2006年08月01日

レビュー:bit Generations BOUNDISH


スポンサーリンク

タイトル:bit Generations BOUNDISH
発売:任天堂
開発:スキップ
発売日:2006年07月13日
価格:2,000円(税込)

第2シリーズが発売されるまでにはレビューを書いておこうと思っていたが、DSブラウザのレビューやってて遅れてしまった。勢いに任せて7本全部買っちゃったのでそのうち全部レビューを書く。

このBOUNDISHには5つのミニゲームが入っている。そもそもbit Generationsそのものがミニゲーム集みたいな物なのに、さらにミニミニゲームが詰まっている感じだ。そのためか、あっさり度はものすごい。

5つのモードのうち、4つのモードが弾の打ち返しゲームとなっている。ものすごくおおざっぱに言い表すと、大昔のPongのアレンジゲームだ。商業ゲームの原点と言っても良い。

4つのモードはそれぞれ特色がある。2対2のタッグ戦だったり、フィールド自体が回転していたり、障害物が浮遊していたり、単純にフィールドが変形しているだけだったりする。それぞれ、それなりにグラフィックが良い感じのレトロさやコメディっぽさを演出している。

唯一対戦型ではないBOX JUGGLINGはなかなか面白い。ジャグリング、要するにただのお手玉なのだが、次第にお手玉の数が増えていったり、ボーナス点が得られる箱が降ってきて惑わせたりする。しかし、こういうゲームは上下2画面のニンテンドーDSのほうが相性が良いんじゃないだろうか。

全体的に見て、dotstreamはシンプルさがプラスに働いている印象を受けたが、このゲームはただシンプルなだけという印象を受ける。dotstreamはシンプルでありつつも変化が楽しめたし、シビアなゲーム性と非常にマッチしていた。しかし、BOUNDISHはシンプルというよりも単調という印象を受けてしまう。ただただ飽きてしまうのだ。特に「Power Slider」がよくわからない。1,000人にこのゲームをプレイさせて、5つのモードの中でどれが面白いか選ばせたときに、Power Sliderを選ぶ人は一桁程度じゃないだろうか。だれか自分にPower Sliderをどう楽しめばいいのか教えてくれないだろうか。

話はそれるが、自分なりのゲーマー像というものがある。欠点を探して指摘するのではなく、どんなに不人気なゲームでも面白さを見つけ出して楽しむ才能のある人が、優秀なゲーマーだと考えている。新しい楽しみ方を提案できるゲーマーが理想だ。一般人からどう見られるかはとりあえずおいといて、自らに条件を課す"縛りプレイ"や、対戦ゲームであえて弱キャラで戦いに挑むプレイは賞賛に値する。

今までなるべく肯定するようにレビューを書いてきたし、BOUNDISHについても面白さを探す努力もした。…ごめんなさい、無理です。他のモードはそれなりに楽しめたけど、どうしてもPower Sliderが理解できない。

ゲームを面白いと思うのにはいくつかパターンがあると思うが、Power Sliderはどれにも当てはまらなかった。Power Sliderには負ける悔しさもなければ、勝ったときの喜びもない。見た目も平凡以下。一体これをどう楽しめばいいのだろうか。

他のモードの出来はそれほど悪くないが、Power Sliderが足を引っ張っている。飛び抜けて面白いモードが入っていればまた評価は変わるのだろうが、自分の中での評価はbit Generationsの中で最下位だ。


スポンサーリンク


この記事の前後の記事
2006年08月06日:レビュー:bit Generations DIALHEX
2006年08月01日:ニンテンドーDSの国内販売台数が10,000,000台を突破

最新記事
2024年02月20日:3万アカウントの凍結を見届けた 趣味としてのTwitter(X)スパム報告
2023年06月25日:任天堂株主総会レポート2023
2023年06月21日:レビュー:ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
2022年06月30日:任天堂株主総会レポート2022
2022年03月15日:Hue Sync Boxで映像とゲームを画面の外から強化する
2021年03月11日:シンエヴァを鑑賞した人たちを鑑賞した[ややネタバレあり]
2021年02月12日:藤子・F・不二雄「ノスタル爺」を読み解く
2021年01月18日:「呪術廻戦」単行本での加筆修正一覧(15巻まで)
2020年09月28日:「2.5次元の誘惑」がとにかく熱い
2020年04月08日:緊急事態宣言が発令された日の雑感


コメント

>だれか自分にPower Sliderをどう楽しめばいいのか教えてくれないだろうか。
>Power Sliderには負ける悔しさもなければ、勝ったときの喜びもない。見た目も平凡以下。一体これをどう楽しめばいいのだろうか。

PowerSliderには、操作しているキャラの移動範囲に円形という制約があったり、ボールに回転をかけることで相手を惑わせられたりと、既存のエアホッケー型ゲームにはないかけ引きが一応あるかと思います。
唯一無二に優れた面白さはないでしょうが、上記の特殊なルール(かけ引き)の中に、楽しさは見出せないものでしょうか?

「負ける悔しさも勝った時の喜びもない」…何故それがPowerSliderに限定されるのかが私にはよくわかりませんでしたが(それ程に飛び抜けてつまらなかった、ということでしょうか?)それなら2P対戦などやってみてはどうでしょうか。少しは印象も変わるかと思います。(既にされた上での感想でしたらすみません。)私は家族で何度か対戦してみましたが、それなりに楽しめました。

私は、BOUNDISHのようなゲームは「このゲームの面白さの根幹ってどこだよ!?」などといぶかしがりながらやるよりも、あまり気張らずに、ゲームとして優秀で価値のあるものかどうかは深く考えずに「遊ぶ」ほうが得だと思います。
そういった楽しみ方は、無いでしょうか?
ゲームが初めて誕生したころの、人々の「ゲームの楽しみ方」って、子供も大人もあまり変わらなかったように思います。

私的な意見ばかり長々と連ねてしまいすみません。失礼致しました。

"縛りプレイ"ですか…
自分はアドバンス版メイドインワリオで本体逆さに持ってプレイしたりしました。
自分でおもしろさを追求していくっていうのは大事ですよね。

まだBOUNDISHは友人にやらせてもらっただけなのですが、Power Sliderは結構楽しめましたよ。
スピンをかけるとバウンドの瞬間に曲がる事や、Aボタンでのパワーショット?をうまく利用するというのが楽しかったのですが。
なんとなく卓球のような間隔で楽しめました。

駆け引きみたいな楽しさなので、JOSEPHさんの言っている様に対戦だと多少印象が変わるかもしれませんよ。

こんにちは^^
はじめまして
ニンテンドーDSブラウザーを買おうかと
迷っている者です^^;
いくつか質問したい事があります・・・

Yahooメール は閲覧、メール送受信できますか?

動作はどうでしょう? Operaはフリーズしにくいので有名ですが・・・

文字の入力具合(?)はどうでしょう?
やっぱりやりにくいですか?

GMailでは問題なく送受信できます?

どうぞよろしくお願いします。

コメント書くのは初めてですね
いつも読ませて頂いてます。
Power Sliderがつまらないというのは私も思います、が、回転やらスマッシュもあって、それなりにゲームとしてはできているとも感じています。
しかし何故つまらないのか…と考えたとき、"操作性"が非常に悪いのが原因ではないかと思いつきました。
半円より大きな弧の上を動くのに、上下の操作だとかなり直感性から外れて、瞬間的に意図した通りに動かないことが多い気がします。
さらにWILD GO ROUNDの存在がそれに拍車をかけています(操作方法が違いますからね)。
思うにWILD GO ROUNDの操作法ならある程度楽しめたような気がします。弾の回転を見ながら打ち合うのも結構奥が深いですし。


- N-Styles -