2006年06月21日

レビュー:テトリスDS


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タイトル:テトリスDS
発売:任天堂
発売日:2006年04月27日
価格:3,800円(税込)

発売からずいぶんと日付が経ってしまっているが、とりあえずレビューっぽいものを書いてみようかと思う。

テトリスDSを購入したあとで何本か新しいゲームに手を出しているが、結局テトリスに戻ってきた。今でも2日に一度はWi-Fi接続して対戦をしまくっている。一人用モードはパズル以外はすべてクリア、対戦成績もかなりの数字になっている。ずいぶんとやりこんだなあ…。

テトリスについてはいまさら説明する必要もないだろう。テトリスDSはそのDS版だ。

岩田氏がWiiのバーチャルコンソールと比較して、パッケージソフトの欠点を語ったときの言葉を借りると、「3,800円分にしようと思ってゲームの本筋とはなんの関係もないゲームモードをいっぱい付けたり、豪華な絵をいっぱい描いたり、キャラクターを乗せたり」したゲームだ。パッケージとして販売する以上仕方がないが、このテトリスDSは無駄にボリュームがありあまっている。

一人用モードのゴージャスっぷりや、各モードの紹介は公式サイトに説明を譲る。蛇足とも思えるような各モードもやりこめばかなり楽しめる。自分のお気に入りは「タッチ」だ。ペンでブロックをずらしたり回転させたりして消していく、今までのテトリスとはまったく違うゲームだ。通常のテトリスでは存在しない「連鎖」が心地良い。

また、通常のテトリスであるスタンダードも良い出来だ。

テトリスのルールについては版権を持つテトリスカンパニーが、ガイドラインを作成しているらしく、ここ数年に発売されたテトリスはこのガイドラインから逸脱したルールで発売できなくなっているようだ。アイデアを盛り込む余地がない。スタンダードモードはそのガイドライン上のシンプルなものだ。

ただ、ガイドライン策定前のテトリス、例えばゲームボーイ版やセガのアーケード版などと比べると、違いが見られる。ブロックの回転法則やブロックの色、不要なブロックをひとつだけストックできるHOLD、一気に最下層まで落とすハードドロップなどがそれだ。改悪とも思える、接地後も回転を続ける限り固定されないという酷いルールもあり、極端な話、回転ボタンを連打する限りゲームオーバーにならない。他にもTスピンという特殊なテクニックがあるが、おまけのようなものなのであまり気にする必要はない。

ルールはガイドラインに従ったものなので、任天堂独自のアレンジはないのだが、その分ビジュアル面で大きな工夫がある。ファミコン時代の任天堂のドット絵が上画面にも下画面にも所狭しと動き回る。慣れるまではそれらをじっくりと見る余裕はないが、これは嬉しい演出だ。

目を惹くドット絵に注目が集まっているが、それよりも細かな演出が素晴らしい。上ボタンを押すことでブロックを最下層まで落とすハードドロップ時に、ブロックが彗星のように尾を引き、心地よい効果音が出る。Iブロック、通称テトリス棒で一度に4列を消す時も目と耳で快感が得られる。これらの効果音や視覚効果が良い感じに脳を刺激して、普通の状態では処理できないような速度でブロックを消すことが出来る。上級者になれば1秒に何個ものブロックが処理できるようになる。そうなってくるとますます画面も音も賑やかになり、さらに心地よい世界に旅立てる。長時間のプレイかなり危険だ。

一人用モードもそれなりに楽しいのだが、やはりこのソフトは対戦が楽しい。

直接ニンテンドーDSを持ちよるワイヤレス対戦では1カードで10人対戦が出来るという恐ろしい仕様。また、Wi-Fi対戦では最大で4人対戦だが、24時間いつでも世界中のテトリスプレイヤと対戦できて非常に楽しい。

対戦はレイティングを基準にしたマッチングが行われ、同じぐらいの腕前のプレイヤ同士が戦えるようになっている。始めたばかりの頃は5,000で、勝つとレートが上がり、負けるとレートが下がる。レートの高い相手に勝つと、大きくレートが上がり、自分より低いレートのプレイヤに負けるとガクンとレートが下がる。マリオカートDSでは負けそうになると切断するプレイヤが続出し、勝負を無効にされることがあったが、テトリスDSでは切断=負け、「対戦中に接続が切れると負けになってしまいます」と注意書きが出るようになっている。

参考までに、自分のテトリス暦はゲームボーイ版の頃からなので17年、ただ、ゲームボーイ以降はテトリスを購入してやりこんだことはない。アーケード版のテトリス・ザ・グランドマスター3では、MASTERでほぼ確実に500ラインに到達できるが、タイムが足りずにそこから先には進めない程度。そんな自分の対戦成績は1,706戦1,011勝、レートは6,763になっている。レートの変動は激しいが、だいたい6,500~7,000の間ぐらいで推移している。おそらく上の下程度の実力だろう。

上級者にとってはレイティングシステムは秀逸だ。7,000台の相手と戦うと、レートを上げるチャンスなのでやる気が出る。5,000台を相手にすると、負けたときに一気にレートが下がるので負けられない。

レートを上げるのはそれほど難しくないが、高いレートを維持するのはむずかしい。低レート相手との対戦では、勝っても10程度しかレートが上がらないのに、うっかりミスで一気に100以上レートが下がってしまう。そのため、7,000台に何度か上がったが、すぐに転落してしまう。常に手を抜かずに真剣勝負が出来る。負けたときの悔しさはたまらない。その負けを取り戻そうと、何度も対戦してしまい、いつまで経ってもやめられない。

上級者にはつらく楽しいWi-Fi対戦だが、初心者にはただただ厳しい。レートや勝ち負けを気にする相手だったばあい、手を抜いて貰うことはまったく期待できない。時間帯によってはレートが2,000以上離れた相手と戦うこともあり、10連敗なんてこともあるだろう。勝ち負けを気にしながらプレイすると負けが増えて非常につまらなく感じるだろう。

初心者もレートに注目してプレイするとそれなりに楽しめるのではないだろうか。レートが大きく離れた相手と対戦するときは、連敗してしまうと気を落とすのではなく、レートが上がるチャンスだと思うようにすると良い。そんな相手には10回に1回、20回に1回勝てればいい。何度も戦えば上級者でもうっかりミスで負けることがある。

レートが下がってもガッカリすることはない。レートが下がるということは、勝つことが出来る低レートの相手と対戦しやすくなるということでもある。

Wi-Fi対戦は、連続して対戦するのが楽なように作られている。異常なほど無駄を省いて、テンポが良すぎて忙しいと感じるほどだ。状況にもよるが、対戦が終わって、次の対戦が始まるまで、5秒もない。コップに手を伸ばして水を飲むぐらいの時間で次の対戦が始まる。

負けてもそれなりに楽しめるとは言っても、やはり勝ちたいと思うだろう。対戦で勝つためのポイントは、色々あるがHOLDの使い方が比較的重要だ。LかRを押すと、現在落下中のブロックがHOLDされる。次にLかRを押したときはHOLDブロックと落下中のブロックが入れ替わる。ただし、連続して2回入れ替えを行うことは出来ない。

対戦開始の早い段階で何らかのブロックをHOLDすると良い。その後は常に落下中のブロックとHOLDブロックのどちらを使うのが良いかを考えるようにする。常に二択出来るようにするわけだ。可能であればもう一つ先のNEXTブロックも見るようにして、「次に何をどこに置き、その次にどこに置くのか」のパターンをいくつも考え、その中で最良の方法を選べるようになるとなお良い。考えられるパターンが多ければ多いほど良い。2手先よりも先を読めるとさらに良い。これを1秒間に2回ぐらいずつテンポ良く行えるようになれば、10秒に一度ほどのペースでテトリスが発動できる。処理する速度は速ければ速い方が良い。もちろん全部ハードドロップだ。…というのは理想だが、慣れればそれに近いことはできるようになる。ブロックの出現順が良ければ、一切反撃を許さずに30秒程度で4連続テトリスで勝利、なんてことも出来る。まあ、上には上がいるわけで真の上級者はさらに先のNEXTブロックまで見つつ、相手の画面の状況まで把握しているわけなのだが。もう、これは1秒間に10回ジャンケンをするような世界だ。

とりあえずの目標は7,000台安定なのだが、まだまだ先は長そうだ。Tスピンは覚えるべきだろうか…、うっかりミスはどうしたら防げるだろうか…、それ以前に、右回転ボタンしか使わず、左回転ボタンが一切使えていないのをどうにかしたい。


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コメント

武士道、ならぬ「テトリス道」ですねえ。

『先週テキスト起こしが終わったところだから、しばらくは、更新しないだろう』
という予測を見事に裏切っていただきまして(^^)

プレイヤーが遊びやすいような工夫は、いくらでもしてほしいですね。任天堂さんは、そのへん、よく分かってくれてますねー。

ほしいけど、他のソフトの購入予定があってスルー確定だったテトリスがこの文章を読んで購入候補にあがってしまいました。
かなり面白そうですね。

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