2016年04月05日

Miitomoで任天堂は何を狙っているか


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3月17日に任天堂製スマホアプリ第一弾の「Miitomo」がリリースされた。
Wiiから採用されたアバター"Mii"を着飾ったり、質問に答えたりするコミュニケーションツールだ。
さっそく、iOSの無料アプリランキングでダウンロード数1位になっており、3日で100万ダウンロードを達成している。その後も1週間にわたって、1位を維持し続けるなど、好調な出だしだ。

もちろんリリース直後にダウンロードし、それ以降毎日遊んでいる。周りに任天堂ファンが多いため、あっという間にフレンドの数が膨れ上がった。

半月ほど遊んでみた雑感としては「今のところ、必要な機能が揃っていないものの、可能性は十分に感じられるアプリ」という感じだ。

前述のように、Miitomoは任天堂のスマホアプリ第一弾である。このアプリについて触れる際には、岩田社長がスマホ進出に向けて記者に語った言葉を元に考えていく必要がある。
このスマホ進出の発表は、ちょうどアプリリリースの1年前である2015年3月17日に行われた。

任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表

Miitomoの特徴の一つに、任天堂のIP(知財)であることをとても強調している点がある。
普通、自分が使っているスマホアプリの開発元を意識することは少ない。だが、Miitomoはアプリ自体のアイコンにNINTENDOロゴが入っているし、ソフト内でのお知らせも「任天堂からのお知らせ」と表現している。

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岩田前社長が、スマホ進出の発表をした際に、アプリを通じて任天堂のIPを広めることを強調していた。

最適な手段を選択し、任天堂IPに触れる人口を最大化し、結果、ゲーム人口を拡大させていく、というのが、私たちの基本戦略になります。
これら様々な伝達手段の中で、スマートデバイスは、グローバルな稼働台数、接触頻度、そして1回当たりの時間は短いのですが合計の接触時間において、強力な存在です。
任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表

Miitomoは任天堂を売り込むための道具でもある。今のところ、アプリ内で任天堂であることを強調するようなアイテムは少ないが、今後任天堂キャラをモチーフにした衣装が増えていくことだろう。

また、「Mii」そのものの露出を増やし、親近感を与える効果も無視できない。Wiiの発売とともに登場したMiiは、任天堂製品における自分の分身(アバター)として10年近く活躍している。
次世代ゲーム機"NX"の発表が控えているこの時期にMiiの認知度を上げているのは、NXでもMiiを続投させる考えなのだろう。

いまのところ、Miitomoにおける要素は大きくわけて3つある。
・質問を介したコニュニケーションツール
・Miiフォトを作成するクリエイションツール
・アバターを着飾るカスタマイズツール

コミュニケーションツールに関しては、当初SNSでの繋がりのある人と、対面での登録のみという縛りがあったものの、アップデートで「フレンドのフレンドへに対するフレンド申請」(わかりづらい…)が追加され、Miitomoを介した新たな交友関係の広がりも一応は可能となっている。
QRコードを介した新規フレンド申請など、既存のSNSアプリでは当然と思えるような機能を実装していない部分に関しては「安心して使える」という大前提がある以上、対応は難しいところだろう。

Miiフォトは、よくスマホの画面でこれだけ自由度の高い編集機能を実装したものだと感心するレベルで、さらにユーザ側の工夫であらゆる画像作成が可能となっている。
miitomo技術部講座 - Togetterまとめ

フレンド申請の仕組み上、SNSでの繋がりが少ない人はフレンド数が少なくなる。その分、Miiフォトを作る楽しみがMiitomoの楽しみ方を補っている印象を受ける。ただ、フレンドが少ないとせっかく作ったMiiフォトを披露する場も限られてくるため、公式のフォトコンテストをさらに充実させるなどの施策も必要だろう。

アバターのカスタマイズ性が、Miitomoの中で一番将来性を感じさせる部分だ。
着せ替えに関しては、ファッションをテーマにしたガールズモードという先例があり、そこでのノウハウがMiitomoに投入されることは間違いない。任天堂のIPをモチーフとした服を投入するのはもちろんのこと、実在のアパレルブランドとのコラボも可能だ。

また、現在はMiiに対するカスタマイズしか用意されていないが、Mii同士のコミュニケーションにおいて「相手の部屋に遊びに行く」というギミックがすでに用意されていることを考えると、部屋のカスタマイズは将来的に実装される可能性が高い。
任天堂は部屋のカスタマイズ要素を持つバケモノタイトルをすでに保有している。どうぶつの森だ。どうぶつの森の要素がMiitomoに取り込まれれば、更に魅力的なアプリになるだろう。

かなり強引だが、Nintendogsの要素を足すことも可能といえば可能だ。あの部屋に自分の犬や猫がいればかなり楽しくなるだろう。

いまのところ、おまけ要素でしかないミニゲームも、いくらでもバリエーションを増やせるし、質問と称して新作アプリ/ゲームのプロモーションをすることもできる。Miitomoは任天堂のIPを広める窓口としての役割を果たしていくに違いない。

だが、任天堂のIPを広めるためにはアクティブユーザを高く維持する必要がある。いまの実装のままでは、すでに飽きがきて離れるユーザが出てきてしまっているので、早々に機能を充実させて欲しいところだ。


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