なぜ芸能人はペニーオークションで落札できるのか?

いつものようにペニーオークションについて調べていると、芸能人も多数利用していることが判明したので調べてみた…という話を某所で書いていたら、記事を書いている最中に先に記事にされた。id:kyoumoeめ。オチも含め話の流れそのまんま使われたせいで、このまま公開したらこっちが真似したように見えるので、方向転換して書きなおし。チッ。
「ペニーオークション」が何かわからない人は、今回の記事の最後のほうで関連記事をまとめてあるので一度目を通しておくといい。

何が起きたのか?

昨日、いつものようにペニーオークション関連の話題を探っていると、気になるものを見つけた。
アメーバブログ(アメブロ)でオフィシャルブログを開設している複数の芸能人のオフィシャルブログで「友だちに教えてもらったオークションで××を、たった×××円で落札できました!そのオークションはこちら→http://xxxxxx」のような日記が書かれていたのだ。
以前から、Wikipediaで単独項目がないレベルの知名度を持つモデルさんのオフィシャルブログなどでペニーオークション利用報告はあったが、改めて良く調べてみると、比較的知名度の高い有名人と言われるレベルの方々も書いていた。
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ペニーオークションを紹介している芸能人一覧

とりあえずアメブロの芸能人ブログ検索を使って、目についたサイト名を入力し、紹介を書いていた有名人をリストアップしてみる。Wikipediaに単独項目があることが条件とした。ちなみにWikipediaに項目がない読者モデルのオフィシャルブログを含めると、この3倍以上になる。

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ペニーオークションでサクラやbotが使用されている証拠

これまでの流れは関連記事をお読みください。
怪しげなオークションサイトに気をつけろ(前編):ペニーオークションの問題点
怪しげなオークションサイトに気をつけろ(後編):ペニーオークションサイトも騙されている
ペニーオークション情報は嘘だらけ。全部詐欺サイトと思ったほうが安全
次々と閉鎖するペニーオークションサイト

おさらい

以前の記事全部に目を通してもらったほうが確実だが、とりあえずこの記事だけでも内容がわかるように簡単にペニーオークションの説明をしたい。
一般的なオークションでは、場を提供するサイトは手数料で収入を得て、出品者は要らない物を処分して収入を得て、落札者は自分の希望する価格で商品を手に入れられる。
ペニーオークション(ペニオク)では、サイト運営者=出品者なのでどちらかというとショッピングサイトに近い。低価格でスタートした商品に対して入札するたびに手数料を取られる。最後に入札した人が商品を購入する権利を得るが、入札のたびに延長されるので競り合っている間は値段が上がり続け、手数料が支払われ続ける。
手数料が75円のサイトが多いが、1入札で1円上昇の設定の場合、1万円の商品を1000円で落札されてもサイトは7万円以上の手数料収入を得る。落札できなかった人は手数料だけ取られてしまう。
仕組み上、サクラ(運営者による入札)、bot(システムに組み込まれた自動入札ユーザ)が存在すると、一般参加者は落札が不可能になり、ペニオクサイトは商品を用意する必要すらなくなってしまう。完全な詐欺行為だが、これを外部から見破ることは困難である。
さて、ここからが本題。
先日、閉鎖したペニオクサイトを探していたら、検索結果に気になるものが出てきて、それを解析したところペニーオークションでサクラの証拠が出てきた。

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次々と閉鎖するペニーオークションサイト

過去の数回の記事でサクラが蔓延し、詐欺的なシステムであると糾弾してきたペニーオークションだが、その後新設サイトが乱立する中、閉鎖するサイトも増えてきた。
ペニーオークションについてはこちらの記事を参照
怪しげなオークションサイトに気をつけろ(前編):ペニーオークションの問題点
怪しげなオークションサイトに気をつけろ(後編):ペニーオークションサイトも騙されている
ペニーオークション情報は嘘だらけ。全部詐欺サイトと思ったほうが安全
消費者庁も動き出すようだしあれだけ多くのサイトが存在すれば、システムを把握せずにひっかかる人の奪い合いになって1サイトあたりの売上は相当下がっているはず。全部サクラで落札するとしても、完全に自動化できる性質のものではないのでサイトを維持するだけでも結構な時間を要するし、収益を得る見込みがなくなったら閉鎖するのは当然といえば当然。
閉鎖の告知をしたり、購入済みコイン(ポイント)を現金で返金するサイトはまだマシな方で、メンテナンスと告知してそのまま放置したり、いきなりドメインごと消えていたりするサイトも多い。
とりあえず閉鎖告知をしているサイトを集めてみた。

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ペニーオークション情報は嘘だらけ。全部詐欺サイトと思ったほうが安全

ようやくマスコミもペニーオークションの問題点を取り上げるようになってきたので、もう一度ペニーオークションについて調べてみた。
ペニーオークションは簡単に説明すると以下のようなシステムのオークションサイトだ。

落札できない人からも、1入札ごとに金を集める仕組みなので、落札金額の数十倍の金が運営者に転がり込み、最終落札者が身内(サクラ)であれば商品すら不要というシステムになっている。
法的解釈がどうなるのかわからないが、個人的にはグレーと言うよりもほぼクロの詐欺だと思っている。
詳しくは以前まとめた記事を読んでいただければ分かるかと思う。
怪しげなオークションサイトに気をつけろ(前編):ペニーオークションの問題点
怪しげなオークションサイトに気をつけろ(後編):ペニーオークションサイトも騙されている
とりあえず「ペニーオークション」でGoogle検索して上位に表示されるサイトを、うさんくさいサービスを回避するためのチェックポイントに沿う形で調べてみた。

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怪しげなオークションサイトに気をつけろ(後編):ペニーオークションサイトも騙されている

前編からお読みください。
前編ではペニーオークションのシステムについて説明した。さて、こういったシステムは法的にどうなのだろうか?

ペニーオークションは違法か?

いまのところ摘発されたという話は聞かない。システムの説明は、多少わかりづらいが、一応サイトに書かれており、入札料だけとられて商品を手に入れられないことがある(というか、その方が多い)ことは理解した上でユーザが参加していることになる。宝くじを買うようなものだ。Webシステムを使う上で手数料を支払うことは他のシステムでも存在するわけだし、その金額が一般的な商習慣と比べて異常に高いのも、××円以上の手数料はダメという法律もないだろうし、金額もあらかじめ提示してある。問題ないという判断になるだろう。
このあたりは専門家の判断に任せたいが、これを法規制のあるクジとみなすのは難しく、おそらく現状は法的にグレー。法的に問題があるとすれば実際は多くの入札料が必要となるのに「99%OFFで人気商品が手に入る」と誇大広告を打っているあたりだろうか?
宣伝はともかくとして、システム自体はグレーというよりもむしろシロに近い方かもしれない。なんせ、東証一部上場企業であるゲオですらペニーオークション(GEOオークション)を運営しているぐらいだから。

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怪しげなオークションサイトに気をつけろ(前編):ペニーオークションの問題点

最近、「ニンテンドーDS最大99%OFF」などという宣伝文句で、安価にゲーム機を入手できることをうたうオークションサイトの広告をインターネット上(主にGoogleAdsense)で見かける。こういったオークションシステムがあるということは以前、チラッと聞いたことはあるが最近になって異常に増えてきているように思える。一般に「ペニーオークション」と呼ばれるこれらのサイトは一体どういうシステムなのだろうか、改めて調べてみた。
長いので前編と後編に分ける。

一般的なオークションシステム

まず、前知識としてヤフーオークションのような一般的なオークションサイトのシステムを整理する。

出品者は要らない物を手放し、落札者は欲しいものを安く手に入れる、オークションサイトはその場を管理し、手数料を得る(手数料は出品側のみの場合もある)。落札できなかった他の参加者は1円も払わない。(ただし、月会費を徴収するサイトもある)
多くの人が参加することによって、あらゆる種類の商品が並び、落札金額は適正な金額になる。
まとめると以下のようになる。

とりあえず、大きく損をしている人はいない。
出品者は要らない物を処分してお金を得られるし、落札者は定価より安く物を手に入れられ、サイト運営者は収益を得て、他の入札者は時間を無駄にしただけ。

ペニーオークションシステム

これに対し、ペニーオークションはどのようなシステムになっているだろうか?

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