2015年10月01日

「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー」の攻略本4冊(合計3.6kg)を徹底比較


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3年前の「とびだせどうぶつの森」の攻略本4冊(合計3.8kg)を徹底比較の続き。続編が出たなら、そりゃ同じことやらないとね。ということで、今回も4冊購入。

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以下のように表記する

週刊ファミ通編集部「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー かんぺきガイドブック」:ファミ通
電撃攻略本編集部 「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー ザ・コンプリートガイド」:電撃
ニンテンドードリーム編集部「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー 超完全カタログ」:ニンドリ
小学館「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー: 任天堂公式ガイドブック」:公式

先に結論

今回、1冊を選ぶなら前回と同じくファミ通を選ぶ。部屋の作例と住民紹介のボリュームがすばらしく、部屋のコーディネートという本作のコンセプトを最も体現している。ただ、索引が若干使いづらいので、慣れるまでは家具の情報は調べにくい。

装丁の比較

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4冊並べるとこのような感じ。
見ての通り、公式だけ判型が大きい上に、薄い。
公式イラストを使っているのでしょうがない部分があるのだが、ニンドリ以外の3冊は全部同じイラスト。

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カバーを外すとこのような感じ。
こちらはファミ通ニンドリがデザインかぶりをやらかしている。

「とびだせどうぶつの森」のときは、ファミ通電撃が別冊付きの構成だったが、今回は電撃だけが2冊構成になっている。別冊分は、マイデザインに特化した内容になっている。

各攻略本の重量比較

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ファミ通は1,141gで735ページ。
1,200円+税

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電撃は1,152gで、655ページ+別冊47ページ
1200円+税

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ニンドリは782gで479ページ
920円+税

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公式は478gで239ページ
950円+税。薄いのにニンドリより高い…。

住民の紹介

いままでのどうぶつの森では、プレイヤ自身の部屋をコーディネートできたのに対し、今作では400名弱存在する住民が「お客様」となり、その部屋をコーディネートすることになっている。
さらに、そのお客様はamiiboカードを使って呼び出すこともできる。そのため、住民の情報は今までの作品よりも重要になっている。

我らがアイドルしずえさんで比較するが、amiiboカードで訪問してくる特殊住民なので、一般住民の場合と若干表示が違う。

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左上から、
ファミ通 電撃
ニンドリ 公式

みてのとおり、ファミ通の充実度が飛び抜けている。
ひとりの住人にページの半分を割り当てて、住民の詳細情報だけではなく、その住民のために作られた部屋や庭の作例が掲載されている。住民によっては、部屋と庭の両方の作例が掲載され、1ページまるごとひとりの住民の解説になっている。
つまり、400件近い作例紹介も同時に掲載されていることになる。どんだけ手間かけて攻略本作ってるんだ…。

電撃のみ、スペシャル住民が自宅にいる時の服装を紹介している。メガネしずえさんというレアな画像が見られるのは電撃だけ!

家具・リメイクの紹介

今回の家具は5,000点を超える。どの攻略本も総てを網羅しているようだが、1冊の本に収めるためにかなり窮屈な紹介にならざるをえない状況である。
調理家具であり、テーブルの上におけてリメイクも可能な「てっぱんやきき」で比較する。
設置面積は家具としては最小のキャラ一個分。イスや果物カゴ、写真立てなどと同じサイズだ。

ファミ通
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色や入手可能などうぶつ・公共施設、設置条件(他のものの上に乗る)などの必要な情報は揃っているし、家具のページにリメイクのページ数が記載されていてわかりやすい。
接地面積は1×1マスという扱い。

電撃
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ファミ通とほぼ同等だが、カラー情報がない。また、接地面積が2×2となっている。
これは接地面積の単位が違っていて最小面積が2×2になっているだけで、誤植ではない。どうも、今作では半ブロック単位で家具を設置可能なので、設置する床のマス目の数が2倍になっていて最小サイズの家具は2×2ブロックという認識のようだ。
ちなみに壁掛けの家具は2×1などの表記になっている。背の高い家具と干渉する場合は半キャラ分壁からずらす必要があるので表記としてはこちらのほうが正しそう。

ニンドリ
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接地面積が図で表示されているのでわかりやすい。色情報もある。
ただし、家具ページにリメイクのページ数表記がなく、索引にもリメイクのページが記載されていないので探しづらい。

公式
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電撃と同じ2×2表記。
そして、この家具が入手可能などうぶつの記載がない。他の家具には記載があるので誤植っぽい。
他の家具もいくつか調べたところ、「たいじゅうけい」の入手条件で公式だけ「リチャード」が抜けているなど、誤植らしきものがいくつか見られた。まあ、情報量が多すぎてるので私が見つけきれないだけで他の攻略本にもいくつか抜けはあると思う。たまたま見つけたのが公式だけなのかも。
それよりも、家具自体の写真も小さいし、家具リメイクの画像がないのも残念。

索引

情報量が多い攻略本だけに、索引は重要だ。 大量の情報も目的のページを見つけることが難しければ役に立たない。

ファミ通
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ジャンルごとに索引が分かれているので「目的の家具がどのジャンルに属しているか考えて、ジャンルを探して、その中で五十音順で探す」という手間がかかる。非常に面倒。
しかし、索引の中に検索用の「カラー」と「ワード」が書かれているのは便利。
リメイクページも掲載してあるのはこの攻略本だけ。

電撃
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全家具をひとまとめにした検索なので、どの種類の家具か意識しなくていい。こちらのほうが圧倒的に便利だ。

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他の攻略本にはない、住民→得られる家具の索引がある。
まあ、これが必要か?と言われてもあまり使うシチュエーションはないかな。
人とamiiboカードを交換したり貸し借りするときには便利かも。

ニンドリ
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電撃と同じ、全検索スタイル。

公式
なんと、索引がない。
まあ本自体が薄いから、直接ページを開いて探してもあまり変わらない感じではある。

その他の特徴

ファミ通
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なんといっても、住民ページの充実度が凄い。
見開きで3〜4人しか紹介されないという贅沢なレイアウトでたっぷりと作例付きで紹介してある。
作例ではそのどうぶつの依頼を受けたときに使えるようになる家具が主に使用してあるので、この住民のamiiboカードがあればこの家具が手に入るということがおおむね分かる。
全部の家具が使用されているわけでなないので、電撃の住民→家具の索引には及ばないが、ビジュアルで分かるのはポイントが高い。

電撃
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別冊のマイデザインガイドブックで154種類のQRコードが掲載されていて、デザイン用の型紙(ドット絵下書き用)もついている。
まあ、掲載されているデザインは微妙なものも多いが、オリジナルデザインの下地に使うのには良さそう。

ニンドリ
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小ネタのページがまとまっているのは便利だ。ファミ通にも同等のTipsはあるものの、何箇所にも分散して掲載されている。
ただ、このページを目的に買うほどの情報量ではない。

公式
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情報量が最も少ないものの、そのおかげでページ数が少ないのが最大の魅力でもある。
ページあたりの情報の密度を高めるために、判型が大きく写真は小さめ。
他の攻略本はまず片手で持てる厚みじゃないし、ゲームを遊びながらパラパラめくるのにはこのページ数は大変よい。

まとめ

冒頭でも書いたが、やはり住民情報の充実度が非常に充実していて、家具の情報ももれなく掲載しているファミ通が一番のおすすめだ。
とびだせどうぶつの森で60万部突破したそうなので、だいぶ予算が出たのだろう。明らかに人員を割いて手間をかけて作った一冊だ。

マイデザインに関していえば電撃がもっとも充実しているが、QRコードはネットでもたくさんあるしなあ。

遊び心が欠けているが、どうぶつの森シリーズを知り尽くしている人なら必要な情報が綺麗にまとまっていて情報も探しやすいニンドリも悪くないのだが、あまり変わらない金額でもっと優秀な攻略本があるから、あえて選択する理由はないかなあという感じ。

単体で公式を選ぶのだけはナシ。圧倒的に情報量がすくない。ただ、その情報量の少なさが本としての取り扱いの良さにつながっているので、2冊買うなら、2冊目に公式を選ぶというのは選択肢としてアリだ。


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