2017年10月18日

マリオカートVRに新たなエンターテインメントの可能性をみた


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先日、新宿歌舞伎町のVR ZONEに行ってきた。

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バンダイナムコエンターテインメントが運営する、VRをメインとしたアミューズメント施設だ。
ハイテク感漂うおしゃれな建物で、隣にはリアル脱出ゲームのSCRAPが運営する東京ミステリーサーカスがオープン予定だ。こちらも楽しみ。
第一印象としては、「あっ、ここ"龍が如く"で来たことあるわ」だった。ゲーム内に出てくる劇場前広場とだいたい同じ。

入り口にはそれぞれのゲームの待ち時間が表示されている。

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ゲームごとに色分けがされており、入場券とセットで販売されているゲームチケットは各色1枚ずつとなっている。
人気のあるゲームを同じ色にすることで、特定のゲームに行列が偏らないようにする配慮のようだ。
追加料金を支払えば、単体で購入も可能となっているものの、マリオカートVRなどの人気ゲームは単体購入が不可で、入場券とセット販売のチケットで1回遊べるのみとなっている。

というわけで、ちゃっちゃと入場してマリオカートを体験。昼前の入場だったが、それなりに混み合っていて30分ほど待たされた。

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4人同時プレイとなっていて、座る座席でキャラが固定されている。マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシーだ。キャラ性能の差はなさそう。たぶん。
今回はマリオを選択。同行した友人はルイージを選ぶ。ピーチとヨッシーは知らないお兄さんたち。

カート型筐体のハンドル、アクセル、ブレーキをそのまま操作する。基本的にマリオカートアーケードグランプリと同じ操作体系だが、頭にVRゴーグルを、手にVR用のセンサーを取り付けることが異なる。

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スタッフにゴーグルとセンサーを取り付けてもらい、しばらく待つと、目の前にハンドルとマリオの手が見える。自分の手を動かすと、マリオの手も同じように動く。
右を向くと、同じように不思議そうに自分の手を見つめるルイージがいた。ルイージに手を振ると、こちらに気づき、手を振る。実際にはルイージの中に入っている友人は右ではなく、左隣のカートに座っているので違和感がすごい。

装着したヘッドセットにマイクも搭載されているので4人の声は互いに聞こえるようになっている。
スタート前からみんな「やべえ」「やべえ」「すげえ」と語彙が失われた状態。

プレイヤー4人の他にクッパとワリオも乱入。スタート直後は彼らが先頭を走る。
従来のマリオカートとは異なり、主観視点なので、1位を走るとコースとハンドル以外見えなくなるため、最初は前に敵カートがいたほうがわかりやすいという配慮だろうか。

レースがスタートすると意味もなく周りを見回してしまう。普通のレースゲームよりも、車を走らせているという感覚が強い。デフォルメ志向の強いマリオカートなのに、リアルに感じる。
一応、筐体はある程度稼働もするようになっているが、視界が完全にVR世界に飛び込んでいるせいで、画面が動いているのか、体が動いているのかよくわからない。

VR体験がメインの施設でゲームプレイを複雑化させないようにするためか、ゲーム内容は非常に簡略化されている。とにかくコース幅が広く、カーブも緩やかだ。
アイテムはコウラ、バナナ、ハンマーの3種類だけで、アイテムボックスの要素すら無く、アイテムがそのまま風船にぶら下がって登場する。しかも、序盤のアイテムエリアでは基本的に1種類ずつしかでてこないため、アイテムを選ぶことすらできない。コース後半では3種類が混ざって登場する。

片手ハンドルで走りながら手を上に伸ばし、アイテムをつかむ。そして、そのまま振りかぶることでアイテムを使用できる。VRならではの操作方法だ。
実際は手の甲にセンサーをくくり付けているだけなので、指の動きは関係ないのだが興奮しているので、手を開いたり閉じたりしてアイテムをむしり取ろうとしてしまう。

VRの主観視点で見ると、ドッスンや、パックンフラワーがとてつもなく大きく、恐怖を感じる。タイミング的にくぐり抜けられそうでも、大回りして避けてしまう。おかげでコンピュータを入れた6人中6位という結果になった。

プレイ中は4人とも興奮していてずっと言葉にならない叫び声を上げ続けていた。
ものたりない、可能ならもう一度遊びたいと強く思ったのだが、前述のように入場券とセットでしかプレイできないため断念。

ゲームそのものはマリオカートなのにアイテムが3種類でランダムですらなく、ドリフトもないというシンプルさで、数回プレイしたら飽きるレベルだと思うのだが、VRで面白さが何倍にも増幅されている。さらに家庭用のVRゲームと比べると、実際のハンドルやペダルを操作するという点でアドバンテージがある。
少しでも興味を持ったら、ぜひとも一度体験して欲しいと思う。

ただ、入場料とセットで4400円払って、1プレイのために30分以上並んで、スタッフにVRゴーグルを装着してもらって、実際のプレイ時間は3分程度というのはハードルが高い。相当高い。
もうすこし、気軽に体験できるようになってくれると良いのだが、当面は難しそうだ。

おまけ

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エヴァも体験した。VR装備をつけてコクピットに座って、気持ちは完全にシンジくん。

両足の間にある四角いユニットから、顔に向けて風が吹く演出もある。
これがいい感じに機能していて、コクピットがLCLに満たされるときに息苦しさを感じるレベル。
内容は完全にエヴァで、ミサトさんがなんか小難しい説明をしているを聞きながらコクピット内からの視界を堪能したあと、使徒が来襲してツインスティックで操作しながら戦う。
操作体系はだいたいバーチャロン。

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VRゴーグルを装着してコクピット型の筐体に乗っている人間を横から眺めると、その姿自体が近未来SF感があって「すごい時代になったなあ」という気持ちになる。

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この画像を見て、何を想像するだろうか。
黒くて大きなイス、これはガンダムの手だ。
いや、ほんとに。

ガンダム(RX-78)ユニコーンガンダムが選べる。

お台場の実物大ガンダムの前に立っていたら、急に敵が襲ってきて、急にガンダムが動き出して、急に手を差し伸べられて、急に高いところに持ち上げられてなんやかんやおきるというストーリー。

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ユニコーンガンダムでかいなーと見上げるわたくし(とケーブルを持ってくれてるスタッフ)

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急に背後で爆発音がして振り返るわたくし(とケーブルが絡まないように配慮してくれてるスタッフ)

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急に動き出して手を差し伸べてくれたユニコーンガンダムの親切心に甘えて手に腰掛けるわたくし(とケーブルを後ろ側に回してくれてるスタッフ)

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急に上空に飛び出してびっくりして見下ろすわたくし(と少しだけ写っているスタッフ)
椅子が上空に飛び上がることはなく、振動や風を使ったごまかしなのだが、VR映像で上空の視界になっているので本当に高いと感じる。

ちなみに、ユニコーンガンダムの指はとてもやわらかかった。

他にも釣りのゲームや、ホラーもののVRを体験した。どれも楽しく、とても良い時間を過ごせた。
新宿で遊び場を探している人は選択肢の一つとして入れておいて欲しい。

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福岡に戻る前にすこし時間が余ったので、お台場のユニコーンガンダムも見に行った。
数時間前にVRで動いているのを見ていたので、うごかない本物は少し物足りなかった。サイズ感はVRと全く同じだった。

そのまま羽田に向かおうと思ったら、お台場にもVR施設があり、ちょうどいい感じの時間の余裕があったので体験してみた。

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PSVRを使って、宇宙を体験できるっぽい感じ。

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椅子がやたらとかっこいい。

そもそもPSVRは持ってるし、対応ソフトも無駄にたくさん買っているのでわざわざ金を払って旅先でやるもんではないなと思いました。体験型アトラクションらしく、生の司会が入ったり、他のプレイヤーとの連動機能はあるけど、家に友達呼んでPSVRソフトを交代で遊ぶほうが楽しい。


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