2005年03月04日

メテオス日記 11日目 メテオスは新しい


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メテオスを薦めるもうひとつの理由、それはメテオスが「新しいゲーム」だから。

メテオス、そして先日発売されたアナザーコードもそうだが、続編ものではない完全な新作が発売前から注目を集め、非常に高レベルなクオリティで供給される状況と、そのゲームの楽しみを享受できることが非常に幸せだ。

ゲーム業界の失墜の一番の要因は多数の弱小メーカの参入でも、まして携帯電話の普及でもない。ヒットした前作の威を借りて、不満が出ないように出ないようにと守りの体勢で作り、長い間遊べるようにとまるで継ぎ接ぎのように要素を詰め込んだ保守的なゲームが台頭したことが原因だと考えている。

そう考えているからこそ、「新しいゲーム」が登場するとうれしい。例えば、入力インタフェイスまで革新的なドンキーコングジャングルビートや、世界的な大ヒットを記録したのにいままで築き上げてきたシステムをすべてブチ壊して、まったく新しいゲームに仕立てたbiohazard4、それと既存のジャンル分けには決して収まらない画期的なツールである大合奏バンドブラザーズ。こういったソフトがたまらなく好きだし、みんなにも遊んで欲しいと思っている。

革新的な作品であればあるほど、些細なことで不満が漏れてくるのは仕方のないことだが、挑戦することを忘れた開発者が手クセで作り上げた商品よりはずっと輝いている。それはもう、まばゆいほどに。
多くの人の共感を集めた第一作からどんどん不満点を取り除いてボリュームもクオリティもあげて何作品もシリーズを重ねたあと、ファンにどの作品が一番好きか問いかけたら、「1が一番よかったね」なんて答えが返ってくることは珍しくない。完成度の高いゲームから得られる安心感は、新しいゲームに触れたときの気持ちの高ぶりにはかなわないのだ。

メテオスは間違いなく新しい。いままでにないゲームだ。だから多くの人は買うまでその魅力を知ることは出来ない。ほとんどの人は買ってからはじめてメテオスに触れる。きっと不満も出てくるだろう。まったく肌に合わない人もいるだろう。それは仕方のないことだが、今回はそれに対しての最大限の努力を行っている。

メテオスは短い体験イベント期間の中で、なるべく完成度の高い体験版に触れられるように何度もバージョンアップを行った。そのため、会場ごとに内容や見た目まで変わってしまっていた。
ニンテンドーDS発表当初から実施が予定されていた店頭における無線での体験版配布。その開始第1弾で、サードパーティ製のソフトなのにメテオスが体験版配布枠を勝ち取った。
こんなこと、なかなか出来ることではない。この努力が発売延期の要因にもなっているはずだ。
これはすべて、多くの人に完成度の高い体験版を買う前に触って貰うためのものだ。それは作品に対する揺るがない自信を表している一方で、恐れも感じ取れる。どんなに自信があったとしてもその面白さが理解されなければどうしようもないのだ。

体験版の配布は3月21日まで。
残念ながら体験版配布機の設置店舗は限られているが、幸運にも近くで配布店があるという人は騙されたと思ってダウンロードをして欲しい。
実際にプレイしてつまらないと思ったならそれでいい。面白くないゲームを買わなくて済んでラッキーだと思えばいいのだ。


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2005年03月04日:レビュー:アナザーコード 2つの記憶
2005年03月03日:nintendogs(ニンテンドッグス)の3バリエーションが4月21日発売に

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