特集6:【パーフェクトダーク2レビュー】
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このゲームは海外で高い評価を受けた「ゴールデンアイ 007」のゲームシステムを継承した主観視点3Dガンシューティングゲームである。しかし、シナリオはオリジナルのものとなっており007と全く関係ない。 操作体系は前作で完成された感があるが、それからさらに第二武器モードやクイックメニューなどが追加され、より深みが出てきた。さらに、武器も大幅に増加し、武器以外のアイテムも多数登場した。画面も非常に綺麗になっている。前作を楽しめた人は文句なしに楽しめるゲームだろう。 日本でのキャッチコピーは「ひそかに、そして大胆に。」だが、まさにその通りの内容になっている。ゲームモードは大きく二つに分けられる。与えられたミッションを"ひそかに"遂行するミッションモード、それと複数人のプレイヤやコンピュータと"大胆に"撃ち合うコンバットシミュレーターである。 ミッションモードは主人公のジョアンナ・ダークが潜入、諜報などのミッションを次々こなしていくモードで、なるべく敵に見つからないように先に進まなくてはならない。単純に敵を撃ちまくるようでは銃声を聞きつけて敵が集まってしまいミッション遂行が困難になる。 3つの難易度が設定されているが、レア独特の難易度の高さがありイージーでもクリアするのは大変だ。何度も挑戦して突破への糸口を探る必要がある。設定されたタイムより早くミッションを終えると隠しチートモードが得られるミッションもあるが、非常に難しい。最短コースを探り出して速やかにクリアしなくてはいけない。 一方、コンバットシミュレーターは非常に楽しい。かゆいところに手が届くような細かい設定が可能で、初心者との対戦もハンデを付けたり、武器を変えるなどして楽しむことができる。人数が増えるとそのぶん画面表示にもたつきが感じられるが、これがNINTENDO64の限界なのだろう。我慢するしかない。 コンバットシミュレーターで最も特筆すべきは「ゴールデンアイ」では対人対戦のみだったのに対し、"シミュラント"と呼ばれるコンピュータの操作するキャラを対戦に加えることが可能になったことだろう。これで1人でも対戦の練習が可能になり、2人対戦で仲間を付けて戦うことも可能になる。しかも、チームプレイの場合は仲間のシミュラントに指令を出すことも可能だ。チーム対戦では遊べるモードも増えるし非常に盛り上がる。 全体的に見れば、パソコンで類似のゲームがより綺麗な画面で楽しめる時代になったこともあり、それらと比較してしまうと見劣りするが、家庭用ハードで楽しめるというメリットも考えるとかなりいい出来のソフトだといえる。より進化したパーフェクトダーク2がゲームキューブで制作中だと言われている。この楽しいゲームがフレーム落ちをすることなくハイレゾ画面で4人対戦できるならば非常に楽しみである。 2000/12/13 |