特集5:【シレン2レビュー】
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不思議のダンジョンシリーズはスーパーファミコン時代にドラゴンクエストIVのキャラクター「トルネコ」を主人公にした「トルネコの大冒険」から始まった。第二段として発売されたのが「不思議のダンジョン2 風来のシレン」である。その続編がこのソフトとなる。間にトルネコ2、シレンGBがあるため5作目だ。 ゲームを開始してまず難易度が落ちていることに気が付く。妙に簡単なのだ。トルネコの大冒険とシレンGBの移植版であるwindows版をプレイしたことがあるが、もっと難しかったような気がする。あれよあれよという間にエンディングが始まった。これはどうしたことだろうか。雑誌のインタビューを読んで答が見つかった。エンディングまでは2割、あと8割残っていると言うことらしい。所有者の平均年齢が低いNINTENDO64で発売することを考え、取り組みやすくしたのだろう。 シレン2で新たにくわえられた要素がいくつかあるが、一番の特徴は"印"だろう。武器や防具には特殊能力を豪勢で付けられるが数が限られている。様々な組み合わせが存在するため武器防具により愛着がわき、紛失したときの絶望感も今まで以上のものになっている。 土偶の存在、城の作成は可もなく不可もなくといった感じだろうか。遠投の土偶の存在に気づかず合成の壺を遙か彼方に投げちゃったりする事が希にあるが、土偶が攻略に与える影響はやや少ないようだ。城に関しては材料を持つと所有できる物が減る、破壊されるとブルーになるなどの要素があるが、材料集めが割と簡単なダンジョンなのであまり重要でないように思える。もう一つの新要素、もののけ王国はちょっと蛇足だったのではないだろうか。どうしてもポケモンを思い浮かべてしまうし、あれだけの数を集めるのはうんざりする。 いまいち分からなかったのがおまじないという存在だ。神社にいるだるまにパスワードを入力すると特定のアイテムがもらえるのだが、ゲーム中でそのパスワードがほとんど出てこない。では、どうやってパスワードを入手するのかというとシレンスナックというお菓子のオマケに付いているという。そういうやり方が悪いというわけではないが、タイムアタックの存在を考えると首を傾げてしまう。 シレン1には熱狂的なファンが多く、未だにプレイしている人が多いらしい。そのためだろうか、その操作感覚を継承するために、そのままの操作方法をNINTENDO64のコントローラに持ち込んだのはどうだろうか。その場方向転換にBボタンを用いるなど多少の変更点があるがどうもしっくりこない。ZボタンもLボタンも使うため、不自然な指使いになってしまう。そもそもNINTENDO64の十字キーの感触に難があるのだが、それはシレンが悪いわけではない。 完成されたソフトほど続編を出すのが難しいと言うことだろうか。しかし、細かいことを気にしなければ相変わらず何度でも遊べるRPGとして長い間遊べそうだ。 2000/10/28 |