2010年01月23日

アバター:ネットゲーム中毒患者の末路がそこに


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ジェームズ・キャメロン監督作品「アバター」を観てきた。

当然3D対応劇場で、普段はメガネだがコンタクトレンズを付けて望んだ。3D映像を堪能するため、字幕版ではなく吹替版。

いやあ、飛び出してましたね。飛び出してた。よく飛び出してた。観たというより、体験したという感じ。そして疲れた。3Dは普通の映画より疲れる。

3Dシアターにはいくつか形式があるが、自分が行った映画館はXpanD形式だった。メガネはレンタルで、偏光レンズではなくシャッター形式。右目用の映像と左目用の映像が交互に映し出されて、そのタイミングに合わせて左右のサングラスが交互に遮蔽される仕組みになっている。そのため、ボタン電池が格納されている様子で若干大きくて重い。眉間の部分に赤外線受光部があり、スクリーンのあたりから同期信号を受けて左右のシャッターを閉じるタイミングを合わせているようだ。

3D映画というと最先端なイメージがあるが、1987年に発売されたファミコン用の3Dシステムという製品がある。これは「3Dホットラリー」(ディスクシステム)等の対応ソフトで、飛び出す映像を楽しむ装置だ。こちらもシャッター形式で、サングラス(というにはあまりにデカイ)を本体に接続する必要がある。ファミコンなので元の映像が3DCGではないから、現実感を味わうというよりは飛び出す絵本が動いているレベル。飛び出す画面のゲームといえば任天堂がもうひとつなにか出していたような気がするが、記憶にございません。

話がかなりそれたので、アバターの感想に戻るが、かなり飛び出していた。すごい飛び出してた。始まって早々飛び出していたし、中盤の飛び出し方も素晴らしく、主人公が葛藤するシーンも、アクションシーンも、ラストもかなり飛び出していた。と、飛び出していたことしか思い出せない程度のストーリーだった。

チラシにも書かれている程度に導入部のネタバレをする。ナビィと呼ばれる人間に似た巨人種族がいるパンドラという星で、地球人は高価な鉱物を発掘していたが、ナビィと地球人の間で争いがあり、緊張状態になっていた。そんな中、ナビィそっくりの肉体・アバターと人間の意識を連結してナビィと交流するアバタープロジェクトが進められた。主人公は戦争で下半身不随になった軍人。アバターに意識を移したときだけ、ナビィの体で自由に歩くことができた。そして上官に鉱脈の上に住む部族と接触しスパイとして活動することを命じられるが、長居する間に部族長の娘と恋に落ちてしまう。果たしてパンドラの運命はどうなってしまうのか!?といったストーリー。

導入部でオチはバレバレなんだが、主人公の心境の変化が面白い。

仮の体(アバター)では現実には持ち合わせていない身体能力を身につけ、どんどんと新しいスキルを手に入れ、ついには彼女まで手に入れる。映画の終盤にはヒゲボーボー、シャワーも浴びずにナビィの社会に入れ込み、人間の体に意識を戻しても飯を一気食いしてすぐにアバターに意識を戻すようになってしまった。そして、いかにナビィの社会が素晴らしいか熱弁しはじめる。

仮の体をゲームキャラ、ナビィの社会をネットゲーム世界と考えると完全にネットゲーム中毒患者の行動と一致する。怖い怖い。
映画のラストで彼がどうなってしまうかは、映画を観てのお楽しみ。
ネットゲームはほどほどにね、というジェームズ・キャメロンのメッセージを感じ取ったのは自分だけだろうか。


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コメント

ゲーマーらしい感想で安心したw
話のとらえ方は人それぞれですが
映像に関しては誰もがすごい!と思うような壮大さですよね
3DはIMAX方式がすごく良いとか言う話を聞いて、もう一度観に行きたくなってきた

読んでなんで自分はそういう視点がなかったのかなと思ったね
あの儀式は蛇足だったよなあという感想しか持たなかった

>主人公の心境の変化が面白い。

そう思いましたか。私は逆に、彼の発言から不具者で恵まれた生活を送ってないことがわかったので心境の変化は感じられませんでした。アバターの体を得た最初から暴走してましたしw

ゲーム中毒者といえば、ルサンチマンってマンガの方を思い出します。あれも別の意味で不具者のような人が主人公ですがw

と思ったらアマゾン貼ってましたね。見落としてました。恥ずかしい・・

任天堂ファンのブログなのにバーチャルボーイの名を出さないのって何なの?
軍平なめてんの?

>名無しさん
なめているのではなく「あえて」書いていないんですよ。
空気読みましょう。


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