2004年11月03日

バイオハザード4はPS2でも発売


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カプコンはゲームキューブで2005年1月27日に国内発売を予定しているバイオハザードシリーズ最新作、「バイオハザード4」を2005年末にPlayStation2でも供給することを発表した。なお、ゲームキューブでの供給時期等には変更はない。

そもそも、なぜbiohazard4がゲームキューブだけで発売されることになっていたのか。
ゲームキューブ発売前日(2001/09/13)にカプコンは「バイオハザード戦略発表会」を開催した。そこで、バイオハザード4だけではなく、ゲームキューブに独占供給する「biohazardシリーズ」の発表が行われた。

発表の要点を大まかにまとめると次のようなものだった

1.BIOHAZARDシリーズ改めbiohazardシリーズはゲームキューブで独占供給する
2.三上真司氏がディレクターとして復帰、指揮を執る
3.第一弾として大幅にリメイクしたbiohazard(1)を第一作と同じ発売日(2002/03/22)に発売する
4.「1」は完全リメイクとするが「2」「3」「CODE:Veronica」はベタ移植とし、ロゴもBIOHAZARDとする
5.新作の「0」もゲームキューブ独占供給、続いて「4」も制作、独占供給する
6.独占供給とした理由の一つは、ハードを固定することでユーザが複数のハードを持たずに済むため
7.ゲームキューブを選んだのは任天堂に共感したため

しかし、結果として明らかにコストのかかっている新作のbiohazard 0さえも芳しくないセールスにとどまることとなる。さらに、0~4のナンバリングのされた本流の「biohazard」とは異なる、外伝的な「BIOHAZARD」作品(ガンシューティングやネットゲーム)はすべてPS2で供給された。

グラフィック上で大きな進化を遂げたbiohazard(1および0)は非常によいゲームに仕上がっていた。さらに、システム面にまでメスを入れさらなる進化を遂げたbiohazard4までわざわざ狭い市場で独占供給を貫く必要はない。PS2での発売を決めたのは正常な判断だと思われるし、ゲームキューブ版発売前に発表したのは、ナムコの「テイルズオブシンフォニア」のように発売後に発表するよりも何倍も親切だ。

逆に何故独占供給などと言う自らの首を絞めるようなことをしたのか、そのほうが疑問だ。ゲームキューブ発売前日開催の他社発表会に任天堂はわざわざ宮本茂氏を壇上に送り込んだ。誰の目から見ても独占供給に任天堂から何らかの働きかけがあったことは明白だ。一企業が看板ソフトのプラットフォームをディレクターの「共感」なんて軽い基準で決定するはずがない。事実、その発表前後に任天堂とカプコンの距離は近くなっている。任天堂はゲームボーイカラー、およびゲームボーイアドバンスのゼルダの伝説シリーズをすべてカプコンに制作依頼した。今日発売の「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」もカプコン制作だ。

もちろん、発売前には任天堂だってゲームキューブでPS2を超えるつもりだったし、カプコンがそれに便乗しようとしたという部分も少なからずあるだろう。その当時は既存シリーズと同じだけの売上げを達成する可能性も視野に入れていただろう。ただ、ゲームキューブの売上げが減衰している現状でギリギリまで独占供給と言い続けたのは売上げ見込みだけが独占供給の理由ではなかったことを示唆している。

ともかく何故かはよく分からないが独占供給だった。さて、じゃあどうして独占ではなくなったのだろうか?任天堂とカプコンの関係が悪化したのだろうか?今日から始まる「ニンテンドーワールドTouch!DS」ではあいにくカプコンのニンテンドーDSソフトの出展はないが、カプコンはちゃんとDSのソフトも作っている。悪化したと言うよりも普通の関係になったと見るべきだろうか。今後の動向が気になるところだ。

ま、とりあえずbiohazard4は楽しみ。プレイできる人が増えたことも喜ばしいことである。


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コメント

バイオ自体昔ほどの力は無いし、個人的に飽きてる内容なのであまり気にしてないが、GC独占供給すること自体そもそも失敗だったのでは??何でもかんでもPS2と言う道が出来ることはかなりこしゃくでゲーム業界を悪化させることにもなるが、もし、PSPがDSより上回ったときこんな下らない状況を作らない事をせつに願う。今のゲーム業界はソニー思考で動いていて実につまらなく、ゲームを知らない会社がゲームを潰しにかかってることをもっと深刻に受けとめるべきだ。

バイオは1~2作で終わるべきだったゲームだと思う
ホラーのジャンルは完全に終結を向かえそうだ、任天堂も
エターナル・ダークネスで一度失敗している。このまま行くと
確実にGCはPS2に負ける、即ち任天堂がソニーに負ける。
日本どころか世界でもゲームという存在を発展させた任天堂が
同国の一電気製品メーカーに負けるとは信じたくは無い。
しかし、このまま行くと任天堂は自社でハードを作らなくなるという心配も出てくる。PS2でゼルダやマリオをやれなどは
はっきり言って嫌悪感がある。いずれにせよ、カプコンが独占供給すると発表した時点で結果は誰もが分かる事だった。
いつか、任天堂のハードが日本のTVの前に返り咲くことを心から切に願う

バイオあげるかわりにドラクエ8をGCでも出してほしいです。

「バイオハザード4」欲しいなー。いつ出るか皆さん知りませんか??


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