レビュー:ポケモンタイピングDS+ニンテンドーワイヤレスキーボード
ゲーム本編は割とどうでも良かったのだが、ニンテンドーワイヤレスキーボードが欲しかったので「バトル&ゲット!ポケモンタイピングDS」を購入した。
パッケージでっかい。
開けるとこんな感じ
ニンテンドーワイヤレスキーボードと、DSコンパクトスタンド、ゲームソフト、電池二本が入っている。
キーボードの裏は黒い。任天堂のロゴがある。
裏側右上から単三乾電池2本を入れる。
電池ケース部分があるのでキーボードが少し斜めになり、キーを打ちやすくなっている。
付属のスタンドはこんな感じ。
内側にDSカードを入れられるスペースがある。
このキーボードは、Bluetoothという無線規格のものだが、ニンテンドーDSにはBluetoothに対応していない。
そのため、DSカードにBluetoothのチップとアンテナを内蔵させている。
Bluetoothはワイヤレスキーボードやヘッドホンなどで汎用的に使用されているものなので、ポケモンタイピングDS以外でも使用可能だ。
というわけで、iPhoneで使用してみた。
設定 → 一般 → Bluetoothの画面を開いて、キーボードの「Fn」を押しながら電源を入れると認識される。
認証のために画面に表示される4桁の数字(ランダム)をキーボードで入力すると使用可能になる。
日本語キーボードじゃなくて英字キーボードとして認識されるのでかぎかっこや@マークなどがキーボードの刻印と異なってしまうが、割と普通に使える感じ。
ソフトキーボードと異なり、矢印キーが使用できるのが嬉しい。
左下にある家のマーク(HOMEキー)がMacキーボードのコマンドキーに該当する。
HOME+C コピー
HOME+V 貼りつけ
HOME+X 切り取り
HOME+A 全選択
などのショートカットが使用可能だ。
通常のソフトキーボードの画面との比較。
変換候補が画面いっぱいに表示されるし、矢印キーで選択できる。
ややコンパクトだがキーピッチは十分に広く、ゲームのほうで何時間もタイプを続けていたが、非常に打ちやすく、そこら辺のノートPCより良いかもしれない。
iPhoneのフリック入力でも長文を打てるようになってしまったので、あまり使う機会はなさそうだが、メモを取る必要のある会議や講演などで活用できそうな感じ。iPadと組み合わせると、メールのやり取り程度ならPC並にできそうな気がする。
キーボードの出来は非常に良いので、WiiやWii次世代機で対応してくれると嬉しい。3DSのブラウザとうでも使えると便利そうだが、3DSはBluetooth非対応なので、対応してくるのは難しいだろう。
さて、肝心のポケモンタイピングDSの方だが、正直なところかなりプレイヤを選ぶようなゲームだった。
「キーボードの上達を望むポケモンユーザ」がターゲットなので、ポケモンに詳しいことが前提条件となっている。
自分のポケモン歴は初代(ピカチュウ)、二代目(銀)、四代目(ダイヤモンド)をクリア済みだが、三代目(ルビー/サファイア)と五代目(ブラック/ホワイト)は未プレイ。そういうわけで、ポケモンの名前は半分ぐらいしかわからないし、忘れているものも多い。
このゲームはポケモンの名前をタイプするようになっているため、名前を知らないと難しい。ギアル、ギギアル、ギギギアルとか分かんねえよ…。
ステージによって挙動が多少異なるが、概ね以下のような感じでゲームが進行する。
1.画面が奥にスクロールしていく
2.ポケモンの鳴き声が聞こえる(この時点で入力受付開始)
3.ポケモンが画面の奥から出てくる
4.ポケモンが近づいてくる
5.ポケモンの名前が表示される
6.名前を入力し終えるとポケモンをゲット出来る
7.2に戻る
8.ゴールに到達するとクリア(ボスが登場する場合もある)
スコアは連続して正確に入力した場合のコンボ加点に加え、素早く入力した場合は最大1.5倍のボーナスが付く。
コースごとに条件が異なるが、ハイスコアをとったり条件を満たすと金銀銅のメダルが手に入る。
金メダルを取るためにはポケモンの名前が表示されてからでは間に合わないし、ノーミス(フルコンボ)がほぼ必須。幸い、コースごとに登場するポケモンは限られているので、繰り返しプレイすれば画面にポケモンの姿が見えた時点で入力できるようになるが、慣れない固有名詞と小さいドット絵ではミスが増える。難しい。
「キーボード入力が早い人」より、「タイプ速度はそこそこだけど、ポケモンの鳴き声で名前が分かる人」のほうが圧倒的に有利なシステムになっている。
キーボード目的でこのソフトを買う人達は楽しめないかもしれない。
ためしに普段使っているBluetoothキーボードでプレイできないかなと、登録してみたが電池切れ扱いになってプレイできなかった。認証自体は通ったので、電池切れの通知の仕組みがニンテンドーワイヤレスキーボードと違っているのが原因じゃないだろうか。他のキーボードならプレイ出来るかもしれない。
2011年05月07日:モテる任天堂ファン女子力を磨くための4つの心得
2011年04月04日:震災後発売を延期したソフトはどうなるのか?
最新記事
2024年07月10日:任天堂とアクセシビリティ
2024年06月28日:任天堂株主総会レポート2024
2024年06月16日:10年ぶりにテレビ周りを刷新した話
2024年05月01日:次世代Switchの現実味のある予測(2024年5月現在)
2024年02月20日:3万アカウントの凍結を見届けた 趣味としてのTwitter(X)スパム報告
2023年06月25日:任天堂株主総会レポート2023
2023年06月21日:レビュー:ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
2022年06月30日:任天堂株主総会レポート2022
2022年03月15日:Hue Sync Boxで映像とゲームを画面の外から強化する
2021年03月11日:シンエヴァを鑑賞した人たちを鑑賞した[ややネタバレあり]
コメント
レビューご苦労さまです。
キーボードについて気になっていたので参考に成りました。
> ポケモンの鳴き声で名前が分かる人」のほうが圧倒的に有利なシステム
キャラゲーとしてみれば、むしろ正解かと。
投稿者 : 松裕堂 | 2011年05月02日 06:27
主人公は奥へ向かって進んでいくけど
画面が奥にスクロール とは言わないような気がする
むしろ手前
投稿者 : もみ | 2011年05月13日 10:16
ちょっと不思議に思う程売れてたのはキーボード目当てだったのか。
正直、もっとしょぼい代物だと思ってました。
投稿者 : nic | 2011年05月22日 00:17