ニンテンドーDS Liteの防水ケースを試してみた

要はニンテンドーDS Liteの形状に合わせたジップロックだ。きっちりとしたサイズで、当然ながら旧ニンテンドーDSは入らない。購入したのはシルバー。ジッパーの部分が6色の中から選べる。
折りたたみ部にあるLRボタンに容易にアクセスできるように、ちょっと変わった構造になっている。この構造のおかげで、ケースに入れたままでもニンテンドーDSを折りたたんでスリープモードに移行することが出来る。

まずはあらかじめソフトを装着し、ペンを取り外す。電源を投入した状態でDSを180度になるまで開いて、まっすぐ奥までケースに入れる。いったんDSを畳んで空気を抜き、二重になっているジッパーを閉じる。これで準備完了だ。

電源のON/OFF、音量の調節は無理すると出来ないことはないが、爪を立ててひっかくようにしないとスイッチが動かない。この商品は穴が開いてしまうと意味を成さなくなるので、電源のON/OFFや音量調節は諦めるしかない。電池の持ちが気になるときはDSを畳んでスリープモードを使うと良い。

また、ニンテンドーDS用のケースでは問題ないが、ニンテンドーDS Lite用だとゲームボーイアドバンス用ソフトが使用できない。本体からはみ出す構造になっているのが原因だ。DS Lite用を買っちゃったので風呂でbit Generationsをプレイするのは諦めるしかない。

ちなみに上のゲーム画面はクラブニンテンドーの会員向けプレゼント「GAME&WATCH COLLECTION」だ。ちょうどこのケースと同じ日に家に届いた。DSブラウザの時にも説明したが、本体のサインは高橋名人のもの。

ケースに入れたまま一通り操作してみたが、多少違和感を感じる程度で特に問題はない。タッチペンも普通に使える。メテオスなど、タッチペンで細かい操作を強いるゲームは厳しいかもしれないが、大人のDSトレーニングシリーズ程度のタッチペンの使用なら問題ないだろう。ボタン操作も、慣れれば大丈夫なレベル。十字キーやABXYボタンなど、摩耗が激しいと思われる部位は一回り厚くなっており、それが触感を向上させている。マイクも通信機能もケースに入れたまま使用できる。

ケースに入れたままテトリスDSでWi-Fi対戦をしてみたが、違和感が原因で2,3回操作ミスをした程度。まったく問題ない。完全に空気を抜くよりも、気持ち残しておく方が操作しやすく感じた。

思っていたよりも普通に使えるので拍子抜けした。耐久性がどれぐらいあるかが気になるところだ。まあ、安いので消耗品と割り切って破れたりタッチペンですり減ったりしたら買い換えれば良いんだが。早く店頭で販売が開始されないものだろうか。

さて、水につけてみるとしますか。

多少空気が残っているため、水に浮く。

当然だが沈めると音が小さくなる。画面も見づらくなる。試してはいないがおそらくマイクは完全にNG。
このあと半身浴をしながらゲームウォッチコレクションのドンキーコングをプレイしてみたが大失敗だった。とにかくうるさい。狭い風呂場に無機質なピコピコ音が大音量でこだました。ケースに入れたまま音量調整が出来ないのは不便だ。

このケースに入れておけば、台風の中でも問題なくプレイできるだろう。

水中でニンテンドーDSブラウザー。水中で見てもYahoo!はいつもと同じYahoo!だ。思いっきり沈めてもちゃんと表示されているが、この状態でちゃんとWi-Fi通信が出来ていたかは確認していない。

こんな苛酷な環境で使用することはないだろうが、風呂場で大人のDSトレーニングをしてみたり、キッチンでDSお料理ナビを使う時には役に立つだろう。大人のDSトレーニングのように、短時間でプレイできるゲームならのぼせることもないだろうし、毎日風呂に持ち込めば習慣にもなる。DSお料理ナビは声で操作ができるが、このケースに入れればアブラまみれの手で触ることも出来るし、水や調味料が飛んでも大丈夫。風呂場でDSブラウザを使ってインターネット…というのはやり過ぎか。風呂に入っているときぐらいネットのことは忘れよう。

お風呂や台所じゃなくても、砂が入り込んだり水がかかったりしやすいアウトドアでの使用にも良さそう。

一番のお勧めは「エレクトロプランクトン」だ。このソフトの内容については以前レビューを書いたので、そちらを読んで欲しい。ゆったりとぬるま湯に入って、ちまちまとうごめくプランクトンたちの奏でる音を楽しむのが心地よい。オーディエンスモードという操作しなくて良い鑑賞に特化した便利な機能もあるので、本体に触る必要すらない。ただ、浮かべておけば良い。風呂場特有の残響音も気分を盛り上げてくれる。

フラッシュをたいていない方の写真が実際の色味に近い。フラッシュをたいている写真だと反射で見づらくなっているが、実際はLiteはバックライトが明るいので、透明度の高いケースを挟んだぐらいじゃ見た目はほとんど変わらない。ちなみにこれはバックライトが2番目に暗い設定。

今秋発売予定のワンセグチューナーを搭載したニンテンドーDSを防水ケースに入れて、風呂場でテレビ…なんてのも考えたが、あれはアンテナが出っ張っちゃうので収納不可能だ。惜しい。

さて、一通りケース入りのニンテンドーDS Liteに拷問を加えたわけだが、ケースの中には1滴の水の浸入も許していなかった。さすがだと感心したそのあとで、衝撃の事実が明らかになった。説明書に以下の一文を見つけた。

本製品は日常防水です。水圧によって浸水する恐れがありますので、水中でのご利用は避けてください。

…沈めちゃいけなかったらしい。あー。

防水ソフトケースDS Lite用

追記:amazonでも取り扱いを開始していた。
NintendoDSLite用 アクアトーク ゲームプラスDSLite シルバー
発売日:2006/09/10
発売元:石崎資材
定価:¥777