿者 : おおみ | 2005年05月25日 16:45
20歳出せましたよ☆
投稿者 : ケン | 2005年05月25日 22:08
僕も買いましたよ。20歳は出したのは出しましたが
14歳でそんなこと言われるとうれしいやら悲しいやら・・・
それより、メテオス公式サイト更新してますね~
投稿者 : ひろゆき | 2005年05月26日 17:09
ワタシも買いました。
こりゃ親にもお勧めできますな。
投稿者 : にんてん道 | 2005年05月28日 10:43
全面広告と言えばポケモン10周年の時もありましたね
投稿者 : クワッ | 2005年05月28日 17:15
どうも自分の書く8は0と認識されてしまいやすいんですよねぇ。
個別に字の癖を設定できるようだといいんですけど。
投稿者 : U3 | 2005年05月29日 03:05
自分は「あか」の音声認識が時々うまくいかず、
やはりなまりがあるのかな~と悩んでおります。
おかげで(?)21歳までしか出ないー!
投稿者 : 栄華厳二世 | 2005年05月29日 20:24
母がこれの本のヤツを持ってたんですが、結局わざわざ紙とペンを用意して本広げてやるのがめんどうで放置されてたそうで。
で、これはDSの電源をポチッと入れるだけで手軽にできるので喜んでやってます。
お絵かきデータが3人分溜まると、次の個人データ選択時に比較して見られるようで、ウチの姉に私が描いたきりんとさいの絵で笑われました…(つω`)
投稿者 : take4 | 2005年05月30日 02:34
私は24なんですが、やりはじめは36歳でガッカリしました…が、毎日続けてたら徐々に実年齢に近付き、今日ついに二十歳をマークしました!かなり嬉しいし脳が稼動してるのを実感します。計算100を一日三回もやるとかなり効く…あと人数数えは笑いました(^O^)煙突から出入りすなっ!
投稿者 : はにわ | 2005年06月10日 16:09
日経なんてまさにゲーマーの読む新聞じゃん。
投稿者 : ろーま | 2005年06月11日 03:01